سمك (サマク)
アラブ世界の食と言えば、とかく肉の話で、魚の話は日本では話題になりにくい。
エジプトは、ナイルの賜物と言われる国で、ナイルから得られるのは当然魚である。古代から、庶民が日常食べていたものは魚である。
では、現代人はどうか?実のところ、肉を食べている方が多いように感じる。と言うのも、手間がかからないからと言う理由を感じる。
刺身は食べない。コーランで、生ものを食べることは、良しとされていないからだ。日本やアジアにきたことがある人たちは、刺身に取り付かれている人もいるが、それはほんの一部の人たちだ。
魚の一番定番の食べ方はフライ。小骨まできれいに取ってあるので、とても食べやすい。小骨取りが面倒だからとか、家が生臭くなるから、魚は出来合いのものを買ってくるという人もいる。
焼き魚や、煮魚もある。煮魚と言っても、日本のように甘辛ではない。トマトソースでの煮込みが、定番か。
燻製や塩付け(アラビア語の春参照)もあるが、これらは専門店で売っている。燻製屋にはからすみも売っている。からすみも古代から食べられていて、現代では高級珍味である。とはいえ、物価が安いので、日本へのお土産にはもってこいである。エジプトでは精力剤として効果があるとされている。そのため、10年ぐらい前、「からすみ屋を教えて」と頼んでも、なぜか、皆、教えてくれなかった。中には「女の子の買うものではない」と言う人もいた。理由が判ってからは、「おじいちゃんの大好物だからお土産にしたい」と言うことにしている。そうすると「そうだね、長生きのためにはいいね」と、妙に納得してくれるのだ。
女が買いに行くのは珍しいようで、からすみ屋は、私の顔を忘れない。「やあ!今年も来たね!」と、歓迎してくれる。[a]
魚になって、世界の海を散歩したいな!
人気blogランキングへ
古代の人たちは、よくお魚を釣って食べたらしいですがやはりギリシャでも高いのもありますが'臭くなる””めんどう”と言う理由からか肉に走ってしまうようです。
どこも同じなんですね。
からすみも売っていますがほとんどの人が食べたことがないと思います。高いですもの!
酒の肴に。。おいしいのだけれど。。
ぜひ、エジプトへからすみを買いに行ってみてください。なんてね。
ウゾにからすみの組み合わせはどうなんでしょうね~
アラブの国で女子が精力剤を買い求めると考えると、なんとなく照れくさいものがあるなあ。
でも、こうして碧さんがからすみについて書いてくださったお陰で、これからからすみはエジプト通の人のお土産になりそうですね。
それにしても、エジプトのように海も大河もある国でも、やはり魚食より肉・・・ですよね。遊牧民であったアラブ人の食生活が定着したのが原因なんでしょうか。
確かに魚料理は調理の際も食べる際もいろいろと面倒なことが多いですが。
実に、3年もの間、からすみを探して歩き回っていました。今思えば、あと5mぐらいでお店があるところでも「ない」と言われ、とにかく、そんな風に思われていたことに驚きました。
飲兵衛のお土産は必ずからすみです。他にめぼしいお土産が無いということもありますけれど。
古代も肉は食べていますね。鳥の捕まえ方なんて、壁画も現代もまったく同じです。
肉の方が保存が利くということでしょうかねぇ
魚を食するのは一部と思っていたのですが、よくよく考えてみれば、結構、食べている人達が多いのも納得ですね。
からすみの話、面白がっていただければ幸いです。
やっぱり事実に勝るものなし?でしょうか(笑)
必死になって探していた私たち女どもと、それを見ていたエジプト人を思い出すととてもこっけいです。