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21世紀型トータルフットボール - オシム・コードの解明

2006年10月13日 | 考察集
■ オシム・コードとは?!

◆ オシムのサッカーは謎解き?
巷で、オシム監督の目指すサッカーがトータルフットボール的なのでは?という話題があるとかないと・・・ちなみに、今回、西部氏のこのコラム中で気になった点がありました。
さて、オシム監督が理想としているトータルフットボールは、 30 年前のそれではないだろう。だが、かつてのトータルフットボールのリバイバル、アレンジを目論んでいるようにもみえる。もう、その弱点も改善点も、その後 30 年の変遷もわかっている戦術概念を、なぜいまの日本に適用させようとするのか。
 2つ考えられる。1つは、世界の戦術的なトレンドがそういう方向にあると読み取っているから。もう1つは、オランダ人にできることが日本人にできないかわりに、オランダ人が解決できなかった問題を日本人が解決可能だと考えているから。

■ 引用元:World Soccer Plusより - 『オシム・コードとトータルフットボール』text by 西部謙司

非常に興味深いと思いました。特に2番目の指摘ですね。この部分は、西部氏のさらに掘り下げた解釈を聞きたいですね。(実は、この点について解明しようと思ったのですが・・・難解過ぎました・苦笑)

(氏は、オシムJAPANって表現をしないと決めたみたいですけど・詳細)私はこの辺の細かい部分はどっちでもいいと思っていますので、オシムJAPANって表現を使っています。

話が逸れましたが、つまりオシムJAPAN、すなわちオシム監督がやろうとしているサッカーがどういうものか皆さん興味があり、さらに、オシム監督の独特のキャラクターも相まって、上手く言えませんが、サッカーファンを引き付けているのだと思います。その“オシムJAPANの謎”を謎を解く方法の一つとして、試合前後会見があります。最近では、インタビューアー(新聞記者とか?)もそういうスタンスで望んでいる感じも時々みられます。

また、ジェフ千葉での実績、旧ユーゴでの実績(90年W杯)などにも謎を解く方法の一つがあるように考えている人もいると思います。その他、雑誌のインタビューであったりと、西部氏の指摘しているようなまさに、「オシム・ジャパンという表現のおかしさ(上記“詳細”リンクより)」って感じもしないこともないのですが・・・

しかし、サッカーファンとしたら、純粋にこの“オシム・コード”を解読したいと思うのがファン心理ってやつだと思います。

■ トータルフットボールとオシム・コードの繋がりとは・・・?

◆ トータルフットボールとは?
そもそも、トータルフットボールとは、なんぞや?!という根本的な部分にぶち当たると思うのですが、トータルフットボールについては、関連書物やネット上でも多くあるので、Googleで検索してみて下さい(これを書いたら、さらに長くなるので、割愛させて頂きます。)しかし、これでは話が進行しませんので、すごくざっくり言ったら「ポジションに左右されず、ポゼッション志向が強く攻撃的なサッカー」って感じでしょうか?!

現代のサッカーでは、ポジションチェンジもプレッシングさらにポゼッションサッカーも試合の流れの中では、普通にあることです。
個人的には、トータルフットボールであろうと、プレッシング、フラット3、ポゼッション・サッカーであろうと、要は“監督(指揮官)”の方法論なので何でもいいと思うのです。こういう戦術・システムをチーム内にどう取り込み機能させるのかということが大事で、そのスタイルというのは、一種の方法論の違いに過ぎないと思うです。
例えば、4人構成のバンドで、女の子ヴォーカルのバンドにするのか?男だけでハードロックをするのか?みたいな感じではないかと思う次第です。

つまり、チームの戦術・システム等の一部をクローズアップして見た時にチームごとにカラーが違ってくるだけのような気がします。そして、オシムJAPANの攻撃の特徴にクローズアップした時に、ポジションに囚われずポジションチェンジが頻繁に行われますので、そういう意味では、トータルフットボール風って言えるかもしれません。
但し、それが日本人選手に合っているかどうかは、また別の話ですが・・・

■ 21世紀型トータルフットボール

◆ スペシャリストの重要性
クライフがトータルフットボール等を語った著書の中で、チームを構成する方法(クライフ流だと思われる)がありまして、下記のようなことを言っていました。
チームを形作るためにはまず核となる選手を決めることから始める。チームの良し悪しを決めるのは最初に選ぶ5人か6人かの選手で、残りのメンバーの役割は彼らを生かす、あるいは足りない部分を補いサポートすることだ。15、16番目の選手を誰にするかでもめたことはない。そんなことは無意味だ。レギュラー11人を選ぶことより、むしろ6,7番目の選手を決める時にゆっくりと時間をかけて話し合う。

つまり、クライフが言う、5人、6人はスペシャルであるべき!だと思っているのです。この点に関しては、クライフ自身著書の中での表現で読み取れますし、過去のクラブチーム、80年代後半~90年中頃のバルサを見れば、一目瞭然です。
オシム監督がこういうチーム作りの方法をするかどうかは、分からないのですが、クライフ的な方法論で、現状の日本代表を考えると・・・
1・・・川口
2・・・闘莉王
3・・・坪井
4・・・鈴木
5・・・三都主
6・・・巻

こんな感じになるんでしょうか?いわゆる“センターライン”って部分に重きを置いている。さらに、三都主というサイドプレーヤーにも必然と考えている。(4バックならば、右は、松井・中村と彼ら自身がクラブでプレーしているポジションがベストだと思います)

クライフの場合だとベースに確固としたトータルフットボールという概念が存在して、その為の方法論(選考論)かもしれません。また、クライフ自身10年以上監督をやっていませんし、もし『21世紀型トータルフットボール』を再びクライフ自身の手で構築するならば、また、違うのかもしれません。

しかし、冒頭の西部氏の意見を拝借するならば、オシムJAPANは、21世紀型トータルフットボールを構築するかもしれません。それが「日本化」と就任時に言った言葉とリンクした時に、日本のサッカーはトータルフットボールのさらに進化形となるかもしれません・・・うん、かなり誇大妄想ぎみですが(笑)
最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
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ジーコ前監督の黄金の中盤とオシム監督のポリバレント - オシム・コード解明2 』続く・・・

06/10/14 [改訂 - ポリバレントとスペシャリストの項を分離]
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