雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

バイク旧車ブーム と カワサキ

2023-12-27 06:22:57 | カワサキワールド

★ 世の中どうやら旧型バイクブームらしい。

  こんな特集記事があって、
  その中の大きな部分にカワサキの車が占めていた。

 
  


 各メーカーの車も当然あるのだが、
 何故か、カワサキが人気なのである。

 先ずその筆頭はカワサキが1972年に発売して世界的な大ヒットを記録した、
 903cc・4気筒エンジンを搭載するスポーツモデル「900スーパー4」で、
 その型式名からファンの間で通称「Z1」と呼ばれるこの機種は、
 フルレストアされ状態がいい車体なら1000万円を優に超える値段がつく。
 また、なかには「プライスレス」と価格がつかない貴重な車体さえあるという。

 と言う記事で始まっている。

  
  


  この当時は、国内市場には750ccまでしか販売できなくて、
  国内市場用に750Z2 が開発・販売されたのである。

  確か、中古車ではZ1よりは、市販された台数の少ない750Z2のほうが
  一般的には値が高かったような気がする。

  


  私はたまたま国内市場には3回出向しているのだが、
  販売機種には恵まれて、この750Z21回目の出向の最後の頃なのである。
  この車が出たお陰で、当時推進中だった特約店制度がスムースに進行したと言っていい。


★ 次に出てたのが、400FXの限定仕様車
 この400FX1979年から発売されたのだが、
 当時のカワサキオートバイ販売はスタート以来の累積赤字が9億円もあったのだが、
 この400FXの大ヒットのお陰で、
 発売初年度の1979年1年で累損赤字を消去することが出来たのである。

 この年が私の2回目のカワ販出向の年で、
 川重ではまだ課長職だったのだが、
 カワサキオートバイ販売の常務取締役として、全軍の旗を振る立場にあったのである。
  
 記事に出てたのは、1982年度に出た限定仕様車だから、
 台数も少ないので、こんな高値がつくのだろう。
 348万円とはビックリである。

  
  


★ 3機種目に出てたのが「ゼファー400」なのだが、
 この車は国内市場では台数的には一番売れた車で、
 1990年代のことだが、私は3回目の国内出向で、
 カワ販の専務取締役として『7万台の販売に挑戦』していた時期なのである。
 この車は発売当時は全く期待されてなくて、
 生産台数が極小だったものだから、
 直ぐバックオーダーが発生したのだが、生産を増やすことなく増産せずに放置して置いたら、
 3年間もバックオーダーが続いて
7万台の販売目標達成』に大いに貢献したのである。
  




 なぜ、そんなことをしたのかと言うと、
 2回目の『カワ販』の出向時の「FX400の時」にも、
 3か月以上のバックオーダーが発生したのだが、
 生産増強した途端に『バックオーダーは消滅』してしまった経験があったからである。
 推測するに、車が足りなくなると、ユーザーは何軒もの店を訪れるので、
 注文台数が実際よりは多く出るのだと思う。
 そんな経験があったものだから、
 ゼファーの時はバックオーダーを放置して置いたことが、結果的には大成功だったのである。

 そんなことでこのゼファーは世の中にある台数が多いので、
 中古車価格もそんなに上がらないのだと思うが、
 この特集に出ていたカワサキの3機種は、
 私の3回の国内出向と一致しているのである。

★それからもう何十年も経っているのに、
 未だに当時の車のことが雑誌の記事になるのは、
 当時を思い出すことが出来て気分がいいのだが、
 一言でいうと『私はツイていた』と言えるのである。

 
 
  
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 門野信也がやって来た | トップ | 落ち葉と苔の坂道 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

カワサキワールド」カテゴリの最新記事