作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

歴史・エッセイ・小説・時事ニュース・・・なんでもござれのブログです。どうぞよろしく。

【 中国四川省大震災 】

2008-05-24 21:58:51 | 04 時事ニュース

午後八時から放映が始まった、NHKスペシャルを見た。
都江堰の実像がこれほどハッキリと報道されたのは、
初めてのことと思うし、今までは明らかにかかっていた
フィルターがかなり取り去られ、その分透明度が増した
ことには素直に敬意を表したい。

しかし、よくよく見れば、レンズは重要なことの相当部分から
意識的にフォーカスを避けている。
チベット人の集落はどうなったのか、それが全然無視されて、
かつ軍の核を含む施設の安否も、フォーカスの外にある。

人民解放軍が、ああも早く救援活動を停止したのは、民衆の
救援どころじゃない、大変な事態に急遽兵士たちを振り替えた
と見るのは、ボクの心根がいやしいからだろうか。

核物質の拡散は、まさに東アジア全体の大問題なのだが。

びっくりしたことが多い。それほど透明度が高いのだ。
田舎の人の服装が断然良くなっている。
阪神の時と同じような、個人のボランティアが、どんどん奥地
に取り残された集落に向かっている。

ボクはかねてから、日本人の相当部分のルーツはクルド人で、
ビルマを経由して雲南省を開拓し、揚子江に沿って稲作文化を
広めた。その一部がダイレクトにも、朝鮮半島経由にも分かれて
最終的に日本列島に落ち着いたとみている。

四川省の人々も、顔つきも黒い髪も、日本人に極似している。

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【 備後の人 】

2008-05-24 19:56:14 | 02 華麗な生活

新幹線の山陽線に三原駅というのがある。
駅の真裏にある三原城址は、毛利の知将として
名高い小早川隆景の居城の址である。

この城址のすぐ北側の高台に、赤尾という家があり、
そこがボクの母のもう一人の叔父がいた所である。
生前ボクはこの叔父と、ただ一度しかハナシをする
機会がなかった。それが心残りである。

母の実家、すなわちボクの祖父は晩年こそ好事家
として知られ、検索でも出てくるが、本来は歯科医で
その兄もまた歯科医であったし、子供ができぬため
弟の下の男の子を分捕って後を継がせた、祖父の兄
もまた歯科医であった。
赤尾家は歯科医の一家だったことになる。

祖父とその兄の兄弟は、そのうち歯科医をやめてしまい、
協力して国産第一号となる、歯科医用のセメント類の
製造に乗り出す。
兄がもっぱら技術と製造面を受け持ち、祖父が営業を
やったらしい。「赤尾セメント」は売れに売れて、市場を
朝鮮半島の全域から満州にも広げたらしい。

三人姉弟だった母が長女で、その後に叔父が二人。
その弟が中学生のころに、母から見て弟から従弟に
戸籍が変わったわけ。
ボクがまだ三歳か四歳のころにあっているが、そのころ
叔父は大阪歯科大の前身である大阪歯科医専の学生
だった。幼児のボクとハナシがはずんだわけがない。

ハンブルグへの駐在が決まり、ボクは愛媛にある祖父の
墓に参り、瀬戸内海を尾道に渡って三原に行った。
その夜はホテルに泊まった。
夜の繁華街に出て、赤尾という歯科医を知りませんかと
店のオヤジさんに聞いた。
「赤尾先生なら、いつもこの辺で飲んでるよ」と言って
何軒かに電話をしてくれたが、その夜は会えなかった。
翌朝電話をしたら、すぐ来いと言われタクシーで行った。
昨夜はどこに泊まったかを聞かれホテルの名を告げたら
なぜウチに来なかったかと叱られた。

叔母に当たる人とはそれが初対面であったし、従妹にも
初めて顔を合わせた。
この家のことが、長くボクの記憶にあった。
離れの位置が違うように思うと言ったら、お前は記憶が良い
と誉められた。立て直す時に位置を反対側に変えたという。

ヨーロッパに二度赴任して、何千人といる全社員の中で
個人別なら間違いなく最高の利益を挙げているうちに、
叔父との再会はならず、あの日が一生のただ一日で終わった。




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【 伊予の人 (二) 】 

2008-05-24 14:33:01 | 04 時事ニュース

嫌で嫌でしょうがない西条の町に、成人後二度行ったことがある。
西条には祖父の他に、母の弟も住んでいて、祖父と同様に大阪
は帝塚山に隣接する姫松辺りにあった家を焼け出されてのこと
だった。

叔父と甥はよく似ると言う人が多い。
親戚の一党は、ボクがまだ若いころだが、この叔父とボクとが
見た目にソックリだと言った。
叔父は明らかにハンサムボーイで、歯科医という職業からか
女性によくもてたらしい。ちゃんと奥さんがいて子供三人も居たのに、
しょっちゅう浮気が深みにはまり、駆け落ちの件数数知れずという
人でもあった。

大学時代に同じ商学部にいた因幡の人が、ある時期ある証券会社
の西条支店にいたことがある。
カレを訪ねたら、ボクの祖父のことも、叔父のこともよく知っていて
驚いたが、ここは他人の動向を探るのが大好きな人の町なんだと
カレは平然として言った。「ヤな連中が揃ってる」

愛媛県には今治という市もある。
この町にはある時社用で行った。何をしに行ったのか覚えては
いない。下積みの内地屋のころだ。
今治は造船とタオルの町だった。
タオル屋さんに綿糸を売るための会社の出張所がある。
遊び人の若い衆が何人も朝早くから出張所に来る。
来ては黙って手を差し出す。現地で雇用した女子社員が、その手
に百円玉一個を乗せてやる。それで連中はおとなしく帰ると聞いた。

タオル業は、中国の廉価な品に押されて廃業の危機に襲われた。
だが村上水軍の血は脈々と生きていた模様である。
今やかつてのタオル屋さんたちは、こぞって大型貨物船のオーナー
と変身し、まとまれば世界一の貨物船の主となっている。




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【 伊予の人 】

2008-05-24 14:05:36 | 04 時事ニュース

バカの一つ覚えでこのところ「・・・・の人」をタイトルを多用
している。
西条市というたった一つの市の思い出だけで、ひとまとめに
されたら、愛媛県人の皆さんは迷惑なことだろう。
だがお許しあれ。昭和二十一年の九月現在の西条市民、
それもおそらく西条市で一番の商店街に面して住んでいた
人々ほどに、いやらしい目つきで、着のみ着のままの引揚者
を蔑んだやからをボクは知らない。

佐賀の有明の海に面した土地で、日本人の優しい気持ちに
感動したボクの一家は、四国に渡り、大阪で焼け出され疎開
していた母の父(つまりは祖父)に帰国の挨拶をするため、
西条市に立ち寄った。
ここでボク等はまるで南洋で捕らえられたゴリラでも見るような、
汚いものでも盗み見る仕打ちを受け続けたのである。

ボクの母は終戦の直前に、手術の失敗で出血死で亡くなって
いた。父は応召でソ連との国境の部隊に配属され、その任地
は軍の機密事項であった。母が急死したのは八月一日のこと。
その九日後に突如ソ連軍が満州を急襲する。母はあの惨状を
見ることなく死んで幸せだったと思う。享年37歳は数え年だから
満年齢で35か36だ。

母の急死で前線部隊から一時休暇を貰って新京に戻った父は、
その日の日付が変わる時間にソ連の対日宣戦があったから、
あやうく助かり、それは妻の急死との引き換えであった。

あろうことか、その年の十一月かに、早くも父は再婚し引揚げの
時には新たな妻は大きな腹を抱えていた。
それと知った祖父は当然怒った。当たり前だ。
11歳でしかなかったボクだって、「おじいちゃんに挨拶してからで
よいだろう。人の道に反するよ」と思いとどまるようにいさめたので
あったが、父は怒気を満面にボクを拳固で殴り蹴り上げたのだ。

祖父はボクに向かい「お前だけはここにとどまれ」と言ったのだが、
もしあの西条が、佐賀の藤津郡であり、人々の心が引揚者を労わる
土地であったなら、ボクは間違いなく愛媛県人となったと思う。

国民学校にも一週間だけだったが行った。全生徒がイジワルで、
初日の習字の時間に真後ろの席にワルから、墨汁を頭から掛け
られる仕打ちにあった。
名前も忘れた教師がそれを見て見ぬふりをした。
祖父は大量の書画骨董の収集家として世に知られ、それらの品の
置き場所として、かなりの大きな二階建てに住んでいて、その家は
まさに商店街の中の角地に立っていた。

西条の人間は、なぜあんなに同胞を蔑んだのであったか、それが謎
だ。大人も子供も教師だって、あれが日本人ならボクは日本国籍を
返上したいとまで思った。

結局ボクは、祖父の期待を裏切って、父と継母について淡路島に
行くことになる。二人とも明らかに、ボクを祖父に託したかったと
顔に書いてあった。

十数年が経つ。中学を出れば、大阪日本橋の問屋に丁稚奉公と
定められた身を、高校行きを強行し、その後もバイトの連続ながら
大学卒の資格を得ていた。

入社した商社では、バクチが盛んで、高校野球は当然その対象と
なる。西条高校が愛媛県代表で夏の大会に出た。
二百名以上が参加するバクチ参加者の中で、西条高校を優勝と
張ったのはボクだけであった。なに西条の土地を知っていたから
だけの理由である。
このバクチでボクは、その夏のボーナスの二倍以上の懸賞金を
独り占めした。

かといって、未だにあの時に受けた、西条の人間どもの同胞への
蔑みの目を忘れない。特にあの教師は最低の人間だった。




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【 肥前の人 (二) 】

2008-05-24 11:59:50 | 04 時事ニュース

つい先だって、長崎の人と博多で会い、いっぺんで親しい
友人となった。それで肥前にまつわるハナシをと島原の乱
をブログに書いた。

肥前は明治なって、二つの県に分かれた。
長崎県と佐賀県である。
今回は佐賀県について、少しだけ語る。鍋島藩については、
また「歴史エッセイ」の中に書き入れるつもり。

敗戦の翌年、新京を五月末に離れたものを、佐世保に上陸の
許可が出たのが八月に入ってからのことだった。
検疫で一人でもコレラかチブス菌の保有者がいたら、船ごと
港湾の外に出される。祖国の山並みをそこに見ながら、大勢が
栄養失調で亡くなった。

ようやく上陸が叶い初めて見る鬼畜米兵に、DDTの白い粉を
頭からたっぷり掛けられ、元の海軍の兵舎に一晩置かれて、
それぞれが落ち着き先に向かった。
我が家の落ち着き先は淡路島だった。

肥前山口という名の駅がある。
そこに二人の肥前人が、ボク等家族の到着を待っていてくれた。
縁戚といっても、遠い遠い関係に過ぎないのに、しばらく有明海
を眺めながら休養しなさいとの、有難い申し入れだった。
駅まで持参してくれた、ピカピカに光る純米のおにぎりに、ボクは
歓喜した。中身が紫色のサツマイモの蒸かしたものが、また滅法
美味かった。

出迎えてくれた方の名を、澤山勘兵衛さんといい、肥前七浦村の
村長さんであった。
ボクの一家は澤山さんのお宅で一週間ほどお世話になった。
毎日白いご飯と旨い味噌汁、そして活きの良い魚料理でもてなされ、
勘兵衛さんのご親切に涙した。
当時の有明の海は、松岡とかいった悪徳政治家もまだ生まれても
居らず、自然の遠浅で、泥んこになって大人も子供も漁をしたりの
この世の楽園だった。
村長さんの寄人と知ってか、子供たちも皆が親切で、引揚の苦労を
慰めてくれた。
ボクはあの海岸の村を再訪したいと念じながら、未だに果たせない。

勘兵衛さんには、当時東京で勉学中の息子さんがあり、彬さんという
その方に、大人になってから一度だけお会いした。
ボクのはかない記憶の中で、澤山彬さんは東証一部上場の機械
メーカーの社長さんだった。その社名をたしか日本精機または
東京精機といったと思う。
グーグル検索では出てこない。すでに故人となっておられる。
ぜひ一度、今は鹿島市の一部になっている、かの地に足を運び、
澤山家のお墓の前で、深々と頭を垂れて当時のご親切に心からの
御礼を申し述べたい。

肥前の人は、長崎も佐賀も等しく心優しい。




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【 関西ローカルアナ 】 

2008-05-24 11:16:53 | 04 時事ニュース

週に三回の透析の間、午後のワイドショウで時間を潰すように
なってから久しい。

勢い各局のアナウンサーやコメンテーターに接する。

意外といったら失礼だろうが、断然すぐれているのが8チャンネル
の「関西テレビ」。メインの山本アナが、片一方でお笑い芸人に
化けるのに、実によく勉強していて、若手のサブ岡安クンがまた
確り者。水曜日に出演する青山繁晴氏が特筆に値し、並んで
座っている室井という女性タレントの直言コメントも秀逸である。

二番手は6チャンネルの、堀江アナだが、サブの女子アナは
余計者で何のために居るのかが分からない。
堀江氏も、歯切れはいいが、漢字の読み間違いが多すぎるのが難。
ここは何といってもコメンテーターに逸材が顔を揃える。

10チャンネルの宮根は、スタート時には、フリーになった謙虚さ
が見られ、それが初々しく好感も持てたのだが、最近はいい気に
なりすぎて、醜いことおびただしい。
番組が全国ネットで流れることになったのが、嬉しいのはわかるが
調子に乗りすぎで、今に呆れられ飽きられるだろう。
コメンテーターの中の秀逸は、あまり売れない松竹所属の誠の頑張り。

最悪が4チャンネル。いつまでアホとしか思えないスミを出すんだ。
ここはコメンテーターの顔ぶれもヒドイ。
大阪人はアホの集まりと誤解を招く。迷惑だ!
救いは記者の石田エイジの存在。その博識には頭が下がる。
ちょっとダイエットやんないか。
毎日放送には、西、上泉、山中、河田といった、若手・中堅の
優秀なアナウンサーが揃い、多局を圧倒している。
なぜスミごときを、もう定年退職したのに、あんなナルシストを
いつまでも使う。
こいつの若手イジメは目に余った。
今をときめく陣内の駆け出しのころのイジメはヒドかった。
スミと同じ世代の、朝日放送の道上洋三の潔さと見比べてみたら
スミの醜悪さが嫌というほど分かる。
常識が足らんのを「ボクは自分で天才と思っている」とホザいた。
あいつにつけるクスリはない。

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【 テレビ・コメンテーターの講評 】

2008-05-24 10:26:33 | 04 時事ニュース


結論から述べる。(敬称略)
トップは青山繁晴で文句なし。次いで宮崎哲弥と勝谷誠彦で、
両者とも歯に衣きせぬ大胆な物言いが痛快である。
その次が、元毎日新聞の記者で、北朝鮮ウオッチャーとして
名高い人だが、ごめんなさいお名前を失念しています。

最悪が言わずもがな、田原総一郎とかいったヤツ。

TVタックルのご意見番らしいが、三宅某は東京都副知事が
いみじくも言ったように「思考の時間が停止している」

フルタチは論外。
年がら年中、自分たちの過去の失言を謝っている。
もういい加減に、元のプロレス絶叫に戻れ!

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【 埋蔵金の返還が先だろう 】

2008-05-24 10:22:22 | 04 時事ニュース


後期高齢者を集めて、うば捨て山に集め、「お前ら年寄りは
社会のお荷物なんだから、若者に迷惑をかけず、自分らだけで
病気の保険制度を新たに運営する制度を作ってやったぞ」

大臣ともなれば、こうまで人間が変わるのかと呆れる枡添が、
若ハゲの進行で、ますます人相が悪党化した顔で厚生労働省
の擁護をやるテレビを消して、うっぷん晴らしに書き出した。

保険負担二分の一を、三分の一にまで引き下げ、その分政府の
負担を増すとの案を出してきたが、所詮はその分税金を取られる。
その分だけで、年間に2兆3千億円といい、その財源は、消費税
1%に相当すると声高に言う。

日本人の消費が230兆円であるらしい。一人当たり約200万円
となる計算だが、ヤミ社会や風俗のお姐ちゃん、援助交際の娘たち
がもらうプレゼント、政治家と大物業者に間に飛び交う現金授受、
土建屋の公然たるワイロなどなど、消費税がかからない、領収書も
発行されない、実は消費税対象が把握されちゃいないだろう。

一方で「霞が関埋蔵金」なるものが、その実は何十兆円から、何百
兆円も、それぞれの役所や、天下り先の特別法人の「へそくり」と
して蓄えられていると、公然の秘密のように語られている。
これはホントのハナシだと思う。

2兆3千億円の何十倍か、何百倍もの「へそくり」を、主権在民とは
名ばかり、公僕として発足した戦後日本の、官僚どもが完全に主権
を握った現在の官僚王国にはある。
聖徳太子の時代に似ているなぁ~。蘇我を筆頭に貴族たちだけが
和の精神で大多数の農奴の上に君臨する談合政治のキイワードが
「和」なのだと、ボクは近著『ブラック?ホワイト?』で書いた。

消費税のアップを論議する前に、霞が関埋蔵金を、自衛隊を使って
でもいいから、あぶり出せよ。

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