pianon イルギ

イ・ジョンジェを筆頭に、

韓国男優にハマリ過ぎて睡眠不足の毎日…。

んが、楽し過ぎて止めれんドォ~!

シフ君インタビュ~ ’12 11月 No.7-2

2012-11-21 | パク・シフ
No.7-1からの続き


Q : 実は今日会って驚いた。かなり陽気なので。
  ドラマでは何と言うか…

シフ : 室長スタイル?

Q : そう。気難しいのかと思ったが、意外だ。

シフ : こうして楽しく話す時もありますが、そうじゃない時もあります。
  それは状況によって違います。相手が誰かによっても変わりますし。



Q : 記者の性別によって 他の面を見せるの?

シフ : 確実にそうでもないですが、男性記者の中に時々何かを探ろう質問する人がいます。
  そんな時はどうしても慎重になります。それ以外は率直に話す方です。
  率直なのが良くて何かを隠して話すのは良くない、ウーン…。
  考えてみると、インタビューで会った記者のほとんどは女性記者でした。

Q : 多分、“パク・シフのインタビューは私が行きます”と言う女性記者は沢山いるはず(笑)
  ところでさっき、あなたに何かを探ろうとしたと言ったが、それはどんなこと?

シフ : 色々です。演技的な部分もあるし、生活的な部分も。
  こんな人もいます。
  “自分には全く分からないが、シフさんが女性になぜ人気があるのか分からない”と。
  そんな質問をされると、事実どう答えて良いのか分かりません。
  私も分からないのに、どうしろと言うんだ(笑)

Q : 本当にそうだ。
  私の周りの女性達はパク・シフと言うと歓声が上がる。
  ところが、男たちはあまり反応がない。
  それはあなたが男性に魅力を十分アピール出来てないという意味でもある。
  酒もタバコもせず、まっすぐなイメージが女性にはファンタジーだが、
  男達には反感になり得る。

シフ : 女性に人気がある男がいるとします。それを見て、私もそう思う時がある。
  “アイツがなぜ人気あるんだ?”
  逆に女性が“あの人、苦手”と思う女性芸能人に男達がはまる場合がある。
  結局は同じことです。それは同性には分からないことなんです。
  異性が見てこそ分かる魅力があるんです。

Q : 男性に支持される俳優になりたいと思ったことはないですか?

シフ : 男性ファンもいると思います。ハハハ。
  それは好みの問題ですだから。
  私の外見自体、男性的ではありません。男性は“本当に男らしい男”を好むようです。
  ジェヨン先輩のようなスタイルを好みます。

Q : 面白くて気楽な感じ?

シフ : そう!ハハハ。
  一緒にいると男性記者はジェヨン先輩に、女性記者達は私に集中して質問します。

Q : ドラマの話を聞きます。
  “ソビョン病”が出た「検事プリンセス」を始め、「逆転の女王」「王女の男」まで、   
  “王女” “女王”のような甘い単語が入った作品が相次いで三本でした。

シフ : タイトルに対して考えたことはありませんが、そうですね。
  今回のドラマはまた「清潭洞アリス」ですし。

Q : 『私が殺人犯だ』を通じてイメージ変身したと言っても過言ではないが、
  事実、変身に対する試みが少し遅いように思う。
  「検事プリンセス」と「逆転の女王」が終わった後、
  また、メロドラマ「王女の男」を選択した。
  メロー的なイメージが固まるか心配で他の冒険をすることも出来たはずなのに。

シフ : 「王女の男」は史劇という特徴がありました。
  史劇でなかったら、出演してなかったでしょう。
  似たような姿を繰り返し演じる事がプラスにならないのは知ってます。
  それはある瞬間で尽きてしまう。新鮮味もなくなる。
  そんな時「王女の男」の話しがきました。
  ジャンルは史劇、台本がしっかりしてるのが気に入り、
  キム・スンユというキャラクターも魅力的に見えました。
  序盤は閑良(ハルリャン)のようなコンセプトでしたが、
  後半では復讐の化身に変わる人物でした。
  色々な姿をお見せ出来るだろうと思いました。
  
  そうこうするうち、今回の映画出演オファーが来ましたが、初めは断りました。
  「王女の男」が終わり、二日後が映画クランクインだったので。
  作品が終わった二日後に作品に入るのは容易ではありません。体力的にも大変です。
  ところがキャラクターが殺人犯だった。殺人犯なのに、その中にドラマもある。
  欲が出ました。
  私は良い作品を逃したくないと言う思いが強いんです。
  演技を始め、ここまで辿り着くのにかなり長い時間がかかりました。
  分量ある役を受けるまで10年かかったので、作品への欲が強いんです。
  “これはチャンスだ。この作品を逃すと後悔する”
  無理な日程でしたが出演を決めました。



Q : 計画通りなら、2006年に『Mr.弾丸』でスクリーンデビューをするはずだった。
  その時、予定通り映画が公開されたら、今のパク・シフは少し違っただろうか?

シフ : その時、骨身に沁みるほど感じました。映画は生半可にしてはいけないと。
  なぜなら、その後1年、仕事がありませんでした。
  「結婚しよう」「君はどの星からきたの」を終え、すぐ映画出演となりましたが、
  当時ドラマのオファーが次々入ってくる状況でした。
  ドラマがいくつも出来る状況だったのに、私は映画を選択しました。
  何ヶ月も準備しました。
  なのに撮影を控えていた時、突然交替させられました。
  知名度もなく、投資先がないという理由で降板させられました。
  映画界は本当に冷静だった。
  家族のように過ごしながら、一瞬にして、わずか一言で変わってしまう。
  以後1年間とうい空白期ができました。
  ドラマをしたくてもタイミングを逃してしまい、すぐには出来なかった。
  そうするうちにオファーが来たが、それも何日かしてまた他の俳優に変わりました。

Q : 焦らなかったか。

シフ : 私はとても楽天的です。悪いことは厄払いしたと思い、早く忘れます。
  キャスティングを交代されても“もっと良い作品が来るだろう”と思って待つ。
  実際、翌日、他のPDから連絡が来ました。
  私をキャスティングしたかったようですが、他の作品に先にキャスティングされたので、
  諦めたと言われました。
  その後、私が降板した話しを聞き、すぐに連絡した、と。
  結果的に降板した作品よりさらに分量ある役でドラマ出演することになりました。
  その時から一段階一段、上がってきたように思います。

Q : 演技の開始は演劇だった。
  実際、演劇の舞台に立っているパク・シフが想像出来ない。

シフ : 故郷は田舎です。
  田舎から上京して初めて足を踏み入れたのが劇団でした。
  ‘理想派劇団”は、知り合いを通して入りました。
  演劇のポスターを貼り、招待状を配っていたら、
  ダブル キャスティングで突然主演になりました。
  演技は出来なかったが、イメージが良かったのでさせてもらえました(笑)
  とても運が良かったです。
  それで一応プロフィールに主演タイトルが書けました。
  
  その後はプロフィールをさらに積むため、エキストラでドラマに出演しました。
  そうしてドラマのタイトルを一つ一つプロフィールに書いていきましたが、
  少なからず役に立ちました。
  なぜなら、プロフィールだけ見れば端役なのか何なのか区別がつきません。
  その上、キャスティングする立場からすると、
  “彼は演劇の主演をした。見た目も良い。エキストラの顔ではないな?”
  私を見る目が変わりました。

Q : やはり、容姿のおかげだ(笑)

シフ : 初めはオファーがあれば大きな役でも小さな役でも無条件でした。
  ところがある瞬間、気付きました。
  何でも受けていると一生端役をしそうだと。
  その時から配役の分量を考えました。
  電話がくれば“どんな役ですか?”と聞く。
  金持ちの息子でも、安全企画部員でも、主人公の近くにいる友人のような役を狙った。
  そうすれば監督の目にとまるかも、と。

Q : 自分の価値を知っていたようだ。

シフ : どこへ行っても注目はされました。
  何をしても反応されるので、自然に自信がつきました(笑)
  路上でマネジャーから名刺をたくさん貰いましたが、
  あの時、どうして訪ねて行かなかったのか分かりません。
  自分1人でも上手くいくと言う自信があったようです。
  何も分からないあの時は。



Q : 上京した時、ソウルはパク・シフにとってどんな町でしたか?

シフ : 本当に夢を抱いて来ました。
  確かな道を歩くだろうと言う自信を抱いて。
  ところが井の中の蛙でもありました。
  “君は、役者としても上手くいくだろう”と田舎のお年寄りに言われ、
  それを信じて来たので、世間を知らないにも程があります。
  適応するのが容易ではありませんでした。
  
  当然、住む家があったわけでもありません。
  当時、母方の叔父が方背洞でヘルスクラブを運営していましたが、
  地下通路に飲料用ボックスを積むスペースがあったので、
  そこに簡易ベッドを1つ置いてソウル生活を始めました。
  その時はそれがとても幸せでした。
  一文無しで上京し、休む所が出来、私だけの空間を持て、
  夜、その広い空間を一人で使いながら運動出来るということが。
  
  昼は劇団に出かけ、夜は運動をし、そんな生活をしました。
  ところが、いつからか夜明けに寝つこうとすると、誰かが鉄門をカンカン叩くんです。
  運動をしに来るおじいさんでしたが、5時に来るではないですか。
  “カンカンカンカン” その音はそれほど怖くはなかったが、
  そんな1年半を過ごしたので痩せてしまいました。

Q : 眠れなくて?

シフ : 眠れないから。寝ないと人はダメになります。
  そうするうち、いよいよ部屋を見つけました。
  荷物をまとめ、下宿先に向かいました。
  ところが、その日はちょうど日曜日だったので保証金が準備出来なかった。
  田舎では2~3日余裕を貰えるので、当然月曜日でも良いだろうと思って行くと、
  “ドアを開けて下さい”と言っても絶対開けてくれません。
  持ってきた荷物をどうしろと言うんだ。
  “アァ、ソウルはこう言う所なんだ”ソウルのやり方を受け入れるのは容易でなかった。
  結局ネットカフェで夜を明かし、次の日お金を払って部屋に入ったことを思い出します。

Q : あなたの記憶に時効があったら良いなと思えることはありますか?
  あなたの人生で消したい記憶があるとしたら?

シフ : まだありません。
  当時は忘れたい瞬間であっても、それがなければ今の私はいなかったかもしれないので。
  だからなのでしょうか、演技を始めて以来、他の仕事をしたいと思ったことが
  一度もありません。
  前だけ見て走って来ました。
  今後も道は続きます。映画も今回が初めてですから。
  一段一段上がっていけば、いつか望む場所に辿り着けると信じています。



シフ君インタビュ~ ’12 11月 No.7-1

2012-11-21 | パク・シフ
以前、コチラにシフ君の長~~~い インタビューがUPされたので、
翻訳してココに貼ろうとしたら、せっかく訳したメモを…紛失した
どんだけPC中 探しても見つからん。。。
2度も訳すのメンドーだからホカッテおいた ← 翻訳機かけるだけぢゃん

んが!
映画振興委員会「映画館入場券統合ネットワーク」の集計によると、
20日の時点で『私が殺人犯だ』は 上映397館で9万 5915人を動員し、
累積観客数が167万 2682人になったんだそうな
ってことで、200万人達成目指し 頑張ってるシフ君のため(?)
改めてインタビューを訳し、UPすることにしました

んで、んで…
20日の『私が殺人犯だ』は、座席占有率が22.9%で、強敵を抜いて1等賞なんだって~
(ちなみに、『オオカミ少年』は14.6%、
 『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart2』は17.5%)
『私が殺人犯だ』は、当日の集客数としては3位ではありますが
青少年観覧 不可にも関わらず観客の皆さまの熱い指示を受け、
モッチモチの粘り強さで 本日も記録更新中なんダス
…ってことで、我の御託はドウでもいいから 記事のUPにいきます


今は映画俳優だ



Q : 今日のコンディションは?

シフ : 良いです。
  実は午前中は大変でした。昨日試写会のあと打ち上げをして無理をしました。
  お酒が飲めないのに、テーブルを回って一杯ずつ飲んだのでダウンしました。
  家にどうやって帰ったのかも分かりません。
  お酒を飲んだ日は早く目が覚めます。
  2時間くらい寝たかな?いつもあまり寝ずに夜を明かします。
  今日も何度も寝がえりをし、朝になってやっと1時間ほど寝て出てきました。

Q : どうして打ち上げで飲めない酒をそんなに飲んだんですか。

シフ : 映画の出来が良くなかったら飲まなかったでしょう。
  ところが、皆がとても良かったと言うので(笑)
  私は乗りやすい。気分が良いので、注がれると飲んでしまい、
  一気にいってしまった。

Q : 殺人懺悔自叙伝でスターになった連続殺人犯イ・ドゥソクを演じましたが、
  映画を見ると、彼は秘密が本当に多い男だ。
  インタビューするのに困ると思いました。下手すると質問が…

シフ : どんでん返しのために?そうですね。
  なので、試写会前はストーリーを極力話さないようにしました。
  記者に“どんでん返しがあるでしょ?”と聞かれると、
  “ありません…”とごまかしました。
  だって、記者も映画を見るので、映画に対する印象をわざわざ薄くしたくなかった。
  ところが、試写会後は、記者もですが、ブロガーまで、
  皆が“反転の反転!”と話題にしました(笑)仕方ないことですが。

Q : 今まで話したくて仕方なかったのでは?

シフ : 私たちの映画は、他の見方をすれば、マフィアゲームと似ています。
  犯人の振りをする人がいて、それを暴こうとする人がいる。
  マフィアゲームをする感じでイ・ドゥソクを演じました。
  彼が本当に懺悔の反省をしようとして現れたのか、人気を得ようとして現れたのか、
  お金を儲けようとして出てきたのか。
  観客の好奇心を絶えず刺激したかった。それでミステリアスな面に焦点を合わせました。

Q : 記者懇談会の時、イ・ドゥソクを『真実の行方』のエドワード・ノートンが演じた
  サイコ パスと比較して話してましたね。
  ところが、チョン・ビョンギル監督のインタビューを見ると、
  イ・ドゥソクは『ダーク ナイト』のジョーカーのように描きたかったようだ。

シフ : そうですか?聞いたような気もしますが、はっきり覚えてません。
  ジョーカーは完全な悪役ではないですか。

Q : ジョーカーはゴッサム市民に“囚人のジレンマ”ゲームを繰り広げる。
  船2隻に爆弾を隠し、生きたいならお互いの起爆装置を押せと誘惑する。
  イ・ドゥソクは、やはり自分の殺人を公表しながら、人がどんな反応をするか確認する。
  そんな面で監督がジョーカーをイメージしたのではと思う。

シフ : そうとも言えますね。
  事実、イ・ドゥソクのキャラクターを克明に見せるシーンが2つありました。
  1つは、出版社の女社長に向かって“面白い?殺人犯が10人も殺しておきながら、
  自分の体を管理するのは笑えますか?”と、一喝して恐怖をあおるシーンです。
  それよりもう少し背筋が凍るシーンがもう一つあったのに編集されました。
  惜しいです。
  もう少し殺人犯的な強烈さを見せれたのに。
  ドラマと違い、強烈な鳥肌物の雰囲気を演出できたのに。



Q : 確かに俳優は自分のキャラクターを生かすことに集中するようだ。

シフ : そうです。集中し、悩みます。
  それに、映画は悩むことができる時間がとても多い。
  ドラマは台本を生放送レベルで渡され、状況を全て吸収出来ずに演じる事が多い。
  相対的に余裕がありません。
  ディテールを生かして演じれるのは 確かに映画の長所です。

Q : 大きなスクリーンで見た自分の姿はどうでしたか?

シフ : 悪くなかったでしょ?(笑)
  照明監督が気を遣って下さったのか、ビジュアル的にも満足しました。
  大きなスクリーンでは何もが目立ちます。
  それを心配しましたが、むしろイ・ドゥソクという繊細な人物を表現するのに役に立ちました。
  目の動きとか、複雑で微妙な笑顔とか、疑いを持った目つきとか。
  繊細な変化を出せるよう気を遣いました。

Q : 撮影当時を思い出してるあなたは とても楽しく見える。

シフ : オゥ。今は思い出ですが、当時は容易ではありませんでした。
  その時のことを思うと“ムッ”とする時もあります。
  監督のせいで(笑)
  監督はアクションスクール出身なので、アクションに関しては少し影響を受けました。
  私たちの映画のアクションは難易度がかなり高いです。
  台本を見ながら“これは果たして可能なアクションなのか”と思ったほどです。
  走る救急車から車に飛び乗り、その車と他の車を行き来し、
  さらに車のボンネット上で絡まって戦う。本当に想像出来ません。
  当然セットでクロマキーを使って戦うんだと思いました。
  ところがなんとまあ、実際に走る車上で戦うと言うじゃないですか。
  “シフさん、演じるのが難しければスタントマンと代わります”と言われたら、
  “ア、スタントマンと交替しても良いんだ”となったのに、
  そんな言葉は一切ありませんでした。
  どうしよう。直接やるんだ。
  俳優が苦しんでれば“大丈夫ですか”という一言くらいはあるじゃないですか。
  ところが、出た言葉は“もう1度いきます!”(一同爆笑)
  空しささえ感じました。

Q : ハハハ。佗びしさを十分感じます。

シフ : 感じるでしょ?(笑)
  監督が出来るアクションは俳優も簡単に出来ると思ったようです。
  それは違う。でも文句言えなかったのは、ジェヨン先輩がとても苦労していたからです。
  先輩が雨に打たれて苦労しているのを見ていると、後輩の立場で何も言えなかった。
  ジェヨン先輩もまた、後輩がとんでもないシーンを撮る姿を見て、
  本人も大変だなんて言えない顔でした。
  そう思うと監督は知能犯です。俳優の心理を利用した(笑)

Q : チョン・ジェヨンさんに“映画は本来こんなに大変ですか?”と尋ねたと聞いたが、
  理由があったんですね。そんなに大変だったんですネ。
  その問いに対するチョン・ジェヨンさんの答えはどうでしたか?

シフ : “オォ、元々そうだ”(一同笑い) 先輩もやらないのに。

Q : 厳しいデビューでしたね。

シフ : そうです。水着とガウンで10日間ワイヤーにぶら下がったし。

Q : それも気になった。ガウン姿で走るボンネットの上にぶらさがった気持は?

シフ : 本当に寒かった~(一同爆笑) 風邪引かなかったかのが幸いです。
  それでも、プールシーンに比べれば良い方です。
  プールシーン、それは本当に…本当に有り得ないことだ。(また爆笑)
  冬なのに 冷たい水に18時間入ってみなさい。本当に苦痛です。
  お湯は期待しないが、ぬるま湯くらい出来たのに、本当に(笑)



Q : 監督に正直に話したらどうでしたか。

シフ : 監督はあまり話しません。人見知りもするし。
  よく会話をしていれば分からないですが、そうではなかったので。
  そう思うと不思議です。
  恥ずかしがり屋なのに、させるべき事はさせてしまうから(笑)

Q : 役者は苦労したようだが、おかげで見る楽しみが増えた。
  映画は全体的にアクションシーンが本当によく出てきた。
  車のボンネットにしがみついたカーチェイスシーンは創意的だったし。

シフ : そうです。アクションシーンが本当によく出てきました。
  惜しい思いはしましたが、実際には完成したものを見て消えました。
  監督に意地があってこそ良い作品が出来るんだな、と。

Q : 映画で驚いたのは、意外なB級情緒だ。
  端役キャラクターが多少非現実的だったし。

シフ : コミック的な要素が多いです。私も驚きました。
  シナリオ上ではそれほど感じなかったんですが、個人的には気に入ってます。

Q : 好き嫌いが分かれると思う。
  緊張しそうになった途端、ユーモアコードがいきなり割り込んでくる。
  それは面白いのだが、一方で緊張感を解いてしまったりもする。

シフ : そう言う仕掛けがこの映画の長所だと思います。
  緊張が続くと観客は疲れるのではないでしょうか。

Q : スリラーであっても重さだけ捉えるのではないようだ。
  好みに合わないと言う方もいるだろうが、多くの人が満足そうな雰囲気だ。

シフ : 監督は笑わせるタイプではないですが、
  このようなコメディ要素を本当によく入れられました。

Q : 映画はマスメディアの横暴と容貌至上主義をそれとなく風刺している。
  イ・ドゥソクのハンサムな容貌に誘惑される人々を通して。
  あなたも外見のおかげで徳を得たことが多いでしょう。
  “自分の容姿に感謝する”と思ったことあるでしょ?

シフ : 食堂に行けば おばさんがとても良くして下さる。おかずも多いし(笑)
  デビュー前からそうでした。そんな関心もあって、何も知らずに演技を始めました。
  そうでなかったら、私の性格では役者を夢見ることは出来なかったでしょう。
  母もそうです。
  私が役者になると言った時、反対しなかった理由は、
  内向的な性格が活発になりそうだったからです。
  それでそっとしておいてくれましたが、継続するとは思ってなかったようです。
  私は根気がいいんです。

Q : 母親が望むよう 活発になりましたか?

シフ : そうですね。まだ自分について話すのは慣れませんが。
  以前は このようなインタビューがとても恥ずかしかったです。
  初めて会う人の前で自分の話をするのはぎこちなかったけど、今は慣れました。


No.7-2に続く


致命的話題

2012-11-11 | パク・シフ
シフ君の『私が殺人犯だ』に関する記事の中で、
コチラは、ちょっとシビアな考察ネタです。。。


スターになった殺人犯パク・シフが投げかける致命的話題


 以下ネタバレ含みます


死刑制度について強烈な疑問を投げかける映画、重い話題を突きつける。

女性を残酷に連続殺人する殺人犯。
死ぬほど捉えたいのに捉えられなかったその殺人犯が、
時効が過ぎるとすぐに登場する。
それも途方もないスポットライトを浴び、誰をも惹きつける殺人的微笑をみせて。

出版記念の会場を埋めつくした記者達の歓呼と、
驚異的な成功を収めた殺人者を眺めなければならない遺族の怒りは大きくなる。
家族の死で人生の全てが壊れてしまった遺族に残されたものは、
殺人犯を自身の手で殺すことだった。



刑事チェ・ヒョング(チョン・ジェヨン)にとって、殺人犯イ・ドゥソク(パク・シフ)は
どうしても捉えたい存在だった。
娘を失ったハン・ジス(キム・ヨンエ)や、家族を失った人達にとっては、
イ・ドゥソクは殺したい相手だ。
連日メディアに姿を現し、自身の誤りを償うと言う殺人犯イ・ドゥソクに対し、
ハン・ジスを中心に構成された遺族は拉致を計画する。

誰もが注目する状況で、殺人犯イ・ドゥソクを拉致するのは容易ではない。
彼を殺すため、他の人に傷害を負わせて刑務所に行ったカン・ドヒョク(オヨン)、
母親を失い、時期を狙ってその日だけを待ったチェ・ガンスク(チョ・ウンジ)、
父タンクン(キム・ジョング)、そしてテソク(チェ・ウォンヨン)が1つのチームになり、
イ・ドゥソク拉致劇は始まる。

ホテルでドゥソクが泳ぐプールに蛇を放し、蛇にかまれた彼を救急車に乗せて運ぶ時、
遺族とチェ・ヒョング、そしてイ・ドゥソクのカーアクションが派手に続く。
走る車の上で繰り広げらえる死闘は見る人々さえも興奮する。

イ・ドゥソクの拉致に成功した遺族らは、自分たちの隠れ家で、
遺体が見つからなかった最後の犠牲者チョン・スヨン(ミン・ジア))を探そうとする。
最後の犠牲者であるチョン・スヨンは、ハン・ジスの娘であり、チェ・ヒョングの恋人だった。
愛していた女性がある日誘拐され、追いつめた殺人犯に口まで裂かれたヒョングは、
殺人犯のことは死んでも忘れることができない存在だった。

そんな殺人犯を探すため、敵陣である遺族の隠れ家に入り、
イ・ドゥソクを生かしたヒョングは、ジスに頬を殴られる。
こんな一連の事件は世間をより一層沸かせ、メディアはこれを逃さず、
積極的に活用するため、殺人犯イ・ドゥソクと刑事チェ・ヒョングの対談を導き出す。



世間はすっかり連続殺人犯イ・ドゥソクに熱狂し、
この熱狂の中で問題を捉えるため、血眼になったメディアの姿は醜さが増す。
この過程で劇的な事態が始まる。
ヒョングとドゥソクがTVで討論中、電話をかけてきたJが、
自分が本当の殺人犯だと明かし、話しは急展開を迎える。

『私たちはアクション俳優だ』でアクションシーンを魅力的に表現したチョン・ビョンギル監督は
今回もアクションシーンを耽美的で感覚的に表わしている。
既存の使い慣れたカメラワークではなく、感覚的な画面構成で、
優れたアクションシーンを作り出しているのが興味深い。

殺人犯と刑事のTV討論という展開は面白かった。
勿論このような方式はチャン・ジン監督の『拍手する時に去れ』で
死と放送という興味深い方式を実験的に適用したりもしていた。
オリバーストーン監督の『ナチュラル・ボーン・キラーズ』でも同様の方法で、
マスコミと殺人犯の話しを入れ、マスメディアの横暴と酷い商業性について
赤裸々に話したりもしている。

だが、このような形式的な模倣の有無が重要なのではなく、
この映画が何を言わんとするのかが重要だ。
殺人をしても限られた時間が過ぎれば、その殺人の罪が消えることに対し、
怒りを訴えている。
15年という期限は25年に延びたが、殺人などの重罪に対し、
時効が存在してはいけないと言うことなのだ。



『私が殺人犯だ』は時効を過ぎた殺人犯を世間に呼び出すため、
刑事と遺族が合同作戦をする。
これにより、本当に犯人に断罪させるための彼らの努力は、観客に重く近づく。
映画に登場する残忍ながらも反省するとは思えない殺人犯を、
果たして法という枠で生かして良いのか、とても難しい話題を投げている。

オ・ウォンチュン、チョ・ドゥスン、カン・ホスンなど、社会を騒がせた
残忍な犯罪者に対する国民の怒りが極に達した状況で、
この映画が投げかける話題は、死刑制度だ。
社会と永遠に隔離すべき残忍な殺人犯に対し、法ができるのは死刑だと叫んでいる。

チェ・ヒョングが出所する日、遺族が彼を歓迎し、共に写真を撮るシーンで映画は終わるが、
観客にこのような残忍な殺人犯を、なぜ遺族が殺さなければならないのか反問している。
遺族をも殺人者にする現実を批判し、死刑制度が施行されるべきだと主張する
『私が殺人犯だ』は、重いテーマで、難しい選択を迫る映画だ。

死刑制度が誤った司法の犠牲者を作ることもあると言う点で、
ひたすら賛成することはできない。
それでも残酷な犯罪を犯したのに反省さえしない犯罪者を人権の問題として片付け、
保護することも難しいことだ。
どんな判断をしても、『私が殺人犯だ』は明確に一つの主張をしている。
残酷な犯罪を犯しても反省すらしていない犯罪者は死刑にすべきだ。



終わったのに終わらない。。。

2012-11-11 | パク・シフ
シフ君の『私が殺人犯だ』に関する記事から 今度はコチラ


終わったのに終わらない殺人事件

『私が殺人犯だ』(監督チョン・ビョンギル)は、時効後スターになった連続殺人犯と、
彼を捉えようとする刑事の対決を描いた忠武路版アクションスリラーだ。

1986年から1991年まで、京畿道華城市泰安邑一帯で10人の女性が殺害された
華城連続殺人事件。
この事件は去る2006年、控訴時効を終え、犯人を探せないまま終結したが、
ポン・ジュノ監督の映画『殺人の追憶』を通し、再び世間に知られ、
今日まで大韓民国の三大未解決事件の中でも最も衝撃的な事件として記憶されている。
もし連続殺人犯人が控訴時効が終わった今、自ら世に出て来たらどうなるだろうか?

『私が殺人犯だ』は殺人懺悔自叙伝でスターになった連続殺人犯イ・ドゥソク(パク・シフ)と、
未解決失踪事件を暴き、彼を何としてでも捉えたい刑事チェ・ヒョング(チョン・ジェヨン)の
対決を描いている。

美しい容貌を持つ希代の連続殺人犯、そして、彼が自身の殺人行為を
一つ一つ記録した自叙伝を出版し、全国を覆すという破格的な素材を扱う。

控訴時効後、法的には無罪となった連続殺人犯が、警察も知らなかった完全犯罪を
自ら破り、衝撃告白をするという設定は、その後いかなる事件が広がるのか
不安を呼び起こすのに充分である。



アクションスリラー『私が殺人犯だ』はアクションスクール出身の忠武アクション ルーキー、
チョン・ビョンギル監督の商業映画デビュー作だ。

チョン監督はスタント界に飛び込んだアクションスクール同期生の話を扱った
ドキュメンタリー映画『私たちはアクション俳優だ』で実践アクションを
生き生きと表現し、評壇と観客に好評を得たことがある。

チョン・ビョンギル監督は商業映画デビュー作『私が殺人犯だ』で、
『私たちはアクション俳優だ』を超えるリアルアクションの真髄をリリースする。
オープニングで繰り広げられる雨降る夜の追撃シーンは、
ワンシーン、ワンテイクで見る人達を緊張させる。

犯罪を題材としたアクションスリラーの必須アイテムは、
犯人と刑事のキャラクター対決と言っても過言ではないだろう。
『私が殺人犯だ』は、スターになった連続殺人犯と、法では彼を捉えられない刑事の
インパクトあるキャラクター対決を披露する。

公訴時効が終わった連続殺人犯の衝撃告白という設定が加わって完成された
『私が殺人犯だ』の二人のキャラクターは、ビジュアルから明確な対比で
強いインパクトを与える。



美しい容貌の連続殺人犯と、顔に酷い傷跡のある荒い刑事の姿は、
誰が刑事で誰が犯人なのかと思わせ、誘発し、興味を刺激する。

また、控訴時効後、殺人懺悔の自叙伝を出版した連続殺人犯は、
スターとなって誤ったファン文化を形成し、過去に事件を担当した刑事が
このような異常現象を注視し、彼を捉えようとする対決構図は、
劇的な緊張感を呼びおこし、没頭度を高める。

ここでは、映画中盤に登場する世間に知られていない最後の未解決失踪事件は、
17年前の事件がまだ終わっていないことを新しく暗示し、
予期せぬ結末に向かって行く。

毎作品、老練な演技で観客に厚い信頼感を抱かせているチョン・ジェヨンは、
自身の顔に酷い傷を残して消えたヨンゴク連続殺人事件の犯人イ・ドゥソクを
追う事件担当刑事チェ・ヒョング役を演じる。

17年間イ・ドゥソクに向けた怒りを抱いて生きる人物であるだけに、
チョン・ジェヨンは高度な感情表現と刑事の強いカリスマを同時に披露する。

ドラマでは甘いロマンチスト キャラクターで女心の攻略に成功したパク・シフは、
公訴時効が終わった2年後、殺人の行跡を一つ一つ記録した自叙伝を出版し、
スターになる連続殺人イ・ドゥソク役を演じる。

『私が殺人犯だ』は、パク・シフのスクリーン デビュー作で、
彼は今までとは正反対の連続殺人犯キャラクターを演じ、
覇気あふれる変身を敢行した。

シフ君インタビュ~ ’12 11月 No.6

2012-11-10 | パク・シフ
次から次へと シフ君のインタビューがUPされておりますが、
バタバタしてて なかなか追いつきません…
とりあえず、今度は コチラの記事 いきます
  ※ 先にUPした各社のインタビュ~と重複してる部分(映画紹介等)は
     割愛させて頂きます


これくらいのハンサムなら 罪を犯しても人気があります

“王子様”専門俳優パク・シフが二重人格の連続殺人犯に変身した。
パク・シフが新しい一面を見せた作品は『私が殺人犯だ』



Q : 連続殺人犯を引き受けたきっかけは。

シフ : もう王子役を止める時かもと思ったから。
  先に出演した史劇でも、やはりそんな理由からでした。
  今回引き受けたキャラクターは二面性が引き立つ人物です。
  演技を始める時から どうしても挑戦したい役でした。

Q : 「王女の男」撮影が終わるやいなや映画の撮影に入ったが。

シフ : そのために少し迷いましたが、結局キャラクターとシナリオの力に導かれ
  参加することになりました。
  キャラクターを分析する時間がなく、撮影当初は史劇のトーンで演じてしまい、
  指摘されたこともあります。
  でも、幸い映画撮影はドラマより余裕があるので、徐々にキャラクターに没頭できました。

Q : 連続殺人犯がスターになるという設定は共感できるか。

シフ : 絶世の美男なら可能かも。
  ア、これは私のことではなく、劇中のキャラクターのことです(笑)

Q : アクションシーンでかなり苦労したそうだが。

シフ : 当然スタントマンがすると思ったシーンを俳優が直接しました。
  監督は『私たちはアクション俳優だ』を作り、実際にもアクションスクール出身です。
  本人が出来るアクションばら、他の人でも簡単に出来ると思ったようです。

Q : 共演したチョン・ジェヨンに不満はなかったか。

シフ : そんなことあるはずがない。
  ジェヨン先輩のアクション演技を見て心が痛かったです。
  でも、実際その姿を見ていると、自分もやらなければならなかった。
  製作スタッフも“チョン・ジェヨンが昨日そのアクションシーンを格好良く演じた”
  と私にけしかけてきました。すっかりはめられました(笑)

Q : 映画現場では お酒をしばしば飲むが、問題はなかったか。

シフ : 撮影当初はジェヨン先輩がお酒を勧めてきました。
  ところが私は飲むと寝、また飲んでは寝るので、コップを取り上げられました。
  幸いにもジェヨン先輩は話し好きで、私は聞き役タイプなので自然に親しくなりました。



Q : 「清潭洞アリス」でムン・グニョンと共演するが。

シフ : 元々「秋の童話」のファンでした。
  あの作品のグニョンの演技はとても良かったです。
  おかげで親しみやすいイメージを持っていましたが、実際会うと思っていた通りでした。
  グニョンとも食事の席でお酒を飲みましたが、
  その時も500cc一杯飲んで寝てしまいました。
  うとうとしているとグニョンが起こし、一杯飲んではまた寝ました。
  どんなに寝むくても お酒は飲まなければならない。
  でも気分は良くなります(笑)

Q : 「清潭洞アリス」にはどんな期待感を持っていますか。

シフ : 今回のドラマには作家が4人います。
  その内の1人は映画『JSA』『高地戦』等に参加した作家でした。
  その作家が男性キャラクターの執筆を担当しています。
  おかげでドラマではなかなか見られない難しいキャラクターが作られました。
  良い作品になりそうです。

Q : 結婚は考えていないのか。

シフ : 彼女いない歴7年になります。
  もちろん、その間、何人かと会ってはみましたが続かなかった。
  問題は、一つのことに没頭すると、それだけを考える私の性格です。
  恋愛をすると、そこにだけ集中して仕事が出来ません。
  当然今は恋愛や結婚を考える時ではありません。



ジェヨン氏インタビュ~ ’12 11月 No.2

2012-11-10 | パク・シフ
コチラの記事より…
『私が殺人犯だ』でシフ君と共演したチョン・ジョヨン氏のインタビューです。


パク・シフとは お酒飲めなかったんです



線の太い俳優チョン・ジェヨン(42)と、“貴公子専門”パク・シフ(34)が敵になった。
映画『私が殺人犯だ』(チョン・ビョンギル監督、8日公開)で、
刑事と連続殺人犯を演じながら激しい争いを繰り広げ、目を引く。

俳優チョン・ジェヨン(42)は『私が殺人犯だ』で難易度の高いアクションと、
深い感情表現で名不虚伝と言われている。
(名不虚伝=名声は いたずらに伝わるものでないことの意)
『シルミド』『公共の敵1-1』等の映画で既に体当たり演技を見せてくれたが、
今回の作品ではアクションシーンがさらにアップグレードした。
引き受けた役は刑事チェ・ヒョング。
連続殺人犯役のパク・シフを捉えるため、全身でぶつかり、野生の姿を見せるキャラクターだ。
信頼感を与える俳優と呼ばれるだけに 活動も盛んだ。
『私が殺人犯だ』に加え、次回作『AM 11:00』の撮影が仕上げ段階。
イ・ソンミンと共演する『さまよう刃』も撮影の準備中だ。

Q : 相手役のパク・シフは映画が初めてだが心配はなかったのか。

ジェヨン : それはなかった。
  逆に、映画だけの俳優がドラマに行くと適応出来ないだろう。
  テンポの早いドラマと違い、余裕持って撮る映画の現場に来たら、
  かえってやりやすい。  
  もちろんシステムが違うので適応するまでの時間は必要だ。
  シフも初めは感情を捉えるのに悩んだと言っていた。

Q : 今回のアクションは特に難しく見えた。

ジェヨン : タイトなスケジュールで撮影したし、雨に降られながら倒れるとか、
  寒いところで震えながら殴り合った。
  難易度が違うアクションだ。
  私の体がふわりと飛んで落ちるシーンがある。
  編集では私の顔が見えないのに、なのに自分で撮った。
  手が切れるなどの怪我もした。苦労したのに顔が映らず、さびしかった。
  自慢出来るほど私の顔が出るシーンだけを全て使えない役だ。

Q : 劇中、若い頃と 年をとった姿を同時に見せる。
  『黒く濁る村』でも同じ経験をしたが、どんな演技が難しいのか。

ジェヨン : それなりに若い頃を演じるのはまだ良い。経験してるから。
  老年を演じるには、まず声から問題になる。
  いくら特殊メイクをしても声を変えるのは限界がある。
  また、老年は未来のことなので経験がないから表現すること自体難しい。
  下手すると、真似てるだけになるので気を使う。

Q : パク・シフはアクション演技のために止めたくなったそうだ。
  それはなかったのか。

ジェヨン : 止めてはまずいだろう。損害賠償額はいくらになるんだ(笑)
  もちろん文句は出る。しかし、それは最初から放棄するのではなく、
  “今日は休みたいな”という感じだ。会社員も同じなのではないか。
  目が覚めたら撮影が終わっていたら良いのに、と言うような感じだ。



Q : パク・シフとお酒を飲んで失望したのか。

ジェヨン : 最初は何杯か勧めたがダメだった。
  飲めない奴だから~無理しても飲めない(笑)
  それでも2人とも頑固ではないので、親しくなれた。

Q : 韓国映画の好況期がきた。上手くいっていると感じますか。

ジェヨン : 実際、現場にいる人達はそう感じない。
  いつもと同じように頑張って仕事をするだけだ。
  ただし、今年は良い映画がたくさん出てきたと言うのは確かに感じる。
  過去に韓国映画の好況期が来たと言われた時は、
  完成度の落ちる映画がたくさん出て信頼を失った。
  今回は秀作が出ているので幸いだが、
  今が最も気をつけなければならない時でもあるようだ。

Q : 常にブランクなしに着実に仕事をしているようだが。

ジェヨン : そんなことはない。
  『私が殺人犯だ』の撮影が終わったのは今年の2月だ。
  それから5ヶ月間 休み、『AM 11:00』の撮影に入った。
  5ヶ月間、家で何もしないでいると、どれだけ嫌われるか。
  さほど趣味もなく家にいると失業者になった気分だ。
  『AM 11:00』も詰めの撮影だけを残し、ほとんど終わった。

シフ君インタビュ~ ’12 11月 No.5  

2012-11-10 | パク・シフ
今度は コチラの記事 いきます
  ※ 先にUPした各社のインタビュ~と重複してる部分(映画紹介等)は
     割愛させて頂きます


女性が好むポイントを知っていることが大事です

多くの俳優は言う。俳優ではなく、キャラクターとして記憶されたいと。
この難しくも甘い夢を、パク・シフは母性本能を刺激する「完ぺきな恋人に出会う方法」のジュンソクで、
ふてぶてしくも“これがキス”をした「検事プリンセス」の“ソビョン”で、
男性秘書と絡む姿まで可愛かった「逆転の女王」のク・ヨンシクで実現した。
パク・シフは作品ごとに彼でなければ想像できないキャラクターを作り出し、
それらが集まってパク・シフ流メローという1つのジャンルを完成した。
しかし、映画『私が殺人犯だ』公開を控えたパク・シフは、彼が演じたキャラクターより、
むしろ「シークレット ガーデン」のオスカー(ユン・サンヒョン)に似ていた。
無名時代でも一度として挫折したことがなく、
女性視聴者が好むポイントを正確に見抜いているパク・シフは、
憎らしいほど賢い俳優であり、男だった。

 この記事には『私が殺人犯だ』のネタバレが含まれています

Q : スクリーンに自分の顔が現れたのを見てどうだったか。
シフ : 満足しています(笑)
  照明が上手く使われたのか とてもシャープで、思ったよりスクリーン映えるするようです。
  大きい画面で見ると表情や目つきが見破られ、どこかぎこちないのでは、と心配しました。
  特にイ・ドゥソクは繊細な演技が必要なキャラクターだったので。
  笑顔もパッと明るいのではなく、目つきも何を考えているのか分からない妙な目つきに
  焦点を合わせました。


“わきまえがなく、茶目っ気なキャラクターに慣れている”



今までドラマで見せたイメージとは全く違うキャラクターだが。
シフ : ドラマで既に演じた役にうんざりし、また見せる必要もなかった。
  本当に強い役、出番は少なくとも強烈な役をしてみたかったんです。
  それで今まで見せられなかった殺人犯のキャラクターを選びました。
  演技の焦点自体も疑問を誘発することでした。
  観客が見た時、彼は反省をしに出てきたのか、注目されたいのか、
  金儲けがしたいのか、と気にして欲しかったんです。

Q : 単純な殺人犯のキャラクターではないので興味深い点があったのでは。
シフ : いつも二面的なキャラクターをしてみたいと話してきました。
  単に殺人犯の役なら、今まで積み重ねたイメージを殺人犯に変えるだけですが、
  最後にどんでん返しのある作品なら 行けそうに思えました。

Q : スクリーン デビュー作なのに加え、キャラクター自体も意欲の出る要素が多かったが、
  中盤以後からはチェ刑事(チョン・ジェヨン)にメインを譲歩するようだが。
シフ : それがちょっと惜しいです。
  演技で変身するのなら、もう一度 殺人犯のような姿を見せたかったです。
  イ・ドゥソクが人を脅迫するシーンがありましたが編集されました。
  似たようなシーンがもう1つあって、色々な理由でそうなりましたが、
  そんなことなら最初から撮影しなければ良いのに(笑)

Q : それだけ意欲があったようだが、初めての映画で得たいものは何か。
シフ : ヒットとかではなく、今回の作品をきっかけに、選択の幅が広くなると良いです。
  初めての作品としては素晴らしい選択でしたし、
  パク・シフはスクリーンでも映えると言われたいです。
  私を主役として使ったドラマ監督が映画を見て、
  キャラクターをもう少し生かせたのに、と惜しがっていたけれど、
  大事なのはそうではなく、ひとまず作品が面白くなければいけません。
  作品が上手くいけば私にも良いことがあると思い、個人的な欲は次の作品で満たします。

Q : KBS 「スター人生劇場」で『私が殺人犯だ』の台詞にアンダーラインを引き、
  本人の考えを几帳面に書き込んだ台本が公開された。
  前作でもパク・シフだけのキャラクターを演じる姿が印象的だったが、
  どのようにキャラクターに近付くのか。
シフ : 監督とたくさん話し、1作品ずつ経験を積むことが大切ですが、
  女性視聴者が好むポイントを知ることがとても重要です。
  何でもないシーンなのに女性視聴者が好む部分があればマメにモニターします。
  「検事プリンセス」で“これがキス”の反応が爆発的でした。
  台本には“輝いてキスする”とありましが、
  何をどう輝かすんだ?目を輝かせるのか?(笑)
  それで考えたのが、ひとまず軽く笑いながらキスをし、
  私の前にいる“ユンゴム”を見つめ、悪い男の匂いを漂わせながらも、
  茶目っ気ある姿を見せることができると思いました。
  ある程度は反応あるだろうと予想してましたが、あれ程だとは思いませんでした。

Q : 特別なノウハウでもあるのか(笑)
シフ : よく分かりませんが、ノウハウは持ってます。ハハハ。
  特に研究をしたと言うより、私の目つきが少し悲しく見えるようです。
  作品をしながら余裕も出来たようで、経験も重要です。
  「結婚しよう」の頃、3年ほど付き合った彼女と別れましたが、
  その彼女がそうでした。
  オッパは私と会ってた時の姿をどうして度々ドラマで見せるのか、と。
  彼女にしていたことを見せれば反応が良いみたいです。
  「結婚しよう」では厚かましくて茶目っ気なキャラクターでしたが、
  その姿が実際の私には近いようです。


“全て同じ室長、財閥2世役をしたわけではない”



Q : 「完璧な恋人と出会う方法」の頃も演技力とは別に、
  俳優が持つ感受性でキャラクターを作っていくという気がした。
  愛する女にセカンドとして残って欲しいという設定を視聴者に納得させるのは
  容易ではなかったでしょう。
シフ : ジュンソクは母性本能を刺激する男です。
  女性視聴者はそこに魅力を感じるので、このキャラクターは上手く出来ると感じました。

Q : そのせいか、ドラマが進行するにつれ、序盤から出番が多くなったし、
  この作品をきっかけにパク・シフを検索する人達が増えた。
シフ : 本当に気持ち良かったです。
  同僚俳優のファンが撮影現場に来てお弁当のイベントをするのが
  羨ましかったです。
  「完璧な恋人に出会う方法」以降から突然ファンが2~3人訪ねてき来ました。
  私にもこんな日がくるんですね。
  デビューして10年過ぎた頃だったので本当に有難かったです。

Q : 「完璧な恋人と出会う方法」以降のフィルモグラフィーを見ると、
  ややもすると室長専門俳優みたいだが、微妙に異なる点を見せてくれた。
シフ : 大雑把に見れば、みな同じ室長や財閥2世役ですが、
  よく見ればどれも違います。
  ソ・イヌはミステリーな感じがあったし、ク・ヨンシクはコミカルだったし、
  キャラクターごとに変化を与えようと努力しました。

Q : 幅を広げるより1つの井戸を深く掘る“パク・シフ流メロー”という
  ジャンルを構築した気がする。
シフ : ドラマの主役キャラクターは限定的なので、
  その中で過度にイメージ変身することは出来ません。
  男性主人公はほとんどみな白馬に乗った王子様です。
  なぜならば、それが魅力だから。
  それで史劇「王女の男」を選びました。
  台本もしっかりしていましたが、前半は厚かましい若旦那風だったのに、
  後半は復讐の化身に変わるので、色々な姿を見せることが出来そうでした。
  ビジュアルも漫画に出てくるような武士だったので、若い人にもアピールできました。
  実際、子供にも受けました。

Q : 次回作は、今までよく演じたロマンチック コメディ「清潭洞アリス」だ。
  チャ・スンジョはどんな男なのか。
シフ : とても壊れた人です。ク・ヨンシクが逃げるほどです(笑)
  作家が感情の違いを出すので、“チジル”する時は本当に“チヂル”で、
  執拗な面もあり、隙も多いですが、誰かを守る時はとても素敵な足長おじさんです。
  今まで私がしたキャラクターの集合体です。
  (チヂル=ひどい、汚いって 意味かな?

Q : 依然としてドラマではロマンチックガイの姿をアピールしているが、
  実際のパク・シフはどんな男なのか。
シフ : とてもお粗末です。黙っていれば普通なのに、
  「スター人生劇場」でキッチンタオルをチキンタオルと言ったりも。ハハ。
  昔の彼女には、そんな姿が可愛くて魅力的だと言われました。
  悪い男はドラマだけの話し。


“才能はないが、それなりに持っているのが根気だった”



Q : 1997年に役者生活を始め、2008年「家門の光栄」で主役にキャスティングされた。
  過去10年を振り返ると、どうやって耐えてきたのか。
シフ : 今考えてみると、勇気があり、向こう見ずで自信に満ちていました。
  田舎で“君はTVに出たら上手くいく”と言われ、井の中の蛙の心境で始めました。
  俳優になろうと決めるまの数か月は苦労しましたが、
  決めてからはソウルに行けば有名になると思いました。
  ところが、それから10年かかりました。

Q : その時の目標は俳優だったのか、スターだったのか。
シフ : 夢は映画俳優でしたが、成功したかった。
  父が僕たちを連れて映画をいつも見に行ってたので、
  6~7才の頃から映画は見ていました。
  ところが、あまりにも田舎だった上、人見知りが激しかったので、
  人に何かを見せるのは容易ではありませんでした。
  私が役者になるとは誰も想像をできなかったでしょう。
  母は恥ずかしがり屋が演技をすれば、性格も明るくなるだろうと思い許しましたが、
  父には どうせ途中で止めるだろうと言われました。
  役者として見せれる物は何もありませんが、唯一持っているのが根気でした。
  演技アカデミーでは100人が始めましたが、
  終了する時は私を含み5人だけが卒業しました。
  幼い頃も早く走るより持久走に自信があったし、
  他の賞はなくても皆勤賞は必ず取りました。

Q : 自信のみで上京し、初めて踏み込んだのが演劇だった。
シフ : 演劇のポスターを貼り、チラシを配りながら、時々端役で出演しました。
  そんな経験を積んでいきました。
  他の人は私が比重ある役なのか、ない役なのか知らないので、
  有名な俳優が出る作品なら、主役の隣に座る役でも出演しました。
  そうこうするうち、若くてスマードだったので主役を貰いました。
  台詞もあまりなく、イメージのみのキャスティングでしたが(笑)
  ビジュアルがすっきりしているので広告のオファーが入ってきて、
  広告を撮影し、イメージ メイキングの出来が良かったので、
  エージェンシーでマネジメントを紹介してくれました。

Q : その間、自信が無くなったことは一度もなかったか.
シフ : 全くありませんでした。
  撮影現場はなくとも、人気がないわけではなかったから(笑)
  一緒に演技する先輩にも“君はどこから来たのか知らないけど、反応が良いね”
  と言われました。
  自信がなければこの仕事は出来なかったでしょうから。
  役者でも選手でも、マウンドに上がった時の自信が最も大事です。
  人がいくら選手に何を言っても、その人に十分資格があるから
  監督はマウンドに立たせたんですから。
  何より母が幼い頃から、たくさん自信を持たせてくれました。
  少々足りなくても、いつも上手だと褒めてくれました。
  若い仲間は一瞬でサッと上がるけど、私の作品は反応は良かったので
  少しずつ積み上げていく感じでした。
  「結婚しよう」のあと、「君はどの星からきたの」に出演しながら、
  少し知名度が上がった時スランプが来ましたが、
  「完璧な恋人に出会う方法」が反応良く、「家門の栄光」でまた少し名が知れました。
  本当に 一段、一段でした。

Q : なので、今でも過剰な欲を出さないのか。
シフ : 大きな目標はありますが、一つずつ上って行く楽しさがあります。
  実は「王女の男」で話題になりましたが、
  以前の作品も成績は悪くなかった。ハハ。
  大きな人気にはならなかったが、反応はありましたし、
  キャラクターもいつも愛されました。

Q : それでは大きな目標は何か。
シフ:韓国だけでなく、海外でも認められる俳優になりたいです。
  最近はグローバルじゃないですか。ひとまず目標はアジアです。
  中国市場を捉えるか、世界市場を捉えるか。

Q : ひょっとして ハリウッドへの欲もあるのか(笑)
シフ : ハリウッドは言葉のこともあって容易ではありません。ハハ。
  でも、台詞のない役で始めれば良いかな。してみましょうか。

シフ君インタビュ~ ’12 11月 No.4

2012-11-08 | パク・シフ
続いて、コチラの記事 いきます
  ※ 先にUPした各社のインタビュ~と重複してる部分(映画紹介等)は
     割愛させて頂きます


パク・シフのフェイスオフ… “逃げたかった”



「観客の反応が気になり、心配です。
 映画は初めてなので、大きなスクリーンに私の顔がどう映るのか。
 幸いなことに、スクリーンに映る自分の姿は、悪くはなかったとのことです」

撮影は強行軍だった。
『私が殺人犯だ』はアクションスクール出身のチョン・ビョンギル監督の
商業映画デビュー作で、アクションの難易度が高かった。
救急車と3台の車が絡まって道路の上を走るカーチェイスシーンは
何と10日もかかった。
危険なシーンが多かったが、スタントなしで演じた。

『私が殺人犯だ』は俳優パク・シフのスクリーン デビュー作だ。
劇中、連続殺人犯イ・ドゥソクを扮した彼は、カーアクションシーンや
素手で格闘するシーンまで代役なしで演じてみせた。

「壊れた車のガラスで頭を打ったのに、監督は“大丈夫ですか?”と聞くどころか、
 “もう一度行きます”と言われ、参りました。
 零下の寒い日、冷たい水で10時間以上も泳がされ、率直逃げたくなった。
 デビュー以来こんなに大変な撮影は初めてでした」

撮影は辛かったが、カメラに撮られたシーンを見れば‘ウッ’と気弱になる。
実際、パク・シフが苦労して撮ったシーンは、『私が殺人犯だ』の見せ場となる。
きれいな顔と相反する筋肉質のスタイルにも感嘆の声が上がる。



映画でパク・シフは善と悪を行き来する。
最後のどんでん返しの鍵も彼が握っている。
直接会ったパク・シフは、映画の中のイ・ドゥソクがそうであるように、
今までの姿とは違う顔を何度か見せた。
一重なのに大きな目と口元が時に善良に、あるいは愕然と変わるように。

都会的な顔付きとは違い、忠南扶余の小さな村で生まれ、田舎で育った。
様々なメロドラマで主演を引き受けているが、
実際には7年以上も恋愛と縁のないシングルだ。
少年のような容貌と筋肉質の体は、
美肌の母親と、彼のようにモデルと俳優業をしていた父親から
半分ずつ譲り受けたものだった。

『私が殺人犯だ』賞賛に値する4つのポイント

2012-11-08 | パク・シフ
シフ君の『私が殺人犯だ』に関する こんなの記事がありました
(kstyleさんの翻訳を貼らせて頂きます


『私が殺人犯だ』賞賛に値する4つのポイント



脚本、アクション、撮影と編集、そして俳優たちの調和があった
『殺人の追憶』『チェイサー』『アジョシ」に続く“韓国型感性犯罪作品”

タイトルを見てまあまあだと思った。
劇場でチケットを買う時や映画館に入場する時、「私が殺人犯だ」という言葉を
どれほどの人々が話題にするかを考えてそう思った。
しかし、映画は“まあまあ”どころではなかった。
映画の途中でくしゃみが出そうでも、我慢して一つのシーンも見逃したくないほどだった。

大作ではないが、この映画には賞賛に値するポイントが4つある。
第一は脚本と演出だ。とりあえず全体的に脚本は完璧な方だ。
“話にならなさそうな”ストーリーを最後まで観させる丁寧さが引き立って見える。
演出は遺族が初めて登場してから、しばらくは落ち着かなかったり、
どこかで見たような気がするなどの物足りなさがあったが、
上手に練り上げられた脚本がそんな部分を全部理解できるようにしてくれている。

第二のポイントは、アクションシーンだ。
序盤の格闘シーンと追撃シーンは俳優と撮影、編集のパートが渾然一体となり、
非常に見事な出来上がりだった。
以降何回か登場するカーアクションのシーンは、脚本がそうだったように、
“話にならなさそうな”シーンを楽しめるように作り上げられている。
特にスタントアクションを演じた俳優たちに心から労をねぎらいたい。

ここで少し、これは言っておきたい。
“話にならなさそうな”ストーリーとアクションシーンに、
どのようにして観客を集中させることができたのだろうか。
それは「殺人の追憶」のように、題材に適切な“時事性”があり、
「アジョシ」のように、人物の行動に“単純な復讐の妥当性”が溶け込んでいる映画だったからだ。
さらに「チェイサー」で感じた“悪を持って悪を追い払おうとする雰囲気”が加わり、
観客の関心を集めることができたのである。

第三のポイントは撮影と編集だ。
一言でいえば、“上手く撮り、上手くつなげた”である。

第四のポイントはやはり、チョン・ジェヨンとキム・ヨンエを始めとする俳優たちの名演技だ。
特にチョン・ジェヨンは、この映画で非常に重要なポジションにいる。
主人公だからとか、人気俳優であるからだけではない。
実は「私が殺人犯だ」は、最初の始まりは平凡で、しばらくはこれがどのように展開していくのかと
多少訝しむような演出になっている。
そんな映画へ観客を引き込むのが、“チョン・ジェヨンの力”だ。



チョン・ジェヨンの力が輝いた!“台詞とアクションまで完璧”

チェ・ヒョング(チョン・ジェヨン)がイ・ドゥソク(パク・シフ)のサイン会に訪れるシーンがある。
ヒョングが暴れる思ったヒョングの昔の後輩である警護員が、彼の前に立ち塞がる。
その時のヒョングの台詞が圧巻だった。「お前にサインをもらう」この台詞。
脚本通りだったかアドリブだったかは知らないが、手を叩いて笑った。
そこで共感してしまい、この映画の味方になっていった。

“チョン・ジェヨンの力”とはまさにこれだ。観客を出演している映画の味方にするのだ。
彼の演技は卓越している。自然でありながらも親近感がある。
台詞を言うときの口調やトーンが楽しみを与える。
例えば映画の中盤以降、チェ・ヒョングが誰かを追いかけるシーンがある。
急に彼の前で自動車が止まると、その緊迫した追撃の渦中でも彼は運転者に悪態をつく。
これがリアルな人間の姿なのだ。本能的に演技をする俳優、それがチョン・ジェヨンだと思った。

パク・シフも初の映画で相当注目すべきシーンを見せてくれた。
特に出版社の女社長との祝いの席で彼女に「殺人犯だからナメてるのか」と冷静に怒る姿が良かった。
何よりこの映画の持つどんでん返しの特性に適した演技を見せてくれた。
また、ドラマ「太陽を抱く月」で悪役を演じたキム・ヨンエも遺族の一人として名演技を披露した。
その他、チャン・グァン、チョ・ウンジなど手堅い演技力を持つ役者達が作品の完成度を高めている。

この映画には、結構などんでん返しが隠されている。
制作のニュースを聞いて、何かが潜んでいるだろうとは予想はしていたが、
具体的にまでは考えられなかった。
確かにこの映画は一度は観るに値する。色々な理由により見づらい部分もあるし、
悲しくもあるが(内容上そうだという意味である)、映画を観る前に予想したつまらなさの代わりに、
楽しさを見つけることができる作品だ。

映画が終わって流れるエンド・クレジットを見れば、各地域のフィルム・コミッションが
この映画を手助けしていることがわかる。
最近観た韓国映画の中では一番多くのフィルム・コミッションが協力している。
おそらく全国を回りながらストーリーに適したロケ地を探そうとしたのではないかと思われる。
少なくとも、「私が殺人犯だ」はそのような制作陣の苦労が無駄にならなかった作品だと言えるし、
観客の反応が特に気になる映画である。


ジェヨン氏インタビュ~ ’12 11月 No.1

2012-11-08 | パク・シフ
続いてコチラの記事 は、『私が殺人犯だ』でシフ君と共演した
チョン・ジョヨン氏のインタビューです。


パク·シフを信じている



『私が殺人犯だ』のチョン・ジェヨンに実際会ってみると…
私より先に彼に会った某記者は、
「チョン・ジェヨンはとても率直な俳優、素敵な役者だ」と耳打ちした。
その記者はチョン・ジェヨンと会い、男達だけが分かる世界について
長い時間話しを交わしたと言う。

そのためだろうか。チョン・ジェヨンに会いに行くのにときめいた。
一体どんな俳優なら あんなに称賛されるのだろう。
実際、向き合って座ったチョン・ジェヨンは非常に率直だったし、
言葉を一つ一つを選んだ。
もちろん自身が生きてきた役者人生をベースにした演技観についてだ。

率直に言えば、チョン・ジェヨンという人に対し、どう説明をすべきか分からない。
一体どんな修飾語でチョン・ジェヨンを説明できるだろうか。
いかなる隠喩と比喩にも説明されないチョン・ジェヨン。
彼は大韓民国が産んだ役者の代表であった。

インタビューを終えて帰る途中、短い時間で彼に聞けなかったいくつかの質問を再確認し、
次に会う約束をした。
そんな理由から、私はチョン・ジェヨンにもう一度会いたい。



“私は女っぽい”

チョン・ジェヨンと言えば、思い浮かぶ単語は断然“男性らしさ”であろう。
チョン・ジェヨンを想像するなら、誰でも馬鹿正直で、強靭、
そして男性の極限状態を思い浮かべるだろう。
特にチョン・ジェヨンが今回の映画『私が殺人犯だ』で引き受けたのは刑事役だ。
彼はどの俳優よりも破壊力の強い刑事を演じた。

そこで、彼への最初の質問は「ビジュアル的な面で強い印象を与える」。
返ってきたのは「私は女っぽい」
何と奇怪な返事だろうか。チョン・ジェヨンが女っぽいとは。
だが、チョン・ジェヨンは自身が照れ屋な部分も多く、
人見知りも激しく、女性のような性格を持っていると明らかにした。

「私の話し方や声、ビジュアル的な面で男らしく見て下さると思います。
 ですが、私は女性的な面もあります。
 『私の結婚遠征期』や『小さな恋のステップ』 のような作品では、
 女らしい面がたくさん見られます」

時間が経つにつれ、私達は自然に過去の話を交わすようになった。
それも、過去のチョン・ジェヨンのビジュアルについてだ。
彼はデビュー当時、自分のビジュアルが気に入らなかったと言う。
イケメンでもなく、かと言って個性が強い顔でもなかったため、
オーディションで何度も落ちたと言う。

「演技することにおいて、私の外見はコンプレックスでした。
 どう克服すればよい?そのまま演じながら克服しました。
 あいまいな私のようなビジュアルを求められる日が来ると思いました」



“映画だけのチョン・ジェヨン、ドラマだけだったパク・シフ”

チョン・ジェヨンのフィルモグラフィーを見ると、独特なものを発見する。
彼は演劇「無駄骨」でデビューした後、32本の作品に出演したが、
ドラマは1本も彼の出演作リストにはない。
ずっと映画だけに固執してきたチョン・ジェヨン。
彼はやむなく(?)スクリーンだけに固執する役者となった。

そうかと思えば、『私が殺人犯だ』でチョン・ジェヨンと共演したパク・シフは、
今回の作品を通して初めてスクリーンデビューとなった。
パク・シフは今までドラマにだけ出演して経験を積み、
チョン・ジェヨンと共演し、いよいよ映画ファンと会うことになった。

演技方において著しい差を見せる二人が共演するというニュースは少し不安だった。
映画畑で育ったチョン・ジェヨンと、
ドラマを通して美しいイメージを構築してきたパク・シフが共演し、
不協和音はなかなったのだろうか。

「全くそんなことはありませんでした。
 シフも学ぼうという意欲がある仲間です。
 私はただ横で「映画はこんなもんだ」とだけ教えました。
 いつも頑張っている仲間と息が合わないのでは、
 と、言う心配はありませんでした。
 私たちの映画の前の週に『オオカミ少年』が公開され、
 その翌週『ジャッカルが来る』が公開されます。
 ソン・ジュンギ、キム・ジェジュン、若い仲間と対決(?)です。
 私はシフだけを信じています。ハハ」