中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

全員野球

2009-05-17 10:04:02 | 身辺雑記
 民主党の新しい代表が決まった。前代表が突然辞任してから数日後のことで、何となく慌しい感無きにしも非ずだが、一時とは違って違法献金問題とやらで逆風が吹き始めている時でもあって、何としても局面を変えたいということなのだろう。

 自民党の総裁選挙の時ほどではないが、相変わらずマスコミの取り上げ方は大きいが、マスコミの思惑はどのあたりにあるのだろう。与党の中には前代表の傀儡だとか、院政だとか、何も変化は無いとか、高いところから見下ろしたように評している向きがあるが本心はどうなのか。言わば「敵失」で最近の内閣支持率は上向きらしいが、本気ではしゃいでいるわけではあるまい。

 新代表はしきりに挙党体制という、言わば当たり前のことを強調していた。そして「全員野球でいく」ということを何度も言った。「全員野球」とは何なのか。『YAHOO 知恵袋』というサイトを見ると、次のような問答があった。

 Q:よく高校野球の主将の人が、「全員野球で頑張ります。」と言ってますが、全員野球って具体的に、どのようなスタイルの野球なのでしょうか?

 A:野球はチームプレーなので、誰か一人でも気が抜けてる奴がいたらダメみたいな意味だと思います。高校野球では、ベンチの控え選手も、声出し(?)とかしてますよね。プロ野球では、ベンチでのんきにダラーって座ってる奴とかいるけど。
 駒大苫小牧の香田監督が言っていましたがベンチ入りできなかったスタンドにいる野球部員も一緒に闘っている気持ちになってこそ、全員野球だとか。

 この言葉は、これまでにも自民党内でも使われたことがあるようで、政治の世界と野球とは感覚的に何となく結びつかないのだが、彼らには分かりやすいことなのだろうか。高校野球で「全員野球」と言えば、上の問答にもあるようなことで一応理解はできるが、政党で「全員野球」すると言うのは具体的にはどういうことか。役職についている者もいない者も、あるいは当選回数に関わらず一致団結してやるということなら、これも当たり前のことで、わざわざ言うほどのことでもあるまい。

 それにしても「全員野球」とは言うが、「全員サッカー」とか「全員ラグビー」、「全員バレー」、「全員バスケット」などと言うのは聞いたことがないように思う。これらの競技は控えの選手は少なく、それもいつでも交代できるように心準備をしているから、わざわざ「全員」という必要はないのかも知れない。そうすると政党のあり方はやはり野球のようなものなのか。


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