音楽にこんがらがって

音楽制作を生業としている加茂啓太郎の日常

ふへへへへへへへ大作戦について

2015年05月26日 | 音楽
寺嶋由芙4thシングルにしてメジャーデビューシングル「ふへへへへへへ大作戦」5月20日リリースになりました。

次回作はどうしたものかと2月8日のワンマンが終わった頃から考えていました。

大瀧詠一さんが亡くなった後、いろいろ研究本が出ましたよね。読んでいるといろいろ分かった事があって、彼の作品を聴くのが楽しくて仕方がありませんでした。

音楽というのは、ただ聞いて気持ち良いとかでは無く、そのバックボーンとか、ドラマとか知るとより深く楽しく聴けるんですよね。

大瀧さんが提供した松田聖子、薬師丸ひろ子、小泉今日子等の曲を聴いて、今、寺嶋由芙が80年代のタイムスリップして大瀧さんに曲を頼んだらどうなるかと妄想してました。


大瀧さんDNA的なアーティストに頼むというのもあるんですが、それだと大瀧さんの劣化コピーになる可能性が高いと思うんです。

なので、ここは音楽を構造で理解し、なおかつ自分なりのテイストをオンしてくるrionos ちゃんに頼みました。

メロディーはBメロは1回、サビは履歴を見るとVer7まであるので7回は直してもらったと思います。

直すか直さないかは簡単です。
2回聴いて覚えているかどうか。本当ならば1回聴いて覚えてないといけないのですが歌詞も歌もない状態で、それはハンディとして
認めました。

プラス抽象的ですが、シングル曲としての品格があるかどうかも判断材料です。
売れた曲、歴史に残っている曲は「品格」があるんです。

それは音楽でしか表現出来ない何かがある曲だと思います。ゲーム、ドラマ、映画、に負けない強度があるかどうかなんです。

この抽象的なものが識別出来るかどうかがディレクターの能力なんじゃないでしょうか

歌詞は大森靖子さんに特にオーダーはなくお任せました。
彼女は寺嶋由芙に対して、すでにビジョンがあるのでプロデューサーとして作詞を任せたいと思ったからです。

ただ、出来てきた時はびっくりです。元ネタは由芙ちゃんのツィートなんですが、さすがぶっこんだ歌詞来ましたね。

こういう想定外の歌詞に「行き過ぎですね」とNGを出すのは簡単なんです。大森さんに僕の度量を測られてるな、とも思いました。

なので反対意見も正直ありましたが、一部、季節感が合わない部分があったので、そこは直してもらったのですが、後はそのままです。

「あんまり真面目を舐めないでね」は4回も出てくるのでしつこいかなとも思ったのですが、このメタ構造感最高なのでママにしました。

アレンジのオーダーは「ヘブンリィー」です。Beach BoysのGOOD VIBRATIONS, Flaming LipsのRace for Prizeがリファレンスです。

rionos ちゃんにハーモニーを盛りに盛って入れて貰いました。

それとオーガニックなグルーブが欲しいとrionosちゃんからの希望でギターとベースは生で入ってるのをお聞きがしなく


ミックスは今回初めてお仕事した、手塚さんというチャラや古内東子等を手がける方に頼みました。狙い通りの良い感じになりました。


マスタリングは水晶をテレコの上に置き、ケーブルのハンダも50年代の有害物質が入ったものが音が良いと使う、ほぼパラノイアの藤野さんです。


カップリングとDVDについてはまた続きます



これは30年後も聴き続けれて欲しいです
ふへへへへへへへ大作戦(初回限定盤A)(DVD付)
寺嶋由芙,大森靖子,柴山俊之,クリス・モスデル,rionos
ユニバーサル ミュージック

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