ラッコ庵日乗

「不思議な話」や「ヘンな話」が大好きなラッコ庵の日記。

やわらか戦線異状あり

2006年08月30日 | 映画・ドラマ・マンガ・アニメ
以前話題になったネットアニメ「やわらか戦車」

超マイナーかと思っていたら、このごろ商品化をめぐってメディアに取り上げられることが多く、月曜もテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」に出ていました。 何といってもこのかわいさですから、キャラクタービジネスをもくろむ企業がハゲタカのように?群がるのは当然といえば当然なのですが・・・。

実際の試作品をみて思わず首をかしげてしまいました。
ぬいぐるみなのですが、はっきり言って
「かわいくない!」
一生懸命似せようとしているのはよくわかるのですが、いかんせん2次元と3次元の差が・・・。2次元だとかわいいものが、3次元になるとかわいくなくなっちゃうことがあるんですね。
実際、渋谷の若者の反応も「怖い、気持ち悪い」だったみたいだし(ただしネットアニメを知ってる人は、「かわいい」と言っていました)、これはメーカーも大誤算だったのではないでしょうか?
もちろんTシャツとかだったらいいわけですけど。

もともと「やわらかくて」「弱くて」「武器はなくて」「退却だけが得意」で、それなのに「兵器」という矛盾に満ちた存在である「やわらか戦車」。
アニメは、そのかわいいシュールさ(?)が命です。
その辺も含めてアニメのファンが増えてくれるといいのですが。
問題のぬいぐるみは、ぼちぼちUFOキャッチャーなどにも登場するもよう。クレーンが猫の手になってるってほんとかな?

P.S.うちの娘は、このごろ、兄のことを「兄者」と呼んでいます

オープンチャンネルD

2006年08月25日 | 映画・ドラマ・マンガ・アニメ
NHKBSでやっている英BBC制作のドラマ「華麗なるペテン師たち」が面白いので、ご紹介しようと思っていたら、なんと全6回で、来週の火曜日が最終話なんですって。
これを読んで面白そうだと思ったら、是非見てください。
ホームページはこちら

天才詐欺師ミッキー・スローンが率いる詐欺師チームが、あくどい手段でお金をもうけているカモを、大掛かりな仕掛けで騙して大金をせしめる。
・・・といえば、ありきたりに聞こえますが、メンバーの一人一人の得意技を駆使しての緻密な仕掛け、とくれば、あれ、何かに似ている・・・
そう、「スパイ大作戦」!
ただ、こっちの方が、ロマンスあり裏切りありで人間くさいかな。
そのぶん、先が読めなくて、せっかく仕掛けた仕事に失敗することもあるので目が離せません。

主人公格のミッキーはハンサムな黒人青年。誇り高き頭脳派の天才詐欺師だがプライベートには、いろいろな問題を抱えているらしい。
一番若いダニーは、その野心ゆえにミッキーとぶつかることもある。
紅一点のステーシーは、クールな美女。(めちゃカッコイイ!好き~)
中年男のアッシュは、主に技術部門?を担当。(「スパイ大作」では、黒人のバーニーの役どころでした。時代は変わった)
そして、ミッキーの師にしてチームの相談役的な存在、アルバート。詐欺がばれて袋叩きにされ、入院した先の病院で患者をカモにしてまた詐欺をはたらく、というほとんどびょー気のおっさんですが、演じるのはなんとロバート・ボーン。ロバート・ボーンといえば「オープンチャンネルD」・・・「ナポレオン・ソロ」ですよねっ声の吹き替えも、うれしいじゃありませんか、矢島正明さんです。

アメリカ製のドラマとは一味違う、ドンパチなんか全然出てこない、洒脱でちょっとほろ苦い大人向けドラマ。こんなのが見たかった、という人は結構いるのではないでしょうか。続編が待たれます。

ル・グイン女史のコメント

2006年08月24日 | 映画・ドラマ・マンガ・アニメ
ジブリ版「ゲド戦記」に対する原作者の公式コメント(翻訳)はこちら
原文はこちら

あまりに的確な批評に哀しくなりました。
これを書くグイン女史も哀しかったでしょう。
これ以上哀しくなりたくない方は、読まない方がいいかもしれません(-_-)。

このごろ、に限らず、ずーっと「ジブリ」は(宮崎さんも含めて)ヘンでした。
日本の心あるアニメファンから愛想をつかされそうになっているのに、時間差で海外で評価が高まってきたのは皮肉としかいいようがありません。そのせいで立ち止まって反省する機会を失ってしまったように見えます。
ヘンになってるのに誰も批判できないのは、「宮崎天皇」だから?

宮崎さんには原点に戻って欲しい。
Sプロデューサーは引っ込んでて欲しい。
できることなら「ゲド戦記」はなかったことにして欲しい。

・・・そうはいかないだろうなあ。

大おばさん

2006年08月21日 | 世間話
7日に姪が女の子を出産して、私はめでたく「大おばさん」になりました。
なぜめでたいのかはランサム・サガを読んでいただくとして、土曜日に問題の赤ちゃんを見てきました。第一印象は、

小さい!

生まれたての赤ちゃんてこんなに小さっかったんだ!というのが、最大の驚き。
ついで、この前まで赤ちゃんだった?姪が、しっかりお母さんしているのにも驚き。
言いたかないけど、歳をとるはずだわねえ。

見ちゃった、「ゲド戦記」(ネタばれあり?)

2006年08月21日 | 映画・ドラマ・マンガ・アニメ
「物語のバランスが崩れつつある」
「人間の顔がヘンになっている」
「人の心を大切にしないアニメなんて大嫌いだ」

・・・うーん、どうなのよ、これ?


???????????????????????????????????

私はこのごろの「深読みしてください」と言わんばかりのアニメが嫌いです。
深読みするだけの内容があればいいけれど、作者自身が収拾しきれなくなって謎をポンと丸投げするような作品や、中身は何もないのに「思わせぶり」だけの作品が多すぎる。また、それを勝手に深読みして喜んでいる一部ファンにも腹が立つ。
この作品も、

「なぜアレンは父親を殺さなくてはならなかったのか」
「ゲドとアレンが出会う必然性」
「少女テルーの役割」
「竜とはなんなのか」

などなど一言でいうと全然わかりませんでした。
いやしくも国民的アニメ?ならば、言葉で説明しないまでも、大人にも子供にも納得させる義務があるのではないでしょうか。
またどんな作品にも、ひとつぐらいは「好きなキャラクター」とか「好きなシーン」があるものですが、どのキャラクターにも全然感情移入できなかった。古いアニメファンならば、オオカミの襲撃のシーンで「ホルスの大冒険」を、塔の活劇で「長靴をはいた猫」「カリオストロの城」や「やぶにらみの暴君(王と鳥)」を想起するのはたやすいことですが、それらのシーンも中途半端で、生かされているとは思えませんでした。監督は「偉大な先人の遺産」を意識したそうですが、サービスのつもりだったのでしょうか。

私の情報収集不足かもしれませんが、あれだけ鳴り物入りで公開したわりに評判があまり聞こえてこないのは、もしかしたら「批評する気もしないから」とか。はあ~脱力。

電話が叫ぶ謎の声

2006年08月15日 | 世間話
何かと話題のyoutubeなのでどうかとは思ったのですが、あまりに不思議なので貼り付けてしまいます。「探偵ナイトスクープ」で放映されたものなのでご覧になった方もいるかもしれません(関東はまだ)。

「電話が叫ぶ謎の声」

その1
その2

うちでも意見が分かれました。同じものを同時に聞いているのに、人によって違って聞こえるって・・・大袈裟に言えば「もう何を信じていいのかわからない!」

とにかく聞いてみてください。あなたはどっち?

シベリアケーキ再び

2006年08月13日 | 世間話
以前、「シベリアケーキ」のことをここに書いたところ、当のコティベーカリーさんからコメントをいただきました。

コティさんのHPに「シベリアケーキ」の詳しい情報がありますので、興味のあるかたは是非ごらんください。
あがた森男の歌の歌詞もわかりました。
私の記憶が確かならば、最後に、

踊りましょう
踊ろうか
どうせ今宵かぎりじゃない

というリフレーンがはいってるんですよね。

2府13県逃げ水紀行 その3

2006年08月11日 | おでかけ記録
もう終わりますから、安心してください(笑)。最後にご当地キティもあります。

4日目
<広島~錦帯橋~山陽道~大阪>

広島の知人宅を出て、午前中は錦帯橋見物。
錦帯橋のある岩国って山口県なんですね。
架け替えたばかりの橋も立派でしたが水もきれいで、たくさんの人が暑さにも関わらず、釣りをしたり泳いだりしていました。



お昼は知人と落ち合って、わざわざ宮島で買ってきてくれた「上野屋」のあなごめし弁当を。地元の人に言わせると、あなごめしは「上野屋」じゃないといけないそうです。タレが甘すぎず辛すぎず、脂が乗っていて美味でした。



あとは山陽道で一路大阪をめざして、夕方着。
この日の泊まりは大阪日航ホテル。
御堂筋の真ん中というめちゃめちゃ便利な場所にあるのに、料金は高くありません。アメリカ村、心斎橋筋、道頓堀すべて徒歩5分圏内。
夕飯はこちらに住んでいたときよく行った「北極星」のオムライス。はじめ場所が見つけられなくてあせりましたが、ビルの谷間に昔のままの瓦屋根の日本家屋が健在でした。畳敷きの部屋は、アメ村に近く値段も手ごろなので若い人でいっぱい。卵を2個使った「きのこオムライス」を食べました(食べるのに夢中で、写真を撮るの忘れました!)

その後ミナミをぶらぶら。
このあたりは、東京で言えば、銀座と日本橋と渋谷とウラ原宿と浅草が、一本通りをへだてただけで並んでいるような感じ。
道頓堀にすてきな木製のデッキができて、夕涼みができるようになっていたのには驚きました。なんば橋の「大たこ」で、夜食のたこ焼きを買って帰りました。



5日目
<大阪~阪奈道路~奈良~西名阪~東名阪~東名~横浜>
最後の日はひたすら東に走る、はずですが、一度通ってみたかった第二阪奈道路を通ってもらいました。
以前奈良に住んでいたときは、第二阪奈がまだ完成していなかったので、いつも山越えして大阪に来ていたのです。長ーいトンネルは快適、便利でした。
奈良から天理に下って名阪道は勝手知ったる道。
名古屋からは東名で、夕方には帰れるはずでしたが大井松田から事故で大渋滞。
「自分が事故ったのでなくてよかった」
と気持ちを切り替えて、246経由で帰りました。午後8時半帰着。

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今回、通った府県は

神奈川県・静岡県・愛知県・岐阜県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・岡山県・鳥取県・島根県・広島県・山口県・奈良県・三重県

の2府13県。
こうして改めて眺めてみると、結構すごい・・・。

娘のコレクションの「ご当地キティ」、今回の収穫は6個でした。
見づらい写真ですみませんが、手前から時計回りに、

伊勢志摩パールキティ(三重)
船場商人キティ(大阪)
鳥取らっきょうキティ(鳥取)
因幡の白兎キティ(島根)
茶摘キティ(静岡)
そして中央が、夏みかんキティ(山口)・・・でした。



最後に娘に
「どこが一番面白かった?」
と聞いたら
「大阪」
だそうです。(あんたが面白かったのはお土産屋でしょ?と、思うほど、こまごまとしたお土産を見るのが大好きな子です)
私は「水木しげる記念館」かな・・・。


2府13県逃げ水紀行 その2

2006年08月10日 | おでかけ記録
続きです。

3日目
<玉造温泉~出雲大社~仁摩サンドミュージアム~広島>
やっと本来の目的地、出雲大社へ。
例の太い注連縄もすごいけど、神無月(出雲では神有月)に全国の神様が出雲に来てお泊りになる「神様のアパート」や、良縁を求める切実な絵馬の数々に笑い、もとい、感心しました。

でも私が今回一番興味があったのは、柱のあと。

出雲大社の本殿は、古文書によれば高さ48メートル、一説に96メートルあったと伝えられており「古代に、まさかそんなはずはないだろう」と思われていたのですが、近年言い伝えどおりの太い柱が発掘されて、にわかに注目されています。
柱そのものは見られませんでしたが、柱のあった場所や太さがわかるようになっていて面白かった。造営図に基づいた模型もありました。

「仁摩サンドミュージアム」は、出雲から浜田に向かう途中の仁摩という町にある「砂の博物館」です。近くに「琴が浜」という鳴き砂の海岸があることから、例の「ふるさと創生」1億円で作られたらしい。

ここで見たかったのが、世界最大という1年計の砂時計「砂暦」。
砂の量は1トンで、コンピュータ制御で正確に落ちるようになっているそうです。
大晦日には、年男年女が砂時計をヨイショとひっくり返す儀式があるんだって!
大きな博物館ではありませんが、砂時計だけでも見る価値アリ。
これは結構意味のある1億円の使い方だと思いました。

ここから浜田道を通って、広島の知人宅へ。中国山地の山また山をトンネルで一気に越えて1時間半ほどでつきました。
知人宅では猫4匹イヌ3匹(うち2匹は生まれたばかりの赤ちゃん犬)が迎えてくれました。





写真上が「砂暦」
写真下が実物大レプリカです。

2府13県逃げ水紀行 その1

2006年08月08日 | おでかけ記録
ご無沙汰。

3日から7日まで4泊5日で中国地方を旅してきました。
「出雲大社が見たい」
という娘の一言で行き先が決まった、今年の旅行。
「島根まで来るなら、浜田道ですぐだよ」
という、広島在住の知人のお誘いもあり、結局,山陰山陽をぐるっと回る大旅行になってしまいました。
家族4人で旅行する、多分最後のチャンスと思うので、この数年家族旅行に同行しなくなっていた息子も連れて、かんかん照りの逃げ水の道を、全行程2000キロ、2府13県踏破しました。

1日目
<自宅(横浜)~東名~名神~中国自動車道~米子道~鳥取・皆生(かいけ)温泉>
ただひたすら走る1日。
以前関西に住んでいた時に、横浜奈良間を何度も往復したし山陰にも行ったことがあったので、なんとなく距離感はわかっていました(そうでなかったら車では行かない)。
東名では浜名湖SAで休憩がお約束。
広い芝生と眼下に広がる浜名湖が最高です。「うなぎドッグ」(ウナギイヌじゃなくって、蒲焼をはさんだホットドッグ)をたべました。
中国道や米子道はガラガラだったので、息子、高速道路運転デビュー。緊張した~!
皆生温泉は、弓が浜という砂浜に面した、海しか見えない宿でした。

2日目
<皆生温泉~松江~境港~玉造温泉>
この日の目玉は「目玉おやじ」、じゃなくって、境港(さかいみなと)の「水木しげる記念館」と「水木しげるロード」。
何年か前に夫が出張のついでに行った時は、ブロンズ像も20体くらいで、記念館も「予定地」の看板があるだけで、昼間だというのにほとんど人通りのないシャッター通りだったそうです。
それが、今回はがらりと様変わり。
記念館から境港駅までの800メートルに100体以上の妖怪のブロンズ像が並び、夏休みということもあったのでしょうが、炎天下を親子連れがスタンプ帳片手にぞろぞろ。しもた屋だった店も、水木グッズを扱う店として生き返ってシャッターのおりた店はほとんど見られません。

記念館がまた圧巻!
とても見甲斐のあるミュージアムで、水木ファンならずとも楽しめるのではないでしょうか。何しろ水木さん80年の年譜だけでも波乱万丈で読みふけってしまいます。水木さんの子供のころの絵とか、ラバウルで描いた絵などが全部残っているのが、またすごい。自由にマンガが読めるコーナーなどもあって、出るときには後ろ髪を引かれる想いでした。

この記念館ではグッズは何も売っていないので、お土産を買いたい人は水木しげるロードの商店街で買うしかありません。
各商店はライセンスを取って、知恵をしぼっていろんな鬼太郎グッズを開発して売っているようです。「人形焼」「うちわ」「Tシャツ」「ストラップ」などなど。まさに共存共栄。町も生き返って「鬼太郎さまさま」って感じです。

で、「ねずみ男汁」です。



「夏みかん&はっさく味」のジュースらしいんですが、なんというか・・・

すっごくまずそー!!!

他に「妖怪汁」「目玉のおやじ汁」「妖怪コーヒー」があります。一本120円。