第二の軍艦島といわれる、
軍艦島と同じ長崎市にある炭鉱跡<池島>の全貌をまとめた、
『池島全景 離島の《異空間》』(三才ブックス)の発売記念として、
書籍に収録できなかった池島を、シリーズでお送りしたいと思います。
取材で通った2004年〜2017年の約12年の間に、池島がどう変わったか。
今回は、巨大な恐竜を彷彿とさせる重機<ジブローダー>です。
画像は2012年(平成24)夏のジブローダー。
ジブローダーとは、製品になった石炭を、
前回アップしたシップローダーへ通じるコンベアへ移動する産業機器です。
画像右寄りの下に写る、
四方に短い脚を張り出しているのが、レールを走行する下部構造。
その上に載る複雑な形の鉄骨が、回転式の上部構造。
左側に伸びる部分が、
石炭の集積するギャザリング・アームです。
ギャザリング・アーム側から見たジブローダー。
画像下部の左右に写る軌道を移動しながら、
必要箇所の製品炭を集積し、
上部構造と下部構造の接点付近より、
ベルトコンベアへ排出する構造です。
ギャザリング・アームの先端。
ツメのような形をした部分が、
左右交互に動作して、
貯炭場の製品炭を集積して行きます。
画像は上部構造と下部構造の接点付近。
少し壊れてしまっていてわかりにくいですが、
集積された石炭が漏斗状の構造物から下部へ落とされ、
ベルトコンベアへ排出されます。
左右には車輪も見えます。
そんなジブローダーの2012年(平成24)晩秋の様子。
上部構造の右寄りにある操舵室が、
傾いてしまいました。
この年の秋に池島を通過した台風で、
操舵室を支える鉄骨が傾いてしまったとのこと。
操舵室を囲う木製の壁も、
いくつか剥がれてしまったようです。
そして2014年(平成26)の春に訪れたときは、
すでに操舵室は撤去されていました。
木壁がワンポイント的にいい色添えであると同時に、
機器がどう操作されていたかを伝える操舵室がないジブローダーは、
少し物足りない気がします。
前回アップしたシップローダーのコンベア建屋と同様、
一度壊してしまったら施設は二度と元には戻りません。
切り落とす作業より溶接のし直しの方が、
多少費用はかかるかもしれませんが、
操舵室を撤去してしまったのは許せませんね。
■
“第二の軍艦島”といわれる、九州最後の炭鉱のあった池島の全貌を、
12年以上の取材と400枚超の写真で紹介する国内初の池島本。
『池島全景 離島の《異空間》』絶賛発売中!!
軍艦島と同じ長崎市にある炭鉱跡<池島>の全貌をまとめた、
『池島全景 離島の《異空間》』(三才ブックス)の発売記念として、
書籍に収録できなかった池島を、シリーズでお送りしたいと思います。
取材で通った2004年〜2017年の約12年の間に、池島がどう変わったか。
今回は、巨大な恐竜を彷彿とさせる重機<ジブローダー>です。
画像は2012年(平成24)夏のジブローダー。
ジブローダーとは、製品になった石炭を、
前回アップしたシップローダーへ通じるコンベアへ移動する産業機器です。
画像右寄りの下に写る、
四方に短い脚を張り出しているのが、レールを走行する下部構造。
その上に載る複雑な形の鉄骨が、回転式の上部構造。
左側に伸びる部分が、
石炭の集積するギャザリング・アームです。
ギャザリング・アーム側から見たジブローダー。
画像下部の左右に写る軌道を移動しながら、
必要箇所の製品炭を集積し、
上部構造と下部構造の接点付近より、
ベルトコンベアへ排出する構造です。
ギャザリング・アームの先端。
ツメのような形をした部分が、
左右交互に動作して、
貯炭場の製品炭を集積して行きます。
画像は上部構造と下部構造の接点付近。
少し壊れてしまっていてわかりにくいですが、
集積された石炭が漏斗状の構造物から下部へ落とされ、
ベルトコンベアへ排出されます。
左右には車輪も見えます。
そんなジブローダーの2012年(平成24)晩秋の様子。
上部構造の右寄りにある操舵室が、
傾いてしまいました。
この年の秋に池島を通過した台風で、
操舵室を支える鉄骨が傾いてしまったとのこと。
操舵室を囲う木製の壁も、
いくつか剥がれてしまったようです。
そして2014年(平成26)の春に訪れたときは、
すでに操舵室は撤去されていました。
木壁がワンポイント的にいい色添えであると同時に、
機器がどう操作されていたかを伝える操舵室がないジブローダーは、
少し物足りない気がします。
前回アップしたシップローダーのコンベア建屋と同様、
一度壊してしまったら施設は二度と元には戻りません。
切り落とす作業より溶接のし直しの方が、
多少費用はかかるかもしれませんが、
操舵室を撤去してしまったのは許せませんね。
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“第二の軍艦島”といわれる、九州最後の炭鉱のあった池島の全貌を、
12年以上の取材と400枚超の写真で紹介する国内初の池島本。
『池島全景 離島の《異空間》』絶賛発売中!!
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