磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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050 東京砂漠

2007年12月27日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


二章、異次元はオカマさんワールド!




050 東京砂漠


茜はテレビを消した。

「そうでござる。しかし、政略結婚だって、似たものだと……。お嬢様は日頃」

「何、政略結婚は社会のためにする。それは致し方のないことだ。ところがだ。お金が欲しいからとは社会にとって、あまりよくないことだ。非社会的な行為じゃないか! 後で必ず破綻がくるに決まっているぞ!」

「社会のために、女性があるのじゃないと、日頃、お嬢様」

「そんなことを、ここの世界のわたしは言っているのか……。一理あるな。さすが、私だ。ほかに、ここの世界のわたしは、どんなことを言っているんだ、教えてくれ」

「恋愛のことは個人の心の問題で、決して心のことを言っているんじゃない。でも、人と人の心がこんなに荒れた東京砂漠じゃ、そんな付き合いもないよりはマシかもしれないって、言ってござるよ」

「東京砂漠? まるで詩人のようなことを、この世界のわたしは言うのだな」

「そうでごさる。でも、誰でもいうことでござるよ。東京では道で倒れた人を見ても平気で通りすぎていく。人は砂とかわりないのでござる」

「誠、そのようなことは、わたしの世界でもある。人間は特に日本人はどうしたというのだろうね」

「人を幸せにするのは、難しいものだろうけど、このままじゃ、決して幸せにはならないわよ」

「おお、オカネスキー、男らしい言葉づかいになって、きく方も楽になる」

「いいえ、オカネお嬢様がいったことを、ありのままに伝えたく思い、できるだけ、オカネお嬢様が言ったとおりにいっているのでござる」

「そうか……」
がっかりしている、異次元世界の茜。

「たしか、ケストナーという作家がこんなことを言ったわ。『人がする他に善はない』、それなのに、人は善を馬鹿にしているようよ。この世界が心の世界ではどんどん暗くなっていくようよ。どんどん精神科医はもうかるわね。西崎グループにも病院があるけど、精神・神経科はいつも満員よ」

「ケストナーって、ドイツの男流作家のことだね」

「だんりゅう作家とは、何でござるか」

「つまり、男の作家のことだ」

この世界では女流作家などといって、女性である作家を馬鹿にした言葉があるとある作家が書いていた。あっちの世界では男尊女卑の逆で、女尊男卑だから、そう呼ぶのだろう……。

「なかなかいいことを言う作家だな。『人がする他に善はない』、そう思うことはノーマルだろう。だが、猫が大金をひらってきたニュースをきいたことがある」

「でも、それは善ではなく、たまたまでしょう」

「そうだろう」
論理的に反論したつもりが、そうなっておらず、自分自身に笑う茜。







閑話休題

一つのことにも、いろいろなレベルがある。

土をはこぶ人。

何をしているのだと聞かれて、

土をはこんでいるだけの人もいれば、

金もうけをしているという人も。

また、城をつくっているという人もいる。

それにも目的を高くもっている人もいる。

天下安寧させるために、

城をつくっているという人もいる。

今の政治家は利権が守れたら、

それでいいだけのように思えてらない。










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