
田舎の少女と、都会の少年の心と体が、眠る度に何故か入れ替わって…『君の名は。』を観てきました。
★★★★★
独創的な自然の表現と、光と乱反射が美しくも面白く、他の誰とも違う新海誠の映像表現はさらに進化していて、実写映画を観ている以上に空気を感じた。
さらに、ミステリアスで伏線を多用した展開の上手さが相俟って、最初から最後まで前のめりで楽しませて貰った。
特にこう言うテーマの映画は一番好みなので、ド直球で心ごと持って行かれてしまった感覚。
本質的な部分を理解できそうで、微妙に想像通りにならないもどかしさをずっと保たたせてくれるところが絶妙に好き。
そして、なんか切ない。
綺麗過ぎる夜空が和ませながらも、感性を掻き立てる。
凄く綺麗で、ピュアで、中二病的な感性に基づいた純愛物語では有るけれど、この映画に関してそれは決して悪いことでは無い。
入れ替わりの描き方は、一般的には規則的に交互に描きそうなところを、敢えてごちゃっとさせたままずるずると物語を回していくところもイイ。
音楽の使い方は、唐突にPVが始まったかのようにまるごと一曲を使いながらも、歌詞と物語がシンクロして叙情的に感じさせてくれるところがなかなかクセが強くて独特。
そして、やっぱり神木隆之介の声優業は安定していて安心して気持ちを委ねられる。
ネタバレ
実は時間が違う言うところを、最初から暈して想像させながらも、もしかしたらそうではないのかも?と言う余地を残す上手さ。
この映画の本質的なところはその余地、余裕、遊びの部分で、理解出来ていそうで実はそうではないのかもしれないと言う“想像”が全編を通して最後の最後まで繰り返し沸き起こり、「こうなって欲しい」と言う観客の願望を裏切り続けながらも、都度ひっくり返しては叶えてくれるという、飴と鞭の加減。
『秒速5センチメートル』のセルフパロディー感もグッと来る。
トップ画像の二人は、映画の中ではこの場面で既に成人していて、フェイクになっているところも、映画を観終わってから見ると感慨深い。
★★★★★
独創的な自然の表現と、光と乱反射が美しくも面白く、他の誰とも違う新海誠の映像表現はさらに進化していて、実写映画を観ている以上に空気を感じた。
さらに、ミステリアスで伏線を多用した展開の上手さが相俟って、最初から最後まで前のめりで楽しませて貰った。
特にこう言うテーマの映画は一番好みなので、ド直球で心ごと持って行かれてしまった感覚。
本質的な部分を理解できそうで、微妙に想像通りにならないもどかしさをずっと保たたせてくれるところが絶妙に好き。
そして、なんか切ない。
綺麗過ぎる夜空が和ませながらも、感性を掻き立てる。
凄く綺麗で、ピュアで、中二病的な感性に基づいた純愛物語では有るけれど、この映画に関してそれは決して悪いことでは無い。
入れ替わりの描き方は、一般的には規則的に交互に描きそうなところを、敢えてごちゃっとさせたままずるずると物語を回していくところもイイ。
音楽の使い方は、唐突にPVが始まったかのようにまるごと一曲を使いながらも、歌詞と物語がシンクロして叙情的に感じさせてくれるところがなかなかクセが強くて独特。
そして、やっぱり神木隆之介の声優業は安定していて安心して気持ちを委ねられる。
ネタバレ
実は時間が違う言うところを、最初から暈して想像させながらも、もしかしたらそうではないのかも?と言う余地を残す上手さ。
この映画の本質的なところはその余地、余裕、遊びの部分で、理解出来ていそうで実はそうではないのかもしれないと言う“想像”が全編を通して最後の最後まで繰り返し沸き起こり、「こうなって欲しい」と言う観客の願望を裏切り続けながらも、都度ひっくり返しては叶えてくれるという、飴と鞭の加減。
『秒速5センチメートル』のセルフパロディー感もグッと来る。
トップ画像の二人は、映画の中ではこの場面で既に成人していて、フェイクになっているところも、映画を観終わってから見ると感慨深い。
![]() | 秒速5センチメートル [Blu-ray] |
花村怜美,近藤好美,尾上綾華,水橋研二 | |
コミックス・ウェーブ・フィルム |