雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

ホンダの安全運転普及活動

2007-12-24 04:43:16 | カワサキ単車の昔話
二輪車新聞が送られてきて、本田技研のホンダ安全運転普及本部の恒例の年末ご挨拶会に記事がトップに掲載されている。

私が世界で一番好きな尊敬している企業は本田技研である。

その企業の先進性もあるが、本田宗一郎以来受け継がれた、きっちりとした企業理念を持って企業の全ての活動にそれが実践されているからである。
特筆されるのが、安全普及本部を中心に展開されてきたホンダにしか出来ない安全普及活動である。

どこの企業にも安全運転活動はある。
自動車工業会の特に二輪4社には全て安全運転推進本部はあり本部長もいる。
私も経験したし、二輪各社の活動はそれぞれ立派ではある。
世の中の水準以上であることは間違いない。

然し、ホンダのレベルは群を抜いて、世界一であると思う。

1970年に独自に設立以来、37年間安全運転に関しては間違いなく国をリードし世界をリードしてきた、
本田の活動の立派なところは、
目標を掲げるだけでなく何事も具体的な実践が、実績を伴って実行されているところである。

過去に、鈴鹿サーキットに設けた安全教育センターや、各地の自動車学校での活動はずっと継承されているし、
本田さん藤沢さんの退職金の一部で設立された交通安全学会は、日本や世界の交通安全をリードしている。
今年の活動でも指導者の育成5800人、ホンダモーターサイクリストスクールの受講者は75000人、普及本部発足以来479万人にも及ぶという。

こんな活動を続けているホンダの普及本部が毎年12月に1年間の活動報告をする
「ご挨拶会」が行われるのである。
警察庁や国からも高官がホンダからは福井社長以下が出席して行われた。



創立者本田宗一郎の企業理念が、こんなにちゃんと受け継がれている企業は珍しい。
本田宗一郎さんとは直接お話したことは勿論ないのだが、
同じ会議や会食、パーテイなどでご一緒させて頂いたことは何度かある。
誰に対しても同じように発言し、それでいて礼を失しない、その場の雰囲気を壊さない独特のリーダーシップに接した得たことは、私の宝物である。

高松宮様にも、官の偉いさんにも、業界の人たちにも、ライダーたちにも。


ホンダの人たちと、現役時代一緒に仕事が出来たのはホントによかった。
二輪業界に若しいいところがあるなら、それはホンダの力が大きいと思っている。

売上高では圧倒的に4輪企業だが、発想の起源は今でも二輪に根強く残っている
この、安全運転普及活動も二輪が起源である。

そんな業界の中で、一緒に過ごせたことは私の誇りでもある。

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2 コメント

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Unknown (60おじさん!)
2007-12-25 00:59:21
高松宮様本田宗一郎様といえば、私にも忘れられない胸に強く刻まれた思い出が有ります。

引退したあくる年、神鍋名色高原で行われた日本MXGPに競技役員で参加していた時、大会名誉総裁として後にも先にもこの大会のみが、唯一のご来場になられた宮様に、私が代表してMX競技の説明をさせて頂いたのです。

その時、本田宗一郎様も随行されていました。

ちなみに、このGPでHONDA 2サイクルマシンが初めて優勝しました、本田さんの目の前で!

私は、日頃から良く言えば理論派、悪く言えば講釈師と言われたライダーだったおかげで、この様な稀有な体験をさせていただきました。

私の自慢の思い出体験です。
高松宮様 (rfuruya)
2007-12-25 05:14:50
当時、高松宮様はレースだけでなく、二輪関係に力を入れて下さいました。

モータショーの開会式にはいつも参列されました。
レースは特に、ご関心があったようで、鈴鹿にも何度も来られました。
私がご一緒させていただいたのは、菅生の全日本モトクロスのときの昼食会、VPICMの東京であったパーテイの席でしたが、いずれも本田宗一郎さんがアテンドされていました。
「宮様、宮様」と親しさをこめて言われるのが、印象的でした。

神鍋にも来られていたのですね。
あの大会は、高槻にいたころで、小学校に入ったばかりの息子を連れて観に行きました。

MX競技の説明多分上手くしたのだと思います。
説明をしたと聞いただけで、その場の雰囲気が解ります。
ホンダで優勝したの、太一ちゃんでしたね。
みんな、もう古い昔の思い出です。

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