蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

’10年4月の記録:2回の針の木岳

2010-05-04 10:07:52 | 山とスキーでブラブラ

4月のお話し、針の木岳へ2回行った報告です。

1回目は4/18、前日梓川SAで車中泊。30年以上前から使っている半シュラにもぐり、ちゃんとエンジン止めてオネンネ。しかし、セダンのバケットタイプなのでうまく寝れない。

扇沢駐車場は満杯。一番下の未舗装の駐車場に止め、6:15出発。

Imgp1824_2  前々日は降雪、昨日は晴れ。新雪に先行者数人(?)のトレースがクッキリきれい。

しかし風、段々強くなりトレース埋まっていく。結局ラッセルしているのとあまり変わらない、雪山なのでそれは当然だ。

マヤクボ沢出合いの手前まで来て太もも、腕がツリだした。ウゥウと呻っている間に後続の若者数グループがあっと言う間に追い抜いて行く。オネエサンもフウフウ言いながらすり抜けて行く。
でもそれでトレース出来て助かった。

Imgp1825  その後、治まって若者グループにも追い付きカールに到着。

ここで又きました、太ももと腕にツリが、ウゥウ。

Imgp1828  しかし、何とかマヤクボノコルへ12:10着、風は冬の冷たさ、ここで今日はギブアップ、もうイイです。帰りましょ。

30分程休憩しツリも治まって滑降開始。
先に着いていたボーダーのオネエサン、カールで休憩している数人を見て「ギャラリー、沢山いるからヤだなぁ」と言いながら滑って行く。
雪の状態はチョットしたモナカ。なかなかうまく滑れない。
皆さんも苦労されてル様です。テレマーカーさんも叫びながらコケまくってル。
ワタクシ、相変わらず脚ツッてます。数ターンしたら数分休まないと治まらない、ナサケナ。ボクチンはもう駄目なのかも。

結局駐車場に戻ったのは14:30、コルから2時間かかってル、トホホ。

夜遅く帰宅、風呂に入り写真見ながらウィスキー飲んでたら段々悔しくなってきた。グャチィ!

と言うことで、4/25再挑戦。もう車中泊はヤメ、大町駅前の旅館でグッスリ寝る事にした、チャンとオフロも頂いて。

先週同様、快晴、しかも無風。

駐車場は前より空いてル。近道が除雪されてて上の売店(食堂?)へは直ぐ。そのウラにある橋を渡ってシール登高スタート6:30。
前を猛烈なスピードで進む若者(?)一人。
ワタクシ、今回はツリに気をつけマイペース。マヤクボ沢出合い手前で数人に抜かれる。この人たちも速い。

マヤクボ沢は前回同様、ほぼ真ん中を登ってたらカール底の手前がクラストしていて、数mスリップ。ここでツボ足に切り替え、カールへあがると上部斜面を数名登っているのが見える。

アイゼン付けて続くが、稜線50m位(?)手前で遂にきた。フトモモつってきて、腰も痛い、ウゥウ。めまい?なんかクラクラする。

今回もあきませんかぁ。でも先週より高い地点にいる。コルが少し下に見える。

まぁエエカ、下ろっと。
滑降準備をすべくバケツ掘っていたら何故かツリ、治まった。
ではもう少し頑張りますか、またツッたらここへ戻ればいいし。

結局稜線へなんとか到達。
下でワタクシを追い抜いた先行者は見覚えある人。4/8船越頭で出会い、その後金山沢へご一緒させて頂いたオオカワさんでした。

Imgp1858  荷物デポして頂上へ12:30着。
快晴、無風、ヨカッタぁ。もうアカンと諦めかけていたのにテッペンへ着きました。カミさん、ホトケさん、アリガトサン。

Imgp1861  頂上から谷を見降ろす。

Imgp1862  高瀬ダム方面。

「ボク、また滑りでツルかも知れません。ツッたらしばらく動けませんので、気にせんと先に降りといてください」とオオカワさんに伝え、斜面に突入。

Imgp1863_2  最初はアイスバーン、快適ッ!段々緩んできて更に快適ッ!

Imgp1865  谷の本筋はデブリでグチャグチャ、でもまぁ快適。

オオカワさん、待ってても降りてこられません。まぁエエカ、またどこかで会うでしょう。

駐車場着14:00、終了。

ホントに良い一日だった。


’10.5.2.の記録:白馬沢・右俣

2010-05-04 05:25:34 | 山とスキーでブラブラ

ブログ初記事は白馬沢。

車あふれる猿倉駐車場、入って直ぐなんとか一台止められるスペースに駐車、晴天、無風、6:30出発。

白馬沢はノートレース、後続者なし、一人ぼっち。
主稜から時々声が聞こえるだけで静かなモンです。

右俣に入りデブリ帯でアイゼンに切り替え。
1900mあたりで9:30。なかなかキツい。右手の岩壁を廻り込んで、やっと稜線らしきものが見えてきたが相変わらずキツい。10歩登って、ヒイヒイゼイゼイ、止まって息を整えてルほうが長い。

先ほどからヘリが飛び廻ってル。
主稜で事故でも?イヤ、止まってルほうが長いワタクシを遭難者と思っているのか。とにかく登るしかない。
しかし、なかなか傾斜は落ちない。しつこいアイゼンダンゴにも悩まされながら、お馬さんの黒いボディより高いところまで来て、やっと稜線見えてきた。

少し傾斜も落ちフゥ~。
と同時にスキーヤー、ボーダー合わせて4名、現れた。一人が先に少し降りて、無線でやり取りしている様子。そして、ワタクシの稜線到達前に全員滑って行きました、まっさらな斜面を。

稜線着13:30、猿倉から7時間。ホンマにキツかった。

Imgp1866

程なく女性ボーダー+男性スキーヤーもやって来ました。ゴンドライブの始発に乗ると今頃着くンだろうか。
老(失礼?)スキーヤーも一人。この方、このまま縦走し山荘泊、明日は雪倉方面をグルっと廻り、また登り返し、金山沢を下るとか、スゴイ。

ワタクシ、風に吹かれながら準備して13:50滑り出し。

Imgp1870  まぁまぁ快適、しかしカットした雪面からザァ~っと追いかけてくる雪粒がなんとなく気持ち悪い。斜面急やし。

Imgp1871_2  デブリ帯はあまり苦労なく通過。

金山沢出合い通過14:30。

しかし、長走沢を超え、林道の平坦部で板を進めてたら太ももがつってきた。毎度のことです。ザックをおろし休憩。タバコを一服。ついでに全景を撮影。

Imgp1873

下山する何人もが通過していく。こちらは暫く立てない、歩けない、ナサケナ。

結局駐車場に戻ったのは15:30。何とか登れました。滑れ降りれました。カミサン、ホトケサン、アリガトサン。