ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

23年7月に読んだ本

2023-08-13 08:05:46 | 読書
7月は絶不調の7冊でした。

◆恋とそれとあと全部(住野 よる)
相変わらず高校生の心理描写がマニアックで微笑ましくて上手な住野さん。女子高生のサブレはややこしいヒロイン、死と程遠いところにいるはずの高校生が死に纏わることに興味を持ち、自殺者の身内にインタビューに行く。
私も子供のころタナトフォビアだった気がして、また先月父を亡くしたこともあって、この本の本題とは違うんだろうけど、そっちの方に引っ張られました。めえめえのややこしい恋が成就しますように。でも、瀬戸洋平がなんでめえめえなのかな?

◆宙ごはん(町田 そのこ)
本屋大賞らしい、町田そのこさんらしい1冊(町田そのこさんと寺地はるなさんの区別がよくついてないのですが、、)
よくある料理を前面に出した人情本かと思ったらちょっと違った。テーマは家族の絆。訳アリ家族たちが繰り広げる成長物語、でしょうかね。面白く読めました。

◆月の立つ林で (青山美智子)
本屋大賞常連になった感のある青山さん、作風は軽く読める良い話、後半にすっきり伏線が回収されるのも一緒、順位は昨年の「赤と青のエスキース」より落ちたけど、自分はこっちの方が好きかな。タケトリノオキナが配信する「つきない話」に、それぞれ悩みを抱えた5人が勇気をもらって前に進んでいく短編連作。果たしてタケトリノオキナの正体は?みたいなお話、よかったです。

◆エヌ氏の遊園地 (星 新一)
毎年「新潮文庫の100冊」に必ず1冊入るので読んできた星さんのショート・ショート、気が付けば10冊目になってました。いつもの星新一さんでした。

◆さえづちの眼 (澤村伊智・角川ホラー文庫)
比嘉姉妹シリーズ、中編が3編、最初の「母と」は怖いけどあとの2作はこのシリーズにしては怖さ控えめ。それぞれ真琴、野島、琴子が脇役的に登場、真琴と比嘉母との軋轢って、、、「あの日の光は今も」、これをシリーズものと言ってよいのかと思ったけど、コアなファンの方には「ははん」って感じみたいですね。私はわからん。

◆あのこは貴族 (山内マリコ)
私の若いころの上司が戦前の総理大臣・大蔵大臣のお孫さんの慶応内部生でしたが、よい人でした。会社の独身寮も4割くらい慶大卒でしたが、確かに内部生はなんとなくわかりますね。でも日本は相続税がきついから、才覚がある人が続かないと三代くらいでふつうの人になっちゃうんじゃないかなー。ちなみに我が家は三代続いて東京人ですが妻は大阪出身でこんなことはありません。多様性は大切です。お話としては面白かったです。

◆人類の起源-古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」(篠田 謙一) (中公新書, 2683)
久々の新書。
高校生の頃の世界史の教科書にはアウストラロピテクスとネアンデルタールと北京原人とジャワ原人とクロマニヨン人しか出ていなかったような。10年くらい前にミトコンドリア・イブの話(世界中の人の祖先は10万年前にアフリカにいた一人のホモサピエンスの女性ってやつ)を知ってびっくり。でも今はその当時からは想像もつかないくらいゲノム解析技術が進歩して、ものすごく複雑なことまでわかっちゃうんだとさらにびっくり。でも専門的過ぎて良くわからないこと多数。でも人類って全員がホモサピエンス、人類皆兄弟なんだね。
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