ゆめひこう 

日々の思いを

夏期講座

2019-07-28 22:15:54 | カトリック

神学院で夏期講座が始まりました。

やはり心配していた通り難しかったです。

「近代・現代の人間論」

哲学史の講義でした。

なんだか昔に帰ったようで、分からないことを含めて

とても懐かしかったです。

Ⅰ.ヒューマニズムの人間観

Ⅱ.啓蒙主義的人間学

Ⅲ.ドイツ観念論における人間学

Ⅳ.実存主義的人間学

Ⅴ.現代における哲学的人間学

9時から、3時半まで。

神学院聖堂 正面がガラス扉です。

そのあとミサに与りました。

今日はイエス様がお祈りを弟子たちに教える所で

祈りがどれほど大切か、お説教をいただきました。

 

 


「つみびと」を読む

2019-07-18 10:35:29 | カトリック

山田詠美の作品はデビュー以来読んでいます。

いやなときもあるのですが、たいてい共感できる部分があります。

このところいろいろな人の手軽な話題作を読んでいましたが、

読むから先に内容を忘れていってました…。

この作品を読んで、書き手の重さを感じました。

ずっしり読んだ手ごたえです。

内容は子供を2人、放置して死なせてしまった女性の話で、

事実をもとにしています。

3代にまでさかのぼって、ルーツをたどります。

これだけを描くのにたくさんの下準備があったことが

作品の中から、作家の情熱や怒りとともに感じます。

都会にはこんなにたくさんの人がいるのに、

手を差し伸べる人がいなかった事実。

自分の身近でもあるだろうと思ったこと。

久しぶりに重い読書となりました。

空虚間のようなものも感じました。


コヘレトの言葉を読もう

2019-07-04 20:49:53 | カトリック

旧約聖書の中では、あまり取り上げられない章です。

私はコヘレトの言葉が好きなので、一冊になって読めたのがうれしかったです。

キリスト教は黙示文学的なものが多く、今の世よりも、来世に希望を持つような

雰囲気ですが、コヘレトは違うのだそうです。

 

 コヘレトは言う

 なんという空しさ

 なんという空しさ

 すべては空しい   (1.2)

人生は短く、儚いという事実を表明しているそうです。

 

「コヘレトが最後まで徹底して死を語り、

 決して死から目をそらさなかったのは、

 生に意味があることを示すためです。

 今を生きることがどんなに大切かを

 教えるためです。

 この一瞬の時を神が造ってくださった

 という恵みを、私たちに悟らせるためです」

 

 今を大切に生きなければ・・・。