小・中学校では「人をダマシてはいけない」「社会のために働け」と教えられる。ところが、社会に出て、小・中学校で教わったことが、事実でないことを思い知らされる▼アメリカでは、7割は第三次産業。モノを作らない社会だ。成熟社会という人もある。が、アメリカ国民の必要とするものを、誰かが作っている。して、アメリカ国民はサービス業や金融業で働くこととなっている▼サービス・金融というと、それなりの産業かとは思ってしまう。しかし、現実は甘いものではない。サラ金も、先物取引を唆すのも金融業。マルチ商法まがいは、サービス業である▼さて、日本もアメリカ追随は、いい加減にしなければならないが、人をだますことを社是とする企業が多くなった。若者が就職難で、やっと就職できたところが、そんな企業であることは多い。「今の若いモンは、気に入らなければすぐに辞める」とか言われるが、実態はそうでもない▼若者に難癖をつけている、社会のトップはどうなのか?大企業経営者も変わったものだ。「従業員は家族。首を切る時は、腹を切れ。」といった、過去の経営者が懐かしい。今の大企業のトップは、総じて渡り鳥。銀行や系列からの天下りが殆どだ。団塊の世代は、社会に出てからの数も多かった。今もって、企業トップに残存しているということは、勝ち組の企業戦士。派閥をつくり、謀略を巡らせ、仲間を陥れた類である。また、数年の腰掛で、今さえ良ければだ。会社や、まして社会のことなど……▼そんな社会のトップに、まして、そんな連中のメカケ政治屋に、見向きもしない若者に、何を言えたものではない。が、昼のバライティー番組で、間抜け評論屋の解説に、ウンウンとウナヅイテいる若者を見ると、恐ろしさを感じるのだ▼いずれにしても、今の社会で、どの位置に居ようが、この現実に責任を負わねばならないのは団塊の世代だ。残り少ない人生で、何かをしなければ……。主人公は若者だ。彼らの成長の芽を、そっと育てたい▼市場経済原理など、一定の枠内の、一定の部分にしか妥当でないのは、最早、地球規模で証明済みである。大戦後、唯一の戦場にならなかった列強のアメリカ。有り余る余裕と貪欲で、世界を征してきた。が、労働は神が与えた罰と解釈する、偏向キリスト教思想。人を陥れて顧みない一部のユダヤ人経営の巨大銀行群。彼らが既に、自滅した現実に、正面から向き合おう。OECDは2016年に、中国がGDP(国内総生産)で、アメリカを追い越すとする。軍事力で他を制する時代は終わった▼地球規模の政治・経済バランスの、変化の時代だ。まして、日本の支配層(1%)のチンケな思惑など、問題の数ではない。革新を標榜する者たちの一部にも、サラリーマン思想が蔓延していることにも、警告を発したい。地球規模で、また日本の変革の時代に生きた事に感慨である(コラムX)
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