進め!認知症防衛軍!

いつまでもぼやいてもしかたないので!認知症の姑『ばば』マイペース妖怪『のらりじじ』と暮らすree、今日も戦っています!!

ついに・・? 小事件

2006-04-05 09:50:00 | 取り囲む人たち
デイのお迎え15分前。
階下で爺婆の声がする。

爺 「もう、迎えに来るんだからすぐ帰ってこいよ~」

・・・すぐ、帰って・・・? 出かけるのか?
その時私はお化粧中。顔にファンデーションを塗り、まだ眉毛がない。

婆「わかってるよ!じゃあ、いってくるよ~」

待て!! せめて眉毛書くまで!!!

慌てて眉毛をかいて下に降りたときはもうときすでに遅し。
婆の姿はない。
のらり爺は「すぐ帰ってくるっていってたんだけどな~」

小雨の降る中、傘もささずにどこに行ったのか。
お迎えまであと8分。
とりあえず、デイの車が来るほうとは反対の、よく買い物に行く2軒のお店に向かうルートを探す。
婆の行きそうなところ・・・。
気がつくとTシャツにジャージ、エプロンというオバサン丸出しルック(古!)になぜか化粧、という格好だ。
婆の姿はどこにもない。
お店の人に「こ~んなちっちゃいおばあちゃん、通りませんでした?」聞いてみる。
見かけてないようだ。参った。
ついに迷子になったのか?
デイの車が来る前に自宅にいったん戻る。
やっぱり婆はいない。
爺に、荷物を持たせ車がきたら先に行くように伝えて、近所の、婆が寄りそうなお宅へ聞きに回る。
やっぱりいない。
とその前をデイの車が通り過ぎた。
私も家に戻る。やっぱり直接話そう。(爺、いまいち信用できないし)

ドライバーさんにわけを話そうとした瞬間、
「いや~奥さんが(婆のこと)あっちのほう歩いていたんで拾ってきちゃいましたよ~」
と、ドライバーさん。

なにいいいい!?

なんでも、商店街をフラフラ歩いていたんだそう。
ドライバーさんにかいつまんで事の顛末を話し、よかったよかった。
ホント、運がいい。
こんなことになる前からデイに通っていたのは正解だった。
ドライバーさんも「似てるな~」と思って車を止めて追いかけてくれたらしい。
ドアツードアの送迎車の規定からは外れてしまうのだろうけど、感謝感謝だ。

私や爺が怒っている気配を察したのだろう。
車のドアを開けると、婆はシートにうずくまるようにして小さくなっていた。

私 「そんなんしたって、見えてるよ!全くもう!!心配したよ!!」

正直言って婆が「私はすぐ帰ってくるつもりだったよ」と言ってのけると思っていたので、この反応は意外だった。
うずくまったまま、そうっと私の顔をみて「・・・ごめんね。わかんなくなっちゃったんだよ・・・。」
婆も不安になったんだ。怖かったんだね。
傘もささずに、雨の中、歩き回ったんだもんね。

デイの日でよかった。
パートにでている最中にこんなことが起こりませんように。
そして、ドライバーさん、ありがとう。

飾ってみた・・・?

2006-04-05 07:21:40 | 言動
先日、「最近はこんなきれいなたわしがあるんだ」と、感心したその『たわし』。
今日はこんなところにいらっしゃった。

ちなみに160センチ弱の私の頭の高さにある、タオルハンガーの上におかれている。

私 「これ、きれいな色だねえ、使うのもったいないねえ。」
  (ここであえて『たわし』といわないとこがポイントである。)

婆 「そうだろ。さっき買ってきたんだけどさ、茎んとこがおれちゃったったんだよ。」
  (やっぱりお花のつもりらしい)

私 「へ~そうなんだ。だめだねえ、そんなすぐ折れちゃ」

婆 「いいだろ、ああやって飾っておけばさ、きれいだからさ」


小柄な婆は精一杯背伸びしてのせたに違いない。
そのがんばりに免じて、1日くらいはこのままにしておくか・・・。