オセンタルカの太陽帝国

私的設定では遠州地方はだらハッパ文化圏
信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

第2回歴史めぐりバスで周遊する伊豆の国市日帰りツアー。

2007年02月26日 23時09分46秒 | 伊豆の歴史

伊豆の国市では昨年の暮れから「歴史巡りバス」というのを土日に500円で運行していて、それがとても有益な試みだと思っておりました。だって韮山の史跡って説明を要する場所が多いワリに、見る場所が少ない。本をいろいろ読んで韮山に来たら、絶対に失望する。だってどこになにがあるのかさっぱり分かんないんですもの。願成就院はヘンテコスポットですし、蛭ヶ小島はただの駐車場なんですもの。韮山には江川邸に歴史案内のボランティアガイドが何年か前から土日に常駐していましたが、それを効果的に集中運用する試みが今回の「歴史巡りバス」だったんだそうです。

「ボランティアガイドはいったい一般者向けにどんな説明をしているんだろう?」
それが私の最大の関心事でした。ただそれが土日しか運用されていないがために(土日は休みじゃない)私は参加ができなかったのでした。それが2月26日(月)に「モニター募集」ということで無料弁当付きでアンケート参加者を募っているという。たまたまその日が休みだったので、喜び勇んで応募しました。

≪日程≫
10:00 伊豆の国市役所に集合
10:20 バスで出発
10:30 願成就院の見学
11:00 江川邸見学
11:30 市立郷土史料館 見学
12:00 蛭ヶ島見学
12:30 昼食会場(蔵屋鳴沢)
13:30 韮山反射炉を見学
14:00 アンケート
14:30 市役所で解散

妥当な場所選定か~(韮山ばかりですけど)。
1ヵ所あたり30分 ・・・・これはちょと短い?
これまで土日に開催されていた(有料の)ツアーは純粋に観光客向けで、参加者は多かったり少なかったりするというウワサはチラと聞いていましたが、今回のモニターツアーは平日で無料だし「限定44名」とされていたので、「これはきっと地元の観光関係者か地元のヒマなおっさんおばちゃん向けの企画かな」と思っていました。
当日、行ってビックリ。バスが2台います。
どうやら申込みが多く、急遽定員を倍にしたんだそうだ。私も2号車だった、、、、 案内チラシを見てすかさず申し込んだつもりだったんですけどね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花神。

2007年02月18日 22時40分30秒 | シルクロード日記

書き忘れていましたけど、2月14日に(マスターから貰った3本目の一日GT券を使って)レベルアップに成功しました。同じ日に「猿狩り」3回目も達成したので、現在の経験値は46レベルと26.7%。先月から較べると、恐ろしい進行速度だ。

新しい宿題を、ホータンの倉庫係の阿依珊(←アイさんって読むのかな?)からいただきました。アイさんはシルクロードで一番色っぽい(格好の)女の人です。

この人が言うには、

あなた副業してたのか。
っていうかあなた倉庫番として和田の同じ位置にいつもいるじゃないですか。倉庫役の人がいつもいる位置にいなかったら、困ってしまいます。
で、今度のお敵さまは、また花おばけ。
今度の花は、「お花畑に咲いている花」でして、見た目は以前に砂漠で戦っていた花と同じなのですが、強さは格段に違います。この世界では「過酷な状況で生存している種類が、安逸な環境に暮らしている物よりも頑強になる」という法則は当てはまらないみたいね。

強いから気が抜けない。
この花おばけを750体も退治(それを3回繰り返す)するという、またまた苦行の始まりですが、以前の花摘みは1000体×3だったので、それに較べたら気分が全然へっちゃらです。
これまで必死に戦っていたお猿さんたちとはまたお別れです。うっきー。

それはそうと、新しい称号何にしてもらおっかなぁ~~


さてさてさて。
前回、「レベルが上がったから衣装を大幅にイメチェンできるはず」と書いてしまったのですが、ぜんぜんそうはなりませんでした(泣)
とりあえず頭の冠だけは大枚はたいて買い換えましたが、見た目は全く変わりませんでした。胸鎧の変更は次のレベルなようです。
このゲームでは、女性キャラの容姿は12人のバージョンしか無いのですが、衣装は「鎧」、「護具」、「道服」の3種類があって、その組み合わせによって結構ほかの人との見た目の差別化は可能です。
私の場合は「おサレ」なんてのは論外なのでがっちがちの無骨な鎧で全身を固めていますが、街中を歩いていると、私と同じ顔で衣装がおハデな方々がたくさんおられます。その写真もコレクションしようと思いました。
こんな感じ。

 

護具は軽そうで涼しそうでかっこよくて(色っぽくて)いいなあ。

 

道服はいまいち私の好みではないのですが、でもそれなりに色っぽいです。
鎧姿も低レベルの頃は右の写真のように臍出しで涼しそうだったんですけどね。
私にもそんなころがあった。

これからも同じ顔のいろんな写真を集めるぞー
と思ったんですが、
私のキャラは「遊珊」(ユーシャン)というらしいのですが、似た容姿のキャラに「花雪」(ファーシュエ)という人がいて、服を着ると見た目の区別が付きません。上の写真にもお花さんが混じっている気がします。
困るなあ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日買った本。

2007年02月17日 14時50分16秒 | 小説・漫画

近所に今日、新しいブックオフがオープンしました。
そんなすぐ近くにブックオフがあって嬉しいかどうかはともかく、一応眺めに行ってきました。さすがに品揃えが微妙で、歴史関係では見るべき本はほとんど無かったのですが(ブックオフだからあたりまえです)、どうも新古本で大半が占められているようで、並んでいる本がとてもキレイ。中にはスペンサーの妖精の女王とかライバーのファファード&グレイマウザーの新訳本とか、欲しかったけど買いそびれていたものが大量に並んでいて、どれもが綺麗だったのですが、実はわたくし本についてはやっかいなこだわりを持っていまして、新刊に付いている「オビ」の無い本は古本でも買うのがイヤなのでございます。そんなのあっても無くても本の中身には関係ないのにね。
ブックオフの野郎、どんな綺麗な本でも邪魔なオビは全部はぎとって捨てくさるのです。
というワケで私はブックオフでは趣味的な本はほとんど買わず(買えず)、ここで買うのは新刊書店でもオビの付いている恐れの無い古いボロボロの本ばかり。難儀な事だ。
というわけで、今日の戦利品はすべて105円でした。

うわぁい。
私はこの武田勝頼という人物が大好きなのですが、学校の図書館でこの小説を見つけて、途中まで「おもしろい~」と思いながら読んだことある。ところがその後手元に置こうと思って捜してみても、なかなか本屋では見つからず、そのうち大河ドラマのせいで同じ作者の「武田信玄」の方ばかり本屋に山積みされるようになって、悔しいったら。しかし半年程前に、ようやく単行本版の第一巻を古本屋で見つけて購入。
・・・・・そして読まずに放置。
いいんですもんね、私が読みたいのは悲劇の長篠の後の物語。態勢を立て直そうと必死にあがきながら、それを果たせずに死んでいった、涙涙の物語なのです。しくしく。だから、長篠の戦いを描いた第2巻は別に無くてもいいので、ゆっくり探そうっと。
ちなみに、単行本(ハードカバー)版の表紙はイラスト(切り絵)がえらくかっこよかった。

三島の大社の近くに「いいなり地蔵」という有名な史跡があって、この日記でもそれを取り上げようと思っていろいろ資料を集め、半年ぐらい前に2度ほど行って写真もいっぱい撮ってあるのですが(ただし地蔵の本体は頑丈なお堂に収められているので見る事ができません)、それがなかなか果たせぬうちに、その三島のいいなり地蔵を題材としている小説を見つけました。

わたし的なこのお地蔵についての関心ポイントには、

・「いたいけな少女が暴君に切られる」という話なので、ちょっとロリっぽいイラストを描いてみようと思ったこと
・その「暴君」とは、私が比較的好きなとある戦国武将の末裔であること
(残虐無道な殿さまに地元の少女を斬られてしまった、というおとぎばなしっぽいお話なのに、当の非道の大名の名前が特定されているところが面白い。…明石藩の藩主なのですが)
・「いいなり地蔵」という名前の語感
・それで地蔵が建てられた逸話に関して、異なる結末がいくとおりか語られていること

などがあったのでした。
ちょっといまパラパラとめくってみたところ、三島の伝説で私がまとめようとした身も蓋もない昔話とはちょっと違う、仰天の切り口でこの事件を取り上げているみたいです

これにも勝頼殿の最期を描いた小品が収録されています。

 

私は南北朝時代が好きで、とりわけたったひとり九州で暴れ回った悲しい少年武将・懐良親王が好きだーーー、とかなり前から叫んでいたのですが、はずかしながら懐良親王が主人公である小説が存在しているとは知りませんでした。反省。
よむぞーーー。と思ったけど、私、北方謙三の小説は何冊か買った事がありますが、そういえば最期まで読んだ作品はひとつも無い、、(^_^;) 『破軍の星』も『楊家将』も『水滸伝』も途中で放置、、、、 トホホホホ

上のの続編ですって。3代将軍義満の頃の南北朝の物語。

 

藤原氏が権勢を掴み始めた時期の、藤原良房とその養子・基房の時代を丹念に描いた小説だというので、買ってみました。
もちろんわたくしの関心は、応天門の変で伊豆に流された伴大納言・伴善男が杉本苑子の筆でどれだけかっこよく描かれていかということに注がれております。善男は学習マンガなどではたぐいまれなる才子としての像な割りに策に溺れた小物としての描かれ方しかされておりませんものね。わくわく。
杉本苑子は藤原氏の勃興期から衰退期にかけての一連の作品をてがけているんですね。(藤原不比等と悪左府に興味あり)。その筆は永井路子とは別の感じの丹念で情景を夢想しやすいいい感じなもので、なかなかいいと思いました。そういえば、私は細川ガラシャを描いた文章も杉本苑子のものが一番いいと感じましたっけ。

 

あらすじを読んでもさっぱり物語が掴めないんですけど、毛利と九州三国と幕府とスペイン・ポルトガルと明国と清国の興亡を絡めた歴史ロマン? 陳舜臣、さすがです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日買った本。

2007年02月13日 22時38分49秒 | 小説・漫画

 

グインサーガの新刊を買いに本屋に行きました。
するとなんと、新作に並んで「漫画版グイン」の第一巻発見。
うわお。
グインサーガの漫画は、だいぶ以前にも発売された事がありましたが、以前のは外伝『七人の魔道士』をもとにしたものだったんですよね。絵は意外に悪くない物だったと記憶していますが、いかんせん話が外伝。そんなに熱くならずに私も一巻か二巻ぐらいまでしか買わなかったのでした。パラパラめくってみると、今回のは本伝の第一巻「豹頭の仮面」を漫画にしている。な、なんと無謀な。しかも絵師はあの(←ってどのアノだ)沢田一。(なつかしい) しかも今回の漫画版第一巻は原作の第一巻を3分の1も進んでいないみたいで、、、、、、 仮にこの漫画が第一部「辺境編」だけを取り上げる事としても、この漫画が完結する可能性は原作が完結する可能性よりも低いことでございましょう。(多分おそろしい神の腕を持つ栗本薫が200巻目を書き上げる方が早いと思いますが)。なんとなく漫画は第一巻だけを描くような気もしますが。のちの暴君レムス王子とセム族のスニが萌えキャラとして描かれていて、笑いました。

さーーーて、闘王読もうっと。きっと“謎の剣士”スイランの正体がそろそろ明らかになるに違いないんだ。貴重な戦闘士であるガンダルは、人材枯渇の激しい今、殺さないで欲しいと思う~~

新装版『ルーンの杖秘録』も最終巻。
って、買ったはいいけどまったく読んでいないや。
いいんだもん、私はこの表紙絵のためだけに買ったんだから。この見事な表紙絵の為に長年の私のルーンの杖秘録の脳内映像は一新されました。この作品には敵役として19世紀大英帝国を模した「暗黒帝国グランブレタン」というのが登場するのですが、彼らは色とりどりの豪華な獣を象った兜をみんなかぶっているのです。そのイメージがこの新装版のおかげでどれほど華麗に瀟洒になったとことか。そのイラストは三巻表紙にチラッとしか無いんですけどね。そして悲劇の「ロンドラ会戦」。(読んだの10年以上も前だけど)今でも思い返して涙を流せます。

そういえば、エルリックサーガの最新刊『スクレイリングの樹』もずっと前に買ってから序盤間もなくで放置しています(笑)。あれ、すんごく読みにくくてー。

前巻(近世篇)は旧版を持っていた為に買わなかったのですが、(どうも本棚を漁ってみたら私の所持していた悪人列伝は旧版第3巻だけだったみたいだ)、この近代篇をもって悪人列伝は完結。凄い事です。
というのは、著作がされてから40年も経ち、内容が素晴らしく読ませて凄いのに、類書は全く現れず(永井路子の悪霊列伝はテイストが全く別)、そして今読んでも切り口が全く斬新なことが素晴らしいのです。
今の人が悪人列伝なんて題名で書いて、天一坊とか大槻伝蔵とか高橋お伝なんて出てくるものか。
(っていうか、私も全然知らない。天一坊の稿はまだ読んでいないんですけど、海音寺潮五郎の手によってどういう風に描かれているのか。ヨーロッパじゃ、有名人のニセモノなんて星の数ほど出現しているんですけどね。偽ドミトリーとか偽ジャンヌ・ダルクとか偽ピョートル(プガチョフ)とか偽アナスタシアとか) それほどのスケールがあるかどうか。
一方で、鳥居燿蔵とか田沼意次とかは、風雲児たちを読みまくっているわたくしから見たら実にタイムリー! まだ読んでないですけど。

そういえば『クトゥルフと帝国』は『比叡山炎上』と同じ日に買ったのですが、比叡山炎上はちゃんと感想を書いたのに、帝国の方は放置したままなんですよね。(←読んでないから)
おもしろいのかな。
『邪神たちの2・26』なんていう小説もありましたっけ。(読んでないけど)
で、これ、その『クトゥルフと帝国』によるリプレイ集なんだそうですけど、つまり、帝国の中に載っているシナリオを遊んでみた記録集だったってことですかな?(いかんせん両方読んでないのでさっぱりわかりません。)
でもまー、とりあえず買っておきます。新紀元社からこのように継続的に本が出ている間は、この名作ゲームもしばらく安泰だ。、、、、ってアレ? 新紀元社が出していたクトゥルフはD20版で、D100だった『クトゥルフと帝国』ってエンターブレイン(旧アスキー)ログイン・ムックから出ていたんじゃ?(混乱)

 

出ました、待ってました!
音楽之友社の「作曲家○人と作品シリーズ」、ちょと長い休止期間を置きまして、第二期シリーズの刊行開始です。そのトップバッターは、嬉しい嬉しいヘンデル!
しかもなんと音楽之友社の本としては珍しい事に、このボリュームで各巻1200円という超安価。

私は中学生の頃からクラシック音楽だけを聴き込んでいる、いわゆるクラキチのおっさんなのですが(クラオタってのは30代が一番独善的でタチが悪い)、だいぶ前から「一番好きな作曲家はヘンデル」と叫んでおります。ヘンデルは凄い。その音楽は肉太で、音が虹色にまぶしく輝き、脂がしたたりおちて豪壮で戦闘的、手当たり次第にばったばったと敵をなぎ倒していく感じです。中学生の音楽教科書レベルでは、「ハレルヤコーラス」という超絶傑作旋律を大衆の前に突き出しながら、聴き込むとそんなものを遥かに凌駕する力作・傑作・美麗・豊満な音楽がひしめいているという有様。ともかく彼の作品は量が多いので、5年聴き続けてもまったく飽きません。ところがそこまで彼に傾倒する私にとってさえ、当の彼の生涯の全体像はまったく謎に満ちているという。

ヘンデルの生涯の不思議な所は、彼のおびただしい音楽からは、エネルギッシュで活動的で攻撃的で多情で能弁で天才的な作曲者の性格が窺い知れるものの、実際にはヘンデルのものとされる言葉はまったくといっていいほど伝わっていない事です。同時代人たちの証言は多数あるので彼の生涯の軌跡はあるていど窺い知れるものの、楽譜の表紙等に記された「公式な発言・宣言・文辞」は結構あるのに、プライベートについては一切が謎。恋人は結構あったみたいなのに、結局の深い所はすべて推測に頼るしかないというところなのです。彼は結婚をせず生涯を独身で過ごしたのですが、そう言った人は必ず「同性愛者だったんじゃないか」と密かに囁かれるものなのに、彼に限ってはそんな心配はありません。間違いなく彼は無類の女好き、しかも異性に対して極度の理想主義者です。なのに、彼のプライベートは一切が謎だという。ヘンデルの生涯の不思議さはモーツァルトやバッハとは対照的だし、ベートーヴェンの不滅の恋人の謎なんて遥かに凌駕しているといってもいい。なのに、ヘンデルが情熱的で、口よりも手が先に出るタイプなのに理論も整然としていて、そして生涯常にケンカばかりしていた人なのは疑う余地もない。一体どうなっていたんだこの人?

わたし、そういえば高校の時に学校の図書館にあった音楽之友社のこのシリーズの旧版のヘンデルの本の作品リストを眺めながら妄想を膨らませたんですよなぁ。しかし、その本はその後どこにも目にする事がありませんでした。だから今回のこの本の登場を待ち焦がれていたのでした。
まだ最初の部分を読んだばかりですが、彼が音楽家を目指した時点を描いた部分だけで、謎に満ちた天才の一大叙事詩を書けそうです。彼の父は床屋だったんですが、息子には楽器に触る事を禁じ(つまり幼少時から相当音楽好きだったってことだ、バッハみたいね)、でも領主のヴァイセンフェルス公爵が10歳の少年の天才に気付き、音楽の教育を命じたんだそうだ。しかしまもなく父が死去、ヘンデルは家系を助ける為に法律の大学に進学し(なぜ大学にいく?)、実務の道を歩もうとしたのですが、たまたま隣町の大学の法学科に同い年のテレマンが居て、彼と親友の契りを結んだものだから結局音楽の道を歩む事になったのだという。私が思っていた以上にヘンデルとテレマンの友情は厚かったようです。

残念ながら、この本のによるヘンデルの作品紹介はそれほど充実した物ではありません。(数が多すぎるんだよね)。ヘンデル御殿の方が百倍役に立ちます。その分、生涯部分のアウトラインがはっきり整理されて紹介されているので、とてもいいんですけどね。私の大好きなアグリッピーナが1709年にイタリアで作曲された頃、ヘンデル(24歳)はすんごい美青年だったんですってさ。ヘンデルがハンサムだったとは知らなかった。(その頃の肖像画まで付いてます。この絵は初めて見た)

ついでに買った「ドヴォルジャーク」。
ドヴォルザークも明快な音楽のイメージとは逆に、生涯の入り組んだ部分が良く分からない人なんですよね。一ヶ月ぐらい前からこのブログの「私の好きな曲」で、ドヴォルザークのピアノ三重奏曲第3番かドゥムキー(悲歌群)を取り上げようとたくらんでいて、だからこの本を買ってみたんですが、(ヘンデルと同じく)結局知りたいことはさっぱり分かりませんでした。でもいいんです、とっても貴重な題材の本ですから。きっとそのうち役に立つ事はあるでしょう。

ショスタコーヴィチも大好きな音楽家なわりには、私にとっては未だ全体像が謎の人なんですよねぇ~~。私がこの偉大な人を好きになって久しく、すでに重要作品はほぼ全て押さえていると自負している私ですが、逆にこの人の場合は「代表作ではない作品」「隠れた注目作」が多すぎる。どうなってるんだこの人。
・・・・という、私のような30代おっさんの疑問を氷解させるべく登場したのがこの本なのでした。工藤庸介、工藤庸介、、、どこかで聞いた事ある名前だなぁ、と思ったら、、、、 ネット上でショス蛸研究では有名なこのお方じゃないですか。ネットを始めた当初にこの方の文章をむさぼるように読んだ記憶があります。すごいですよね、この方の分析は。これからはネットの上で蓄積されたこのような情報の塊が、どんどんと出版されて手元に置かれる時代になっていくんでしょう。(だいぶ前からそうですけど)
やっぱりまだまだ知らない作品が数多くある事を思い知らされました。
丁度私が大学生だった頃、ショス蛸の「知られざる」作品が数多く発掘され、CD化されて買い漁ったことを記憶していますが、あの輝ける時代は今いずこ。
「反形式主義的ラヨーク」とか「革命詩人の歌」とか「ミケランジェロの歌」とか、テレビやレンタル屋でちらっとだけ見た事があるんですけどねぇ。
時代はすでに革命的世界とは逆の、資本主義が爛れた方向に進んでいる。
「のだめカンタービレ」のヒットとかでクラシック音楽が密かなブームだとか言われますが、それでCD屋にショスタコーヴィチやストラヴィンスキィやプロコフィエフが並ぶなんて有り得ませんですもんね。(ドラマではのだめがペトルーシュカとかロミオとジュリエットとか弾いたのだぞ)。ほんと腐った社会だ日本は。

カイアシ、、、、、 本屋で一目惚れして買ってしまった本です。
いわゆる「プランクトン」と呼ばれる海の中の生物たちですが、わたしこれたち、ただ単にエビやカニの幼生だと思っていましたよ。これはこれで独立した生物なのだそうです。
といっても普通の人はカイアシなんてどんな生物だなんてイメージ出来ないでしょうが、分かりやすく言うと「シラス干しを食べるとき、ちっちゃなシラスのお腹の中に入っているピンク色のちっちゃな生物」、それがカイアシなんだそうです。子供の頃シラスごはんを食べていて、ちっちゃエビやタコが入っていると嬉しかった物ですが、エビタコ以外の嬉しくないちっちゃな奴がカイアシなんだそうです。
見た目は、学研の附録によく付いていたシーモンキーに似てる。

でね、この本によるとそのカイアシの進化の作戦手段が「水平進化」なんだそうです。
言葉で言うと難しいですが、要は「種の種類を爆発的に増やす事で多種の環境に適応する」ことを目指す事で、昆虫や恐竜たちがとった方法。人間とは真逆の追求方法なのです。私は「カンブリア大爆発」という言葉とその時代が大好きなのでした。

私はこんなハンドルネームを名乗っていますし、多分先祖は物部氏なので(←無根拠な確信)、古代史の無二の英雄・物部麁鹿火に関心が募ることしきりなしなのでこんな本も買ってしまったのですが、姉妹編として『藤原氏の正体』、『蘇我氏の正体』という本も著者はものしてるんですって。
ただ、まだ読んでないですけど物部氏の神話的特異性(にぎはやひ神話)と滅亡点に多くのページが割かれている感じで、私の知りたい古代英雄時代の物部氏について記述はあんまりない感じです。
そもそもが資料は日本書紀と古事記とほんのいくたりかの本しか彼らについてのものは無いわけで、今後新史料が発見されるような望みもないのでしょうから、今ある材料だけでわたくしたちは夢想を羽ばたかせていかなければならないのでしょうね。

わぉ。
この本は本屋で一目惚れ。学研さん、なんとまたマニアの琴線をくすぐる本を。
この本は凄いです。ずらっと並べられた甲冑の写真に惚れ惚れとします。
「大名家の甲冑」とされているからには、題材は江戸時代の大名家じゃないですか。
戦国時代の有名武将たちの甲冑で高名な物は数々ありますが、残っているのは江戸時代に雄藩となった一握りの大名家たちのものばかりじゃないですか。大藩だからこそ戦国期の先祖の甲冑が残っているわけで、その子孫たちは「たしなみ」として先祖の無双の甲冑を模した自分の装束をこしらえ、それを大名家ごとにずらっと並べて見せたのがこの本なのです。江戸時代は泰平の時代だからこそ、遥か彼方の輝ける時代の自分たちの祖を夢想してデザインされた甲冑たちのまばゆいこと! 見事の語に尽きます。
源平期の甲冑を「大鎧」といい、戦国時代にはそれが現実的に動きやすくかつ華美な「当世具足」に変わっていったわけですが、江戸時代にはその両者が融合されたヘンテコな造形になったているのが面白い。
個人的に気になるのは、私が最も愛する九州の戦国武将・立花宗茂とその子孫達の具足です。宗茂は波瀾万丈の人生を送った武将でしたが、その子孫は堅実かつ優秀に領土経営をおこない、その末裔が現在でも世界一立派な資料館を保持していますので遺物が豊富なんですよね。

立花宗茂と言えば、あたまの上に乗っている変なわっか。
この本によれば、同じ造形で別の名称の甲冑が二揃い存在しているそうなのです。柳川の資料館にはこの二種類が並んで飾られているそうなので、知っていたら九州に住んでいる頃に是非眺めに行きたかったなぁ~~。

 

左が「鉄皺皮包月輪文最上胴具足」、右が「伊予札縫延栗色皮包仏丸胴具足」。
なんと、見た目が同じなのに名前が全然違うんですね。(似てるから別の名前で区別したとも言えますが)。左の「月輪」といのには兜のことではなく、胸に描かれたまんまるのことなので、これは単に胸鎧の部分だけを呼称した呼び名なんですよね。
ところが兜は左が「黒漆刷毛目塗五枚張頭型」、右が「日根野頭形に近い五枚張頭形鉢」で、一番目立つまんまるの「立物」が両者とも共通して「大輪貫」と「鳥毛」なんだそうです。もう、なにがなにだか。

で、この本にはその後の柳川歴代当主の甲冑が陳列されているのですが、2代目だけは父の宗茂の物を忠実に模している物の(泣ける!)その後は独創的な無秩序状態です。すごい。
一方で、福岡の黒田家は(儀式的には)一貫して先祖代々2代目の黒田長政の甲冑を踏襲している。・・・・黒田長政の兜って、関ヶ原物の大河ドラマでは一番目立つ(=この人おかしいじゃないかと思う)すっごく重そうなまないた兜ですよ。ステキ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鯨煮込み。

2007年02月12日 20時56分28秒 | ラーメン

あいかわらず一匹の鯨でラーメンを食べています。
そろそろラーメン行脚の旅に出たい気もありますし、とりわけ浜松のべんがら横丁へ雪辱戦へ赴きたくもあるのですが、実は来月の末に車検がありまして、そのためにいま生活が苦しいので、それまで我慢してしまいそうな気もする。
第一、近所に鯨屋さんが一軒あればいいです。本当に。


2月10日

豚骨醤油をたべたくなって注文。
器が変わっている! 黒くなってる(トンコツ系だけこの器を使うみたいです)
うまい! このラーメンはこの店の中で一番味が尖っていて突き抜けているのに、その濃厚なしょっぱさの、てっぺんの部分できちんと強引に味がまとまっているところがいい。・・・・が、最近、感激しながら味わえるのは最初のうちだけ。このラーメンもまた味が変わり続けていますが、最近わたしにはこれ、味が強すぎるように感じるなぁ。
ちょっと苦手になってきているかも。
少なくとも私が食べたい「家系」とは全然遠ざかってきているように感じますし(そういえばいままでのあの器の色は家系を意識してるんだと思っていた)、それは当初の能書き『横浜に憧れて』が『漢味に憧れて』に変更されたときから覚悟はしていたんですけど(←「くじら家の豚骨醤油」の文字は残っているのですけど)、とにかく醤油の濃いドロドロ具合のインパクトがすごく辟易するようにも感じられるようになっているのです。とはいっても、「一口目(だけ)美味いラーメン」って私が追い求めるもののひとつなんですけどね。その極北は名古屋で食べた本郷亭のラーメンでして、あれは一口目が死んでしまうほど美味だったんだけど、二口目以降は死ぬほど苦痛だったという。でもあれはあれでとても幸せな体験でした。
鯨の豚骨醤油はあそこまでは行かないけど、最初違和感を持って「?」と思っていた「毎日ではないけど、一週間に一度食べたくなるような味」という能書きはなんとなくうなづけるようになってきています。
とにく、しばらくこれはもう結構。私も、こってりよりもアッサリ味を求むオッサン舌になってきてしまっているということですよねぇ。そうだとしたら悲しいです。

そういえば思い出しました。
この日たまたま隣りに座っていた人が、静岡ラーメンのネット界では有名なアノお方だったみたいで(←立て続けに2杯食べて最後にあんにん注文していたから分かる)、その人、一杯食べ終わった後に豚骨醤油を注文したんですが、なぜだかそのおかわりの豚骨醤油が、私が先に注文した豚骨醤油よりも先に出てきたんです。すでにその時点で私もだいぶ待っていまして(土曜日だったから)、ちょっとこの店のそのあたりの手際には前から気になる所があり、ちょっとだけいやーな気分になりました(ま、私のはチャーシューを追加してましたからその分の手間が掛かる(?)んでしょうけど)。が、さっきその方の日記を覗いたら(引用)、「食べ終わった後に、まだもう1杯いける感じの後味でしたので 折角ここまで来たからもう1杯注文することにしました。(中略)その頃にはお客が3組ほど入っていたので 2杯目は時間がかかってインターバルが空くけど仕方ない・・・ と諦めていたけど ちゃんと2杯目なので優先的に作ってくれてうれしかったです」と好意的な書いてあったので、それ読んだだけで私の持った小さな不満は氷解してしまいました。単純な私。しかしつくづく自分がどんな脳の構造を持っているのかよくわかんない。

 

2月12日
 

逆に、どんどんどんどん私の好む味へ突き抜けて進化しているのがこのラーメンです。
鯨のトンコツらーめん。器はやっぱり黒い。
もうこれ、すごくおいしい~~。ただこのラーメン、登場当初はアッサリ風味でむしろ味が薄かったのですが、まもなく濃厚に、そして味が甘く変化し、それが今では「塩ラーメン」と言われても不思議を感じないぐらいに塩ダレの風味が強い物になっている。ま、どう変化しても相変わらず美味しいんですから、すごいんですけどね。
で、帰り際に店長さんに、「今日のは少し変わったんですが、わかります?」と言われて、ついつい何も考えずに思ったまま、「しょっぱさが・・・」うんぬんと口に出してしまいました。が、正解は「スープを煮込むとき芋を追加した事」。うわーーー、そういえば数日前の日記にそう書いてあった~~。俺のバカバカっ!! 私は阿呆舌です。
うーーんでも、どうりでまろやかさがましてまいるどになっているとおもいましたよ。(←なにを今さら)。しかし、スープの上の泡の浮いたブツブツと葱の部分がホントにおいしいんですよね。

 

今日はこの鯨屋さんが初のテレビ出演をしたそうで、ビデオに撮っておいたので、これから見ましょう。

・・・・・・・と思ったんですが、ビデオ録画失敗してました(笑) うをーーーん。
テレビに出た鯨の店長さんがおもしろかったそうなので、ぜひぜひ見てみたかったのに~~


2月13日

松福のうまいラーメン。
甘~い豚骨醤油を食べたくなって行きました。うまいなあー。
夜だったし、店員さんの数も多くて活気があります。
で、お腹が空いてたので、うまいラーメン(650円)にチャーシュー(300円)と味付け玉子(100円)をトッピングしてみたのですが、、、、、、 改めて見ると一匹の鯨に比べてかなり割高感を感じますね。較べても仕方の無いことですけど。・・・・・などなどと考えながらもう一度メニューを見ると、「うまいラーメン全部乗せ」(1000円)なる文字が!(前からありましたっけ?) 全部乗せってことは、上のに加えてねぎ(200円)、キャベツ(100円)、ほうれん草(100円)、のり(100円)が増量されてこのお値段ってことでしょうか。安っ。っていうかこのボリュームで今日私が注文したのよりも安いじゃん。 食べ切れるかはともかく、ここのキャベツは山盛り食べたいので、これからは私も全部乗せで注文したいと思います。・・・でも、値段からみて、もしかしたらチャーシューは半分(150円)なのかもしれませんね。

それはそうと、ここの店で美味しくラーメンを食べようとワクワクしていますと、必ず隣りに煙草を吸う奴が座りくさります。うを~~台無しだああああ~、たばこすうやつは死ねっ


2月14日

「新しくできたくるまやのラーメンってどう?」と聞かれたので、「なかなかいいと思うッすよ」「ほかには無い感じのミソ味ですよ」と答えたら、翌日、「おいしくなかったじゃないか」と文句を言われた。
なので憤然として、も一度行って来ました。
偉そうに言ってる私だって、くるまやの味噌は開店初日に十円で食べた一杯しかないんですもんね。

結果、
この著しく個性的でかつ攻撃的なラーメンは、確かに、年輩のひとには厳しいや(笑)。きっと大人の口では辟易してしまうと思う。悪いことをしてしまいました私。私はまだ若い(笑)のでとても美味しくいただけますけど、そんな私でも必ずビールが欲しくなるほどの味の強さですもの。これはチェーン店としては(いい意味で)変な方向に到達してると思うので、喝采を覚えるものでありますが、でも、より大衆向けにまろやかなものにした味の味噌を出したりはしないんでしょうか、この店は? 今日のチャーシューはじゅんわりと脂っこくて、とてもおいしくいただけた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする