そーれりぽーと

映画、旅行、植物など気の向くまま

新作映画の満足度は最高★5つで表示

アルゴ

2012-10-31 | 劇場映画れびゅー
役者の顔で観ない映画を決めてしまいがちなそーれです。
ベン・アフレックのむさ苦しい顔が嫌で観ないでおこうかと思っていた『アルゴ』を観てきました。
★★★★

食わず嫌いせず観てきて良かった。
鬚と前髪で顔の大半が隠れてるベン・アフレックが別人のように見えたのも良かったのかもしれない。
と、悪口はこれくらいにして。

79年にイランで起きた革命とそれに伴う反米運動。
米国大使館が過激派に占拠され大勢が人質に取られる中、間一髪脱出しカナダ大使私邸へと逃げ延びていた6人の米国大使館員を救う為、CIAが採用した計画は無茶も甚だしい、しかしこれしか無いという方法とは…。

なんと偽映画をでっち上げ、映画撮影のスタッフとしてイランに入国した事にして、カナダ人の偽パスポートで出国させる大作戦!

条件は、「6人の存在を知られる前に」「スタッフとしての身分を作り上げ」「空港でのチェックを完璧にパス」すること。
その為には映画の製作計画自体を世界に信じさせる必要がある。

成功の可能性の極めて低い、まるで映画のように有り得ないような一大救出作戦を、一歩一歩足元を固めながら冷静に確実に形にしていく人質奪還エキスパートの主人公と、彼に協力する人達の人間描写も見事なサスペンス劇。
これが実話と知って観ていると余計に臨場感が伝わってきてたまらなく面白い。

当時の時代を完璧に再現した風俗やセットも、最近のハリウッド映画らしく完璧。

一歩下がって考えると、中東関係で悪いのはいつでも米国が自分達で捲いてきた種でしっぺ返し食らってるんだけど、そんな事は観終わった後に置いといて、純粋にイチCIA職員の実話版スパイ大作戦として捉えて観ましょう。

ネタバレ
本国であらゆる策が議論され尽くして出た突飛もない作戦に戸惑う当の6人。
国が協力してくれようとしているのに突き返そうとする態度、自ら作戦に協力しなければ助からないのは分かっていても、そらあんな反応してしまうよね。
その辺の描写も含めて、全てに嘘っぽさが無かったから、この嘘っぽい作戦の実行に強烈な緊迫感が生まれたんだと思う。

協力した人々のその後も心配になるくらいに感情移入して観ていました。



ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル ブルーレイ+DVDセット(デジタル・コピー付) [Blu-ray]
クリエーター情報なし
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バイオハザード ダムネーション | トップ | リンカーン 秘密の書 »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ハラハラドキドキ (kintyre)
2013-02-09 09:21:45
私もこの映画を観ましたが、最後のシーンでありハイライトでもある、空港から搭乗するまではハラハラしました。
離陸しているのに革命防衛隊が執拗に追跡してきて緊張感に溢れていましたね。