山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

四国遍路 88番大窪寺

2017年01月15日 | 神社・仏閣

とうとう八十八ヶ所結願(けちがん)の霊場「大窪寺」に辿り着きました。

この地に辿り着けば、さぞかし感動するかと思っていましたが、同日に1番さんにお礼参りを予定しているため、まだまだ気の抜けないお勤めとなりました。

 

徳島県の県境に近い矢筈山(標高782m)の東側中腹に位置する大窪寺は、養老元年に行基菩薩がこの地を訪れた際に、霊夢を感得し草庵を建て、修行をしたと言われています。

弘仁7年、唐から帰国した弘法大師が、現在の奥の院近くの胎蔵ヶ峰という岩窟で、虚空蔵求聞持法を修法し堂宇を建立し、等身大の薬師如来坐像を彫造し本尊としたそうです。

また唐の恵果阿闍梨より授かった三国(印度、唐、日本)伝来の錫杖を納め、大窪寺と名づけ、結願の地と定めたといわれています。

女性の入山が、早くから認められ女人高野としても栄え、一時は百以上の堂宇を誇っていたそうですが、天正の兵火や明治33年の火災などで寺勢は苦難を繰り返しました。

高松藩主の庇護や歴代住職の尽力により興隆。

今も結願聖地の法灯を守り続けているそうです。

「同行二人」を共にした金剛杖などは、大師堂脇の寶杖堂へ奉納されます。

これらは毎年春夏の「柴灯護摩供(さいとうごまく)」で供養されます。

お遍路88箇所を巡るというのは、どんな交通手段であれ、自分自身と向き合う苦行だと、私は感じてきました。

皆88箇所の寺院に祈りを込めて、お遍路さんたちが、それぞれのお勤めを果たしたのだと思うと、少し涙が出てしまいました。

先達さんたちのお杖もたくさんあり、亡くなって奉納されたお杖も多いと思われます。

お杖は弘法大師さまそのものであり、四国では「同行二人」とされています。

結願をもって、お杖をこのお寺に奉納する方法もあるのですが、私は持ち帰ることを心に決めていました。

またいつか機会があったなら、四国をお遍路したいと、いつからかそう思うようになっていたからです。

私にとって、結願は次の始まりでもあります。

大師堂。

本堂。

礼堂と中殿、多宝塔の奥殿があります。

この奥殿に本尊・薬師如来と三国伝来の錫杖が安置されています。

 

参道はお土産屋さんなどがありました。 

次は、5ヶ月ぶりの1番霊山寺のお礼参りに急ぎます。



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