『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

1999年9月創刊。≪阪神道路問題ネット≫交流誌のブログ版。『目次』のカテゴリーからの検索が便利。お知らせなども掲載。

『みちしるべ』横断車道(45)**<2007.5. Vol.46>

2007年05月06日 | 横断車道

なかなか暖かくならなかったが、相対的に暖冬であった。異常なほどに降雪が少なかったので、スキー場の開幕がなく終った所もあるとのこと。随分前から、スキーシーズンの中心が年末年始なのに、その時期に降雪量が間に合わないという話は多くあった。やはり地球温暖化なのであろうか▼気になるのは、今秋のお米の収穫である。暖冬の次の収穫は悪いものだと聞いた。充分な降雪がないと、病害虫の越冬率が高いとのことだ。また、田植えシーズンに期待できる雪解け水の量の問題もあるそうだ。食糧の自給率の悪さは、今に始まった事ではない。先進国では考えられない、カロリーベースで40%をきるところまできている。とはいえ、トイレットペーパー騒動や、米の緊急輸入騒動もあった。世界的な穀物不況があれば、ファンドマネーが異常相場を体現する可能性もある▼このまま夏も暑ければ、熱中症で亡くなる人も多くなる。パチンコ店の駐車場を、点検して廻る従業員も大変であろう。何より冷房慣れした都会の現代人にとって、ヒートアイランドの都心は、暑いというより危険という状態になるかもしれない。日本以上の格差社会の先進国、アメリカでは熱波で死ぬ人が大変多い▼南極の雪解けや海水の膨張で、海面が上昇し、国が消滅するところも出るそうだ。日本だって他所事ではない。太平洋に面した、日本の富の集積地は、海抜ゼロメートル地帯である。総ての防潮堤を50cmかさ上げするのは、不可能に近いという。必ず起こるとされる東海・東南海・南海地震では、津波に襲われる地帯でもある。その時は「日本沈没」かもしれない。津波は寄せては返すという波ではなく、数キロの長さの、寄せっぱなしの波である。数分の間ずっと、防潮堤を超えてくるのである▼炭酸ガスの排出量の削減は、ここへ来て現実味を帯びている。ハイブリッドや燃料電池、またバイオ燃料で、モータリーゼーションの質的変貌が可能なのか。結局の所、圧倒的な量的削減しか道はないようである▼「地球に優しい」という標語は、最も嫌いだ。地球は温暖化などで、人類が滅んでも何ともない。人類そのものが地球の癌だという人さえいる。環境問題は地球の為ではなく、人類の為だけの課題なのである。人類以外の絶滅危惧種を守るのも、生態系が崩れる事による人類生存環境の崩壊を懸念するからで、その種を哀れんでいるわけではない▼「子や孫の為に」という標語もあった。それは日本が憲法9条を破棄し、戦争をする国になって、徴兵する懸念である。地球温暖化は現実に車社会を支えた、我々に直接ピストルを突きつけてきているのだ。それでも君達は、マイカーに固執するのだろうか (コラムX)

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