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★拉致担当相「育鵬社よくここまで書いた。敬意を表したい」

教科書改善の会(屋山太郎代表世話人)が執筆したフジサンケイグループ育鵬社の中学校教科書『新しい日本の歴史』『新しいみんなの公民』が、全国の教育委員会や国立・私立中学校で採択が行われるのに先立って、きょう全国の書店で発売されます。
 
22日の衆議院拉致問題特別委員会で育鵬社の公民教科書の内容が取り上げられ、自民党の古屋圭司氏(日本の前途と歴史教育を考える議員の会会長)の質問に対し、中野寛成拉致問題担当大臣が「育鵬社よくここまできちっと書いていただいた」「拉致担当大臣として敬意を表したい」と答弁しました。やり取りの全文を紹介します(衆議院TVで動画が見られます)。
 
○古屋委員 (人権教育・啓発に関する基本計画の)4で「学校教育においては、児童生徒の発達段階等に応じて、拉致問題等に対する理解を深めるための取組を推進する。(文部科学省)」って書いてあるんですね。これが4月1日の閣議決定をされた追加文書の中で入っています。そこでですね、ちょっときょう私が理事会でご了解をいただいて、こういう資料を皆さんにお届けをさせていただきました。大臣、これご覧になっていただけましたか。これはですね、今年の4月に、今回の夏に採択が行われる中学校の教科書の検定に合格をした本のコピーでございます。代表例として2つ持ってきました。一つは東京書籍、もう一つは育鵬社という…。全部で7社検定に合格をいたしました。
で、この東京書籍はですね、実は採択率、公民は60%を前回超えています。だから圧倒的な多数なんですね、これは。じゃあ、まずここを見てみましょう。右ページの下。拉致問題については本文では下のほうに「日本との関係では拉致問題が残り、北朝鮮との関係はまだ好転していません」。この1行だけです。まずこれをご覧になって…。
次のページを見てください。育鵬社。同じ公民の教科書ですけど。これは、1枚めくっていただいた表紙のところにですね、横田めぐみさんと横田滋さんご夫妻の写真が載っておりまして、もう一枚めくっていただきますと、具体的に拉致問題のことが書いています。
右側のちょっと下のほうで、「このような中で、2002年9月に北朝鮮の平壌で日朝首脳会談が行われ、(北朝鮮は)拉致を認めた」と。「日本は拉致の問題が解決しなければ、北朝鮮との国交正常化はあり得ないという立場をとっいる」と。まさしく政府が言っていること、そのものを書いているわけで、加色しているわけでも何でもありません。もちろん検定に合格しているわけでありますが。その後にもですね、北朝鮮は核実験等を実行しているということが書いてあります。3ページ目。これは、主権が侵害されることとはどういうことなのか、ということを説明しているわけです。この主権侵害ということは、実は、平成22年のですね11月29日、対策本部長である菅総理がですね、「拉致問題の解決に向けて」ということで資料を出したペーパーですけど、冒頭に「我が国に対する主権侵害かつ重大な人権侵害であり、許し難い行為である」っていうところまで入れてるんですね。前はこの言葉はなかったんですよ。そこまで入れてるということは当然、こういうことを子供たちの中で勉強させるということは当たり前のことだと思います。
なおかつ、今私が指摘をした4月1日の閣議決定をして、4番に「学校教育においては、児童生徒の発達段階等に応じて、拉致問題等に対する理解を深めるための取組を推進する」。こういうことです。もちろん、拉致担当大臣は教科書の問題の担当大臣ではないということはよく承知をいたしておりますが、政府を挙げて拉致問題に取り組んでいる、なおかつ教育でですね、しっかりそれを啓蒙させるということを指摘してるわけでありますから、そういうことを考えた場合に、果たしてこの両方を見た場合に、まずどういう印象を持たれますか? これは是非ね、政治主導と主張されてる民主党さんのことですから、担当が違うから分からないとか、そういう答弁は私は一切聞きたくありませんので、是非率直なお気持ちをお聞かせいただきたいと思います。
 
○中野国務大臣 予防線を張られるというか、たがをはめられて答弁を求められましたので、少々困りますが、まあ、困るわけではないんですが…。それぞれの教科書について、おっしゃるように、公的に私がコメントするということはたぶんできないんだろうと思います、ただ一つ言えますことは、育鵬社よくここまできちっと書いていただいたなという意味では、拉致担当大臣としては敬意を表したいというふうに思います。
それから、併せて、われわれとしては、政府として作りましたアニメ「めぐみ」、映画「めぐみ」というのがございまして、アニメ「めぐみ」、20分ほどのアニメですけれど、横田めぐみさんのことについて描かれたアニメですが、これは都道府県、市町村教育委員会を通じて、全国で小学校、中学校、高校等々の教育現場で1400校を超えるところで視聴していただいております。また90分ほどの映画「めぐみ」につきましても約400校の小中学校、高校などにおいて上映をされておりますし、そのほか学校の先生方の会でも2800校で見ていただいて、教育の参考にしていただいていると、こういう努力も併せていたしております。
 
○古屋委員 今、冒頭にですね、この教科書の記述について、個人的な見解というようなことでしたけども、やはり拉致担当大臣としては育鵬社よく書いてくれた、よく書いてくれたというより、政府が主張していることを当然のように記述してる。もちろんこういう教科書がですね、中学校の生徒の皆さんに読まれることによって、国の考え方が正直言って理解できるわけでありまして、何の問題もないと私は思いますし、たぶんそういう趣旨でおっしゃたんだと私は解釈している…首を縦に振っていただいたんでそれで結構です。
特にですね、東京書籍の公民の一番下の「日本との関係では拉致問題が残り、北朝鮮との関係は好転していません」と。まあこんなしょぼい記述で終わっているだけではなくて、実は上から読んでいくとですね、線を引きましたけど、「日本が過去に植民地支配を行い、戦争で大きな被害を与え、東アジア…に与えた苦しい痛みを忘れてはいけません」…むしろこっちが主題になっててですね、前半がですね。付録で付いているということでありまして、実はこれが60%採択率であったということ自身も極めて問題だと思いますけど、そのへんについて改めて、印象で結構ですから、一言、大臣のほうから。
 
○中野国務大臣 印象と言われましたので、個人的私情になるかもしれませんけれども、先生と共通した心境を持っていることは事実でございます。


 
『新しい日本の歴史』『新しいみんなの公民』きょう発売。
粗悪な類似品にご注意ください。本物の目印は…
 

  
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