このブログでの私の呼び方:政夫
昔、「おかあさんといっしょ」の番組で、双子を歌った歌詞で「ふたりはひとり」(うろ覚えですが)とあって、双子を持つ親たちから反発があった、というニュースがありました。
確かに失礼な話ですよね。「二人で一人前」にも捉えられるし、各々の存在と個性の違いも無視している。
「双子は別段珍しいことではない」という意識の有無は、「双子が身近にいるか、いなかったか」にあると思うんですがね。
一方で双子を題材にした映画や物語・小説、漫画の類いはゴマンとありますし、現在読書中の小説も、たまたまソレです。偶然です。好きな作家さんの小説だからです。
(皆川博子さんの『双頭のバビロン』上・下巻 但し読み手を選ぶ作家さんなので、皆川作品は読んで欲しいけれど、積極的にお薦めはしにくいです。というか、「自分だけの楽しみにとっておきたい、人に教えたくない」という読み手が、たくさんいるはず。そんな作家さんと作品ばかりです)
「双子は特別か、普通か」の偏見は、恐らく人類が滅びるまで延々とあるんだろうなあ。
私は、そんな偏見は持っていません。 なぜなら、私の従姉に二卵性の双子がおります。こんな身近に存在すれば、不思議でもなんでもない。
地域差や人口、学校の規模にもよるでしょうが、通ってた学校にも双子が必ずおりました。時期にもよりましたが、中学校では一学年に一組おりましたよ。
今住んでいる近くにも、見知った限りで4組ほど双子の子どもたちがいます。
前置きが長くなりましたが、立花兄弟も二人まとめてでなく、一人ずつ取り上げたいと思いました。二人に失礼だと思うのでね。
ということで、まずは立花政夫から。
初版の「キャプテン翼」をお持ちの方はご記憶でしょうが、巻末の愛読者ページに、立花政夫くんファンの方が紹介されていました。
それで刷り込まれてしまったのかどうか、今もって分からないのですが、「政夫と和夫のどちらが好き?」と問われたら、「どちらかといえば政夫」と答えますね、私は。うん。
ごめんね、和夫。
でも何度か実施された過去の人気投票でも、全て政夫の順位が上でしたよ。

初登場時の立花政夫、立花和夫。 どちらかというと政夫のほうが目立ってる。
政夫は兄だし、私も第一子で姉だし。その共通点だけで、政夫を好んでいるのか、私は?
いやいや、それだけじゃない。 おいしい見せ場が、政夫にはあるんだよね。



スカイラブハリケーンを防いだ翼くんが、肩を怪我した場面。その相手が政夫というのがね。政夫好きな人には(いい意味で)たまりませんわね。
中学生編では交代で発射台になってましたが、これ以降は和夫が飛んで、政夫が発射台に定まったようです。 ファイナルスカイラブハリケーンもそうでした。(ううう、岬くん……)
まさかと思うが、このときの失敗と翼に怪我を負わせた記憶が響いて、政夫が飛ぶのをためらわせた……? なんてね。
前置きで「個性の違い」と記しましたが、その証拠。

思慮深い政夫、楽天的な和夫。 二人の異なる個性が、このエピソードにも現れている。 縁の下の力持ちのような懐の深さと包容力が、兄・政夫には備わっていると思うんだ。
この絵も「兄・政夫、弟・和夫」の雰囲気が出ている。このときまで、こんな感じの絵はなかった記憶があるが……。
「個性の違い」と記しても、やはり「双子特有」「双子共有」と呼ぶべき何かは、あるもの。
小学生編で徹底的に黄金コンビに抑えこまれたためか、「コンビプレイ」に並々ならぬ黄金コンビへの対抗意識を燃やす。
その意識の表れが、これでしょうね。

でも 今は南葛に 岬はいない
すなわち おれたちふたりが 今 最強のコンビということだ!!
おまえひとりでは おれたちふたりをとめることはできないぜ!!
そしてこのシュート。

このツゥインシュートが決まっていたらよかったのですが、森崎くんと石崎くんに防がれて……。
後の「GOLDEN-23」の話になりますが、この対決と因縁があったから、岬くんへの絶大な信頼へと変化を遂げて、あんなことを頼んだのでしょうね……。(でもあれはヒドイよ~……シクシク)
あらら、政夫で内容、取りすぎたか? 和夫のことで、述べる内容があるんだろうか(←私もヒドイ)