~蒼い時の中で~  いまボクの声はキミに届いてますか?

ボクは今日も蒼い空を見上げています。キミもどこかで見ているだろうか、この空を。
     ー愛しきものへー

『 冬の花 』

2012-12-03 | Weblog

 

 

 

・・・冬の花・・・

 

 

足元を確かにしてくれる
 
楚々とした花
 
 
 
 
同じ目線で話しかけてくる
 
豊かになれる花
 
 
 
 
見上げなければ気づかない
 
あたためてくれる花
 
 
 
 
この寒さの中を
 
なぜに選んで咲くのか
 
ボクにはわからない
 
 
 
 
けれど
 
 
 
 
確かに
 
そこに花は咲いていて
 
 
 
 
通りゆくものたちを
 
いつでもそっと
 
見守っていてくれる
 
 
 
 
そんな花がある
 
 
 
 
たとえ
 
彼女に何があったのか
 
誰も気づかないとしても
 
 
 
 
 
ボクは
 
冬は
 
嫌いじゃない
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

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『 いくつもの笑顔と澄んだ瞳と少しだけ涙 』

2012-11-20 | Weblog

 

 

 

・・・いくつもの笑顔と澄んだ瞳と少しだけ涙・・・

 

 

写真は空手バッグにぶら下げてるキーホルダー。(にしては、ゆうに15センチ四方はあるデカさ。)
 
スポーツ店からいただいたものだけど、
 
どっちかといえば  空手衣じゃなく柔道着ぢゃね?(・-・)?・・・って。(笑)
 
このバッグに、フルコンの必需品防具一式や、琉球古武術の稽古で使うサイ、ヌンチャクなど。
 
その他、事務関係の書類いろいろを詰め込んでいるものだから、重さはかなり。
 
それに、棒術用の長さ180センチくらいの棒をかついでいたら、それだけでもう充分に不審者かと思われ。。。(   )lllll
 
 
 
さて、17日の土曜。
 
道場の三大イベントのひとつ、昇級・昇段審査が無事に終了。
 
 
 
それぞれの帯の色に応じて出される課題の『形審査』と、『組み手審査』(勝ち負けじゃなく技のバリエーションを見る)が行われ
 
普段とは違う緊張した空気感の中、大人もチビ拳士たちもよく頑張りました。
 
 
 
お母さんとふたりで道場へ通う中2の女の子。
 
直前3、4回の稽古を休んでしまった不安からか、形の流れを忘れてしまい
 
帰り道に悔し涙を流しながら「来年こそは決めてやる!」と話していましたと、翌日にお母さんからいただいたこっそりメール。
 
「今の彼女にはこれでよかったんだと思います。」 最後にそう書かれていた。
 
 
 
走るのがあまり得意じゃなく、運動会ではいつも最後のほうだけど、
 
昨年は稽古を2回しか休まずに、年間の出席率ナンバー1賞をゲットしたぜんそくの持病のある小5の男の子。
 
組み体操の倒立ができないのは学年で自分一人だけだと、運動会前の稽古に早く来て倒立の練習をしていた。
 
後日、どうだった?と聞くと笑顔でピースサインが返ってきた。思わず頭をグリグリした。
 
そんな彼の今年の欠席は1回。
 
泊まりで行った学校の自然教室の日のみ、だった。
 
 
 
何人もいる小1軍団。
 
 
「遊びで強度の捻挫をしたため足首ギブスになってしまい、審査は受けられませんが、見学には行きます」と
 
女の子のお母さんからメールが届いたのは審査前日の夜。
 
当日は大雨にもかかわらず、きちんと道衣を着て、孫の晴れ姿を見たがっているというおじいちゃんを連れてきてくれた。
 
過去に足を7~8回骨折、最長で4カ月のギブス生活をした経験のある私は
 
年齢・状況こそ違うけれど、彼女の気持ちがわかる。
 
「ちゃんと足が治ったら審査受けさせてもらえるから大丈夫だょ。」と頭をなでたら、言葉を出さずにこくんとうなずいた。
 
先に空手を始めたお兄ちゃんとお父さんのようになりたくて
 
入部できる年齢になるまでの2年間、ふたりにくっついて稽古を見に来ていた女の子の初めての昇級審査は、
 
大好きなおじいちゃんと並んで隅に座っての見学となった。
 
 
 
稽古中に帯がほどけ、しょっちゅう私のところへ走ってきては
 
直している間にも早く稽古がやりたくて体が反応するものだから、結ぶのによけい時間がかかってしまう男の子。
 
お母さんの手術のため、兄弟3人遠い実家で過ごした期間は稽古に来られず、
 
審査前の最終稽古日にも高熱を出して欠席の連絡をもらったけど。
 
こちらの心配をよそに、当日はたどたどしくも元気に形ができた。
 
 
 
稽古の途中、すべての動きが止まり微動だにしなくなった男の子。
 
何事が起きたのかと見に行くと、立ったまま・・・寝てた・・・∑o(@.@)o
 
耳元で響く何十人もの気合いにもめげず、ほぼ熟睡~o○◯・・
 
ぎりぎりのところで頑張っていたのだろう。
 
前代未聞の出来事に、指導陣一同 丸くなった目が細くなってしまった。
 
 
 
横蹴りと回し蹴りの違いがわからないどころか、右!や、左!のかけ声にも反応できず
 
向かい合った私の方向を真似するので、当然毎回方向は逆になっていたり。
 
稽古の途中にトイレに行きたくても言葉に出せず、気づいたこちらが走り寄って「行っておいで」と声をかけた時の、
 
安心したように見上げるかわいい瞳。
 
そんな小1軍団の彼らが、基本の形をやり抜く。
 
 
 
中3のお兄ちゃんとのケンカに勝ちたい!と入部を希望してきた小5の女の子には
 
「空手をケンカの道具に使ってはいけない。その意味がわかるまで入部はできません。」と話し
 
お母さんと相談の上、体験期間を長くして様子を見させてもらった。
 
しびれを切らした本人から、いつ正式入部できるのか訊ねてきたのが一ヶ月半後。
 
「4歳年上のお兄ちゃんにでも、兄弟喧嘩の時には空手技を使わないことを約束する」というので無事入部となった。
 
 
 
道場見学の際、保護者と本人に空手を目指す目的を尋ねる。
 
空手が強くなりたい・カッコ良く決めたい。(本人の一番多い希望。)
 
丈夫な体になってほしい・武道は礼儀作法を重んじてくれる。(親の立場から)・・・など目的は様々だけど。
 
 
 
体験から本格入部になり、
 
外から見ていたイメージの華やかさとは裏腹に、光当たるところあれば、影になるところもあり
 
日々の稽古のなんと地味でしかしそれがとても大切であることを 大人も子どもも知る。
 
 
 
そんな、約60名の道場生の年間の出席日数をデータ化しながら・・・改めて思う。
 
 
遊びたい盛りだろうに、週末に家族で出かけた帰り、疲れて眠たくなっても稽古に来るチビ拳士たち。
 
眠さでぐずるわが子に、「自分で決めたことだからきちんとやろうね!」と後押しをする保護者の頑張り。
 
家族よりも友達のほうが大切だったりする年齢の子も多く
 
友達ともっと遊んでいたい時間に、自分ひとり抜けて空手の稽古に来る勇気。
 
どの頑張りも報われるといいな、と心から思う。
 
 
 
週一の稽古だと、年間にしてわずか50日前後。
 
それでも、365分の50日を空手の稽古に充てる意味は大きい。
 
 
 
審査当日の仕上がり具合に、出席率や普段の稽古の様子などを加味し、新しい帯の色が決まるのは約ひと月後。
 
昇級できる子もできない子もいろいろだろうけど。
 
 
 
道場の今年最後にして最大のお楽しみのイベント・クリスマス会を、みんなが笑顔で迎えられるといいな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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『 陽だまり 』

2012-11-08 | Weblog

 

 

 

・・・陽だまり・・・

 

 

 
ふわり ゆらり
 
 
ふわり ゆらり
 
 
 
小春日和の陽だまりの中
 
 
 
色とりどりの柔らかな落ち葉の上
 
 
 
幸せを集めたような顔のキミが
 
 
 
まあるくなって眠る
 
 
 
ときおり吹く銀杏色の風が
 
 
 
少し伸びた前髪を揺らすたび
 
 
 
濃淡に重ねたスカーフの蘇芳色が
 
 
 
キミの唇を染め直す
 
 
 
風邪引くよ~の心配に
 
 
 
大丈夫!
 
 
 
やがて訪れるはずの北風も
 
 
 
ここだけは避けて通るからと
 
 
 
おとぎ話のようなそんな言葉も
 
 
 
キミの口から出ると
 
 
 
信じられてしまうから 
 
 
 
・・・フシギ・・・☆
 
 

 

 

 

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『 月夜のひとりごと 』

2012-10-30 | Weblog

 

 

 

・・・月夜のひとりごと・・・

 

 

夜がふけて
 
 
 
キミが眠る
 
 
 
 
 
 
 
ボクは思う
 
 
 
ひとを思う
 
 
 
 
 
 
 
いまを思う
 
 
 
あすを思う
 
 
 
 
 
 
 
つきを思う
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
キミを想う
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

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『 描写 』

2012-10-26 | Weblog

 

 

 

・・・描写・・・

 

 

弱き者は叫び
 
 
 
 
 
強き者は黙す
 
 
 
 
 
是即ち世の常
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

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『 まあるい地球の上で 』

2012-10-20 | Weblog

 

 

 

・・・まあるい地球の上で・・・

 

 

足元が揺らぐと
 
風景が揺らぎ
 
 
 
 
風景が揺らぐと
 
心が揺らぐ
 
 
 
 
心が揺らぐと
 
風景が揺らぎ
 
 
 
 
風景が揺らぐと
 
足元が揺らぐ
 
 
 
 
暗闇の中
 
光りは見えなかったか
 
 
 
 
足元を照らす
 
光りは見えなかったか
 
 
 
 
たとえ迷子になったとして
 
 
 
 
元の場所へ帰りたいなら
 
それなりに
 
 
 
 
元の場所へ帰りたくないなら
 
それなりに
 
 
 
 
 
まあるい地球の上では
 
いつか何処かへたどり着く
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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『 非・日常 』

2012-10-12 | Weblog

 

 

 

・・・非・日常・・・

 

 

締め切りの迫った仕事もいまだ終わっていない中
 
14日の本番に先駆け、昨日は自衛隊の観艦式の事前公開に行ってきました。
 
 
前日までは降水確率50パーセントの予報だったのに、朝起きたら秋晴れの空がきら~ん。
 
(実はこっそり晴れ人間だったりする。笑)
 
やっぱ、普段の行いがいいとチガウねっ♪~などと、ひとりごとをつぶやきながら
 
いつもの仕事より1時間近くも早く出発。
 
 
3年に一度だという観艦式。
 
朝9時過ぎに横浜新港を出航し、東京湾を抜けて相模湾沖まで出たところで
 
日頃の訓練の成果をお披露目してくれるというもの。
 
 
今年は、観閲部隊と受閲部隊合わせた参加艦艇約40隻、航空機約33機というスケールの大きさで
 
海上保安庁の観閲式とはまた一味異なる空気感の、すばらしい内容で。
 
 
有事に備えた訓練の成果だとは思うけど。
 
この、鍛え抜かれた隊員のかたたちの成果を発揮する機会がどうか訪れませんように・・・と祈りつつ。
 
 
夕凪の洋上で心地よい揺れの中、お借りした毛布にくるまれウトウト。
 
(イヤ、しっかり2時間ほど昼寝したかっ?ww)
 
 
 
 
 
帰港後の忙殺を忘れ、のんびり、まったり、非・日常的な7時間を味わった一日でした。
 
 
 
多くの隊員のかたたちが成果を発揮できますよう
 
また、楽しみにしてるたくさんのかたたちのためにも、14日の本番も晴れてくれますように。。。
 
 
 
 
追記
 
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『 嵐はいつまでも嵐じゃない 』

2012-10-02 | Weblog

 

 

 

・・・嵐はいつまでも嵐じゃない・・・

 

 

風が早足で通り過ぎた夜
 
キミからの便りが届く
 
 
 
伝えたいこといっぱいあるよ
 
何から話せばいいのかわからないくらいに
 
 
 
最近、仕事の上司が道場に顔を出すようになってね
 
昔やってたことを知り、誘ってみたところ
 
もう20年ほど空手はやってなかったらしいけど
 
白髪交じりの髪とゴルフで程良く日焼けした顔に
 
きりりと締めた黒帯がとても似合っていて
 
 
 
普通なら
 
プライベート空間では仕事関係を忘れたい、と
 
思うのかもしれないんだけど
 
 
 
偉ぶらない、知ったかぶりをしない
 
それでいて仕事はきちんとこなし
 
大勢の部下から飲み会に誘われる
 
そんな上司だから何処で会って少しもイヤじゃなく
 
 
 
そんな環境に恵まれた僕はとても幸せ者なんだと思う
 
 
 
春に応募したBUMP OF CHIKEN のツアーは
 
ことごとく外れてしまって
 
 
 
留学先のオーストラリアから
 
バンプツアーの追っかけ目的だけで帰国した知人からは
 
さんざん笑われてしまったけれど
 
 
 
それも
 
今はまだタイミングが悪いんだと
 
神様が教えてくれてるんだと思うことにした
 
 
 
実際、もし当たっていたとして
 
最近の仕事の状況じゃなかなか難しかったことは事実で
 
 
 
今年のみゆき姐さんのツアーは今回も年明けを見事にゲット!
 
毎年交互に開かれる“夜会”と“コンサートツアー”
 
ここ何年か外れた記憶がほとんどなく
 
本当に不思議なくらい外れた記憶がほとんどなく
 
 
 
「神様からのご褒美」 と
 
能天気なボクは勝手にそう思ってる
 
 
 
テレビでは
 
最前線で頑張る仲間たちの姿が連日のように流れ
 
どうか無事に帰ってきてほしいと祈る日々
 
 
 
昨夜は
 
気圧の変化に耳がおかしくなるほどの強い雨と風が
 
今は嘘のように止んで
 
見上げた空、月が輝き始めてる
 
 
 
嵐はいつまでも嵐じゃない
 
 
 
何があっても何がなくても
 
時間はすべてのものに同じように流れてる
 
 
 
ねぇ、気づいた?
 
東寄りの南の空
 
今年もオリオンが耀く季節になったんだね
 
 
 
オリオンはもう少し先に延ばして
 
仕事の出先で出会った空をキミに
 
 
 
 
 
Dragon Ashの中で一番好きな曲♪
 

 

 

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『 髪に指を入れながら 』

2012-09-25 | Weblog

 

 

 

・・・髪に指を入れながら・・・

 

 

22時台のシャワーは
 
何カ月ぶりだろう?
 
 
 
いつもとは
 
違う部屋にさえ見える
 
お風呂場を眺めて
 
 
 
ふと
 
そんなこと
 
思ってみたけれど
 
 
 
思い出せないから
 
考えるのをやめた
 
 
 
毎日が晴ればかりなら
 
気づかないこともある
 
 
 
うまくいくことだらけなら
 
気づかないこともある
 
 
 
転んだ自分を
 
あっけらかんと笑える
 
 
 
そんな自分が
 
なんとなくだけど
 
好き
 
 
 
自然乾燥の髪に
 
指を入れながら
 
 
 
グラスに注ぐ
 
Johnnie Walker
 
 
 
苦手な氷は抜きにして
 
常温のミネラルウォーターを
 
ほんの少し
 
 
 
ゴキゲンな気分に
 
口をついて出てくるメロディーは
 
 
 
大好きな 大好きな
 
 
 
 
何度ライヴ行っただろう
 
やっぱり一番好きな曲
 
 
 
 
 
 
 
 
☆今夜も おやすみを言えなかったキミに・・・
 

 

 

 

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『 見上げた空の優しさに 』

2012-09-17 | Weblog

 

 

 

・・・見上げた空の優しさに・・・

 

 

子どものころ
 
 
 
 
 
急かされることが
 
何より
 
とても
 
苦手だった
 
 
 
 
 
決められることが
 
何より
 
とても
 
苦手だった
 
 
 
 
 
そして
 
今でも
 
それは
 
変わらずにいて
 
 
 
 
 
呆れられること 多々
 
待たせること 多々
 
諦められること 多々
 
 
 
 
 
結果
 
 
 
 
 
待っていてくれる
 
そんな人たちが
 
周囲に残った
 
 
 
 
 
たくさん
 
たくさん
 
 
 
 
それを良しと
 
思ってる訳でもなく
 
自分が一番だと
 
思ってる訳じゃない
 
 
 
 
 
ただ
 
自分のままでいたい
 
それだけなんだけど
 
 
 
 
 
その分
 
キミには
 
淋しい想いをさせてること
 
間違いなくて
 
 
 
 
 
ごめん、とつぶやいて
 
見上げた
 
遠い地の空の優しさに
 
救われる
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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『 彼女の事情 』

2012-09-06 | Weblog

 

 

 

・・・彼女の事情・・・

 

 

「G・Wに息子のところへ行ってきたのょ♪」と、目を細めて話す彼女は本当に嬉しそう。
 
会社の昼休みの広い給湯室での、3ヵ月ほど前のこと。
 
出入り業者さんの、体は細いけど逞しそうなお母さん。
 
スポーツ一筋の息子さん(長男)は、家族の元を離れて遠く長野の高校の寮で暮らしているという。
 
「スポーツ好きなあなたとは話が合うかも」と、
 
折に触れ、息子さんの近況を私にいろいろ話してくれていた。
 
 
ある日、その彼女が浮かない顔をして話す。
 
「スポーツ推薦で、来春から名古屋の大学の寮に入れることがほぼ内定したんだけど、
 
二男はともかく、あの子(長男)は私のすべて。あの子がいないと私は生きていけない」のだそう。
 
なので、仕事を辞め、購入した戸建てすらも手放す覚悟のもと、
 
一家で息子さんの大学の近くへ越そうかと真剣に話し合っているのだとか。
 
息子さんがそれをよしとしているかどうかは私にはわからない。
 
 
 
それから数日後、彼女に代わる新しい担当者を紹介された。
 
 
 
 
「しばらくの間、私だけ空手を休部させていただきたいんですけど・・・」と、
 
中学生の女の子と母娘で道場に通うお母さんから話があった。
 
「大丈夫ですよ。」と答えたのは約1年前。
 
 
今年の6月、道場で毎年参加している某イベントへ参加すべく、チームのみんなへ迷惑かけないよう、
 
体力作りを兼ね、2ヶ月間だけ空手に復帰したいとご主人にお願いしたそうで、
 
その申し出に、「もちろん大歓迎です!」と答えた。
 
イベント終了後、
 
「やっぱり空手がやりたいです。
 
でも、稽古の時間に家に残す夫と息子(高校生)二人での晩ご飯を考えると申し訳ない気持ちになり、
 
あと一歩がどうしても踏みきれなくて。」と悲しそうに話すお母さんに、生意気で無責任だと思いつつも話した。
 
「“母親だから家にいて当たり前”と自分を追い込むより、
 
お母さん自身が何かひとつでも好きなことをやって輝いていることのほうが、子どもとしては嬉しく
 
最終的にはご家族のためにもいい結果になるんじゃないでしょうか。
 
いくら“好きなことをやる”とはいえ、お家のことやお仕事の合間の限られた範囲内でのことなのは、
 
誰よりもご家族が一番わかってくれているように思います。」
 
 
次の瞬間、「こんな都合のいい話を許していただきありがとうございます。」と、
 
私の手を取り、体に抱きつくようにして彼女は涙をこぼした。
 
 
(ぃえぃえ、そんな大それた話しじゃないんですけどね~ ( ̄  ̄;) ・・・)
 
 
母がゆえに?、やりたい空手を我慢した1年間はよほど辛かったことでしょう。。。と推察。
 
 
それから毎週、端正なお顔立ちの“お母さん”のきらきらした笑顔と
 
少し前までグレかけていた娘さんの、今は真っ直ぐで以前より幼くさえ感じるかわいい笑顔に出会う。 
 
 
 
 
好むと好まざるとにかかわらず、人にはいろんな事情がある。
 
いい悪いはともかく、みんな一生懸命なだけなんだと思う。
 
 
 
そんな彼女たちを見ていて・・・。
 
ふと、自分と自分の親を振り返る。
 
 
 
兄弟の中で、「あなただけがすべて」と言ってくれなくて ありがとう。
 
「自分のことは自分で決めていいんだよ」と好きに決めさせてくれて ありがとう。 
 
『親の人生は子の人生じゃなく、子の人生もまた親の人生じゃないから』と言ってくれて ありがとう。
 
 
 
 
ヘンなプレッシャーをかけられなかったおかげでか?
 
厳格な父に似ず、勤勉な母にも似ず、こんなぐ~たらで我儘に育ってしまって申し訳なく思うけど
 
自分のやりたいことのために周囲を巻き込んだり振り回したりしてほんっと申し訳なく思うけど
 
どんなに忙しい毎日の中にでも、些細なことであっても楽しいことのひとつやふたつは見つけられて
 
雨の日に滑って転んでしまったら自分から笑っちゃえー!的な
 
反省もしない代わりに( ̄-  ̄ ) ンー、悲観もしない
 
ある意味いい加減で、ある意味楽観的な自分でいられること。
 
 
 
今日も元気で日々を過ごせることに感謝。
 

 

 

 

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『 キ・レ・イ 』

2012-08-29 | Weblog

 

 

 

・・・キ・レ・イ・・・

 

 

過ぎた日に
 
刻まれた夜景の
 
あの海の匂いに
 
出会えたよ
 
 
 
 
 
キ・レ・イ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
言葉を失くした次に
 
思い出したようにはしゃぐ
 
そんなキミがおかしくて
 
声を立てずに笑った
 
 
 
 
 
やがて
 
水面に映る虹色が
 
感情を揺らし
 
 
 
 
 
忘れないよ、と
 
キミは黙りこむ
 
 
 
 
 
ポケットに入れた
 
両手の行き場を
 
そっと探しながら
 
その横顔を
 
見ていたんだ
 
 
 
 
 
めぐる季節の中
 
同じ海の夕暮れを
 
今日は一人で眺めてた
 
 
 
 
 
少しだけ
 
せつなくなったけど
 
淋しくはなかったよ
 
 
 
 
 
繋いだ手の温もりを
 
思い出させてくれるような
 
 
 
 
 
透明に揺れる風に
 
変わらぬ優しさを
 
感じられたから
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

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『 君想ふ 』

2012-08-24 | Weblog

 

 

 

・・・君想ふ・・・

 

 

半分には
 
 
ほんの少し満たない月が
 
 
 
 
 
南西の空低く
 
 
浮かんでる
 
 
 
 
 
目を閉じて
 
 
聴いてほしい
 
 
 
 
 
 
月が沈んでしまう前に
 
 
届けておきたいこの唄を
 
 
 
 
 
君が
 
 
何を想っても
 
 
想わなくても
 
 
 
 
 
僕の中の君じゃなく
 
 
 
 
 
僕の大切な
 
 
君の中の君へ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

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『 不確実 』

2012-08-21 | Weblog

 

 

 

・・・不確実・・・

 

 

確実なことの
 
 
上にある
 
 
安心
 
 
 
 
 
不確実なことに
 
 
秘められた
 
 
居心地のよさ
 
 
 
 
 
確実なことの
 
 
中にある
 
 
不確かな正義
 
 
 
 
 
不確実なことの
 
 
中にある
 
 
確かな感覚
 

 

 

 

 

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『 過ぎゆく夏に 』

2012-08-17 | Weblog

 

 

 

・・・過ぎゆく夏に・・・

 

 

ゆく夏を惜しむ風と
 
秋の訪れを待つ風が
 
 
 
 
 
金色に染まる
 
夕暮れ時に
 
 
 
 
 
静かに静かに
 
交差する
 
 
 
 
 
キミの降りた
 
助手席に
 
 
 
 
 
見つけた
 
栗色の長い髪
 
 
 
 
 
残り香のように
 
心を満たす
 
 
 
 
 
言葉にならずに
 
見上げた空は
 
 
 
 
 
ボクの心を
 
飛び越えて
 
 
 
 
 
キミの好きな
 
秋の気配
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

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