まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

豊橋を歩く

2010-08-13 02:31:51 | 風景
新城からまた電車に乗り込み、今度は豊川の隣の牛久保駅で下車。さっきの新城駅とよく似た形。
入口のひさしがフラットなのと柱の数が違うくらいだ。当時の標準的なデザインだったのだろうか。


この町にはかつて牛久保城という城があったとか。二重の堀をめぐらせ、武家屋敷や寺院の
集まった城下町だったと書いてあるが、今やそんな趣はほとんど感じられない。
駅前をひとめぐりしたらこんな建物発見。


さぁ、そろそろ豊橋へ行くかー

豊橋と言っても広い。さてどこから歩こうか、と考えながら路面電車のりばにやってきたところ、
今日はとよてつ感謝祭の日で赤岩口車庫を開放しているという。おぉそれはいい機会だ。


古そうな車両がホームに入ってきたので急いで乗り込む。すれ違う車両は新しいのが多い。
今年は豊橋鉄道市内電車の開業85周年ということで、私が乗ったのは一番古い昭和18年製の
モ3102という車輛で、85周年記念にオリジナルカラーに戻したらしい。


競輪場前は豊橋鉄道の本社がある駅。前を見ているとどうもそこから先は単線になるようで、
駅の手前で信号待ちに。ところが向かいから来た電車がポイントのところで立ち往生!
運転士さんがでてきたり本社ビルからも人がでてきたり、警察が出てきたり、、、何だ何だ!


しばらくして立ち往生していた車輌は引込線に引き込まれ、こちらの電車はようやく
競輪場前駅に到着。トラブルか事故だったようだ。イベントの日なのにね。。。
そこ止まりになってしまったのでいったん下りて、本社でピンバッジを買い(笑)、先に
そこからほど近いもう一つの遊郭跡を見に行くことに。

昨日見たところと同じように一見普通の新しい住宅地だ。しかし公園を中心とした一角だけ、
古い建物が残っている。


タイルやステンドグラスなどの装飾が見当たらないのは時代が古いからだろう、もっぱら
二階に手すりのある木造和風建築だ。


若い夫婦が家の前で車を洗っている。こういう建物も今は普通の住宅として使われているのだが、
不動産屋でどんな風に流通しているのか気になる。変わった造りだから付加価値がつくのか、
元の用途からしてワケ有り物件で格安なのか、、、それとも一般には流通してないのか。
地主からするとやっぱり更地にした方が売りやすいのか?


そんなことを考えながら、競輪場前駅へ戻る。
ダイヤはまだ乱れていて、ずいぶん待ったがようやく赤岩口へ。車庫では食べ物や豊鉄グッズ
などが売られ、運転体験やミニチュア車両に乗れるコーナーなどあって賑わっていた。


あっ、あの古い車両が車庫に入ってきた。にわかに会場は慌ただしくなり、カメラを持った
大人や子供が走り寄ってくる。最初に目玉車両に乗れてラッキーだった。
さて戻りは新しい車両。途中でおりて、牟呂用水をたどろう。

牟呂用水はさっき行った新城のあたりで豊川から取水される灌漑用水で、明治21年に完成。
農業用水のほか飲料水としても利用され、豊橋電燈株式会社が発電所を置いた時代もあった。

なみなみと豊かな水を湛える牟呂用水。

ここに架かる橋は古いものも多く、それほど装飾的ではないのだが、石の欄干にはやっぱり
そそられる。一つ一つ、親柱に彫られた橋名をつぶやきながらその名の由来に思いを馳せ、
写真を撮って歩くのも楽しい。


ここまで青空の下を流れてきた牟呂用水は、レインボーブリッジという名の大きな歩道橋を
境に暗渠となる。


続く

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本車輌豊川工場と新城駅 | トップ | 一旅二風呂 »

コメントを投稿

風景」カテゴリの最新記事