~蒼い時の中で~  いまボクの声はキミに届いてますか?

ボクは今日も蒼い空を見上げています。キミもどこかで見ているだろうか、この空を。
     ー愛しきものへー

『 誓い 』

2008-07-31 | Weblog

 

・・・誓い・・・

 

もう このごろは

キミの瞳が曇ったりするようなことはありませんか
声に出せない慟哭に胸をかきむしることはないですか
眠れない夜に隣のシーツに体温を探していることはありませんか
朝起きて射し込む光に涙の筋を見つけることはありませんか
不安になると爪を噛む癖はなくなりましたか
キミの叫びに耳を傾けてくれる誰かはいますか
キミの好きなあの曲は今でも聴いていますか
ときどきは 笑顔をみつめ返すこともありますか

夏の音は夏の匂いは キミの心に届いていますか


ボクなら いつでもここにいるよ




わかってもらえるだろうか

守らなきゃいけないことの前に

ボクには

なによりも守りたい

大切なものがある



心の沸点を冷ますかのように

波のきらめきをまぶたに乗せ

ボクの大切なキミは

今日も蒼い海で眠る

翼を閉じて 深く深く 眠る


キミの好きな夏がきたよ

イルカの背中で目覚めたら

まっさきに思い出してね

ボクのこと

 

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『 虹色の時の中で 』

2008-07-30 | Weblog

 

・・・虹色の時の中で・・・

 

キミの帰りを

待ちわびる

一人の部屋で

ボクは

風船を

いくつもいくつも

膨らませては


疲れ果てて

眠りにつき 

目覚めては

また

膨らませ


気がつけば

あたりいちめんに

ふわふわの

レインボーのような

風船が舞い

自分がどこに

いるのかさえも

わからないくらいに

なっていて


思わずボクは

一人で苦笑い


夕方になって

帰って来たキミは

部屋を占領した風船の

まるで

熱帯魚のような

色鮮やかさと

その 

あまりの数の多さに

驚きながらも


“さみしかったのかい?

これじゃあキミのこと

つかまえられないね”


そう言って

目を細めながら

ボクの背中から

ゆるやかに

腕を

まわしてくるんだね


結局

またボクは

いつものように

キミを許してる

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『 かなしすぎる 世の中に 』

2008-07-29 | Weblog

 

・・・かなしすぎる 世の中に・・・

 

慣れてはいけない
いろんな矛盾に

慣らされてはいけない
すべての権力に

いつだって

まっすぐなものは
まっすぐで

曲がってることは
曲がってるんだと

ボク自身だって
いつでも矛盾だらけだけれど

見ようとしなければ
何も見えてはこない

目をそむけてはいけない
目の前のことから

誤ってはいけない方向性を

牙をむくのは
そこじゃなくて

何も見ようとしない
己の心にだ

噛み付かれた痛みを
知るがいいよ

噛み付くことは

それからだって
決して遅くはないはず

本当の痛みを知るものは
弱きものの背中を撫でこそすれ

決して
噛み付いたりなどしない

 

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『 風の通り道 』

2008-07-28 | Weblog

 

・・・風の通り道・・・

 

風は
幸せを運んできてくれるけれど
それだけじゃなく
悲しみさえも
遠くに連れ去ってくれるんだね
だから
風の通り道には
きっと
幸せがあると信じてる


キミの街から吹いてきた

あかね色の風が

ボクの心を包んでくれる夕暮れは

目もくらむような夏の

まばゆい光を覆い隠して

流した汗の匂いさえも

愛おしさに変わってゆく

ひとりぼっちで歩く街角は

いつしかスクランブル交差点

でも

こころの中では

いつでも

あの日のキミと一緒にいる

いつもの丘の上まで

スニーカーの底を鳴らして

上ってみようか

キミの街へ

しあわせ色の口笛の音色を

届けに


 

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『 会えない夜は 』

2008-07-27 | Weblog

 

携帯電話のアドレス。

なんとなく変えようと思って半年。

思い切れない理由はといえば・・・。

とりあえず・・・という入れ方はまずしないので、
ほとんどが必要があって登録したものばかりなのに。

300件近い登録数の中に、もう2年くらい連絡を取ってない知人が何名か。

今さら 『お元気ですか~?』 もなんだし。

変更の連絡をしないのもなんだし・・・っていうことでぐずぐず。

洋服なら一年袖を通さなかったらほとんど不要と考えていいらしいけど。

人間どうしのお付き合いはそうはいかない。


・・・なんて考えてる間にも。


『どなたでしたっけ?』 っていうくらい久しぶりの相手から
アドレス変更のメールが届く。




・・・会えない夜は・・・


あとすこし
もう少しだけ
電話を切らないで
このままでいさせて


キミの
柔らかな声を
心にのせたまま
眠りにつきたい


今日は暑い日だったねとか
パン屋さんのネコが
塀の上であくびしてたとか
なんでもいい


キミの口から
語られることならば
どんな他愛ないことだって
きらきらしてる


安心できるんだ

それだけで
たった それだけで


ボクは今日も
穏やかな眠りに
蒼い月を眺めながら
おちてゆける


電話の向こうの
キミだけれど

目を閉じていれば
すぐ隣にキミがいて


ボクの耳元で
少し舌足らずな話し方で
囁いてくれている

そんな気がして


知らず知らずのうちに
腕をのばしてしまうほどに
近くに感じられるよ


今夜も
いい夢が見れそうだよ

ありがとう


明日の朝も

この部屋には

きっと

天使が微笑んでるね

 

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『 恍惚 』

2008-07-25 | Weblog

 

・・恍惚・・・

 

いま

夢への扉は開いたよ



振り返らない昨日へ

贈る言葉が
あるのだとしたら

たったひとこと

ありがとう・・・と



明日に向かって
押し寄せてゆく
光の波のように

時の流れは
ひとときも
絶えることなどなくて

命を紡ぎながら
ボクの体中を
熱く駆け巡る

とどまることを知らぬ
想いのたけを
ミルク色の舟に詰め込んで

果てしない
銀河の流れに
今夜 漕ぎ出そう

煌めく星空は
恍惚なまでに懐を広げ

境界線などどこにもない
無限大の世界

夜空を染め上げる
ユニコーンの躍動を頼りに

みずみずしく透明な
その背中に乗って

今夜キミを迎えにゆくよ

 

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『 舞姫 』

2008-07-23 | Weblog

 

・・・舞姫・・・


風の中でキミが舞う
柔らかな草の上に
素足をおとし
凛と遠くをみつめるキミは
いまひとり何想う

まとめあげた黒髪に
燃えるようなデイゴの
一枝
それが今の
キミのこころ映す

黒と赤と紫の
あでやかな着物の裾が
風にゆれ
頼りない
細い足首がのぞく

朱に染めあげた爪と
しなやかな白い指先が
音もなく風にしなるとき
キミは緑の風になり
白い雲になり蒼い空になる

嬉しいときも哀しいときも
寂しいときもせつないときも
想いのたけを胸に秘め
いつもキミはひとり舞う
すべてを隠し風に舞う

デイゴの紅と衣の赤は
キミの慟哭そのままに




・・・鎮魂歌・・・


山が燃える
街が燃える
人が燃える

あの日
灼熱の炎のなかで
何万何千という
魂が
赤い空へ
昇って逝く

その大地に
気が遠くなるほどの
時が流れ

今この
蒼い空の彼方
真紅のデイゴが
哀しいまでに
美しく
咲き誇る

ボクには
ただ歌うことしか
できなくて

鎮まることを
知らない
魂よ

せめてこの歌の
鳴り止まぬうちに

蒼い空へと
還って往け


 

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『 蒼と白の夏 』

2008-07-22 | Weblog

 

・・・蒼と白の夏・・・

 

夕陽は海に沈むものだと
思っていた子供のころ

背丈よりも高い場所を
吹き渡る風を見上げながら

とうもろこし畑で鬼ごっこ

疲れてしまったら

虹色の風がそよぐ
ガジュマルの樹の下の
ハンモックで揺られながら

ふたり

上昇した体温を 冷ましたね


少女の白いシャツが
まぶしく見えて

目と目が合った瞬間に
照れくさい笑いをみせる



自分の心にわずかづつ

ブレーキを
かけてしまうことを
覚えたあの日から

少年は
少しだけ
大人になった

哀しいまでに不器用な
少年と少女が

拙く透明な感情を共有した

あの

蒼と白の夏


 

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『 オレンジ 』

2008-07-21 | Weblog

 

・・・花火を観に・・・

 

昨夜は横浜港の花火を観に行ってきました。

ベイブリッジを臨む夜景に8000発の花火が夜空を彩る。

毎年のことなのですけど。

埠頭でお仕事する知人のご好意で、火の粉が飛んできそうな(笑)ほど近くで楽しめるのです。

花火が上がる頃にはすっかり酔っ払いモード。

それでも幻想的な光景は酔いを覚ますのに十分。

終了後の跡片付けでは、フォークリフトの荷物と一緒に
3回も高い場所まで上げていただいて大はしゃぎ。

テンションあがったところで日付が変わって2時まで飲み続け。

まぶしくて起きたら9時。

二日酔いはないですけど、さすがに今朝はジョギングをさぼりました~





・・・オレンジ・・・


“前髪を切りすぎたの、わたし子供みたいでしょ?”

そう言いながら
はにかんでうつむいたキミの
そんなしぐさがまぶしいよ

“こっちを向いてごらん” と

柔らかな頬をボクの両手で包み込む

“ほんとだねぇ” と笑うボクに
真っ赤な顔でほっぺをふくらませ
くるりと背中を向けて歩き出したキミ

あわてて後を追いかけるボクだけれど
本当は
どうしたらキミのご機嫌がよくなるのかは
ちゃんとわかっているよ

キミの好きな海までの一本道を
潮の香りを浴びながら
ゆっくりと車を走らせる

さらさらと
キミの長い髪が潮風に揺れるそのたびに
まるで摘みたてのオレンジのような
心地よい爽やかな香りが
ボクの鼻先をくすぐるよ

このままノンストップで車ごと
海の向こうの蒼空まで
ふたりで突き抜けてみようか

太陽に向かうペガサスのように
翼が生えるそんな瞬間を
キミにも見せてあげようと思う

ふたりなら
きっと空も飛べる気がするよ

 

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『 天昇 』

2008-07-18 | Weblog

 

・・・天昇・・・

 

生まれ育った 土地に 暮らし

産み育ててくれた 親と共に 寝起きし

作り育てた 恵みを 食らう



他人の ことは 指ささず

己の ことには つつましく

爪に 泥の痕を 刻みながら



いつか 親が 神に召される時は

お元気でいてね と 取り乱さず

順番だから と 見送ろう



やがて 訪れる その日のために

身の回りも 心も 清らかに保ち

静寂の中に 身を於き ひたすら生きる


いつしか

母の 胎内に 還りゆく その日のために

こころして 心して 覚悟して



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☆気が向いた時に 過去に掲載した詩を再掲載しています。


『 人魚姫 』

2008-07-17 | Weblog

 

・・・なでしこJAPAN・・・

 

北京五輪のサッカー日本代表 なでしこJAPAN。

先ごろ発表されたメンバーの中に嬉しい名前をみつけた。

小学校の5年生ではすでに上級生の男子を抜いて、チームを引っ張っていた。

抜群のサッカーセンス、負けん気、そして誰にも負けないサッカーを愛する心。

大人になった今でも、やんちゃな顔は子供の頃のままだ。

スレンダーボディーに美貌まで備わったキミは、今ならリップクリームのひとつも似合いそうだね。

Yちゃん、ボクはテレビの前でいっしょうけんめい応援するからね。

キミの夢がまた一歩近くなったね。

 

 

・・・人魚姫・・・

 

まるで

サンバのリズムのような

キミの底抜けな明るさが

一面の蒼と白の中ではじけ

水面に魚が飛び跳ねるのを合図に

ボクタチは海へダイブする

このままトビウオの群れに混じって

あの島まで泳ぎきってみようよ

飛沫した白い波が虹色に変わるとき

キミは人魚になる

人魚姫はするりとボクの手を離れ

水の中でなんども何度も

ゆるやかなアーチを描き出す

もう

心を覆い隠すものなど何も要らない

生まれたままの姿になって

自由に遊ぶがいいよ


“幸せすぎても不安になることってあるんだね” と

キミはあの夜ボクの腕の中で

一度だけ 泣いた


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『 背中合わせの想い 』

2008-07-16 | Weblog

 

・・・背中合わせの想い・・・

 

いつも
慎重すぎるほど丁寧に
一歩を踏み出すキミは
正反対なボクのことを
ストレートで無鉄砲すぎると
危なっかしくて放ってはおけないねと
そんな風に言うけれど

そうかなぁ・・・

ボクから見たらキミのほうこそ
背中を押してあげたくなることが
たくさんあって心配したりしてる

ふたりを合わせて真ん中をとれば
ちょうど一人前の大人が出来上がりそうだねと
いつもの待ち合わせのカフェで
雨上がりの空を見上げながら
ボクラは笑いあった

このカフェオレを飲み干したら
雨上がりの街を少し歩いてみよう

キミは
繋いだボクの手を頼りに
お気に入りのパンプスで
わずかな水溜りをよけながら
ゴキゲな子猫のように
軽やかなステップで人混みを歩く

恋は
愛は
いつでも向かい合わせの必要なんてないよ

むしろ
ボクは
隣同士に並んで同じ方向を見つめていたいし

ときには
背中合わせの想いだって
あってもいいと思う

キミの柔らかな左胸に手を当ててみれば
いつだって力強く息づく命の流れと
温かな鼓動は確かに伝わってくるから

耳を澄ませば ほら 聞こえるよ
ボクラの未来の足音が

 

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『 理由なんて要らない 』

2008-07-15 | Weblog

 

・・・電話ですから、言ったもん勝ち~♪・・・

 

珍しく家の電話が鳴った。

携帯以外はたいていセールスの電話が多い。

取ってみた。

きれいなお姉さんの声で『体に優しいダイエットのご案内です~♪』とのたまう。

時間もなかったことだしで、遊んであげてる暇はない。

そこで一発勝負に出た!

『あのぉ・・・ワタシ細すぎて、太りたいくらいなんですよね。』

ほんのわずかな間があって、がちゃり・・・と電話は切れた。

神様、ごめんなさい、嘘をつきました~(爆)



・・・理由なんて要らない・・・


人は

過ぎたことに

理由をつけたがる

だけど

そこには

その事実があるだけで

理由なんてないし

理由なんて要らないと

ボクは

そんな風に

思うのです


でも・・・

ときどきは

キミの口から

言い訳を聞いてみたい

そんなことだって

あるんだよ

ボクを納得させてくれるだけの

理由が

いま ボクは欲しい

たとえそれが

言い訳だったとしても

キミ自身の口から語られたら

本当のことなんだと

きっと素直に思えるから

 

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『 コトバを綴る 』

2008-07-13 | Weblog

 

・・・コトバを綴る・・・

 

コトバは

あまりに多く使いすぎると
薄っぺらに聞こえ

足りなすぎても
うまく伝わらないことがある

だから

自分の心に
足かせになったりしないように

そして

相手にとっても
重くなりすぎたりしない程度に

ある程度の幅を持たせて
ゆるやかに それでいてきちんと

あとは

受け取ってくれた人の
すばらしい感性や

自由な解釈に
任せておくのが

ちょうどいいように
思います

ボクのコトバで
誰一人として
縛られることのないように

ボクのコトバで
誰一人として
追い詰めることのないように

たいせつなキミも
そして
ボク自身の心も

 

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『 サヨナラのかわりに 』

2008-07-12 | Weblog

 

・・・サヨナラのかわりに・・・

 

もしかして
キミもなんとなくは
気がついていたのかも
しれないね

言い出したくて
言い出せないでいる
そのコトバを
ためらっているようで

心の中では
もう幾度となくくり返してきたように
ボクには思えたし
キミもそうだったのかもしれなくて

口を開いてしまえば
わかりきっているそのことを
どちらからともなく言い出しそうで
お互いにただ黙っていた

でも

このままでいることは
できないとわかっていたし
キミを幸せにできるのは
ボクじゃないこともわかっていた

心の安定を求めるキミと
夢ばかり追い続けてるボク
安らぎはいつだって
ボクラの手の届く場所にあったはずなのに

ただそのことを
お互いが気づかないまま
とどまることを知らない
時が流れ続けてしまっただけ

さよならのかわりに
キミにひとこと言わせてね

“今度生まれ変われたら
きっとまた
キミを見つけるよ”


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