中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

テレビ離れ

2011-09-21 08:12:15 | 身辺雑記

 7月にテレビのアナログ放送が終了しデジタル化したが、その後NHKに対して放送受信契約の終了を求める連絡が8月末までに約9万件寄せられたという。放送法上、放送を受信できる設備を設置した者は、NHKと放送受信契約を結ばなければならないことになっているが、アナログ放送の終了でアナログテレビはその機能を消失するので、新たにデジタル受信機を設置しない限り、契約を続ける必要がなくなり、受信契約の終了連絡はこれに伴うものと言う。

 

 9万件の解約はNHKにしたら経営上影響があるものではないだろうし、アナログ放送終了後、デジタルテレビを購入する例もあるだろうから、実際には9万件を下回ると予想しているようだが、僅かであってもテレビ離れが起こってはいるのだろう。関東に住む卒業生のS君は、テレビ画面の下にずっと流されるアナログ放送終了の予告が不愉快でその部分をガムテープを貼って隠していたようだが、デジタルに変わったらテレビは買い換えないと言っていた。アナログ終了間近いになると画面に大きく予告の文字が出て画面が見にくかったそうだが、そこのけそこのけデジタル様のお通りだと言わんばかりの無神経なやり方だ。

 

デジタルになって何がよくなるのかよく分からない。「多チャンネル化」または「高精細化」(ハイビジョン)が可能となるとか、データ放送など便利な機能も利用できるようになるなどと言われるが、私にはいっこうに興味がわかない。時代に取り残された老人と言うことか。いったい誰が儲かったのかと尋ねたら、誰かがそれはメーカーと政治家だろうと言った。メーカーは分かるが政治家というのは、認可に当たっての利権に関して動いたということか。こういうところにも今の政治家は胡散臭い目で見られているようで、不徳のいたすところだろう。

 

デジタル化になろうと私には今のところ関係がない。我が家のテレビの寿命が尽きてからもう1年以上になる。もともとテレビはあまり見ないほうだったので、新しく買う気も起らずに過ごしてきて、もうテレビの無い生活に慣れてしまった。負け惜しみを言うようだが、テレビがないと何となく家の中が静かなのがいいし、読書量がずいぶん増えた。良い番組もあるのにと言われるが、見なければそれですむと思っている。頑固爺さんと言われそうだ。

 

 


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