ニュ-スでは、毎日毎日「新型ウイルスコロナ」について流れています。一日も早い収束を願わずにはいられません。日本も幼稚園・小学校・中学校・高校が休校となりました。いままでにない事柄に日本中の方々が慌てていることでしょう。子ども達の安全を最優先することとしては、私自身はこれで良かったのではないかと感じています。ポプラの木は、認定こども園ですから、保育園機能もあることから休園にはできませんが、保護者の皆様には、ご家庭で過ごすことが可能な方は、ご家庭で過ごしてくださいますようお願いしています。また、登園時に検温をさせていただき、37度5分以上の場合は、ご家庭で様子を見ていただくこともお願いしています。お手数をおかけいたしますが、保護者の皆様のご協力をお願いいたします。
イタリアの休校中の校長先生が生徒に送った手紙が話題になっています。内容はこうです…。
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~ ヴェルタ高校の皆さんへ ~
”ドイツのアラマン族がミラノに持ち込む可能性があると健康省が恐れていたペスト。それは、実際に持ち込まれ、イタリア中に蔓延し、人々を死に至らしめた…”
これは、1630年にミラノを襲ったペスト流行について書かれた”許嫁”の有名な第31章です。見事な先見性と良質な文章。ここ数日の混乱の中に置かれた君たちに、よく読んでみることをお勧めします。ここに全てが書かれています。
外国人を危険と見なし、当局間は激しい衝突。最近の感染者をヒステリックなまでに捜索し、専門家を軽視し、デマに翻弄され、愚かな治療を試し、必需品を買い漁り、そして医療危機。
君たちも良く知っている通りの名前がいくつも登場するこの章は、マンゾ-ニの小説というより、まるで今日の新聞を読んでいるかのようです。
親愛なる生徒たち。規則的な学校生活は市民の秩序を学ぶためにも必要です。休校に至るには、当局もそれ相応の決断をしたのでしょう。専門家でもない私は、その判断の正当性を評価することも、また評価できると過信もしません。当局の判断を信頼し、尊重し、その指示を注意深く観察して、そして君たちには次のことを伝えたいと思います。
冷静さを保ち、集団パニックに巻き込まれないでください。基本的な対策(手洗いうがいなど)を怠らず日常生活を続けてください。
この機会を利用して散歩をしたり、良質な本を読んでください。体調に不備がなければ家にこもっている理由はありませんが、ス-パ-や薬局に殺到しマスクを探しに行く理由もありません。マスクは病気の人に必要なものです。
感染の広がりが速いのは、発展した文明の結果です。それを止める壁がないことは、数世紀前も同様で、ただその速度が遅かっただけです。このような危機における最大のリスクについては、マンゾ-ニ、そしてボッカッチョが、私たちに教えてくれています。
それは、人間が作る社会が毒され、市民生活が荒れること。目に見えない敵に脅された時、人間の本能は、あたかもそこらじゅうに敵がいるかのように感じさせ、私たちと同じ人々までもを脅威とみなしてしまう危険があります。
14世紀と17世紀のペスト流行時とは異なり、現代の私たちには確実で進歩し続ける医学があります。社会と人間性、私たちの最も貴重な資産であるこれらを守るために、文明的で合理的な思考をしましょう。もしそれができなければ、”ペスト”が勝利してしまうかもしれません。
では、学校で君たちを待っています。
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今こそ私たち大人たちが頑張らなければならないのではないでしょうか!
常識的で節度ある対応…大人たちの姿を子どもたちは見ています。大人たちみんなで一緒に力を合わせて、この大変な状況を脱しましょう!
ポプラの木の園庭では、今日も元気に子どもたちが駆け回っています。
O園長のつぶやきでした。