ランニング時の給水
普段のランで給水が必要なときには、わたしは腰につけるボトルホルダーを主に使用している。
ロードでロングランを行う時には、クロスランナーパックを背負っていくから、そこにボトルを2本持参する。チューブ式のハイドレーションは装備もないし、使うような激しいトレランも未経験だ。
ボトルホルダー選びのポイント
というわけで最も頻繁に使用するのは腰につけるタイプのボトルホルダーということになるが、これがけっこう不満がある。
いくつか持っているのだが、それはつまりなかなか満足のいくものがないということでもある。
まず揺れの大きなものは使えない。それから素材と、その配置によってはウエアなどをすぐ傷つけてダメにしてしまうことになる。さらにボトルの位置や形状によってはとりだすのがひじょうに厄介だったりする。
ところでこうした点をすべて満足させるようなものはおそらくこの世にないと思う。だからよりベターなものを探すしかないということになる。
ハンドヘルド(ハンディボトル)タイプ
そんななか、このハンドヘルド(ハンディボトル)タイプのホルダーを試してみたいと思っていたのだが、なかなか売っていないし、値段もけっこうするので二の足を踏んでいた。
もうすっかり忘れていたところもあったが、たまたま、先週の「高橋尚子杯ぎふ清流マラソン」会場で格安で販売されていて、グッときて購入した。
マラソン大会などでもボトルをもって走っている人をたまに見かける。トレランをやるような人にも使っている人が多いようだし、このくらいのものなら、さほど走りの邪魔にならず手軽に使えるのではないかと思っていた。
重い。疲れる。ストレスになる。
絶好の(?)夏日和。わくわくしながら使ってみた。使用感やいかに。
結論から言うと、撃沈した。
ボトルに8分目ほど冷えたスポーツドリンクを入れていった。まず、この量が失敗。いつものつもりで多めに入れたが、重くて仕方がない。20kmの予定だったし、半分でよかった。400mlほどはあったと思うが、つまりはボトルの重量を合わせれば500gくらいだろう。1口目を口にする5㎞すぎまでが格段に重く感じられたのだった。
終わってみれば、この日のランでは肢よりも肩のほうが痛かった。このホルダーを使うには肩や腕の筋力ももっと必要なのだ。
またこのホルダーを使うにはコツというか慣れも必要だと痛感した。握り方もなかなか落ち着かなかった。終盤には、「これが一番楽でしっくりするかな」という決まった握り方を見つけることができたけれども。
片方だけボトルがあるので、どうも走りのバランスがおかしくなる。右から左に持ち直したりすることになる。これも面倒だ。こういうものを普通に使えるランナーは上半身や腕などの筋肉全般も普段から鍛えているに違いない。
この日はサングラスも使用。大量の汗に備えて、距離は短かったが塩飴も持参した。30℃近い気温なので当然汗をふく回数も当然増えた。
汗を右手のリストバンドで拭く。この動き一つとっても、右手にボトルをもっているとやりにくくてストレスになる。さらにサングラスを外しまたつけるとか、まして飴の袋を破って口に入れるとか、時計のラップボタンを押すとか、ランニング中のさまざまな腕の動きなども併せて、ランナーは走りながらいろんなことをする。特に暑い日には!
こうした何気ない1つ1つの動きのどれをするにも、「ボトルをもっている」という小さなことが1つ加わっただけで、ひどくやりにくく、それが積み重なるとだんだんストレスが大きくなっていく。
肉体的な疲労のみにとどまらず、精神的にも疲れがたまって行くことになる。
トレイル・ランナーとはそんな点でも思っている以上にタフな人たちに違いない、と改めて感心した。
使いこなすには訓練が必要
もともとゆっくりゆるゆると走るつもりだったので、多少の問題があってもなんとかなると思っていた。なんとかならないというほどでもなかったが、想像を上回る大変さだった。
手軽、という点では確かに便利だが、これを使いこなすには、ある程度の訓練を要するし、どちらかといえばスピード重視のロードランナーにはストレスになりうる。腰につけるタイプなら、5㎞に1度しか感じないで済むストレスをハンドヘルド・タイプでは走っているあいだずっと感じることになる。まずこれを慣れによって克服しないと走っていることが楽しくなくなる。同時に腕と肩の筋力をある程度つけないと、走りのバランスが保てないしあっという間に疲れてしまう。握力は不要だが(そういうふうに設計されている)、普段から腕立てするとか、鉄アレイをもって走るとか工夫しないと難しいと思った。
5~6㎞とか、距離がもっと短いなら、もっと気楽に使えるかもしれない。その距離でも給水が必要ならということだが。わたしは15㎞以上走る時にしかボトルはもっていかないので、今後利用する機会はあまり多くないかもしれないが、機会を見つけてもう少し慣れておこうかと思っている。もし以後使えないということになっても、ボトルは取り外して利用できるし、ネイサンのボトルは使いやすいので気に行っている。
またトレッキングやウォーキングなら、使えるシーンはいくらもある気がするので、買って後悔はない。
普段のランで給水が必要なときには、わたしは腰につけるボトルホルダーを主に使用している。
ロードでロングランを行う時には、クロスランナーパックを背負っていくから、そこにボトルを2本持参する。チューブ式のハイドレーションは装備もないし、使うような激しいトレランも未経験だ。
ボトルホルダー選びのポイント
というわけで最も頻繁に使用するのは腰につけるタイプのボトルホルダーということになるが、これがけっこう不満がある。
いくつか持っているのだが、それはつまりなかなか満足のいくものがないということでもある。
まず揺れの大きなものは使えない。それから素材と、その配置によってはウエアなどをすぐ傷つけてダメにしてしまうことになる。さらにボトルの位置や形状によってはとりだすのがひじょうに厄介だったりする。
ところでこうした点をすべて満足させるようなものはおそらくこの世にないと思う。だからよりベターなものを探すしかないということになる。
ハンドヘルド(ハンディボトル)タイプ
そんななか、このハンドヘルド(ハンディボトル)タイプのホルダーを試してみたいと思っていたのだが、なかなか売っていないし、値段もけっこうするので二の足を踏んでいた。
もうすっかり忘れていたところもあったが、たまたま、先週の「高橋尚子杯ぎふ清流マラソン」会場で格安で販売されていて、グッときて購入した。
マラソン大会などでもボトルをもって走っている人をたまに見かける。トレランをやるような人にも使っている人が多いようだし、このくらいのものなら、さほど走りの邪魔にならず手軽に使えるのではないかと思っていた。
重い。疲れる。ストレスになる。
絶好の(?)夏日和。わくわくしながら使ってみた。使用感やいかに。
結論から言うと、撃沈した。
ボトルに8分目ほど冷えたスポーツドリンクを入れていった。まず、この量が失敗。いつものつもりで多めに入れたが、重くて仕方がない。20kmの予定だったし、半分でよかった。400mlほどはあったと思うが、つまりはボトルの重量を合わせれば500gくらいだろう。1口目を口にする5㎞すぎまでが格段に重く感じられたのだった。
終わってみれば、この日のランでは肢よりも肩のほうが痛かった。このホルダーを使うには肩や腕の筋力ももっと必要なのだ。
またこのホルダーを使うにはコツというか慣れも必要だと痛感した。握り方もなかなか落ち着かなかった。終盤には、「これが一番楽でしっくりするかな」という決まった握り方を見つけることができたけれども。
片方だけボトルがあるので、どうも走りのバランスがおかしくなる。右から左に持ち直したりすることになる。これも面倒だ。こういうものを普通に使えるランナーは上半身や腕などの筋肉全般も普段から鍛えているに違いない。
この日はサングラスも使用。大量の汗に備えて、距離は短かったが塩飴も持参した。30℃近い気温なので当然汗をふく回数も当然増えた。
汗を右手のリストバンドで拭く。この動き一つとっても、右手にボトルをもっているとやりにくくてストレスになる。さらにサングラスを外しまたつけるとか、まして飴の袋を破って口に入れるとか、時計のラップボタンを押すとか、ランニング中のさまざまな腕の動きなども併せて、ランナーは走りながらいろんなことをする。特に暑い日には!
こうした何気ない1つ1つの動きのどれをするにも、「ボトルをもっている」という小さなことが1つ加わっただけで、ひどくやりにくく、それが積み重なるとだんだんストレスが大きくなっていく。
肉体的な疲労のみにとどまらず、精神的にも疲れがたまって行くことになる。
トレイル・ランナーとはそんな点でも思っている以上にタフな人たちに違いない、と改めて感心した。
使いこなすには訓練が必要
もともとゆっくりゆるゆると走るつもりだったので、多少の問題があってもなんとかなると思っていた。なんとかならないというほどでもなかったが、想像を上回る大変さだった。
手軽、という点では確かに便利だが、これを使いこなすには、ある程度の訓練を要するし、どちらかといえばスピード重視のロードランナーにはストレスになりうる。腰につけるタイプなら、5㎞に1度しか感じないで済むストレスをハンドヘルド・タイプでは走っているあいだずっと感じることになる。まずこれを慣れによって克服しないと走っていることが楽しくなくなる。同時に腕と肩の筋力をある程度つけないと、走りのバランスが保てないしあっという間に疲れてしまう。握力は不要だが(そういうふうに設計されている)、普段から腕立てするとか、鉄アレイをもって走るとか工夫しないと難しいと思った。
5~6㎞とか、距離がもっと短いなら、もっと気楽に使えるかもしれない。その距離でも給水が必要ならということだが。わたしは15㎞以上走る時にしかボトルはもっていかないので、今後利用する機会はあまり多くないかもしれないが、機会を見つけてもう少し慣れておこうかと思っている。もし以後使えないということになっても、ボトルは取り外して利用できるし、ネイサンのボトルは使いやすいので気に行っている。
またトレッキングやウォーキングなら、使えるシーンはいくらもある気がするので、買って後悔はない。