音楽にこんがらがって

音楽制作を生業としている加茂啓太郎の日常

Base Ball Bear ニューアルバム

2009年09月01日 | 音楽
「音楽は発明だ」と音楽王、細野晴臣さんが何号か前のTV Brosで言ってましたが、そんな大それた発明でなくてもいいんです。むしろそっちの方が日常に必要だったり馴染みが良かったりします。 このBaseBallBearのニューアルバム「(WHAT IS THE)LOVE&POPはポップ・ミュージックにおけるほんの少しの、でも、それはあるとないとでは大違いの事がいっぱいあるような気がします。例えば鰻に山椒とか、眉の書き方で女子の顔つきが全然違うとか。安いワインでもデカンターに移してしばらくすると全然美味しくなるとか、しめじは冷凍すると旨味成分がますとか「ためしてガッテン」的な美味しいポイントがいっぱいあります。(実例でいうと関根史織のコーラスとか) 歌詞ではブライアン・ウィルソンがサーフィンをしなかったり、ジーン・シモンズが、母親の忠告で酒、タバコ、ドラッグをやらなかったりするように体験ではなく、憧れとしてのメタ体験を描くことで、経験のない方がリアリティを感じさせる歌詞が書けるという方法論が成功しています。 「新しいけれど、新しすぎない」これは売れるポップ・ミュージックに必要な事だと思います。 彼らにあったのは02年春。その時はホリ君の明日のデートがどうなるかという話をした事しか覚えていません。その時から7年。マスターピースが出来たと思います。


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