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中国GDP、第4四半期は前年比6.8%増 15年は25年ぶり低水準 (ロイター)

2016年01月20日 | 中国バッタ屋経済の終焉
中国GDP、第4四半期は前年比6.8%増 15年は25年ぶり低水準
ロイター 2016年 01月 19日 14:42 JST

[北京 19日 ロイター]

中国国家統計局が19日発表した2015年第4・四半期の国内総生産(GDP)伸び率は、前年同期比6.8%となった。市場予想と一致したものの、前四半期の6.9%から鈍化し、世界的な金融危機に見舞われ6.2%成長となった09年第1・四半期以降で最も低い水準となった。

 追加の景気刺激策を講じるよう当局への圧力が強まりそうだ。

 2015年通年のGDP伸び率は前年比6.9%で、政府目標の7%前後に沿う内容となった。ただ、1990年以来25年ぶりの低水準となった。エコノミスト予想も6.9%成長だった。

 ロイター調査によるアナリスト予想では、中国経済は今年も鈍化し、政府が財政出動を増やして追加利下げに動いたとしても成長率は6.5%に低下すると見込まれている。

 中国経済は2桁成長時代から1桁台半ばのより持続可能な成長時代に移行しており、今のところハードランディングの兆候は見られていない。

 一方で、中国経済統計の正確さをめぐっては懐疑的な見方が根強くあり、実際の成長率は統計を大幅に下回っているとの声も一部に聞かれ、世界経済の懸念材料となっている。

 第4四半期の中国GDP伸び率は前四半期比では1.6%となった。第3・四半期の1.8%から鈍化したほか、予想の1.7%も下回った。


<その他経済統計もさえず>
 同時に発表されたその他の中国経済統計もさえない内容となった。

12月の鉱工業生産は前年同月比5.9%増。増加率は予想の6.0%を下回ったことに加え、11月の6.2%から縮小した。

12月の小売売上高は前年比11.1%の増加。こちらもプラス幅は予想の11.3%を下回ったほか、前月の11.2%から鈍化した。

15年通年の固定資産投資伸び率は前年比10.0%となり、予想の10.2%に届かなかった。1─11月の伸び率は10.2%だった。



<不動産市場の低迷>
招商証券のエコノミスト、張一平氏は、中国経済が盛り上がらない最大の要因はセメントや鉄鋼といった原材料需要の動向を左右する不動産市場の低迷だと指摘。「2015年にとられた不動産に対する支援策の効果はまだ見られていない。16年の中国経済は一段の下振れリスクに見舞われるだろう」と述べた。

中国国家統計局が発表した2015年の中国の不動産投資は前年比1.0%増加。伸び率は約7年ぶり低水準となった。新規建設(着工面積)は14%減少した。

国家統計局は記者会見で、2015年の成長率は「苦労して達成」したと説明。中国経済の構造調整は重要な段階にあると付け加えた。

方正証券のアナリスト、郭磊氏はノートで「さえない価格のほか、一部産業で進行中の生産能力削減努力により、工業のパフォーマンスが押し下げられている」と指摘。「2016年には、商品相場底打ち、デフレ緩和、景気循環セクターの安定が見込まれ、中国経済とって一定の下支えとなるだろう。われわれは今年第2・四半期以降に一定の回復がみられると予想している」とした。


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