三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

金がないチームの戦い方

2007年09月30日 09時39分13秒 | 北海道日本ハムファイターズ




あっさりと決めてくれました、わが北海道日本ハムファイターズ。
もういろいろなメディアで洪水のように語られています。
セリーグの優勝決定と時期がずれてくれたので、よかった(笑)。
昨年、北海道に移転してくれて以来のひとつのドラマが
夢のように完成したので、ことしはまさか、
いくらなんでも、という思いがあって、負けても淡々と、
それでも若手の選手が想像を超えて元気のいいプレーを見せてくれて、
すごい、すごい、とは思っておりましたが、
なんと、ここまでたどりついてくれるとは想像だにできませんでした。

しかし、経営的に見たら、ことしのファイターズの戦いはすごい。
昨年は新フランチャイズ移転以来、新庄という広告塔があり、
小笠原という古い時代のファイターズを支えてきたバットマンがいる、
という、いわばそこそこに華もあるチームだったわけですが、
そういう高額年俸選手が相次いでチームを去り、
シーズン当初は3番を任せるバッターを固定できず、
試行錯誤していたのですね。
「まぁ、小笠原の穴はそう簡単には埋まらないよなぁ」という感じだったんですね。
それでもなんとか戦っていたのは、ひとえに投手陣と守りの強さ。
ダルビッシュくんを中心にした投手陣の強さは最近でもまれな強さだと思います。
昔の阪神、江夏や村山、小山というエース級が活躍したチームにも
比肩するような投手王国なのかも知れないと思います。
当時とは、投手の役割分担も確立している点での違いはありますけど。
そういうなかで、打撃陣に刺激を与え、
チャンスを掴んでいったのが、小谷野選手や工藤選手といった存在。
小笠原の穴を埋める、とまではもちろんいっていないけれど、
苦しいチームを何度も救ってくれましたね。

いずれにせよ、まだ、ダルビッシュが3年目と若く、
年俸もそうは高くない、稲葉などの野手陣もそうは高額年俸でない、
というような条件で、たぶん選手年俸総額は12球団でも下から数えた方が早いはず。
そのなかにさらに若くて生きのいい低年俸の若手が食い込んできている。
まことに景気の低迷している「地方経済」の
今後の方向性をいろいろに指し示してくれている希望の星。
金はないけど、元気でカバーしてきたチームの優勝です。
もちろん、この条件で優勝できたのは、
選手のマインドを実にうまく管理して、戦い方を冷静に分析して
数少ない「打てる手」を実に効果的に使ってきたヒルマン監督の采配が大きい。
昨年の成功で一番学んだのは、ヒルマンだったのだと思います。
だから、去年よりもさらに厳しい戦力で、打てる手を考え、
的確に打ってこられたのだと思います。

昨年は「たまたま」と言われ続けたと思いますが、
ことしのこの優勝は、現代野球の今後の方向性も示してくれた優勝ではないかと思います。
野球はかならずしも、戦力が充実すれば勝てる、金があればなんでも出来る、
のでは、ないのだ、ということを明確に示してくれました。
地域というもの、経済が良くない、という現実に、
勇気を与えてくれるような優勝だったと思います。ありがとう。
そして今年も再び、頂点を目指して、さらにがんばろう! 北海道日本ハムファイターズ!
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隅田川早朝散歩

2007年09月29日 07時43分33秒 | 出張&旅先にて




早朝散歩は全国を歩くときの最大の楽しみ。
どんな場合でも、できるだけ自然に触れられるようなコースを考えてみます。
今回の東京出張では日本橋近くのホテルでしたので、
地図を見てみたら、なかなか緑地がない。
ということで迷っていたら、高速道路の狭間に隅田川発見!
「のぼりくだりの・・・」という歌は知っているけれど、
隅田川って、これまで一度も見たことはないことにも気付きまして、
さっそく挑戦してみた次第。
まぁ、ホテルからは片道2km以上って感じでしたが、
なんとか、ビルまたビル、車また車、道路また道路、を
超えて、感動(?)の隅田川であります。
東京の河川は公共の土地でもあるので、
高速道路として利用していたり、
その周囲なども超幹線道路として利用していたりします。
なので、隅田川には地図上ではたどりついているけれど、
川辺に行くにはこれも立体歩道を越えていかなければならない。
それも、歩道はあるけれど、その登り口が発見できない。
降りていくのも、一カ所間違えると違う歩道に降りる。
なんていうように、歩道なんだけど、車道並みにわかりにくい。
というような貴重な経験をさせてもらうことになりました。
で、無事、ごらんのような景色に出会うことが出来た次第。
思ったよりも川幅も大きいし、水量も大変豊か。
わたしの札幌でいえば、豊平側では太刀打ちできない。
きっと、石狩川がようやく、くらいの大河の感じがします。
まぁ、東京湾への注ぎ口がごく近いということのせいでしょう。

現代ではコンクリートのなかの風景になってしまっているわけですが、
ゆったりとした流れは、その歌詞に謳われた昔の光景を
脳裏に想起させてくれます。
まぁ、現代の都市機能の中枢地域のなかの点景というのも
決して悪くはない気はしますけれど、・・・。
まだ、周辺に緑もあり、木造の建物に囲まれたような風景のなかに
あっただろう、そういう時代の雰囲気のなかで見てみたい気もしました。
都心のなかの自然発見編ですね。
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きれいなお魚

2007年09月28日 05時08分29秒 | おとこの料理&食




東京に来るとサカナ、といえばアジですね。
大変庶民的で、はずれなくおいしい。
でも、アジって、だいたいが開いてある状態か、
タタキにして姿形を確認できないようなのしか見たことがない。
生きているのって、見たことがありませんでした。
ということで、ふと立ち寄ったお店でごらんのようなきれいな水槽。

「おお、開いたときのあの顔にそっくり・・・」
これぞ、もしやして・・・
「アジだよ」と板前さんの笑い声。
見ていると、群れを成しているさまも美しい漁体。
いかにも動きがシャープそうで、
「いよ、江戸っ子っ!」と声を掛けたくなるようなしなやかな身ごなし。
なにより、潔さそうな色合いのみごとさ。
大好きなんですけれど、惚れ直したような気分(笑)になりますね。
(なにをいうのさ、照れるでしょ、みたいな動き)
そのうえ、なんというか、目に力強さもあるサカナなんですね。

幸いにしてお願いした料理では、アジは避けまして(笑)、
ひたすら、きれいな水槽のなかの群舞に目を奪われておりました。
でも、残酷にも他のお魚をおいしく食べさせていただいた次第。
目も、口も大変幸せな一時を楽しませていただきました(笑)。
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フリーペーパー花盛り

2007年09月27日 05時16分06秒 | こちら発行人です




先般来、東京にちょこちょこと出張しています。
メディア関係の研究セミナーなどにも顔を出したりしていまして、
そんな機会に一度、「中央公論Adajio」の発行編集主幹の方の話を聞いたりしたので、
やはり気になって、フリーペーパー、それもマガジンタイプのものを
チェックするようにしております。
首都圏地域の場合は、写真のようなフリーペーパーラックが、
至る所に設置されていて、地下鉄の看板広告スペースを
改造してラックにしているようなケースも多くなっています。

世界的に伸ばしているフリーの新聞、METROが
日本では、ニュース配信の通信社が配信拒否する、と
通告している関係から進出してきていません。
そういう事情から、各交通機関が独自にそれぞれの沿線利用客という
「マス大衆」の数量を活かそうと、フリーマガジンを競い合っている。
書店ルートを通した「雑誌」が相次いで厳しい局面に立たされているのと対照的に、
このジャンルは競争が激しくなっているようです。
そんな状況も手伝ってか、マス媒体はそれほど伸びていないのに、
広告業界としては、空前の活況状況なんだとか。
北海道のような経済の落ち込んでいる「地方」からすると
ちょっと耳を疑うような状況が進行しているのですね。

というようなフリーマガジンなのですが、
どうも混沌としている印象を受けました。
先述の「中央公論Adajio」も、創刊から3号目ということで、
かなり広告も入ってきているのですが、
読者との関係性、という雑誌メディアが持っているメリットの部分は
やはり希薄だと思います。
現在は空前の広告ブームとかいうことなので、
そういう部分のチェックは甘くなっていると思いますが、
いったん状況が厳しくなってきたとき、
果たしてこういうフリー雑誌は生き残っていけるのか、
もうすこし、状況の推移を見なければなんとも言えない感じがします。

まぁ、仕事の興味もあって目についたものはチェックするのですが、
これがメディアのひとつのかたちだとなるのかどうか。
こちらがなんの準備もない状況の時に、
いくら、ただだからといっても、フリーマガジンを手に取り、持っていき続けるのか、
それが一般の習慣として根付くものかどうか
ちょっと見通しにくい状況の現時点だと思います。
タダだといいものもあるけれど、そうでないものもある気がしてなりません。
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建築基準法の改変

2007年09月26日 05時54分53秒 | 住宅性能・設備



最近の建築を取り巻く情勢変化のなかで
憂慮すべきなのが、建築基準法の改変があります。
ご存知、耐震偽装の姉歯さんの問題から、
木造住宅でも法の厳格性を高めたような方向になっています。
その意味ではユーザー側からは歓迎すべき方向ではあるといえるのですが、
現実は必ずしもそうはなっていないし、
各自治体の建築申請業務は現場で大混乱していると言われています。
なにせ、法の施行から半年近く経っているのに
適切な判断ガイドラインが明確に示されていないので、
木造3階建てなどはほぼ申請が店ざらしになっているような状態。
建築確認申請が受理されないということは、
建て主にとっても、資金の借入面でも問題になるし、
新築計画の大幅な遅れによって、仮住まいの契約期間が長引いたりする、
具体的な損失が拡大する結果を呼んだりしています。
春から夏にかけて、着工戸数は国土交通省の調査でも大幅減。
中小ビルダーの申請はそれぞれ個別の構造計算書類なので審査に慎重になる一方、
大手ハウスメーカーの物件は、構造計算書が全国一律なので、
通りやすくて、どんどん許可が出る、という状態になっています。
こういう事態は充分予測できたはずなのに、
行政側の対応不備が、建築会社間の競争条件をゆがめているとも言えます。

ところかわれば、品、変わる。
写真は以前見学したスウェーデンの「木造多層階建築」。
地震への配慮が法的にあまり顧慮されていないことからか、
壁や床面の強度を若干高める程度で、木造でもこういうマンションが可能になっている。
当然コスト面では相当に有利になってくるし、
コンクリート建築とは違って、CO2の排出量換算ではたいへんサスティナブル。
地震への対応、日本は本当にきびしい。
でも、こういう試練を超えていくことで、
日本の建築技術は、さらに飛躍していくものなのかも知れません。
願わくば、そのうえでなお、どうしたらコストを抑えることが可能か、
真剣な努力を期待したいところですね。
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安倍政権の総括って?

2007年09月25日 06時25分33秒 | 状況・政治への発言




ここまで最後がしっかりできない政変劇っていうのも珍しい。
安倍さんって、わたしはどうして人気になったのか、よく知らないうちに
「国民的人気」とかという摩訶不思議な要因で
自民党内的人気が高まっての就任だったと思います。
で、よく聞いてみたら、拉致被害者が日本に「一時帰国」した段階で、
そのまま、北朝鮮に帰国させず、
永住帰国させるべきだというように動いたことが、
情緒的な感情にぶれやすい「国民感情」に耳障り良く聞こえて、
いわゆる「人気が高まった」と、なったらしいのだそうですね。
まぁ、わかりやすい「ポピュリズム」を刺激した手法ということ。
そういうやり方が、小泉後継としてふさわしいと圧倒的に支持したのが自民党なんですね。

さて、今回、安倍さんから福田さんへ政権が変わるのですが、
お決まりのテレビによる「総裁選報道ラッシュ」という目くらまし効果は、
まぁ、ここまででしょう。
福田さんという政治家は、こうした自民党の流れに対して、
明確なメッセージを打ち出すことが出来るのでしょうか?
もししっかり打ち出す、というのであれば、
前政権とはどのように違うのか、ハッキリさせるべきです。
安倍さんという政治家は、ちょっと考えられない失態、
自分の健康状態によって、所信表明演説をやって翌朝、
首相の座から「逃げ出した」というような印象を国民に与えてしまっている。
ここの原点から、国民に対して明確なメッセージをしなければならない。
昨晩、遅ればせながら、安倍さんがバツが悪そうな会見をしましたが、
こういう姿勢では、政権を持って、信ずる政策を実現しようという、
政治家、政党としての基本的な部分での破綻を押し隠すことは出来ません。
ハッキリ言って、安倍さんの政治路線は明確に国民から拒否されたのに、
それでも政権にしがみつくといったのに、
そうやってまで国民にメッセージを出したのに、逃げ出したことから
自民党は、どうすべきなのか、なにも語っていない。
政党、政治家として、体を成していないといわれても否定できない。
どのような「立て直し」があるのか、国民は厳しく見ていると思います。
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首位攻防汗、汗。

2007年09月24日 14時51分40秒 | 北海道日本ハムファイターズ




さぁて、今シーズンもいよいよ、大詰めになって参りましたね。
きのうはソフトバンクの執念が一枚上回った感じで
2-3の惜敗。ではありましたが、ここへきて
変則的な左腕の山本選手がいいピッチングをしてくれました。
先発投手が数少なくなってくるなかで、
こういう新戦力を、この時期の首位攻防戦に平然と投げさせる
監督ヒルマンって、なかなかに勝負師ですね。
でもまぁ、チーム事情からは切羽詰まっての決断でしょう。
ダメならしょうがないけれど、思いきっていってこい!
っていうような起用の仕方です。
敗れたりとはいえ、まことにハラハラドキドキ感はすごいものがありました。
しかし、ある意味、胸のすくけれんみのないピッチングだったと思います。
ヒルマンさんって、今年限りで日ハムを去るのですが、
こういう若手にビッグチャンスを与えて、勝負をかけてくるセンスはすごい。
たぶん、日本人の監督では、なかなかやらない。
こういう起用の仕方をするのは、あくまでもエース級の
ダルビッシュ君や、武田勝くんの疲労を最小限にして、
長い目でのシーズンを通した戦い方というのを、ここにきても、
きちんと守ろうとしているからなんだと思います。
決して主力級には無理なローテーションをさせず、
大一番にも、思い切った若手の登用を計っていく。
来年以降、この緊迫した局面での登板が、山本選手の飛躍になるような気が強くしました。

さて、本日も、対ソフトバンク本拠地最終戦。
手に汗を握る展開が続きそうです。
がんばれ、北海道日本ハムファイターズ!
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交易による政治経済活動痕跡

2007年09月23日 07時59分56秒 | Weblog



次兄から、膨大な資料を借り受けました。
かれは、ライフワークのようにしてわが家の家系の調査をしています。
北海道に渡ってきた人々にとって、そのルーツ探しっていうのは、
失われたなにか、を求めようとする心理の発露であって、
深く共感させられるものがあります。

そんななかで、わが家の家系探し資料の文書類を見ていて、
古代から中世にかけての、瀬戸内海を中心とする交易活動のありように
強い印象を受けてきています。
日本の歴史のなかで、基本的に2つの流れがあったと思います。
ひとつは農業生産力の向上をひたすらに追求する方向。
基本的には、土地所有にこだわり続ける「一所懸命」の方向。
そしてもうひとつは、平家の隆盛を支え、足利義満の経済的成功をもたらした、
「交易立国」としての方向性。
東西で分ければ、日本は常にこの2つの方向性のなかで、
揺り動きながら歴史を紡いできたと言えるでしょう。

どうも、ご先祖さんたちの様子の記録の背景に、
日本人の、この「交易活動」へのただならない執着を感じてなりません。
こうした交易活動は明瞭なかたちで残されたものは少なかったようですが、
近年、水没して幻の街といわれてきた
古代から中世にかけて存在した広島県福山市近郊の、
「草戸千軒」の遺跡発掘などで、
その経済活動のありようが、くっきりと明瞭になってきたといわれています。

<以下、http://www.mars.dti.ne.jp/~suzuki-y/intro.htmlより>
「草戸千軒」の町は、海上交通・河川交通・陸上交通の交わる芦田川の河口近くにありました。そのため、芦田川下流域から福山湾岸にかけての地域経済の拠点として、さまざまな物資がこの町に持ち込まれ、取り引きされていました。また、漆塗りや鍛冶などの手工業生産に従事する職人も、この町を活動拠点にしていました。こうして、多くの物や人が集まる町には、お金も集まってきます。お金を貸して利子を取る、金融業に携わる人もいました。
 このように、草戸千軒の町は商工業の盛んな、にぎやかで活気あふれる町だったのです。

ひたすらにコメと土地を血みどろに争った側面ばかりではない、
こうした、広くアジア世界と繋がった交易による富の追求活動も
もっと、スポットを当てて行かなければならないのだと思います。
こうした経済活動が、政治的表現として、
日本の歴史で、平家の隆盛などを生んだ背景にあったのだろうと考えます。
どうも、わが家の家系はそういう世界で生きてきた感じが濃厚なんですね。
しかし、資料はけっこうな分量になるもので、
とりあえずは目を通してみたのですが、
詳細に見て行くには、相当の期間がかかりそうです。
でもまぁ、興味は尽きることなく広がっていきそうで、
ちょっと、コワいなぁ、とも思いますけれど・・・。
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優美な曲面のR壁

2007年09月22日 08時38分16秒 | 住宅取材&ウラ話




先日のブログで書いた曲面の壁、内部の様子写真です。
細かく切り込みを入れたツーバイ材を切り込み方向に曲げて、
造作したR壁を持つ部屋です。
建物の増築時点では、事務所兼用だったので、
この場所はわたしの執務室として使っていました。
現在は事務所を別に建てたので、書斎のように使っています。
って、わたしのデスクはこの面の反対側に造作。
なだらかで優美な曲面壁は、見て楽しんだ方がいい、という心理。
実際、ちょっと後退距離があると、
家にいるときの心理的句読点になってくれています。
こういう、自分なりに気に入った場所、って、うれしいです。
収納の造作棚も壁面に合わせているので、全体のバランスが調和が取れている。

なので、現在はごらんのように神棚や
父母との祈りの空間にしている次第です。
わが家は仏壇のない家ですので、いまのところはこういう簡易な
コーナーにしているのですが、そこそこ気に入っている「仏間」。
パイプ椅子に座布団、というキッチュな構成で、ちょっとお恥ずかしいのですが(笑)。
どうなんでしょうね、わが家の場合はわたしが死ぬことで
仏壇を持つかどうか、ということになるわけですが、
わたし自身は、そのような伝統的スタイルをとるか、
ちょっと、考えがまとまってはおりません。
最近は散骨というようなものも認められてきているということなので、
そんなこともいいのかな、とも考えたりしてはいます。
本家ではないので、父母の死にあたって、位牌のようなものは作らず、
掛け軸状のものをお寺さんにお願いして、弔っている次第。

なんか、仏さんのことにテーマが振れてしまいました(笑)、
本日のテーマはR壁の部屋ということです。
ただ、こういう他の部屋とちょっと違う空間っていうのも、
日本の伝統的な「床の間」というものとも繋がってくる気がします。
いかがでしょうか。
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ツーバイフォーの曲面壁

2007年09月21日 05時11分26秒 | 住宅性能・設備



わが家の増築部分の外壁側のアップです。
2階部分だけ、壁を湾曲させてみました。
ただし、ツーバイフォーフォー構造なので、
壁面全体をカーブさせるのはどうやるのか、施工を楽しみにしていました。
そうすると、壁面下部のツーバイ材に細かく内側に切り込みを入れて
寸法を調整しながら、思い通りの曲面を作っていました。
なるほど、と感心した次第。

この2階部分は室内では、書斎的な部屋として使っていまして、
その壁面がなだらかにカーブを描いているわけです。
壁に沿って、収納棚もカーブさせているので、
たいへん優美な感じがしまして、お気に入りの部屋になっています。
はじめは、そんな難しいことに挑戦して、
不具合が出たりはしないだろうか、という心配もあったのですが、
そういう意味では、いい方に予測が外れてくれて、
いい工事になったなぁと、ニンマリしております。

外壁側からも、ちょうど角波鉄板の外装材と、このかたちが似合っていて、
バランスのいい、外観デザインの要素になっていると思います。
家づくりって、ひとによってやはり求めるポイントは違う。
こういう空間性にあまり価値観を感じない人には、
「なんでこんな壁、曲げたのさ?」というのがオチですけれど、
それなりに楽しませてもらっているとは言えます。
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