金谷秀夫のこと、山本隆がこんなブログをアップしている。
★ 金谷秀夫、カワサキでレースをスタートし、ヤマハで『世界の金谷』と言われるライダーとなったが、
この数年、金谷と何度も一緒に過ごせたのがせめて でもある。
私の人生の中で
レース仲間は最高の宝物である。
そんな中でも 特別の一人が金谷秀夫であった。
晩年、いろんなところで 金谷と一緒に過ごせたのが、 今は想い出でしかない。
私自身のために、金谷の写真を整理してみた。
2010年1月、有馬の泉卿荘で行われたカワサキファクトリーOB会である。
会社側からは、平井稔男Team Green初代監督、 元川重工業社長田崎雅元、元川崎重工業副社長高橋鉄郎、Z1開発責任者大槻幸雄さんと私、それにメカニックの藤原良さん。みんな50年前のレース仲間としての出席なのである。
みんな、立派になったものである。
その翌日のゴルフコンペ。
このカワサキのOB会には、神戸木の実の御大、金谷の師匠の片山義美さんも出席頂いたのだが、
翌年、三木であった 『名門神戸木の実の50周年記念』、この司会を務めたのは平井稔男さんだった。
その神戸木の実の最後のパ―テ―に集まったメンバー、2011年1月末のことである。
師匠片山義美さんの横に坐ったのも金谷だったし、和田の奥さんとともに花束贈呈をしたのも金谷だった。
まさに愛弟子だったのである。
こんなかってのカワサキのライダーたちと・・・・私も入れて頂いて。
★そして、その2カ月後、
あの東日本大震災の直前の3月4日、
『カワサキの想い出、そして未来』にも、 元川崎重工の田崎社長も高橋鉄郎副社長も大槻幸雄さんも、昔のレース仲間として参加された。
ライダーたちのトップを切って壇上に登ったのが金谷である。
その日、星野一義も東京から駆けつけてくれた。
隣は神戸木の実の新田さん、偶然だが、金谷の葬儀では私の隣の席になった。
カワサキだけでなく、ホンダ、スズキ、ヤマハ、BS などのレース関係者が顔を見せてくれた。
この写真、私のFacebook に使わせてもらっているのだが、ちょうど金谷のところが私の顔写真と重なってて、FB上では金谷は現れないのである。
これはまた、珍しい顔合わせ、後ろ姿は現川重副社長の高田さん、当時は二輪の事業本部長だった。
カワサキでデビューした相棒歳森康師と
彼はゴルフは好きだし、上手かった。
カワサキのZ1会に誘ったのは私である。
レースは早いのに集合は遅い金谷で通していたが、ここで昔のカワサキの連中と出会えたのは彼にとってもよかったと思う。
金谷の横はあの世界耐久の王者カワサキフランスのオーナー遠藤治一さんである。
これは、昨年、カワサキワールドに行こうと、金谷の店まで平井さんの車で迎えに行った時の写真である。
そして、カワサキワールドの事務所で・・・
腰山峰子さんも来ていて、
そして、これは珍しい写真。
その日、中野真矢くんのサイン会が行われていたのだが、
『世界の金谷』が一般の人達と一緒に長い列を並んで、中野君のサインを貰っていた。
そんな金谷、なのである。
★そして、ここからは今年2013年である。
冒頭の山本隆くんの写真は、今年の2月、これもカワサキワールドのZのイベントの最終日。
カワサキワールドにファンの人たちも一緒にこんなメンバー達が集まった。
その当日のカワサキライダーたちとの会話である。
2月17日、その日に突然決まった、ユーザーも入れての昼食会である。
その時、私はこんなカワサキのころの金谷の話などしている。こんな動画に撮られていることなど、全然知らなかった。
★2013年3月2日、 たまたま、私の80歳の誕生日なのだが、この日が金谷との最後になってしまった。
マウンテンライダース50周年記念パーティ―が京都であって、金谷と、山本と3人で一緒に出かけた。
50年前の、当時の懐かしいライダーたちの顔がいっぱいだった。
吉村太一ちゃんが、気を使ってくれて、金谷秀夫の席は、カワサキの中にセットしてくれたし、
誰に聞いたのか、私の誕生日だと言うことで、壇上で小嶋松久さんから、花束を頂いたりした。
この日が、金谷と最後になった。
三ノ宮の駅で別れる時、『飲みに行きましょうか?』と誘ってくれたのだが・・・・・
それが彼と交わした最後の言葉になってしまった。
あの日、モトクロスの世界チャンピオン渡辺明くんが
あの時、日本に呼び戻さなかったら、『金谷さんは世界の500ccのチャンピオンに間違いなくなっていたのに・・』
といった言葉が、私には忘れられない。
金谷の葬儀では、
沢山のライダー達が弔辞を述べた。
その中の一人、世界チャンピオンの片山敬済さんが、こんな弔辞を述べた。
その中でも『間違いなく500ccの世界チャンピオン』という賞讃の言葉は語られた。
金谷に、この言葉は聞こえたであろうか?
私は、神戸木の実の後輩の片山敬済さんのこの言葉
金谷に聞こえて欲しかったのである。
金谷、いろいろと有難う。 安らかにお眠りください。