磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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第7回「広島を考える」旅に参加して

2007年11月10日 | 読書日記など
『第7回「広島を考える」旅に参加して』
     日本YWCA・編/日本YWCA1976年

手書きのがり版刷りだと思います。長崎の高校生グループも参加されたようです。



プログラム〈中高生の部〉と書かれてありました。

ミッション・スクールというのを強く意識された方もいます。下「」引用。

「広島に行って、私の考えはすごい甘いものだなァーと思った。少し原爆のことを知っているだけなのに、全部知っているように思っていた自分が馬かのように思えた。他のミッションスクールの人達と一緒に、原爆について考えられた事がうれしかった。しかし、同じミッションスクールでもYWCAのあり方が、ちがうことにおどろきました。YWCAは、キリスト教の学校だからこそできる事なので、他の学校もYWCAのありかたを考えて欲しい。(北陸学院 中3)」

このような意識の方たちは、今、ブッシュ大統領たちの宗教観をどう思われていることでしょうか?

そして、原爆神話についてどう思われているのでしょうか?

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「「天皇陛下バンザイ」と叫んだ養護ホームのおじいさん」という作文もありました。下「」引用。

「あるおじいさんが「他の歌は忘れたがこの歌だけは忘れん」と言って君が代を歌い始めたのです。そして歌が終ると「天皇陛下バンザイ」とおっしゃったのです。私達はそれを聞くと次の言葉が出てこなくなりました。あのおじいさんがおっしゃった「天皇陛下バンザイ」今も私の耳に聞こえています。あのおじいさんのことを天皇陛下はどの位おもっていらっしゃるのでしょう。天皇陛下がニクイ。」

菊のカーテンなどがあり、ボクにはよくわかりません。
--11歳のときから日記を書かれていたという昭和天皇。
それらの史料をぜひ公開していただきたいと願います。

↓そして、こんなことを書かれている人たちもいるのです。

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昭和天皇が広島に行かれた時、スラムを隠したという表現がありました。下「」引用。

「原爆スラムについて。天皇陛下が広島にいらっしゃった時、スラムに幕をはったそうです。しかし、私達が新聞社の人に尋ねた時、「そのようなことはしてなかった」とおっしゃいました。しかし、あの日は幕をはっていたそうなのです。あの人達も広島で原爆にあった人達なのです。なぜかくしたりするのでしょう。あの人達も人間ではありませんか。なぜ物をかくすようにするのでしょう。私はあのようなことをする人達の気持がわかりません。」

大きな幕をはらたれたのでしょうか?
--このこともボクには気になりました……。

長崎造船大付属高の生徒の意見。下「」引用。

「この大会を終えてちょっとこころのこりで、ちょっとはらだたしいことがあります。それは栗原貞子さんの詩で「旗」というのがありました。それを聞いていた一人の若い女性がいったことに不満を感じました。それは、だれかがつるを折ってそれを日の丸にしたら「わたしたちの団体がおこりました」というような意見をだされました。みんなの手で折ったつるを日の丸にしてなぜわるい。日の丸はわれわれ日本人の心だと思います。ぼくはその時発言をしようと思いましたが、勇気がなくていえませんでした。」

旗を替えればすむ問題でもないと書く人もおられます……。
--旗よりも日本が何をしたのか、よく考えてもらたい。と……。

そして、司馬遼太郎がかかれたことを思い出す。
江戸時代の侍は、日本刀を侍の魂とした。
それは、単なる道具を魂とした愚かさがあると……。
道具でしかないものを、魂として、現実は腐り果てていき……。
--西洋の武器は卑怯だといい、結局日本を守ることもできない状態に……。
日本刀も相手がもっていないのに、切りつけるのは卑怯だとも思う……。

日本の旗は日本の旗であって、日本の心ではない。
旗は旗でしかない。そんな旗を心にしてしまっては、異常な状況になっていくようにも思える……。
--しかし、国旗は大切だということも理解できる……。






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