ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

【メッセージ】岩松 了 ピッコロ劇団代表より

2017年10月11日 | ピッコロ劇団

こんにちは。ピッコロ劇団代表の岩松了です。

10月14・15日の両日(ともに14時開演)、世田谷パブリックシアターでピッコロ劇団が『かさぶた式部考』(秋元松代=作、藤原新平=演出)を上演します。4年ぶりの東京公演です。

前回は、座・高円寺にて『不条理・四谷怪談』(別役実=作、佐野剛=演出)を上演しました。好評を博しましたが、その後、地元での公演スケジュールの問題などもあり、東京公演をすることが叶いませんでした。

ピッコロ劇団は23年前まさに、あの阪神・淡路大震災の前年に産声をあげ、直後の震災を乗り越え、数々の作品を発表してきました。古典から近年の若手作家の作品まで。

それは県立劇団としての責務を果たすという一面もあるでしょう。震災からの復興に演劇が少しなりとも役立てるはずだと劇団員たちが奔走したのと同じ意味で、地元の人たちに開かれた劇団でありたいという願いの表れでもあるのです。

今回は、独自の言語感覚で、力強く生きる人たちの生命を見つめた秋元松代の1969年の作品を文学座の藤原新平氏が演出する舞台。3年前に兵庫で上演したものにさらに磨きをかけて再演します。

発表からほぼ半世紀を経た今、ピッコロ劇団というプロの劇団の技で、どんな新しい舞台になるのか、限られた公演回数ではありますが、兵庫までいらっしゃれないお客様に是非ともご覧いただきたいと劇団員一同願っております。

頑張ります。よろしくお願いいたします。

兵庫県立ピッコロ劇団代表 岩松 了


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