ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

シューベルトの弦楽三重奏曲第1番

2005-06-03 | CDの試聴記
今週はいろいろなことがありました。
まず、6月1日は定例の人事異動があり、右腕と期待していた部下が転出、その代わりフレッシュなメンバーが入りました。業務そのものが大きく動いている時期だったので、本当はたいへん痛いのですが、これは組織の宿命だからしかたありません。私自身の役職が少し変わったこともありますが、気持ちも新たに新メンバーで出発です。
続いて昨日は、3月の健康診断でひっかかった不整脈の再検査ということで、とうとう24時間心電図をとることに・・・。
小型の弁当箱くらいの計測器を常時ぶら下げて、3個のセンサーはまる一日間上半身につけっぱなしです。センサー自体は絆創膏で止めるのですが、皮膚が徐々にかぶれてきて痒くなるし、何よりうっとうしいことこの上ないです。
寝るときも枕元に計測器をおいて眠るのですが、センサーが外れてはまずいと思い、さすがの私も昨夜は睡眠が浅くなってしまいました。
今日何とか一日仕事をこなし、夕方になってようやく検査終了。うっとしい「小弁当箱?」や「絆創膏付きのセンサー」ともやっとお別れです。なんという爽快感。当たり前の状態がどれだけ幸せか思い知らされました。
検査結果は、「小弁当箱」のテープを解析して後日知らされるそうです。(少しドキドキ・・・)

そんな中、今日の夜はシューベルトの室内楽を聴きました。

<曲目>
1.弦楽三重奏曲変ロ長調D.581
2.弦楽三重奏曲変ロ長調D.471 第一楽章(未完成)
3.アルペジョーネ・ソナタ イ短調D.821
<演奏>
レジス・パスキエ(ヴァイオリン)
ブリュノ・パスキエ(ヴィオラ)
ピドュー(チェロ)
ペヌティエ(ピアノ)

シューベルトの弦楽三重奏曲は、より規模の大きな弦楽五重奏曲や弦楽四重奏曲、またピアノトリオといった彼の室内楽曲と比べると有名でないかもしれません。
しかし、まさに佳曲といいたくなる愛らしさをもっており、私のお気に入りです。
何故か第一楽章と第二楽章のごく一部までしか作曲されず、未完に終わった1番がとくに好きです。
この曲を初めて聴いたのは、もう10年以上前になるでしょうか、息子と娘が習っていたピアノの先生が出演した室内楽コンサートでした。
何て可愛い曲なんだろうと、一度で好きになりました。
独特のディベルティメント風の愉悦感を持っているんですね、この曲は。
このCDでは第一楽章だけが演奏されていますが、この曲のもつ魅力が見事に表現されています。
カップリングされているアルペジョーネ・ソナタもとても美しい演奏です。

ところで、この曲が作曲された1816年は、交響曲第4番、第5番が作曲された年でもあります。4番はさすがに少し毛色が違いますが、5番のほうはどこかこの弦楽三重奏曲と雰囲気が似ていますね。この5番のシンフォニーも私の大好きな曲です。
あの第一楽章の爽快感・愉悦感は、いつ聴いても(いつ思いだしても)格別のものがあります。
シューベルトもやっぱりいいなあ。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (桜桃)
2005-06-04 16:19:04
>3月の健康診断でひっかかった不整脈の再検

>査ということで、とうとう24時間心電図を

>とることに・・・。

大変でしたね。でもきっと大丈夫ですよ~。私も以前、心臓に毛が生えていないか・・違うって・・、弁当箱検査しましたが、大丈夫でした。私の場合原因はわかってますが^^;ハハ・・。お互いストレスためないようにしましょうね。
ご心配をおかけしました (romani)
2005-06-04 18:55:13
桜桃さま

ご心配をおかけしました。

弁当箱検査の先輩から励まされると、なんだか安心してしまいます。でも、診断結果で「心臓に毛が生えています!。それがすべての原因です」なんていわれたらどうしましょう・・・。(笑)

結果がかえって来るまで、のんびり過ごしたいと思います。でもやっぱり無理かなぁ。
アルゲリッチのCD (calaf)
2005-06-05 13:20:14
calafです。書き込みありがとうございます。タワーレコードの、アルゲリッチの2枚のCDですが、アルゲリッチの演奏を、CDなどでよく聴いて知っている彼女のファンであれば、購入は問題ありませんが、曲そのものを聴くのであれば、ベートーヴェンとシューマンの協奏曲の音は「論外」です。ショパンとラヴェルにしても、最近のAMラジオの音質よりも悪く、かなり想像して、聴く必要があります。この場合の想像は音質ですね。
アルゲリッチのCD (romani)
2005-06-05 17:03:12
calafさま

ありがとうございます。確かに、いっとき熱を上げたCDも、後日冷静に聴いてみると意外に首をかしげることもありますよね。特に音質に問題がある場合は危ないです。ただ、演奏の熱気や集中力というのは聴き手にとっても潜在意識に蓄えられていることが多いので、すぐに記憶が甦る場合も多いようです。

しかし、あまりに音が貧しい場合は、改めて聴いたときにやはり拒否反応を示してしまいますね。

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