ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

ネタまみれの人生に。

2005年10月09日 23時47分19秒 | 古い日記
今日も落ち着かない日なので、何の導入部も無く唐突に書く。

俺が初めて買ってもらった本は、
日本人初のノーベル賞受賞者、「湯川秀樹」の伝記だ。
(もちろん、子供向けのな)

小学生の時から、秀樹少年は頭が良すぎたらしい。

上太郎、中太郎、下太郎の3兄弟、甲子、乙子、丙子の3姉妹。
以上が登場人物の、少年少女向けの雑誌を読んで、
「チェ、今月も、上太郎と丙子か。」とウンザリする描写が出てくる。

(確かに、このネーミングは狙って付けたとしか思えない程、不可解だ。)

個人的に凄くウケた。その少年雑誌を読んでみてえ、と思った。

(意味がわからない若人がいるかも知れないので念の為、言っておく。
甲子、乙子、丙子は現代風に言えばA子、B子、C子である。)

でも、その本を読んで憶えているのはその部分だけ。
はて?後は何が書いてあったかな?

さて、大人になってわかった事だが湯川氏は学者としての業績は
勿論、「伝記作家泣かせ」としても有名だったらしい。

とにかく、誰に聞いても、
「品行方正で頭脳優秀」な逸話しかなく、
「面白いエピソードが何もない。」
そうである。

普通、大発見や偉業を成し遂げた人は、
「リンゴが落ちる様子を見て引力を発見した。」(ニュートン)とか、
「桜の樹を斧で斬った。」(ワシントン)とか、
「指が生まれつき不自由」(野口秀雄)だったり、
何かしら教訓めいたエピソードを持つものである。

が、湯川氏はただひたすら研究に没頭し、
地道に結論を出したので、有名な割には「偉人伝」にはなりにくい。

これが「伝記作家泣かせ」の所以である。

「正統派の学者」と言えば、正統派なんだろうけど、
それが湯川氏の唯一の欠点と言えよう。

「将来の夢」に「偉人」を掲げる若人は、
未来への投資だと思って、今の内に「ネタ」の一つも作っておくと良い。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さきほどは・・・ (ZERO)
2005-10-10 03:45:37
ZEROです。さきほど旧帝国海軍のところへコメントしてきちゃいましたが、こちらの方がよかったかも、ですね。

こちらのブログBookmarkに入れちゃいました。それとネコ可愛いですね。

よろしく。
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そう言えば、 (REZANDO)
2005-10-10 20:55:22
何年か前、長火鉢か何かをそちらに

置いて来たような気がするんですが。

(無けりゃ無いでいいですけど)
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長火鉢 (ZERO)
2005-10-10 21:55:01
たしかにいただきましたが、現在はの友人宅にて余生を過ごしています。報告遅れてあいすみません。
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確かに、 (REZANDO)
2005-10-10 22:35:10
返されても困りますね。

好きな人に渡ればそれがベストです。



帝国海軍タイルはいつでもどうぞ。

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