ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

大人の女性のためのアクセサリー考 その2

2007年07月18日 | ジュエリーよもやま話
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今日、電車で年配の女性でとても素敵な方に出会いました。御歳はおそらく、50代かと思われましたが、黒のパンツに白のぱりっとしたコットンのシャツにシルバーの大ぶりのペンダントをして、指輪もおなじくシルバーでボリュームのある数点を両指に着けていらっしゃいました。すべてのアイテムが個性的で上質で、本当に素敵でした。彼女のファッションアイテムはきわめてシンプルなのですが、年代を感じさせないほど、その女性は美しく輝いていました。私もあのような女性になりたいと心から思った次第です。

日本人の大人の女性は、首の太いとか短いとか、しわやシミが気になるなどのコンプレックスがあると、視線をそこに注目させないために、あえてノーアクセだったり、華奢なもので控えめにまとめようとしがちですが、それはかえって欠点を目立たせてしまうのです。中年の女性が、若い女の子と同じプチジュエリーをしていてはいけないというのはそういうことなのです。

ほとんどの方は客観的にジュエリーをつけたときの効果をご自身で感じる機会がないと思いますが、時にしてジュエリーは気にしている欠点を目立たせてしまうこともあります。
細いチェーンや可愛い系の小さいトップは、体格のよさや、首の太さ・短さをかえって強調してしまいますし、ノーアクセも、かえって視線がシワ・シミの一点に集中してしまうのです。

首 が太い・短いと気にされている人は、むしろ、太いチョーカーに、縦長のボリュームのあるトップをつけたり、ラリエットや、淡水パールなどの長いネックレスを幾重か重ね付けす ることで上下に流れるラインを作り、首から胸元にをきれいに見せることができます。

カモフラージュともいえますが、これは隠すということではありません。
視点をアクセサリー付近、しかも上下 の方向に散らせることで、かえって他人からは欠点が目立ちにくくなるのです。パーツの欠点のカバーだけでなく、全体的なバランスもよくなり、背も高く見えます。このことは、ファッションモデル等、お洒落の上級者の方々が実証済みです。
個性的なジュエリーだと、なお効果的だと思います。人の注意というのは見慣れないものや 珍しいものに集まります。装飾物のデザインやフォルムの面白さや、素材の珍しさ、使われている石の美しさなどに強く惹かれれば、人は短時間のうちにもっと よくその装飾品を観察しようとし、結果的にアクセサリーの印象だけが記憶に残り、本人が気にしている欠点は相殺されるのです。

個性的なジュエリーを着けていると、友達同士、あるいは初対面の女性同士であれば、『そのチョーカー、すてきね。どこで買ったの?』という会話が生まれるでしょう。女性は好奇心旺盛ですが、嫉妬深いですから、こうした会話は、誰もが知る有名ブランド品をつけていてはありえないことです。

よく、指の太い・短いのを気にして、目立たないようにと、肉が食い込むような細いリングをしている人がいますがかえって欠点を増長させてしまうのです。むしろ逆に幅広のリングのほうが指を長く見せる視覚的効果があるのです。(つづく)




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2 コメント

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ですよね~ (ALLY あき)
2007-07-22 14:09:26
年齢を重ねれば重ねるほど、素敵にジュエリーを身に着けて欲しいですよねっ!
大ぶりのデザイン私は大好きです☆
もっと年配の方にも大ぶりのものを好きになって欲しいです。
歳を重ねても自分に似合うよう上手く身に着けていれば、決して下品ではないですし♪
むしろ目を引き付けて、自分自身が引き立つはずです。ただし、上手く上品に身に着けていれば・・・ですけどね!?
似合う以前に、華奢で上品なプチジュエリーと、大ぶりのファッションジュエリーとのTPOに合わせたよ使いわけも女性なら大事なことですよね★
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まさにそうですよね!! (ROSE POSY)
2007-07-26 00:37:19
あきさん、コメントありがとうございます!

誤解を招いてしまうような文章になってしまいましたが、大人の女性がプチジュエリーがダメということでなくて、プラチナにダイヤモンドといった上質なジュエリーは小さくても存在感があり、そうした大人の品格をそなえたジュエリーを素敵につけこなして欲しいという意味でした。ただ、かわいいからと、好きだからと、若い女の子が買うような価格帯のもの、あるいは若い子の間で流行っているデザインのものを大人の女性がつけていると、なんだか”痛い”感じがするものです。そうしたものは、すぐに飽きてしなくなってしまい、結局、箪笥の肥やしになってしまうのですから、せっかく買うなら、値段が安くても高くても、この先、長くつけていられるかどうかという基準で選んでほしいと思います。
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