まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

金瓜石の老街を歩く(台湾)

2017-12-26 20:50:52 | 建物・まちなみ
金瓜石の続き。

さてちょっと老街の方へ出て歩いてみよう。


谷に向かって曲がりくねった階段状の路地が分岐を繰り返す。空き家や崩れかけの建物もあり
あまり人がいない。しかしここでは鉱山町の雰囲気は全く感じられない。鉱山には現場の労働者が
住んでいた鉱山住宅が必ずあるものだが、この老街はそれとは関係ないようだ。
金鉱が発見される前からあった村なのだろうか。


階段越しに次々と姿を現してくる年月を経た家々はなかなかにフォトジェニックだ。
気の向くままに進んで行くと道に迷いそうだが、親切なことに老街のあちこちにマップが設置され、
矢印表示もあるので安心(笑)。


中にはお洒落な隠れ家カフェのような建物もあるが、覗き込んだら店ではないようだ。
そこのお姉さんが、カフェならあっちにあるよ、と教えてくれた方へ行ってみると、確かに
いい感じの建物があって植物の鉢が並べられているが、戸が閉まっているし見てるうちに点いていた
電気も消えてしまった。




休憩するのは諦め、さらに路地歩きを続行。


新しいモザイク壁画。野柳の風景だろうか。


向かいの山の斜面にたくさん家が・・・ではない!?お墓か!圧巻。


ここもカフェのようだが閉まっていた。まぁ、今のような状況なら店を開けても商売にはならないだろうな。
老街を歩いているのは、私と、同じような趣味と思われるカメラをぶら下げた女の子が1人。


谷沿いの斜面にこまこまとひしめく老街を縫うように歩くのは楽しいなぁ(笑)。




おしゃれな建物!ここは普通の民家か?


この老街にいち早く目をつけて住んでいるのだろう。隠れ家カフェにしてほしいなぁ!


散策が楽しい入り組んだ路地と坂道、階段、橋。立体的なまちなみ。自然が身近なロケーション。
そして放置された古い空き家がたくさんある。
今は何もなく静まりかえったこの街のポテンシャルは台湾の人々によってとっくに発見され、
着々と準備が進められている・・・そんな気がした。
これからどんどんリノベーションされおしゃれでインスタ映えする街に変わっていくことは間違いない!
来年あたり、すっかり人気スポットになっているんじゃないかな!?


台地になった広場は元金瓜石医院があった場所らしい。ちゃんと説明板が立てられていて、
当時の写真も載っていた。日本統治時代の1933年に建てられた大規模な総合病院であった
金瓜石医院には、鉱山の労働者のみでなく周辺の山村の住民も山を越え受診しに来たとか。


1989(平成元)年に閉鎖、1994(平成6)年に建物が取り壊された。


ここはカトリック教会だったがもうもぬけの殻になっているようだ。


ぐるっと回って黄金博物館のエリアに戻ってきた。結局飲まず食わずで歩き続けている(苦笑)
下手に見えたのは金瓜石鉱山事務所所長宿舎、日本鉱業の三毛菊次郎が住んだ邸宅である。
太子賓館の次に規模の大きい日本家屋だが、現在鋭意修復中。ここも来年には修復工事が完了して
一般公開されるだろう。


さて基隆へ移動しよう。鉄道の車両みたいなバス。レトロでかわいいな!

ここから基隆行きのバスに乗れば直行できるがかなり時間がかかるのでしんどい(汗)。
瑞芳まで戻って鉄道で行こう。瑞芳駅に着いて時刻を見ると次の列車まで時間があるので、駅前で
エビワンタンを食べていたら、あろうことか、列車の時間を覚え間違えていて逃してしまった!アホ!!
仕方なくまたバスに乗って基隆へ向かう。。。

続く

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