梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

府中の「暗闇祭り」

2016-04-22 15:59:51 | 日記
   最近府中の大國魂神社の「暗闇祭り」のCMがテレビで流れているのを何度か目にしました。去年までは見たことがない気がするCMですが、初詣でもないのに神社がCMを流す、そんな時代になったのですね。いっそ外国人観光客を呼んでみたら結構受けるかもしれません。大勢の、真っ白いふんどし一丁の男衆が、神輿を担いで熱気むんむんです。ところで、大國魂神社というのは至って由緒ある神社で、鎌倉時代に隅田川の中州で拾った観音様が由来という浅草寺など問題にならない歴史を持ち、その辺の神社とは全く格が違うのですが、「暗闇祭り」の「暗闇」とはいったい何でしょう?
 
実はこれ、今でいう街コンのような役目を兼ねていたのです。当日は関東全域から独身の若者が集結し、昼の内に、これはと思う相手に目星をつけておきます。そして、夜の決まった時間になると、一帯の明かりが全て消され、あたりは闇に包まれて一寸先も見えなくなります。そこから先は当然の如く・・・・。
 
こうして互いに相性を確かめ合ったカップルが沢山誕生、翌朝日が昇ると、娘は若者に手を引かれ、若者の済む村へとついて行く、という仕組みでありました。確か大正時代までこの風習が残っていたと聞いたことがあるのですが。
   
大昔、万葉の時代には、筑波山では歌垣というものが行われていました。独身の若者が横一列、娘たちが横一列に並び、互いに歌で呼びかけ合って、相手の気を引こうとがんばります。幸いにして気が合う相手がいれば、無事成立、晴れて二人は夫婦となるという仕組みです。これは中国南部の少数民族において、現在も行われている風習らしいので、大昔江南地方から船に乗って日本列島に渡って来た人たちが多数いたということになるのだと思います。

日本という国は、朝鮮半島から渡って来た人たちが築いたのだという見方が強いのですが、少なからず見られる南方系の風習を見るにつけ、半島系の人たちは帽子のように上に乗っかっているだけなのではないか、そんな気もします。