多面体F

集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

1200人の「NO BASE OKINAWA」

2010年04月29日 | 日記
沖縄の読谷村で10万人の県民集会が開催された4月25日(日)夕方6時から「沖縄に基地はいらない」全国同時アクション NO BASE! OKINAWA――キャンドルで人文字をつくろう! というイベントが千駄ヶ谷の明治公園で開催された(主催:「沖縄に基地はいらない」全国同時アクションTokyo 協賛:沖縄一坪反戦地主会関東ブロックWORLD PEACE NOW)。快晴だったがまだ4月なので日が落ちると肌寒かった。
アクションは、夕暮れの明治公園に響く「家路」のトランペット独奏から始まった。

まず呼びかけ人の岡本厚さん(岩波書店『世界』編集長)から次のようなあいさつがあった。
「県内移設は許さない、普天間移設も許さない、海兵隊は撤収すべきだ、日米安保もそろそろ全面見直すべきだ。こういう声明を一昨日首相官邸に提出した。本日このイベントを企画したのは、ある沖縄の人に『25日の県民大会に東京から来るのではなく、東京で何かやってほしい。なぜならこれは沖縄の問題でなく、あなたたちの問題だからだ』といわれたからだ。たしかにそのとおりだ。基地を沖縄に押し付けている私たちの問題なのだ。本土でこそ沖縄に基地はいらないという声をあげていくべきだ」
花輪伸一さん(WWF ジャパン)は、「沖縄の島々は、東洋のガラパゴスといわれるほど生物多様性が豊かな土地だ。しかし米軍基地建設や軍事演習は自然や人々に大きな悪影響を与えている。傷ついた沖縄の自然を、いま回復すべきである」とアピールした。
星川淳さん(グリーンピース・ジャパン事務局長)は、「アメリカでは国会議員だけでなく、平和に関わるNGOですら普天間移設の問題を知らないという現実がある。そこでワシントンポストに『美ら海・沖縄に新しい米軍基地を造らないで!』という全面意見広告を出す。ただ600万円のうち400万しか集まっていないので、さらなる協力をお願いしたい」と訴えた。

次に「命どぅ宝」の心を伝えるため活動している「月桃の花」歌舞団のエイサーが演じられた。曲目は仲順(チュンヂュン)、久高、安里屋ユンタ、豊年音頭、唐船ドーイ。とりわけ唐船ドーイの躍動する踊りは迫力があった。
Comugiさんのウクレレ弾き語りもあった。
海外から2人の方がスピーチした。
フラッシュ・オブ・ホープ」を撮った映画監督・エリカ・バニャレロさん(コスタリカ)は「コスタリカは軍隊をなくし、平和にやってきた。平和こそ唯一私たちが生きる道だ。基地をなくし完璧な日本になってほしい」、ピースボートのエミリー・マグローンさん(アメリカ)は「いまこそ沖縄の大地と空気と水を軍事でなく、人びとのために使うよう返すべきだ。仲間たちがやっているUS for Okinawaには二つの意味がある。アメリカが沖縄のために立ち上がるという意味と、私たちが沖縄のために立ち上がるという意味だ」と述べた。

7時過ぎには、日比谷公園へのデモに参加した人も加わり、「NO BASE OKINAWA」の人文字をつくった。紙コップにろうそくを入れ、1人二つ両手でもち肩の高さに上げる。ろうそくをもつ手が意外に熱かったが、コップの下のほうを持てばよいことがわかった。チラシ配りにしろ何にせよ、ちょっとしたコツはあるものだ。
東京新聞によれば、タテ50m、横80mで1200人と書かれていた。13文字なので平均すると1字90人でつくっていたことになる。
そうしたなか、福島みずほ社民党党首が駆けつけスピーチした。
「昨年9月、沖縄県民の負担軽減のため米軍再編については見直す方向で臨む、と3党で合意した。自民党は普天間の問題がアメリカとの関係を悪くしたという。私はそうは思わない。いままでの自民党政権はアメリカのいうことを「はいはい、はいはい」と聞くだけだった。そんな政治には終わりを告げたい。社民党はグァム、テニアンが一番だと言っている。テニアンは、自分のところが最適地だと手を上げている
政治はいま正念場を迎えた。いっしょに時代を切り開いて行こう。いっしょに歴史をつくっていこう、みんなの力を合わせれば可能だ」

最後にシュプレヒコールを行った。
  普天間基地を閉鎖せよ
  県内移設反対
  海兵隊はもういらない

この集会は北海道から福岡まで全国20か所で同時に行われただけではなく、ワシントンDC、サンフランシスコ、ホノルル、韓国、シンガポール近辺を航行中のピースボートの船上でも開催された。

☆この種の集会としては珍しいことに若い参加者が多かった。人文字をつくるための各文字担当のスタッフもすべて若い人だった。環境NGOがたくさん参加していたからかもしれない。
現在、「普天間基地問題についての第二の声明」の賛同署名が集められている。4月28日現在1561筆集まっている。署名はこのサイトから。


●6月13日追記 賛同署名は6月12日時点で、3556筆に達した。そして5月20日までに寄せられたメッセージをこのサイトで見ることができる。
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