世間的にはグランプリファイナルなのに、まだNRW杯をひきずっている私です。
NRW杯のサイトに、中庭くんのSPとフリーの写真が一枚づつアップされていますね。
http://kunstlauf.nrw-trophy.de/newsletter.html
SPの、とてもロシアっぽい衣装に注目~。
私の個人的見解としては、やっぱり去年の衣装のほうが好きです。
そして、肌色の部分がロシア人仕様なので、妙に色が薄いのも気になります。
ベルトが動いてしまうのは気にされていたので、それは全日本までに直ると思うのですが、他はこのままなのかなあ・・・。どうかなあ。
思いつくままにエピソード。
そういえば、1位のマヨロフ選手、マイペースで猪突猛進な感じでした。
フリーの当日の朝の公式練習のときに、音かけしている中庭くんに突っ込んできて、見ているこちらが怖かった~・・・。
危うくぶつかるところで、中庭くんのほうが気がついて避けていたけれど、音かけしている選手優先なのは不文律のはず。
その後謝罪した様子もなかったし・・・。格別好きでも嫌いでもなかった選手なのですが、なんだか高感度が下がってしまいました。
2位のトレチャコフ選手は、ジャンプは上手いけれど、ちょっと膝と足首が硬くて損をしている印象。SPはほぼ完璧な演技だったのに、ミスもあったマヨロフ選手に大幅に点差をつけられてしまっていたし、フリーもベルギーの選手に、してやられてしまった感じ。
「彼は見るたびに怒っていましたよ。よっぽど自分の演技に対する評価に不満があったんでしょうね。」
と、中庭くん。
彼は背も高いのに、本当に頭が小さくて、見た感じが10頭身くらいの印象なんですよ。
なので、彼が他の選手と一緒に練習しているところを見ると、遠近感がよくわからなくなってきたりしました。
3位のパベル・カスカ選手は、とにかく安定していました。
3Aとか4回転といった大技の無い代わりに、全てをきっちり真面目に決めてくる印象。
中庭くんの試合を観戦するためにヨーロッパに行くと、大抵彼も出場しているので、もうおなじみの感じ。
フリーは昨年と同じかな。SPの演技、かなり好きです。メダルが獲れて、とても嬉しそうでした。
4位のコンテスティ選手、大好きです。
地元のお客さんも、殆ど彼目当てといった感じで、大人気・大声援を貰っていました。
顔がものすごく好みとかそういうのではないのですが、とにかく、全体の雰囲気が、とってもハンサムな選手。
「多分、彼はとっても良い人な気がします。会うたびに日本語で『おはようございます』と挨拶してくれるんですよ」
と中庭くん談。
フリーの滑走順抽選のあと、
「Hey, you 23!」
と、声をかけられた中庭くん。滑走順が23番だろ、って言われたわけですね。
「Yes, and you?」
と聞いたら、
「Me? 24」
と言われたので、日本語で
「良かった」
とつぶやいたら、それを聞きとがめられて、
「Why,ヨカッタ???」(どうしてヨカッタなの?っていう感じで)
と聞かれていました。コンテスティ選手の後には、やっぱりちょっと滑りにくいですよね。盛り上がりといい、存在感といい。
良かったの意味を、わかっている感じだったのにはびっくり。
コーチでもある奥様と、多分ご自身のお父様と、小さな息子さんを連れてきていて、いつでもどこでも仲良し親子といった感じでした。
リンクで一緒の目線にしゃがんで、ザンボニーを見せてあげていたり、素敵なパパっぷりでした。ああ~、本当に素敵すぎでした。いろいろと。
5位のヨリク・ヘンドリクス選手。
私は初めて見た気がしますが、どうだったかな。
SP12位からフリー1位で総合4位。フリーはほぼノーミスの断トツでした。
ピアソラメドレーのようなフリーで、後半のステップの前とか、嬉しそうでにこにこしながら滑っていました。最後はもう、ガッツポーズ。
あれだけ全て決まったら、そりゃあ嬉しいですよね。
8位のバリエフ選手、石川翔子選手に向かってバシバシとウインクを飛ばしていたようで、翔子ちゃんが、
「ちょっと引きます」
と言っていました。
「ジュニアグランプリシリーズで一緒だったことがあって、そのときは(水津)瑠美ちゃんと一緒だったんですけど、目が合うたびにリンクの中からでもウインクしてくるんですよ~」
とも。でも、多少好き嫌いはあるにしても、ハンサムだから、日本にきたら人気出そうなんですが、翔子ちゃんには一刀両断されていました。
スケートがもうちょっと上手だといいのかしら。
ちなみに翔子ちゃんの憧れのスケーターは、トッド・エルドリッジだそうです。
そりゃあ素敵ですよね。
9位のカザフのアブザル・ラキムガリャエフ選手(って、何度試合を見ても、姓をどうやって発音したら良いのか、よくわからない)、バリエフ選手と大の仲良しで、ずっと二人でアップしたり、ハイタッチしたり、楽しそうでした。
朝の公式練習の音かけ中に大転倒してしまい、背中と、多分頭もちょっと打ってしまって心配されましたが、フリーは元気に登場。
最初の3Aは良かったのですが、後半失速し、最後のコレオステップは、もうヘロヘロな感じ。翔子ちゃんに
「これ、コレオステップ・・・なんでしょうか???」
と言われていたくらい、全然ステップを踏めていませんでした。
後からプロトコールを見たら、レベルとれていなくて、そういうこともあるのか、と、これまたびっくり。
イギリスの二人は、技術的にはまだまだですが、音楽のとりかたとか結構好きかも~。
中庭くんの石原先生、
「健介も顔が小さいって思っていたけれど、海外に来ると、決して小さいわけじゃないってわかるわ~」
と、お1人で納得されていました。
しかも先生、SPのあと、
「あんな変なショートを見せられたから、気持ち悪くなっちゃって・・・」
と仰っていました。
「あの6分練習のときの3Aっていったら、まるでアクセルを跳べない人が、一生懸命跳ぼう跳ぼうとしていて失敗しちゃったっていう感じだったわ」
とも。む~ん。
フリー当日の朝の練習は、本当にアクセルを修正することに必死だった中庭くん。
SPでは、氷のあまりの滑らなさと柔らかさに合わせることが出来ず、しかも6分練習で3Aがちゃんと跳べずに変なパンクなどをした結果、それにこだわり続けて、他のジャンプを練習する暇がなくなってしまったというくらい、あああ~・・・でした。
よく3Tx3Tを降りたなあ、と思っていたら、最初から2Aを跳ぼうとしての2A・・・。あまりにも駄目だったので、SPでの3Aを諦めてしまったみたいでした。
で、ルッツがステップアウト。ルッツは中庭くん的に、通常まず失敗しないジャンプなので、うは~、と思いました。最後のスピンも、失敗なんてしなくて良いところでやってしまって勿体なかったし。
でも、PCSは随分貰っていて、2年前に出場したときと比べて、確実に底上げが出来ている感じではありました。
3月とか4月頃の試合で拝見したときは、ものすごく綺麗で、一瞬3回転かと思うような4回転と、4回転コンビネーションとを、両方プログラムに入れていたりしたので、全日本までに何とか、怪我の状態がもうちょっとよくなると良いですね。
夏場からずっと足を痛めているため、今回はまだ、4回転は封印中ですが、練習は始めているとのこと。そして西日本のあと、フリーを主に滑りこんできたということでしたし、SP終了時点で、決して表彰台に上がれない点差ではなかったのでフリーには期待していました。
ここでもまだ3Aにこだわる中庭くん。6分練習の後半になって、ようやく3Aを降りたときにはほっとしました。続けてもう1本、とてもクリーンな3A。
が、3-3を練習する暇がなかったのね~。
それでちょっと悪い予感はしたのですが・・・。
試合本番では、冒頭の3Aは降りたのですが、次を単発の3Lzにしたところで、ちょっとむむっと思いました。
まあ、でも前日よりは全然動けていましたし、このあとちゃんとコンビネーションが入るだろうなあ、と思っていたら、3S+2T。
スピンはすごく素敵で、回転も速くて、続く3Loもまあ、無難な感じだったのですが・・・、空中で自分の左右のエッジをぶつけるような音を出して、ちょっと着地がどかんという感じ。そのあたりからちょっとリズムが狂ってしまった感じ。その後のルッツを跳び損ね、一度立て直し出来たかな、と思いましたが、明らかにスピードも落ちてしまったし、2Aなんか、こんなところで失敗するなんて、本当に勿体ない~!!それよりコンビネーションがちゃんと跳べたのが、一個だけ!?ああ~、コンビネーションが無い~!!!
どうも私、コンビネーションに相当こだわっていたようで、後で隣に座って一緒に応援してくれていた翔子ちゃんに、
「コンビネーションって何度も言ってましたよ」
と言われました。
・・・お願いだから、コンビネーション、きちんと3回入れて下さい、中庭さん。
でもね、西日本のときの、まとまっていたけれど迫力の無い演技よりは、全然良かったです。SPの絶不調ぶりから、なんとか浮上しようとする必死さは、ちゃんと伝わってきて、実はかなり感動しました。
こうやって応援にくることも、もう何回も残っていないだろうし、それこそ海外には、あと1回あるか無いかだろうなあ、と思ったら、ちょっと泣きそうになってしまったのですが、こんなところで泣いたらいかん!と思って我慢我慢。
私が中庭くんにファンであることをカミングアウトし、見られる試合は海外も全部行く!と勝手に誓いを立ててから、早いもので、もう8年。ファンになってからは、本当に何年経つのやら・・・。12,3年ですかね!?平均2、3試合くらいの海外試合があったと思うので、多分20試合近く、中庭くんの国際大会を見に行っているのだと思います。自分でも、よくこれだけ続けてこられたなあ、と思います。
ザグレブで胸が痛かったこととか、長春で別れて翌日コロラドで再会(笑)とか、ニュージーランドで楽しかったこととか、行くのが大変だったメラノやピエスチャニーとか・・・。
いつの試合でもいろいろあって、ドキドキわくわくでした。
そういう思いを出来るのも、もうあと少し。
最後まで、ファンとして、ささやかながら応援できたらと思っています。