多面体F

集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

ちょっと幸福な気分になれる田端の居酒屋「初恋屋」

2009年12月25日 | 居酒屋・銭湯紹介
田端駅の北口は3層構造になっている。山手線の外側がいちばん低く、山手線内側の北口改札を出たところは2層目に当たる。さらに高いところにもう一本南北に延びる道路がある。ちょうど2層目のビルの4階くらいの高さに当たる。
北口を山手線外側へ階段を降り、右手に50mほど歩いた角地にあるのが魚河岸料理「初恋屋」だ。この店のことは浜田さんのブログ「居酒屋礼賛」で知った。

L字型のカウンターに10席、4人がけテーブルと座敷卓が6つ、合計30人程度なので普通の店の大きさなのだが、たいてい客が満員なのでやや狭く感じる。
「魚河岸」の名のとおり魚がうまく、そして安い。料理は、かんぱち、とろなど刺身中心だが、牡蠣フライ、まぐろカマ焼、ハラス焼、いか焼も名物である。
魚がとても新鮮でおいしく、かつボリュームがある。築地の魚屋と親しいのかもしれない。わたくしは食べたことがないが、隣の人が頼んだカマ焼は皿にあふれていた。魚以外ではポテトサラダや厚焼玉子などがある。
わたしはえんがわ、しめさばを注文した。この日はタイラ貝があった。四国の宇和島で採れるそうで、ほたてに比べると少し固めだ。水深10-15mと深い海底の砂に潜っているので、素潜りでなく潜水服を着けて採るそうだ。サメに襲われることもある危険な漁である。
刺身には握りずしを1つ付けてくれて、うれしい。

調理担当のマスターが「お酒、燗ね」というと、ママさんが「ハーイ」と答える。夫婦2人の息がピッタリ合っている。「初恋屋」という名のオリジナル焼酎も置いている。
客は地元のグループが多いようだ。前回訪れたときはカウンターに男性4人連れ、今回は座敷に20代の男女10人グループ、その他アベック2組が入っていた。
48作の寅さんシリーズのなかでわたくしが最も好きな作品のひとつが、十朱幸代がマドンナの14作「寅次郎子守唄(74年12月)である。最後のほうで合唱団の指揮者・上條恒彦が京成関谷の2階建てアパートで新年会を開き、看護士の十朱との婚約を発表する場面がある。メンバーの年代は20代から30代前半だった。場所が下町だったのでこの映画のことを思い出した。ちょうどそんな年代の男性2対女性1のグループだった。こちらの心が暖かくなった。

「安い」「うまい」「店の人の雰囲気がいい」の3拍子そろっているのでいつも満員、昨年8月には運よく入れたが、9時過ぎに行ってもダメ、30分くらい時間をつぶして行ってみたがやはり満員だった。月1度開店している土曜の一番に行き、今年3回目でやっと入れた。どうやら予約して来る地元の人が多い様子だった。
しかし満足感が非常に高い。店を出ると、ちょっと幸せな気分になれた。

電話:03-3800-8278
住所:東京都北区東田端1-12-1
営業:17:00~ 、土日祝休
(月末近くの土曜のみ営業)
   ビール大500円、日本酒(大)500円、サワー300円、梅酒350円
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