気が付いたら4月も中盤に差し掛かっておりますね。
3月後半はスケート三昧でした。
熊本に全九州を観に行き、そのあとはずっと世界選手権。
スケートしか見ていなくて、それはそれは幸せでした。
熊本でバスが渋滞に巻き込まれ、帰りの飛行機に間に合わなかったりとか、ハプニングは色々ありましたが。
今回の熊本行きの一番の目的は、山田耕新くんの最後の試合を見ることでした。
中庭くんを応援するようになったころ、まだまだ小さかった耕新くんも、同じ石原先生門下で試合に出ていました。
小学生だったんじゃないかな。まだまだ小さくて、今は明治大学でスケートをしている野添くんも本当に小さくて、
二人でキャッキャしていて、私は密かに「ちっちゃいものクラブ(その頃、おじゃる丸が自分の仲でブームだったので)と名付けて、
毎回試合を見るのを楽しみにしていました。
中庭くんの現役時代に一緒に試合に出ていたパピオクラブの男子選手たちは、何故か自分の中で特別なポジションにいて、
耕新くんの引退とともに、何となく一時代が終わってしまう気がしていて、寂しくて仕方ありません。
それでも中庭くん、中田くん、郡山くんはスケート界にインストラクターとして残ってくれているのですが、
耕新くんは新しい世界に飛び出す選択をしたので、なかなかお会いする機会もなくなってしまうと思いますので、余計寂しいです。
でももちろん、これからの耕新くんの進む道も応援しています!!
これまでのスケーターとしての人生よりも、これからの人生のほうがずっと長いので、何度だって新しい挑戦があると思います。
頑張れ~!!
現役最後のプログラムは、SPが「雨に唄えば」で、フリーが「るろうに剣心」。
全日本での会心のフリーも忘れられないですが、どちらも耕新くんの魅力が詰まった素晴らしいプログラムでした。
濱田先生は、最後の最後の練習まで、3Aを含めて熱心に指導されたとのことでしたが
(もう引退する生徒であっても、最後まで少しでも伸ばしてあげたいという先生の気持ちも素晴らしいと思った私です)
6分の練習滑走ではものすごく綺麗に決まったものの、試合では、残念ながら3Aが決まらなかった耕新くん。
試合の全て終わった後に、急遽エキシビションとして、3Aにトライしてくれました。
2回跳んで、ちょっと着地でオーバーターンしてしまったりしたけれど、どちらもきちんと3Aとして認定されるジャンプで現役生活を締めくくってくれたと思います。
試合後にちょっとだけお話させていただきましたが、あの小さかった男の子が、こんなに立派になっちゃって・・・という感じで、感無量でした。
竹野比奈ちゃんは、SPが新プログラムの「Por Una Cabeza」(ポル・ウナ・カベーサ) で、振り付けはナタリア・ベステミアノワとイゴール・ボブリン夫妻。
細かいステップが連ねられていて、難しそう。
6分練習では綺麗に決まった3Lzの着地がツーフットで回転不足になってしまったのが残念でした。
イーグルからの2Aやスピンなどはとても美しくて、見ごたえのあるプログラムです。
が、比奈ちゃん、後で「まだ音に遅れてしまうので」って言っていました。
宮田大地くんや西坂美柚ちゃんや竹野似奈ちゃんも同じベステミアノワ&ボブリン夫妻の振り付けで新プロを作ったそうですが、今回は怪我等の理由で棄権で残念。
ジュニア選手権女子の優勝は、これがノービスから上がって初めての試合になる藤由妃乃ちゃん。
SPとフリーを滑るのも初めてということですが、フリーで3Lzと3Fをしっかり2回づつ入れての優勝でした。
トゥジャンプが得意な分、エッジジャンプが苦手なようですが、課題がしっかり見えているので、今後に大期待です。
由妃乃ちゃんは、3年前だったかな、ノービスBで全九州に出ていたときに、ジャンプも高いし思い切りもよくて、これからが楽しみ!と思ったのですよね~。
比奈ちゃんは、新しいSPに気持ちがいっていて、2年目のフリーが色々噛み合わなかったのだろうなあ、と思いますが、こういうこともあるっていうことですね。
これがブロックや西日本でなくて、全九州で経験してしまって良かったね、と思います。
今回、シニア女子で出場した空川亜彩妃ちゃん。
最近は怪我が多く、今回も膝痛を抱えながらの出場でした。
身長も大分伸びたので、これまでジャンプで回転不足をとられがちだったのが、少なくなったのではないかな、と思います。
亜彩妃ちゃんのスケートの良さは、どんなプログラムを滑っても品があることだと思っています。
フリーの「レ・ミゼラブル」は、たくさんのスケーターが滑っていますが、シングルスケーターの誰のものよりも亜彩妃ちゃんのレ・ミゼが好きです。
同じく今回シニア女子でエントリーした上地悠理花ちゃん。
悠理花ちゃんは亜彩妃ちゃんと対照的に力強くて華があるスケーターで、ここ1年くらいでとても上手になったと思います。
彼女のことも大好きで密かに応援しているので、最近の活躍が嬉しいです。
彼女のフリーもベステミアノワ&ボブリン夫妻なのかな。曲は「ハムナプトラ」だと思います。
あと、今回の全九州では、ダンスが二組見られたのが嬉しかったです。
フォーティーンステップとかなので、本当にコンパルソリーダンスですが、
シングルと両方の出場だった選手たちは大変だったと思います。
実際、則松くんも、
「急遽、出場が決まったので、練習時間も足りなかったし、足がパンパンで・・・しかも新しいフリーもあるので」
と言っていました。
でも、こうやってどんどん日本でもダンスやペアの組が増えてくれたら嬉しいですよね♪
世界選手権は、ドイツペアの二人が素敵な演技でキャリアを終えてくれたので、それだけで満足です。
やっぱりあの五輪が最後では・・・と思っていたので。
アリョーナは新しいパートナーを探し、ロビンはアマチュアは引退するとのこと。
次にインゴに会えるのはいつになるのかわかりませんが、
「そんなに遠くないうちに、必ずまた会えるよ。アリョーナの新しいペアでなのか、他の組なのかはわからないけどね」
と言ってくれたので、その言葉を信じて待つことにします。
「アリョーナはロビンと組んで11年。長かったから、新しく何かを始めるのも良い時期だよね」
とインゴ。
鈴木明子選手も、最高の舞台でキャリアを終えてくれて嬉しかったです。
このブログを始めた最初の頃のエントリーにあると思いますが、中庭くんが出場したクロアチアのザグレブでの試合、「ゴールデンスピン」を観にいったときに一緒に出場していたのがあっこちゃんでした。
当時は国際Bの試合はジャッジやチームリーダーも日本からは送られておらず、それぞれの先生と選手だけだったのです。日本から行った観客も私一人だけだったと思います。
中庭くんには行くと宣言してありましたが、現地で会ったときに口には出さなかったものの、「本当に来たの?」という顔をされたのも良い思いでです。
他のルートから私が行くことを知っていたあっこちゃんのほうが、普通にニコニコしながら迎えてくれました。
まだ彼女が復帰してすぐで、病気から立ち直って初めての国際大会でした。
もちろんジュニアのときから期待されていた選手だったので、名前も顔も知っていましたが、
そういう理由で休んでいたのは知らなかったし、体力的にもまだまだで、3回転ジャンプも戻りきっておらず、フリップやルッツは怖くて跳べないなんて言っていた頃だったんですよね。
その御縁以来、ずっと応援させていただいていましたが、一段一段階段を上り、努力が実って、こんなに世界中のスケートファンから愛されるスケーターとして、今存在していてくれることが嬉しいです。
世界選手権後は、シアタークリエに「ピトレスク」というお芝居(音楽劇)を観に行ったり、ヤマハホールにギターの村治奏一さんのリサイタルを聞きに行ったり、大阪日帰りでエキシビション観に行ったりという遊びっぷりでした。「ピトレスク」は、再演希望!!幸せなお芝居ではないけれど、あまりにも素晴らしかった・・・。
すぐにもう一度見たい!と思ったのに、上演期間が短すぎて無理だったのです。
村治さんのリサイタルは現代音楽、ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」、バッハ、フォーレの「パヴァーヌ」、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」ボサノバ等々、新しい曲から古い曲、そして古い曲から新しい曲というラインナップで、どの曲も素敵でした。特に後半が良かったなあ。アンコールで弾いてくれた「アルハンブラの想い出」が始まったとき、隣の席に座った女性が「はぁッ」と小さくため息をつき、終わったあとは「・・・素敵」と呟いていたのが印象的でした。
今週はね、オペラの「ファルスタッフ」に行きます。と言っても、大々的にセットが組まれるものではなく、銀座オペラというシリーズで、演技を少しつけつつ、コンサート形式で進んでいくもの。
ミュージカルはマイクを通して歌いますが、オペラは生声なので、身体で感じる音がちがうんですよね~。
写真は山田耕新くん。
本当にいつも素敵な演技を見せてくれて有難うございました。
これからの試合に耕新くんがいないのが信じられない気持ちがしますが、新しい世界で頑張ってくださいね!
今までの厳しいレッスンに耐えられた耕新くんなら、どこにいっても大丈夫だと思っています。
3月後半はスケート三昧でした。
熊本に全九州を観に行き、そのあとはずっと世界選手権。
スケートしか見ていなくて、それはそれは幸せでした。
熊本でバスが渋滞に巻き込まれ、帰りの飛行機に間に合わなかったりとか、ハプニングは色々ありましたが。
今回の熊本行きの一番の目的は、山田耕新くんの最後の試合を見ることでした。
中庭くんを応援するようになったころ、まだまだ小さかった耕新くんも、同じ石原先生門下で試合に出ていました。
小学生だったんじゃないかな。まだまだ小さくて、今は明治大学でスケートをしている野添くんも本当に小さくて、
二人でキャッキャしていて、私は密かに「ちっちゃいものクラブ(その頃、おじゃる丸が自分の仲でブームだったので)と名付けて、
毎回試合を見るのを楽しみにしていました。
中庭くんの現役時代に一緒に試合に出ていたパピオクラブの男子選手たちは、何故か自分の中で特別なポジションにいて、
耕新くんの引退とともに、何となく一時代が終わってしまう気がしていて、寂しくて仕方ありません。
それでも中庭くん、中田くん、郡山くんはスケート界にインストラクターとして残ってくれているのですが、
耕新くんは新しい世界に飛び出す選択をしたので、なかなかお会いする機会もなくなってしまうと思いますので、余計寂しいです。
でももちろん、これからの耕新くんの進む道も応援しています!!
これまでのスケーターとしての人生よりも、これからの人生のほうがずっと長いので、何度だって新しい挑戦があると思います。
頑張れ~!!
現役最後のプログラムは、SPが「雨に唄えば」で、フリーが「るろうに剣心」。
全日本での会心のフリーも忘れられないですが、どちらも耕新くんの魅力が詰まった素晴らしいプログラムでした。
濱田先生は、最後の最後の練習まで、3Aを含めて熱心に指導されたとのことでしたが
(もう引退する生徒であっても、最後まで少しでも伸ばしてあげたいという先生の気持ちも素晴らしいと思った私です)
6分の練習滑走ではものすごく綺麗に決まったものの、試合では、残念ながら3Aが決まらなかった耕新くん。
試合の全て終わった後に、急遽エキシビションとして、3Aにトライしてくれました。
2回跳んで、ちょっと着地でオーバーターンしてしまったりしたけれど、どちらもきちんと3Aとして認定されるジャンプで現役生活を締めくくってくれたと思います。
試合後にちょっとだけお話させていただきましたが、あの小さかった男の子が、こんなに立派になっちゃって・・・という感じで、感無量でした。
竹野比奈ちゃんは、SPが新プログラムの「Por Una Cabeza」(ポル・ウナ・カベーサ) で、振り付けはナタリア・ベステミアノワとイゴール・ボブリン夫妻。
細かいステップが連ねられていて、難しそう。
6分練習では綺麗に決まった3Lzの着地がツーフットで回転不足になってしまったのが残念でした。
イーグルからの2Aやスピンなどはとても美しくて、見ごたえのあるプログラムです。
が、比奈ちゃん、後で「まだ音に遅れてしまうので」って言っていました。
宮田大地くんや西坂美柚ちゃんや竹野似奈ちゃんも同じベステミアノワ&ボブリン夫妻の振り付けで新プロを作ったそうですが、今回は怪我等の理由で棄権で残念。
ジュニア選手権女子の優勝は、これがノービスから上がって初めての試合になる藤由妃乃ちゃん。
SPとフリーを滑るのも初めてということですが、フリーで3Lzと3Fをしっかり2回づつ入れての優勝でした。
トゥジャンプが得意な分、エッジジャンプが苦手なようですが、課題がしっかり見えているので、今後に大期待です。
由妃乃ちゃんは、3年前だったかな、ノービスBで全九州に出ていたときに、ジャンプも高いし思い切りもよくて、これからが楽しみ!と思ったのですよね~。
比奈ちゃんは、新しいSPに気持ちがいっていて、2年目のフリーが色々噛み合わなかったのだろうなあ、と思いますが、こういうこともあるっていうことですね。
これがブロックや西日本でなくて、全九州で経験してしまって良かったね、と思います。
今回、シニア女子で出場した空川亜彩妃ちゃん。
最近は怪我が多く、今回も膝痛を抱えながらの出場でした。
身長も大分伸びたので、これまでジャンプで回転不足をとられがちだったのが、少なくなったのではないかな、と思います。
亜彩妃ちゃんのスケートの良さは、どんなプログラムを滑っても品があることだと思っています。
フリーの「レ・ミゼラブル」は、たくさんのスケーターが滑っていますが、シングルスケーターの誰のものよりも亜彩妃ちゃんのレ・ミゼが好きです。
同じく今回シニア女子でエントリーした上地悠理花ちゃん。
悠理花ちゃんは亜彩妃ちゃんと対照的に力強くて華があるスケーターで、ここ1年くらいでとても上手になったと思います。
彼女のことも大好きで密かに応援しているので、最近の活躍が嬉しいです。
彼女のフリーもベステミアノワ&ボブリン夫妻なのかな。曲は「ハムナプトラ」だと思います。
あと、今回の全九州では、ダンスが二組見られたのが嬉しかったです。
フォーティーンステップとかなので、本当にコンパルソリーダンスですが、
シングルと両方の出場だった選手たちは大変だったと思います。
実際、則松くんも、
「急遽、出場が決まったので、練習時間も足りなかったし、足がパンパンで・・・しかも新しいフリーもあるので」
と言っていました。
でも、こうやってどんどん日本でもダンスやペアの組が増えてくれたら嬉しいですよね♪
世界選手権は、ドイツペアの二人が素敵な演技でキャリアを終えてくれたので、それだけで満足です。
やっぱりあの五輪が最後では・・・と思っていたので。
アリョーナは新しいパートナーを探し、ロビンはアマチュアは引退するとのこと。
次にインゴに会えるのはいつになるのかわかりませんが、
「そんなに遠くないうちに、必ずまた会えるよ。アリョーナの新しいペアでなのか、他の組なのかはわからないけどね」
と言ってくれたので、その言葉を信じて待つことにします。
「アリョーナはロビンと組んで11年。長かったから、新しく何かを始めるのも良い時期だよね」
とインゴ。
鈴木明子選手も、最高の舞台でキャリアを終えてくれて嬉しかったです。
このブログを始めた最初の頃のエントリーにあると思いますが、中庭くんが出場したクロアチアのザグレブでの試合、「ゴールデンスピン」を観にいったときに一緒に出場していたのがあっこちゃんでした。
当時は国際Bの試合はジャッジやチームリーダーも日本からは送られておらず、それぞれの先生と選手だけだったのです。日本から行った観客も私一人だけだったと思います。
中庭くんには行くと宣言してありましたが、現地で会ったときに口には出さなかったものの、「本当に来たの?」という顔をされたのも良い思いでです。
他のルートから私が行くことを知っていたあっこちゃんのほうが、普通にニコニコしながら迎えてくれました。
まだ彼女が復帰してすぐで、病気から立ち直って初めての国際大会でした。
もちろんジュニアのときから期待されていた選手だったので、名前も顔も知っていましたが、
そういう理由で休んでいたのは知らなかったし、体力的にもまだまだで、3回転ジャンプも戻りきっておらず、フリップやルッツは怖くて跳べないなんて言っていた頃だったんですよね。
その御縁以来、ずっと応援させていただいていましたが、一段一段階段を上り、努力が実って、こんなに世界中のスケートファンから愛されるスケーターとして、今存在していてくれることが嬉しいです。
世界選手権後は、シアタークリエに「ピトレスク」というお芝居(音楽劇)を観に行ったり、ヤマハホールにギターの村治奏一さんのリサイタルを聞きに行ったり、大阪日帰りでエキシビション観に行ったりという遊びっぷりでした。「ピトレスク」は、再演希望!!幸せなお芝居ではないけれど、あまりにも素晴らしかった・・・。
すぐにもう一度見たい!と思ったのに、上演期間が短すぎて無理だったのです。
村治さんのリサイタルは現代音楽、ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」、バッハ、フォーレの「パヴァーヌ」、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」ボサノバ等々、新しい曲から古い曲、そして古い曲から新しい曲というラインナップで、どの曲も素敵でした。特に後半が良かったなあ。アンコールで弾いてくれた「アルハンブラの想い出」が始まったとき、隣の席に座った女性が「はぁッ」と小さくため息をつき、終わったあとは「・・・素敵」と呟いていたのが印象的でした。
今週はね、オペラの「ファルスタッフ」に行きます。と言っても、大々的にセットが組まれるものではなく、銀座オペラというシリーズで、演技を少しつけつつ、コンサート形式で進んでいくもの。
ミュージカルはマイクを通して歌いますが、オペラは生声なので、身体で感じる音がちがうんですよね~。
写真は山田耕新くん。
本当にいつも素敵な演技を見せてくれて有難うございました。
これからの試合に耕新くんがいないのが信じられない気持ちがしますが、新しい世界で頑張ってくださいね!
今までの厳しいレッスンに耐えられた耕新くんなら、どこにいっても大丈夫だと思っています。