三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【見渡せばZEH洪水 「エコハウス」はどこへ?】

2017年01月18日 06時15分34秒 | Weblog
先日も書いたように、北海道はZEHの洪水からは
やや距離感のある地域になっていますが、
関東以南、太陽光発電好適地域では、いまやネコも杓子も
ZEH情報の大洪水と言った状況のようです。
国の施策とはいえ、補助金の威力のすさまじさを感じますが、
そんな情報洪水のなか、ふと思い出させてくれた「エコハウス」の文字。
そうです、全国20箇所で環境省の施策として取り組まれた。
平成20年と言うから、いまから約10年前の話。
当時はいろいろに取りざたされ、また前真之東大准教授は、
このエコハウスの実証調査をするうちに、
「いったいエコな家とはなにか」と深く思いを致され、
「エコハウスのウソ」という本を上梓された。
その発言が多くの寒冷地の住宅関係者の目に止まって
それ以来、氏の研究領域が寒冷地・北海道東北にも拡大した。
いまや先生の研究パートナー地域として、北海道は重要な位置。
というような流れがありますが、そのエコハウスについて、
再検証して、今日的な意義を考えようという企画が立ち上がっている。
なんと、日本最南端のエコハウス設計者・沖縄宮古島の
伊志嶺敏子さんが最北端の北海道の2事例を訪問し、
彼の地でそれぞれの体験を交流させようという企画で、
東大の前真之先生も参加される企画です。
2月11日美幌、2月12日下川と開催して、仕上げとして
2月14日には札幌でオープン研修会として行われる。以下案内文。

〜平成20年・環境省エコハウスモデル事業として
全国に20棟建設されたことを覚えてますか?
北海道で(洞爺湖サミット)が開催された年です。当時は
地球温暖化防止で二酸化炭素削減が住宅においても必要と叫ばれ
①環境基本性能の確保
②自然・再生可能エネルギー活用
③エコライフスタイルと住まい方
を基本的な考え方として設計されました。
スタートしてから10年が経過・その間大震災等で
国内の新築住宅事情も大幅に変化し世間は「ZEH」オンリーになり、
エコハウスの考え方は何処かへ行ってしまったように
日本中どこでも片流れの屋根に太陽光の住宅になってしまった。〜
★研修会内容
●《宮古島エコハウス・郊外型・市街地型の特徴について》 
13:05〜14:00  伊志嶺敏子氏
●北海道エコハウスの紹介 14・00〜14:40
・美幌エコハウス・堀尾浩氏・下川エコハウス・櫻井百子氏
●全国エコハウスを視察して「エコハウスのウソ」 14:50〜15:50
東京大学准教授・前真之氏
●「今後の北海道エコハウスのあり方について」討論会 16:00〜16:55
コーデイネーター北海道科学大学教授・福島明氏
パネラー・・前真之准教授、伊志嶺敏子氏、
堀尾浩氏、櫻井百子氏、上遠野克氏、ソトダン21メンバー

平成29年2月14日(火)13時00〜17時00迄 受付12時30分〜
場所・リンナイ(株)北海道支店二階会議室(定員120名)
札幌市中央区南7条東1丁目1-1
*駐車場有り・地下鉄東豊線・豊水すすきの6番出口3分
受講料:会員2,000円一般4,000円 懇親会費6,000円
参加申込みは、FAXまたはメールにて。
【申込先】ソトダン21事務局アキレス㈱北海道営業所(担当:⼟⽥)
問い合わせ:0133-73-9598 FAX:0133(73)9590
もしくは、090-7930-8569(酒井宛)
E-mail shidayachi2727@gmail.com
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