まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

南九州△ きのこの里

2017-02-28 22:45:42 | 温泉・お風呂屋
人吉の続き

人吉からまたいさぶろう、はやとの風を乗り継いで、嘉例川で下車。


嘉例川駅は何度か来ているが、あいかわらず風格があっていい感じ。


人懐っこい猫がベンチにちょこんと。私がベンチに座ったら、自分から膝の上に乗ってきた(笑)


空港へ行く前にまだ少し時間があるので、もう一軒温泉に行けないかなぁ。
バスの時間はネットで調べていたけど、現地のバス停で見るまではどうも安心できない。
空港行きのバスをチェックしたあと、温泉への往復を調べてみると、一番近い日の出温泉ぐらいしか
往復できないようだ。妙見温泉に行きたかったのだがそこまでの時間はない。。。


というわけで、嘉例川駅からたった数分だけ乗車、温泉「きのこの里」はバス停の目の前だ。
下車したら帰りのバスを必ずチェックしておかねば。と、、、人が近づいてくる気配。

「温泉に来られたのですよね?」「はい、そうですけど?」「あ~やっぱりそうですね。実は今日は
休みなんですけど、せっかく来られたから開けますよ、どうぞ」「え~~っ、休みなんですかぁ!?」

確かに入口は閉まっている。
「バスから降りてくるのが見えたからそうかなと思って。誰もいませんから、広い方の男湯に入って下さい。」
「えぇ~、いいんですか!?」「どうぞごゆっくり」
うわ~危なかったぁ!他に何もないこんなところで放置されて時間をつぶすのは辛すぎる。


温泉は少し鉄分を含んだお湯で、すごい湯量で浴槽の縁からザバザバ溢れ出る。


露天風呂はテラスに置かれたこんなステンレス浴槽で(笑)。


テラスのすぐ下を流れる天降川の神秘的な青色が美しい!

貸切でゆっくり入らせてもらった。ありがと~

この天降川、淵になっている場所など神々しいほどの深い青緑色をしていて、何だか神話の世界のようだ。
成分のせいなのか何なのか、とても不思議な色で、眺めていると吸い込まれそうでちょっと恐ろしくもある。


さすがに12月末では色あせたナナカマドがわずかに残るだけだったが、紅葉の盛りには
際立ったコントラストが楽しめるんだろうな!


飛行機の出発までのわずかな時間も悪あがきで温泉を楽しめたし、満足満足!
元はと言えば宮崎カーフェリーを使いたいがために計画した旅だったが、宮崎、熊本、鹿児島と
南九州トライアングルを周遊して、移動距離も長かったけど無駄なく、建築、温泉、風景、グルメと
意外と充実した旅になったな!!

終わり。

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南九州△ しらさぎ荘と芳野旅館

2017-02-26 22:32:49 | 建物・まちなみ
人吉の続き。

繊月酒造の見学をしたあと駅へ戻ったらもう迎えの車が来てくれていた。10分ほど走って
しらさぎ荘に到着。ちょっと郊外だから山の中かと思っていたら、何と田んぼの真ん中で驚いた(笑)
しらさぎ荘は宿であるが、食事もできて温泉も有名。


まずは温泉へ。日帰り湯は200円なのだが、食事する人はサービスだとか。えーほんとに?
別棟の温泉は、施設は簡素だが、お湯はめちゃくちゃいいじゃないの!人吉旅館と同じような
弱アルカリ性のつるすべ系だが、お湯はわずかに黄色っぽい透明で、しばらく浸かっていると
泡がびっしりつくのだ。極上のお湯!う~ん、気持ちいいなぁ!


さて湯上がりに食事。。案内された部屋は湧き水の池に面した明るい個室で、一人でゆうゆう。
数あるメニューから、鯉洗い御膳1500円を注文。


朝ごはんをお腹いっぱい食べてしまったので、ちょっと控えめのものにしたのだったが、
待つこと10分、出てきたのは、、、うわっ、すごい。これが鯉?食べてみると、、、コリコリ!
全く臭みもなく脂が乗っていてめちゃくちゃ美味しい!鯉の洗いってこんなんだった?
鯉こく(味噌汁)も、すごくいい出汁が出ていて、白子と卵も入っている。1500円とは思えない充実度。
う~ん満足!


窓を開けて手を叩いたら池の鯉がうじゃうじゃ寄ってくるし(笑)、ごはん粒を落としたりして
遊びながら1時間ゆっくりリラックスした。こんな田んぼの真ん中で泊まって宿から出ず日がな1日
のんびり過ごすのもありかも。


ちなみに、帰りの車で運転してくれていた兄ちゃんに聞いたところ、料理で出す鯉はあの池の鯉とは
別だとか(笑)。ちゃんと食用に養殖しているものらしい。


いやー、送迎付きだし、温泉も無料で、こんなに至れりつくせりでいいの?しらさぎ荘最高だな。
行ってよかった。ありがとう~!また鯉を食べに行きたいなぁ~


列車の時間までまだ少しあるので、駅の近くの芳野旅館へ。
人吉ではお庭公開をやっていて、人吉旅館や芳野旅館、ほか数ヶ所で無料で見せてもらえるという。
そのリーフレットによって、ここも登録文化財の宿だと知ったのだった。


おぅ。名前はよく聞いていたがこんな古い宿だったのか!人吉旅館よりも古そうじゃないの!
3回も人吉に来てるのにたまたまこの筋は通ったことなかったのかな。


説明板によると、居間棟は1888(明治21)年、別広間棟は1913(大正2)年、
本館は1931(昭和6)年の築。
人吉相良藩の御典医の家を改装して、明治42年に「料亭吉野本店」として創業したのが芳野旅館の
始まりとか。水車や川舟の古材や竹などを巧みに使った数奇屋風の造りになっているらしい。へぇ~


ちょっと見せてもらえますか、というと、客室は見れませんがお庭はどうぞとのこと。


ホールの天井が変わっているな。


正面のガラス戸からお庭へ降り、ぐるっと囲んでいる建物を見上げると、あっ、色ガラスが見える!
あそこがサンルームだな。


窓から1階部分を覗くと、応接室だったのだろうか。客室と思しき部屋もしゃれた形の窓が見え、
内装はどんななのかと気になるなぁ。一度泊まってみたいなぁ!




お庭はこじんまりしているが山あり滝あり、ダイナミックで密度の濃い池泉式庭園。
立体的な構成なのでぐるっと一周すると歩くごとに景色が変わっていく。


人吉の滞在の最後の30分も無駄にすることなく、人吉の二つの老舗旅館を見れてよかった!


人吉から帰りのいさぶろう号は、出発時間の15分前に乗り込んだのが正解!たった6席しかない自由席は
最終的に満席になり、立ち人が出たのだった。ま、300円払えばいいだけなのだけれど(笑)。


続く
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南九州△ 人吉散策のもろもろ

2017-02-24 21:53:20 | 温泉・お風呂屋
人吉の続き。

まちなかをうろついた時のもろもろを。
人吉旅館の向かいにあった人吉商業専門学校の建物。かなり年季が入っているな。


片岡林業工場の大理石の表札がはまった古い門柱。山あいだから林業はさかんだっただろう。
球磨川を利用して材木を運搬したことは想像に難くない。


五木大理石鉱山の事務所。へぇ、大理石も採れたのか。


出町橋のほとりにあった宮川屋という宿が昭和19年の山津波で流されたことを記した説明板があった。
人吉のまちなかを蛇行する山田川は球磨川の支流で、幅は10mくらいなものだが、大雨が降ると
こんなところまで土石流が襲ってきたんだな。


広々とした球磨川の夕景はほんとに美しく、堤防の上で寒さを忘れてしばしトワイライトの中に身を浸す。


以前も見た、球磨川のほとりに建つ邸宅は堤邸。一部に洋館も見えるがもう暗くて写真も限界。。。


お気に入りの渋い公衆浴場、新温泉は毎回行っているからこちらも実に3回目。
相変わらずの佇まいにホッとして、いいねぇ、いいねぇ、と一人でつぶやきながらドアを開ける(笑)


全く変わらず、素朴な木の色。。。
最初に入ったときの感動は忘れられない。2回目に入ったときの真冬の寒さも忘れられない。
お湯の温度が下がり、ずっと浸かっていても全然温まらず凍えたものだった(笑)。
今回は真冬ながらほどほどに温まった(笑)。


番台の横に球磨川温泉郷ラリーのポスターが貼ってあった。QRコードを読み取って3ヶ所集めたら
何か当たるのだとか。九州温泉道八十八湯めぐりとか、九州全体または各県、地域ごとにいろんな
湯めぐりラリーがあって、ハシゴしてコンプリートを目指す人は多いようだ。
やっぱり、地域を限定して数も限られるとどうしても全部潰していきたくなるのが人情というもの。
これはすごく効果があるよなぁ!


私はこれまでにも何度も九州に来て温泉に入っていながら、スタンプラリーはいいやと思っていたの
だったが、やっぱり行った記録を残しておきたくなって、今回栗野岳温泉南洲館で初めて八十八湯めぐりの
御湯印帳を入手したのだ。でも今回最初に行った鶴丸温泉では押しておらず、何とも中途半端でダメだなぁ~



翌日は昼食を兼ねてしらさぎの湯に入りに行こうと考えていたのだが、人吉に来てから地図を見ると
すごく遠いじゃないの。バスがあるだろうと思ったが、いくら調べてもない。歩いては無理だし、
タクシーでもかなりかかりそう。。。
しらさぎ荘に電話して聞いてみると、食事するなら送迎しますよと言って下さった。うわーありがたい。
一人客で申し訳ないけどお言葉に甘えることに。お昼前に駅まで来てもらうことになり、
それまで小一時間ほどあるので再びまちの散策に出かける。

こちらも前から狙っていながらまだ入れていない堤温泉を見に行く。




あわよくばちゃぽんと浸かろうかと思っていたのだが、隣の繊月酒造の工場の敷地の一角にあった
かまどを見にふらふらと近寄ると、工場見学ができるらしく、ふと気が向いて見学することに。
お酒に弱いので焼酎など縁がないが、麹を作るところから瓶詰めまで、一通り説明を聞いたら
美味しそうに思えるから不思議だ(笑)


最後に通されたショップでは机の上に試飲用の球磨焼酎がずらり。うわぁ、これは飲む人には
たまらんだろうなぁ。私も3mlずつぐらい(笑)試飲して、香りのよい樽焼酎を実家への
お土産に買った。


ところでこの工場の歴史のコーナーで、ここの創業者が堤治助という人であることを知った。
「え、もしかして隣の堤温泉って?」「そうです、うちがやってます」
そうなのか!球磨川の堤防にあるからかと思ってた。
「え、そしたら、川の向こうの五日町にあった洋館の堤邸は?」「社長の家です」
うわーそうだったのか!人吉の名家だとは思ったが繊月酒造の創業家だったのか。なるほど。

思いつきで入った工場見学だったが結構楽しめた。しかし時間がなくなって堤温泉にはまた入れず(汗)
向かいにあった武家屋敷もまだ時間が早くて開いておらず。また積み残しが出たな。。。


続く
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南九州△ 人吉旅館に泊まる。

2017-02-23 22:47:21 | 建物・まちなみ
栗野岳温泉からの続き。

今度は人吉へ向かう。栗野から吉松までは特急「はやとの風」、吉松から人吉は「しんぺい」号に乗るが
もう何度もこの区間を乗っている私としては、普通列車でいいんだけど・・・(苦笑)。


ループ線やスイッチバックをゆっくりゆっくり走り、山間の駅ごとに数分停車して絶景区間では写真撮影の
ための停車・・・至れり尽くせりの観光列車も、ちょうどその時間に移動したいだけの人にとっては
じれったい。勝手なものだ(苦笑)




そうは言いながらも、駅で停車すれば木造駅舎を撮り、絶景写真を撮ってしまう私である(爆)






人吉に来るのはもう3回目。駅前の汽車弁当の看板が変わっていないのでホッとするな。



今回の宿は人吉旅館。古い木造の老舗旅館だ。以前yumeさんと行ったときの一富士旅館もよかったが、
ここは登録文化財の宿でもあり、九州八十八湯めぐりに載っている温泉もある。


風格ある玄関。年の瀬なので門松もスタンバイOK。


池のある中庭を囲んで三方に建物がある。建物の築年ごとに色分けされた図が貼られており、結構細かく
色が分かれていた。古い旅館ではよくあることで、少しずつ増改築を繰り返されて来たのだろう。
または部分的に戦災など受けたのかもしれないな。
昭和5年~28年の間に作られた部分が登録有形文化財になっている。

ちなみに私が泊まった部屋は昭和28年頃に建てられた棟で、比較的きれいなこじんまりした和室だった。
お一人様用の部屋が決められているだろうから文句は言えないが、古い棟希望と言っておけばよかったな。。。

フロント、ロビーは改装済みで、古さを感じさせるのは下駄箱周りぐらいか。


明るいうちに外を散策して、日が暮れてから人吉旅館へ戻る。まだご飯まで時間があるので内湯に入ろう。


温泉へは古い廊下を通って行く。客室は覗けなかったが繊細な格子が映っていた。
岩風呂風の温泉は特に何ということもないが、さすがに泉質がいい!さっき入って来た新温泉とは
また違うようで、こちらはつるつるすべすべ。気持ちいい~!PH7.96のアルカリ泉だ。
飲めるのもいいね!
翌朝には男女入れ替わり、四角く深い浴槽の方も堪能した。

ご飯はヤマメのお造りや山の幸がいろいろ少しずつ。栗とベーコンの釜飯などおいしかったが、
ボリュームはそれほどだったかな。・・・しかし、どちらにしても大広間での食事は一人だと
ちと肩身が狭い。。。部屋食か食事用個室がいいなぁ

翌朝は冷えたので中庭の池から湯気が立っていた。


館内をちょっくら見学しよう。
中庭に面したこの廊下のある中央の棟が昭和8年で古いらしい。
装飾はあまりなくわりと簡素な感じの人吉旅館にあって、三階菱の窓や格子や欄干などはポイントであり、
金波楼などにも似た雰囲気だな。




続く
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南九州△ 栗野岳温泉で煙に巻かれる

2017-02-22 20:24:24 | 温泉・お風呂屋
京町温泉からの続き。

栗野駅から乗ったタクシーのおっちゃんは、若い頃大阪の八尾で10年働いていたと言う陽気な人で
いろいろ話をしてくれて、ずっと楽しく話しながら、あっと言う間に南洲館に着いた。ちょうど2千円。


かなり山の上まで上ってきたものだ。建物の裏あたりからもくもくと立ち上る白い湯けむり。
立ち込める硫黄の香り。うぉー!!興奮してきた~


タクシーのおっちゃんから、温泉に入る前に地獄を見に行くと良いと聞いていたので、フロントで
お金を払ったらまず建物の裏手の山の中へ。


歩いて行くと、地面の端からプスプスと煙が出ていたり、足もとでゴボゴボと泥が湧いていたりと
だんだん地獄らしい風景に。しかしあの積乱雲のような真っ白な湯けむりの元はどこだ!?


どんどん進むと、行き止まりになっていて、そこが地獄のど真ん中だった!
この八幡地獄は2ヘクタールあり、登別に匹敵するそうな。


うわぁぁぁ~~、部分的に見れば雲仙の地獄にも引けを取らない!すごい!すごいパワー!!


立ち上る湯けむりは空高く、30m、いやもっと高いな!風向きが変わると目の前は真っ白になって
煙に覆いつくされる。


いや~興奮!!しばし煙に巻かれて体中に地球のパワーを取り込んだ。


さて、温泉へ。
南洲館の温泉は3つあり、何ヶ所入るかによって料金が変わる。時間的なこともありそのうち2つを選ぶ。


一つ目は有名な竹の湯、PH2.2の酸性の泥湯だ。浴槽も床も壁も石組で薄暗く雰囲気抜群。
パンフレットなどの写真ではお湯は青い色に見えるのだが実際は青くなくうっすら白濁していた。
泥は底に敷かれた石の間に少し溜まっている程度。


それより凄かったのは、蒸し湯である。


奥の引き戸を開けると・・・真っ暗(笑)
まるで穴ぐらだ。天然のむし湯ということで、要は床のすのこの下に地獄があるのだ。
天井は低く、中腰で中へ入り寝転がる。戸を閉めると、真っ暗。。。その上すごい湿度と熱気。
しかしこの外界から遮断された真っ暗闇が、冬眠しているような気分で、妙に落ち着くのである(笑)

外の掛かり湯用の浴槽も小さく流し場のスペースも狭く、こじんまりしてとても気に入った!
ひとり、穴ぐらにもぐりこんだり出て休んだり、十分堪能した。デトックスした~

もう1ヶ所のさくら湯も偵察。ここは比較的きれいでシンプルな温泉だった。

いや~栗野岳温泉南洲館、とっても気に入ったなぁ!!特に蒸し湯。今度はここに泊まって思う存分
穴ぐらの中にこもりたい(笑)。
帰りは路線バスに乗ることができたので数百円で済んだ。しかしタクシーに乗ってでも来た価値はあったな!

注)これは2015年12月に行った時の話であり、熊本地震の後は状況が変わっているのでご注意下さい。

続く
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南九州△ 京町温泉の観光温泉

2017-02-21 22:22:57 | 温泉・お風呂屋
鶴丸温泉からの続き。

鶴丸駅から吉都線の反対方向の列車に乗ってひと駅。京町温泉へ向かう。


あみ棚、扇風機、垂直背もたれのボックスシート・・・国鉄型車両が旅行気分を盛り上げてくれる。


京町温泉駅に到着。


コンクリート造の駅舎も、木造から建て替わった2世代目のものは趣があって好きだ。


非電化路線ならではの広い空がいいね!




駅の前にはしゃもじを持った田の神様(タノカンサア)が並んでいる。南九州でよく見られるもので、
文字通り田を守り稲の豊作をもたらしてくれるとして農民が信仰した神様だ。ユーモラスな表情が和ませる。
こういうところにあるものは観光のシンボル的においてあるのだろうが、やはり実際は田んぼのあぜ道
などに祀られた。


京町温泉にはずいぶん前に一度来たことがあるが、駅前を少し歩いただけで温泉には入っていない(悔)。
まちなかには立ち寄りで入れる温泉宿がたくさんあり、バス停型のサインが出ている。
少し足を伸ばして吉田温泉へも行きたいところだったが、まぁ欲張らずに、まちなかの温泉へ。


目的はこの「観光温泉」。ねじまきさんがブログで書いていたのを見て、前に駅前をうろついたときに
ここを発見できていなかったことが残念で、次の機会を狙っていたのだった。


その名とは裏腹に、めちゃくちゃ地元密着っぽい外観。観光客など誰一人来ていない(笑)


渋いねぇ~!玉石タイル貼りのファサード。


内部は一部が岩風呂風なしつらえで、温泉というか池のようだ。これが観光の名の所以か・・・?
浴槽のひとつは埋められ植木鉢と化していた。


あちちっ!ここはだいぶ熱くあまり浸かれず。
やはり地元密着のようで、3人のおばちゃんが、時間を計ったかのように入れ替わりでやって来て、
常に誰かいたため写真は撮れず。外の廊下の写真のみ・・・


さて、また吉都線に乗って吉松方面へ向かう。
次の温泉は行くか飛ばすか、ずっと悩んでいた。というのは、アクセスがとても悪いのだ。
(今なら車を借りるのだが、この当時はまだ車という選択肢はなかった)


行きたいのは栗野岳温泉南洲館。ネットで見ても栗野駅からタクシーしかないみたいで、
往復5千円近くかかりそう(汗)。そこまで出して行く価値あるかなぁ・・・と。


しかし電話して聞いてみたら、町営バスもあるけど1日3便ぐらいしかない、何行きかわからないから
運転手さんに聞いてみて、と言う。おや、バスがあったのか。
スマホで調べると確かにあったが、ちょうどいい時間の便がないなぁ。まぁ帰りは使えそうだ。
片道バスが使えれば負担はだいぶ減る。よっしゃ、タクシーで行こう!

ということで、吉松駅から粟野駅へ移動。

続く
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南九州△ 吉都線に乗って温泉めぐり

2017-02-20 23:10:10 | 温泉・お風呂屋
飫肥からの続き。

飫肥から移動して都城で宿入り。私は一気に長距離の乗車がツライので(特急に乗ればいいのだけど)
都城を中継地にすることで軽減したのだ。我ながらナイスアイデア!(笑)
都城グリーンホテルはリーズナブルなのにすごく快適な宿で、夜の到着ながら岩盤浴まで楽しんだ。

ここは朝食ビュッフェが有名らしい。列車が7時半発だったので6時45分には食事処へ行こうと
思っていたのに少し出遅れて7時前になり(汗)慌ただしくなってしまったが、いやはやこれは
一時間ぐらい朝食時間を取るべきだった。和食ビュッフェと思って取って行ってたら、奥にパンや
スープやフルーツもたくさんあって、しまった!と。。。しかもおいしい。


いや~、おかわりもせずかきこんで飛び出したのはほんとにもったいなかった。。。


なんせ都城から吉松方面へ行く列車が、7時半の次は10時半なんである。

今回はほんとに泊まるだけになったが、今度来るときはゆっくり都城のまちも散策したいな。

まだ明け方の薄暗さが残っている中を、気動車は走る。かなり冷え込んだせいか、渡る川の川面には
濃い霧が立ち上り、川の形状そのままに蛇行したもやが流れている。まるで肱川あらしのようだ!!
今日などは肱川あらしが出ているだろうなぁ~

※慌てて撮ったので水平が取れていない・・・(苦)

うわぁ・・・もやが朝日に照らされオレンジ色の幻想的な世界・・・目が釘付け。早起きするもんだなぁ(笑)


そのうち日も昇りきって、美しい霧島の山々が見えてきた。爽やかな景色!居眠りする暇もない(笑)




おお~っ、えびの駅の木造駅舎はなんて美しいんだろう!途中下車したい衝動に駆られるが・・・


今日の最初の目的地は鶴丸温泉。
鶴丸駅で降りたら、うわぁ、、、いい感じ。駅舎もない棒線駅なのだが、この雰囲気、素敵。


まるで抜け道のようだが、これがメインエントランス(笑)。このほかにほんとの抜け道がいくつか。


一本ひょろっと生えた木にぶら下げられた、「鶴丸駅」の駅名標。いいなぁ!


駅を出たら目の前に一軒、鶴丸温泉。開いているか?開いているな。
もし温泉に入れなければ次の列車まで1時間はつらかったな。開いててよかったぁ~


お金を払い無事浴室へ。ここは宿もやっていて、靴がいくつか並んでいるところを見ると
泊まり客がいるようだが、女湯は私だけ。のびのび~
ただ、施設はかなり老朽化していて補修も手が回らない感じ(苦笑)




ここはモール泉で、褐色のお湯は独特の匂い。モール泉って日が当たるとすごくきれいなんよね!


男女の仕切り壁のモザイクの鳥はサギだな、鶴ではないな。えっ、もしかして鶴のつもり・・・?(笑)


ぬるめのお湯でじっくり温まって、駅もゆっくり楽しんで、次の列車まで1時間はちょうどいいな。


2015年で吉都線100周年。


さて、次は反対方面行きの列車で移動しよう。


続く
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南九州△ 飫肥をダッシュでうろつく

2017-02-18 22:23:23 | 建物・まちなみ
飫肥の続き。

ようやく飫肥の城下町に戻り、日が暮れかけのまちをダッシュでうろつく。
蛇行した酒谷川によって区切られたΩ形の土地に、格子状の町割が整えられた城下町は、800m四方
くらいの大きさ。江戸時代初期の絵図と全く変わらない町割が残っているという。
おっ、これは素敵な建物だな!医院建築かな?


「財団法人 服部植物研究所」と書かれた表札が下がっている。サイトを見ると、世界で唯一のコケ専門研究所とあり
去年で創立70周年だとか。おもしろそうだなぁ~


武家屋敷らしい古い住宅も建ち並ぶ。




こちらの住宅も洋館だな。だいぶ色あせてるがピンクと白の下見板貼りがかわいい。


立派な石垣と門の住宅。これは飫肥石と呼ばれる石らしい。


切石の乱積みはインパクトがあるな!整っているようでバラバラ。


基本切石なのだが、成層積みから急に乱れたり水平の布積みかと思いきやいきなり斜めになったり、、、
まるで石垣が地殻変動を起こしたようだ(笑)


城下町の背後には飫肥城があった。自然の丘陵地の地形を生かして作られた平山城。


前栽の木が育ちすぎてこんなことに・・・


水路にはニシキゴイが泳ぎ、石垣がめぐらされた美しい飫肥のまち。


小村記念館。早い時間なら入れたのかも。。。


飫肥城の門のところまで行ってみたが、もう日も暮れてきて入ってみる時間なし(汗)


飫肥城の堀には水はなかったが、当時から手つかずと思わせるこの自然な趣き。いいなぁ~

まだ通っていない道がいっぱいある。駆け足で歩いただけなのでじっくり見れていないし、
以前友達がLINEで送って来ていた洋館も見つけられなかった。時間が遅かったので一般公開している
ところもすでに閉まっていたり。もう少し早く来てゆっくり見るべきだったなぁ~

車を返して駅まで送ってもらったときにはもう真っ暗。
1日で坂元の棚田油津、日南駅まで欲張ったせいで飫肥に心残りを作ってしまった。。。


続く
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紫のタイル

2017-02-15 23:26:56 | ディテール
紫色のタイルって見たことある?私はあんまり覚えがないなぁ。

見本帳みたいにいろんな柄のタイルを貼った壁はちょくちょく見かけるが、茶色や褐色、グリーン系など
渋めのナチュラルカラーのバリエーションであることが多い。
そこに明るい紫色のタイルが混じるだけでこんなに華やかになるとは!


二丁掛けよりも細いボーダータイルで、上品な織物みたいな風合い。さすが京都!


実はこれを見つけたのは去年の春。今もまだあるかなぁ。
写真を撮ろうと思ったらスマホの空き容量がなくて(涙)会社の携帯で撮ったので画質が悪い・・・
コメント (2)
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南九州△ 油津の建築めぐり

2017-02-14 23:28:10 | 建物・まちなみ
油津の続き。

駅付近は昭和の香りの残る商店街。古い町並みは海ぎわの方にあるようだ。
油津は中世から明や琉球との貿易で栄えた港町で、明治後期からは飫肥杉の積出港としても発展、
昭和初期には東洋一のマグロの水揚量を誇った、宮崎県随一の港町だ。


港の駐車場に車を停めて歩こう。
こちらは満尾書店。2階部分をモルタル塗りにしてパラペット風に立ち上げた看板建築だが、
垂直ラインを強調したモダニズム版だな。説明板によると、1929(昭和4)年頃の築とのこと。
時代の流れに乗ってるね!


こちらの木造三階建ての商店建築は杉村本店。明治25年創業の老舗の金物屋だ。
漁具や船具などを扱って港の発展とともに商売繁盛したようだ。


とても間口が広く立派な店だ。2階・3階の壁はすべて銅板で覆われ、縦長の上げ下げ窓がずらりと並ぶ。
角部分は銅板で石積み風の意匠が表現され、明治時代のレンガ造の洋館を思わせる。


但しこちらも1932(昭和7)年築と、比較的時代は浅い。
外壁の銅板は戦時中に供出したが戦後復旧したのだとか。あっぱれ!


裏にはレンガの蔵もついている。こちらは1920(大正9)年と、店よりも古い。
3階の一部に石材を使っているのが面白い。


その向かいにはこれまたレンガの蔵が。こちらは改修済みで「油津赤レンガ館」となっている。
あまり時間がないので散策を優先。。。




おや、これも古そうだな。1929(昭和4)年に建てられた、外山医院。
外壁がトタンで覆われてはいるが、擬洋風や看板建築でなく本格的な洋館のつくりだ。トタンを剥がしたら
どんな感じだろうか。。。


路地を入って行くと石積みの塀や蔵や町家が並んでいる。
軒裏を塗り込めた造りは、やはり火事対策だろう。思えば古い建物も昭和初期の築が多いのは
その頃大火があって復興したからだろうか。




「河宗」の屋号で知られた山海産物商人の河野家。これはその分家の建物、旧河野宗泰家。



他にも豪商「京屋」の渡邊家住宅もある。

江戸時代に開削された堀川運河は港町としての発展と共にあったが、昭和50年代に埋め立てが
いったん決定したという。しかし保存運動によって、歴史的な意義や魅力を再認識され、今では
赤レンガ館とともに油津の街づくりの核になっている。


熊手を扉の格子として再利用した例。面白いな!


油津からの帰り道、まさかの渋滞。。。ヤバいなぁ。飫肥を見る時間がなくなってしまうよ~
飫肥からは17:54発の列車に絶対に乗らないといけない。
信号の度に引っかかりなかなか進まない車の列にちょっと焦りながら、飫肥での滞在時間を計算していたら、、、

あっ、帰りに見ようと思っていた日南駅だ。ん~~、こんなところまで来て素通りするのもまた悔いが残る。
ちょっとだけ見て行くか。。。
木造駅舎ではないけど有人駅としての業務スペースがとられた「ちゃんとした」駅舎。


モルタル研ぎ出しの改札ラッチが昭和。この雰囲気好きだなぁ~。やっぱり、昭和の人間(笑)


今は向かい側のホームは使われていないようだ。レールも剥がされている。


土の中へともぐりこんだ石積みのホーム。かつてはこの先に構内踏切があったのだな。


続く
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南九州△ 坂元の棚田を見に行く

2017-02-13 23:51:59 | 風景
宮崎の続き。

飫肥でニコニコレンタカーを借りて山の方へ向かう。九州遺産の本に載っていた坂元の棚田を
見に行くのだ。日本の棚田百選に選ばれているだけあってちゃんと案内も出ていて迷わずに到着。
棚田の一番下にちゃんと駐車場も整備されている。


アスファルトの道を上って行くと右手に石垣で組まれた棚田が広がっている。下の方、端の方は割と
荒れた感じだが、中央部に近づくと見事に手入れされた美しい棚田の風景が現れた!


一段が高い!自然石を乱積みした棚田は一段が2m以上ありそうだ。


山間の扇形の土地に整然と並んだ長方形の棚田は、茅場と呼ばれるなだらかな斜面だったところを、
昭和初期に耕地整理して作られたもの。灌漑水路もあわせて整備され、作業を効率化するため1枚の
水田の大きさも統一されるなど、近代化の思想が取り入れられている。


石積みには現地の石が使われ、最初こそ専門の職人を雇って工事を行ったが、徐々に技術を身につけた
地元の人たちが中心になって行ったという。


坂元の棚田では牛馬による耕作を前提としており、全ての田へアクセスできる幅の広いあぜ道が作られている。
現在はそのあぜ道が観光客の散策路を兼ねているのでとても歩きやすい。






ほんとに美しいなぁ~。こんなあぜ道をのんびり歩いているととても穏やかな気分になれるし、
みごとな石積みを左右に見ながら歩くのはワクワクするね!




展望台があるというので車で行ってみると、向かいの山の中腹から坂元の棚田が一望できた。
うぉ~~っ!きれい~~!


青い水田の季節にも見てみたいなぁ~




さて再び山を降りて、飫肥のまちを散策・・・の前に、せっかく車なので油津まで足を伸ばしてみよう。
油津は風情ある港町のまちなみがあるらしい。
列車だと飫肥から10分ほどなのだが、本数が少なく動きが極端に縛られてしまうのだ。。。

まずは油津駅。南国らしい雰囲気の真っ白なコンクリート駅舎、素敵だね!

駅前のメイン通りからまっすぐ見通すと駅舎は少し斜めを向いている。

ちょっと偵察。。。駅構内は割と広いな。
窓口には人がいて対応されていた。業務委託された人だろうが、やはり駅に人がいるのはほっとするなぁ。


ちょうど構内踏切の警報機が鳴り出し、飫肥からの列車がやって来た。国鉄顔の気動車が並ぶ。


あぁ、古き良きコンクリート駅舎よ、永遠に。。。


続く。
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南九州△ 宮崎神宮旧徴古館

2017-02-12 23:34:02 | 建物・まちなみ
宮崎の続き。

バスで宮崎神宮にやって来た。神社の本殿に一応お参りしてから・・・ここにも1軒見たい建築があるのだ。


それはこちら、静かな森の木漏れ日の中に佇む宮崎神宮旧徴古館。


そのフォルムや縦長窓と入口ドアのひさしなどから洋風のイメージが感じられるが、近づいてみると
おおっ~!正面も、側面も、裏面も、すべてなまこ壁!土蔵造の擬洋風建築なのだ。
1907(明治40)年築。


すごいインパクト!


しかも、彫が深い。壁に張った平瓦の目地に漆喰をかまぼこ状に盛り上げたのが「なまこ」だが、
この盛り方を見て!盛りすぎじゃないの!?まるでワッフル(笑)。


瓦の面積よりも目地の面積の方が大きい。こうなるともはや、貼り瓦の部分に意味があるのかどうか!?
全身漆喰で塗り固めてしまった方が施工も早いし、防火防水面でも強いんじゃないの!?と思って
しまうのは無粋(笑)。


見よ、このクールな美しさ・・・・

すっかり豊かな気分になって宮崎神宮をあとにし、宮崎神宮駅まで歩く。

古い駅舎を見てからひと駅電車に乗ろうと思ったのだが、行ってみると駅舎が全く見当たらないじゃないの!?
スマホで検索してみると、もうとっくの昔に解体されたようだ。ガックリ。。。
駐輪場の横に建っている赤い鳥居が、駅舎の代わりのオブジェということらしい。


そのうえ、電車が来ないと思ったら時間帯を調べ間違えていたらしく・・・(涙)。ここから宮崎駅まで
ひと駅なのに日豊本線がめちゃくちゃ本数が少ないのである。急遽バスで宮崎駅まで移動。焦ったぁ~


宮崎駅から志布志行きの快速に乗って1時間あまり、「九州の小京都」飫肥(おび)へ向かおう。




飫肥では江戸時代初期の地割りをそのまま残した武家屋敷のまちなみが伝建地区になっている。しかし城下町は
川の向こう側にあり、駅前は結構寂しい。。。

ここではニコニコレンタカーを予約してあって、連絡したら駅まで迎えに来てくれた。アットホームな
雰囲気で、道を聞いたらガイドブックを持って行っていいですよと貸してくれた。うゎ~助かる!

続く
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南九州△ 宮崎の近代建築めぐり

2017-02-11 23:58:03 | 建物・まちなみ
宮崎の続き。

さて宮崎のまちの中心部は宮崎駅から少し離れている。港から乗り込んだバスは宮崎駅を経由して、
官庁街や商店街や飲み屋街がある橘通りまで行ってくれるので便利だ。

宮崎の近代建築めぐり、と題してはいるが、実際ネットで検索してもあまり出てこない。


数少ない近代建築のひとつ、こちらは1926(大正15)年に建てられた宮崎農工銀行。その後第一勧業銀行として使われたが、1986(昭和61)年に県の所有となり、現在は宮崎県文書センター(県庁5号館)である。


何層にも重なった立体的な持ち送り金物。


東国原知事で有名になった宮崎県庁。


フェニックスヤシを左右に従えたシンメトリーの堂々たる建物。ただし外壁のスクラッチタイルは
明るいサンドベージュ色で威圧感をあまり感じさせない。




オレンジ色っぽい大理石がふんだんに使われたエントランスホールも、「日本のひなた」宮崎県らしく
明るい雰囲気でいいね!


ホールの正面には大階段があるがこの時は改修工事中のようだった。

ぐるっと裏へまわってみると、裏口も正面と言っても通用しそうな立派さ。かなり大きな建物だ。


近くに古い平屋の木造住宅が数軒あった。もと武家屋敷か何かだろうか。今も人が住まわれているようだ。


その石塀がまた古くて風格があるな!
斜めに粗く溝をつけた仕上げはよくあるが、「く」の字型に溝が刻まれていて、しかも間隔がとても密!


官庁街の近くには飲み屋街や商店街もある。一角に古い市場が残っていた。
青空ショッピングセンターという名前らしい。


木造の建物がひしめく市場は年季が入っているが、シャッターにも現役感が感じられる。
表の看板が新しくされているところを見ると当分安泰が約束されているのかもしれないな(笑)


市場はどこでも絵になるなぁ。


トタン屋根のアーケードの中には橘保育園の園児の絵が飾られていたりしてほっこりする。。。
平日の午前中に来たらいきいきとした表情が見られるかな!


もう1軒、橘通り沿いにあるらしい田中商店という近代建築を探したのだが見つからず・・・
もうなくなったのかなぁ。。。

バスに乗って宮崎神宮まで移動しよう。

続く。
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南九州△ フェリーで宮崎へ

2017-02-10 22:49:50 | 川・橋・船
この一年間、九州に何度行ったか分からないほど行ったのだが(苦笑)、アップしていない旅も
いっぱいあって、前に行った時の話を引用しようと思ったら、その時の記事をまだ書いてなかったりで・・・
いつもその時その時の気分の盛り上がり順でランダムに書いているのだけど、ここはちょっと本気で(笑)
古いものも書いていこうと思う。・・・ということで、すでに1年以上前の2015年の年末の旅。
※熊本の地震前であり、状況が変わっているかもしれないことをご了承下さい。

宮崎って、何かある・・・?
ピーチの宮崎便が出来てから何度も使おうかと考えたのだけど、どうも宮崎の見どころにピンと来ない。
高千穂へは行ってみたいと思っているのだが、そこは宮崎というより阿蘇に近いし、他県のスポットと
組み合わせるにしても、大分や鹿児島まで特急で2時間、3時間となるとお金も時間もかかる。
ぐるっと周遊できる路線もないので、これまで効率のいい宮崎旅のプランが作れなかったのだった。
一方、宮崎カーフェリーが大阪南港発着だったのが少し前に神戸港発着に変わったのを記念して、早割だと
4000円で取れるキャンペーンがあり、何とか使えないものかと考えていたが、ついに宮崎旅を実行した。

前置きが長くなったが、宮崎カーフェリー。三宮駅から海に突き当たるまでずっと南へ歩くと
フェリー乗り場があった。


おっ、フェリーがとまっているな。あれか!
歩いて港入りする人はあまり見当たらないが・・・こんなアプローチは気分が高まるね!!


空中通路を通って乗船。港のライトに彩られたこうべエキスプレス。
別府行きのさんふらわあや東予行きのオレンジフェリーと違い、車の乗船口が側面にあるのが珍しい。


二等船室は昔ながらの大部屋。最近は大部屋と言っても20人ぐらいのドア付きの部屋が廊下に面して
並んでいることが多いが、この船ではこのような大空間を皆で共有する。
女性用コーナーはあるものの壁はないという今どき珍しい、良くも悪くもレトロな仕組み。


デッキに出て離岸のときを楽しもう。上から見下ろす港の風景が好きだ。


車両用のスロープは折りたたみ式で格納。


静まりかえった港は深夜のように思えるがまだ19:10。宮崎まではやはり少し遠く時間がかかるため
出発は早く到着はゆっくりめ。海に出てしまうとWi-fiもなく、お風呂に入ってゆっくり寝られる(笑)


13時間半のクルーズを経て、ヤシの木が南国気分を盛り上げる宮崎港に到着。
8:40という到着時間は真冬でもしっかり日が昇り、到着と同時に活動開始できるいい時間。
到着時間が早すぎると、特に冬なんかは・・・寒さと眠さと心もとなさで心がひるんでしまいがちだ(苦笑)


さぁ、バスで宮崎のまちなかへ移動しよう。

続く
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五条通の蔵

2017-02-09 23:24:25 | 建物・まちなみ
先日仕事で京都の五条へ行った時に、五条通に面したところに素敵な蔵を見つけた。
一見大谷石の蔵かと思ったけど違うな・・・


「六兵衛窯」の看板のある門は開いていたので、よく見ようと近くに寄ってみた。


おぉ・・・これは。焼き物の風合い。しかも均一に釉がけして焼いた感じでなく、灰をかぶった
窯道具のような味わい。または、鉱山の廃物であるカラミレンガのような質感も。


器を窯に入れて焼くときに使った窯道具は消耗品であり、常滑や瀬戸などの窯垣に見られるように
さまざまな用途で廃物利用される。カラミレンガも石代わりに建物の外構や塀などに使われているのを
生野鉱山でも見た。ただ、高く積み上げて建築物にしているのはあまり見ない。


これは整形してあるようなので、廃物利用ではなく、建材として造ったものだろうか。
構造を兼ねるブロックなのか、化粧用のタイルなのかも分からないが、それほど薄いものではなさそうだ。

いや~、素敵だなぁ!!

その後、同じく五条通に面したTEAROOM CAMELで早めのランチを・・・


中は落ち着いた色合いのインテリア。観光客はおらず、近所で働く人々の憩いの場のようだ。




早弁してマッタリ(笑)


しかしこの日午後からの仕事で寒風にさらされ、風邪を引いてしまったのだった(涙)
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