まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

藺牟田池の神秘的なヌマスギ

2017-09-01 23:20:01 | 風景
鹿児島の続き。

出水から南下し藺牟田(いむた)池を目指す。途中で出会った2連アーチの石橋。スト~ップ!


1909(明治42)年竣工の新大橋(しんたいばし)。1959(昭和34)年に、自動車が通行
できるよう拡幅されたとか。石橋の拡幅はどうやるのだろう?いったんバラして積み直したのだろうか。




欄干はコンクリート造だが、ここにも連続アーチが。素敵だね!


川内から空港の間あたりに、祁答院(けどういん)という地域がある。
前回来たときだったか、現地の観光案内所で取ってきたパンフレットに、この聞きなれない地名とともに
水面から背の高い木がぬっと立っている湖の写真が載っていた。この地名の響きと写真の風景がすごく
印象に残っていて、ここに行ってみたいと思っていた。近くには温泉もあるし、今回のルートに組み込んだ。


まずはいむた温泉へ。川べりの下の湯という共同浴場を狙っていたのだが・・・何と!お休み!?(泣)


しかたなく、さざらし湯という共同浴場に入った。こちらはまぁ昭和の公民館みたいな雰囲気だが
お湯は十分気持ちよかった。


さて湯上りドライブで藺牟田(いむた)池へ!
この丸い湖はやはり外輪山に囲まれたカルデラ湖で、レジャースポットでもあるようだ。


カモや白鳥もうじゃうじゃいて、カワイ~!!なんて平和な風景。。




青い空が映る穏やかな水面を見ながら、湖の外周道路を走る。岸辺の一部は湿原のようになっており、
泥炭の浮島もある。この藺牟田池はラムサール条約登録湿地となっているそうだ。
最大水深は2.7m、平均水深は何と0.8mだとか!?同じ火口湖でも十和田湖とはえらい違いだな!!


写真で見たあの風景はいったいどこにあるのだろう?全然見当たらないが・・・


あっ、あの木かな。湖畔まで階段を下りて見に行ってみよう。


おお、確かにこの木だ。根元が末広がりでとても特徴的。絵本に出てきそう(笑)。


遊歩道を歩いていくと、うわ~たくさんある。水中に生えた木は幹の根元がまるでスカートをはいたように
広がっていてシルエットが美しい。縦筋もまるでスカートのひだのようだなぁ!


こんな水の中からぬっと生えている木は、マングローブ以外ではあまり見たことがない。岸辺からもっと
離れたところにも一本すっくと立っており、また付近の水辺にはマングローブにそっくりな気根が
にょきにょきと、突き出している。母親にメールすると「ヌマスギ」だと教えてくれた。不思議な植物だ。


幹の影が鏡のような水面に映りこんで、あのパンフレットの写真と同じように神秘的な風景となっていた。
母親に見せてあげたいなぁ。今は冬で葉がないが、春夏にはまたちょっと違った雰囲気になるだろう。

爽やかな藺牟田池で静かな時間を過ごすことができた。

さて、そろそろ行こう。外周道路を進むとすぐにさっきの場所に出てきた。逆まわりだとすぐだったんだな。
まぁ、1周していろんな角度からの風景を楽しめたのでよかった!


続く

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