蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

イノシシノ襲来ニモマケズ、そしてムカデが5匹

2010-05-29 13:06:09 | 神戸布引谷での出来事

去年8月お盆のころ、イノシシが襲来してきて、我が庭はグチャグチャにされた。母の日記に書いてあるのを見かけた事もあって、どうも数年おきに襲って来る様子。

球根、喰いつくされたら堪らンので、大部分掘り出して物置へ避難させ、夜出てきたらドツイたろ、と釜、斧、ショベル手元に置いて待機。しかし、結局こっちが酔いつぶれてしまって、翌朝目が覚めるとまたグチャグチャ。

彼らが諦めたのは5日後。その後、球根は埋め戻したが、テキトーにやったので、また咲くか非常に不安だった。

しかし、今年も咲きました。まずガーベラ。Imgp1932

そしてシラン。Imgp1933

ユキノシタは踏みつくされていたが健在。Imgp1937

この花、地味ですが、よく見るとカワイイ。Imgp1938

この日は雨上がりの翌日。爽やかな5月の晴天。でも何故かムカデ5匹に遭遇、今回ニアミスはなかったけどね。

まず台所流しの下に死んで固くなってタのが1匹。洗濯機の横に死にかけが1匹。庭の薪を除けると丸まって寝てタのが1匹。石段の陰に死んでまだ間もない軟らかいのが1匹。これは全身真っ黒。脚も腹も黒い。これは何?希少種?

そしてふと見上げると2階の壁を悠然と登っているのが1匹。これはデカイ、15センチ超。玄関の屋根に登って火バサミで確保、アリフマキラーかけて死んで頂きました。

ここはムカデの館?4月まではカメムシの館だったンですけどね。


’10.5.21.~22.の記録:穂高・小豆沢

2010-05-23 20:54:02 | 山とスキーでブラブラ

「涸沢のネコの額みたいなとこで滑ってもオモロないで」、40年近く前、初めての穂高、涸沢は夕暮れ、テントサイトでの先輩のお言葉。 
初ホンチャン:滝谷クライムの前日だったか、無事登った後だったか。同時所属していた登攀クラブの先輩達はどういう訳かスキーがお上手だった。

この時の記憶が強かったかどうか、この時期涸沢を滑りに来たことはない、槍沢は何度もあるのに。
しかし、よく考えれば槍沢同様、標高差で1000m以上滑れるのは当前、と言う事で恥ずかしながら、初涸沢山スキーへ行かせて頂きました。

最近のこのエリアではエキスパートとかエクストリーマーとか言われる方が、奥穂のテッペンから滑り降りられるらしい。「転んだらオワリ」とか「スリップしたら助からない」とかのコメントが書かれたサイト、よく見かける。 
しかし、何かあったら大ケガするとか死ぬとか言った危険箇所では、ザイル確保すべきであって、ワタクシこのような人達の言う事よく判らない。
“よいこ”のみんなはマネしちゃダメよと言う事なン? 
エキスパートでもエクストリーマーでもないワタクシ(当然“よいこ”でもありませんが)、マネせぇ、言われても出来ません。とりあえず白出のコルから滑れればオンの字です。

5/21、2:20神戸発。中央道・中津川IC~R19、木祖村経由で沢渡P着8:20、名神集中工事で渋滞もあったが6時間で着きました。
しかし、何かネムイ、シンドイ、ダルイ。こんなンで行けルンやろか。しかし、この駐車場でボケ~っとしてても仕方ない、遊び相手もおらへんし、とにかく行けるとこまで、と言う事で出発。 

最近こんな出発パターンばっかり、トホホ。 
上高地でザックにスキーとブーツ付けて9:25歩き始め。
梓川沿いの道、半分寝ながら歩いて横尾着12時。
穏やかな5月の晴天、草木の匂いを爽やかな風が運んでくる。

Imgp1917_3  本谷橋13:15、まだ橋は掛ってなくてやっと雪が出てきた。

担いできたブーツに履き替え、スキーでシール登高。しかしそれもつかの間、すぐ雪割れで又スキーを担ぐ羽目に、涸沢出合い手前からシール登高再開。4~5人ののグループがかなりのスピードで登って来ます。ワタクシ、邪魔にならないようにトレースを外れデブリ帯をシール登高、ヒイヒイ、フウフウ。15:40涸沢ヒュッテ着、泊。

5/22、6:30発。
白出のコルへのトレースはザイテングラードの右に付いている。
ワタクシは緩い傾斜に沿ってシール登高。
ザイテングラート末端で7:30、アイゼンに切り替え。

 
アレ何?ザイテングラードの一番下のコルの処、何か数人が作業している。色んな色のジャケットが登ったり、下ったり。スコップで作業している人もいて、指揮をする人、それに答える人、それらの声が聞こえる。
後でこれは映画撮影と知った。マンガの映画化、そう言えばビックコミックで読んだ事ある。

こっちはそんな事に関係なく、ヒィヒィゼィゼィ、小豆沢はトレースなし。傾斜、中々キツイ。
雪面蹴り込んでも、アイゼンの前4本しか掛らない処もあれば、膝下辺りまで埋まる腐れ雪の処もあって、キツイ、キツイッ!! 段々白出コルが近づいて来て、ザイテン右のトレース登って来たスキー担いだシルエットが上に二つ。 
ワタクシも何とか着きました9:45。フゥゥ~。 

Imgp1910_4  小豆沢を見下ろすと中央左寄りに作業している人達が見えます。

Imgp1911_3  足元には穂高山荘、頭上のハシゴ場には誰も取り付いていない。

シール、アイゼン片づけて10:15滑り出し。

Imgp1912_2  落石、かなりあって、避けるルート見ながら登ったがあまり関係なく、快適に滑降、ルンルン、ランラン。

ザイテングラートの撮影グループの所まで戻ると、テントが一張り。周り丁寧に整地されている。何と言うリアリティのなさ、アホっちゃう。

Imgp1913_2  涸沢まで戻って10:35ホッ。

Imgp1915_2  その後もマァマァ快適、本谷近くなってデブリ帯。

Imgp1916_3  ここでスキー脱ぎました。無理にスキーで行って怪我したくないし。

本谷橋11:30、また板とブーツ担いで横尾着12:30。

「まだスキー出来るンですかぁ」と声掛けてきた年配のご夫妻。そう言えば往きでも同じ様なご夫婦に質問された。
今なら稜線3千mから標高差で千m以上滑れます、登り4時間以上、下り1時間以内、と説明。 「チョットずつ貯めた小銭、一瞬で使い果たす様なモンですワ、アハハ」、どちらのご夫妻にもこのジョーク受けましたネ。

横尾から梓川沿いの道、この時期、咲き誇るニリンソウ。

Imgp1919_2 

Imgp1921_3 

しかし、これはヒトリシズカ?

Imgp1922_2

徳澤園13:40、ここでコーヒーブレーク、タバコを一服、1時間近く休憩。

曇りがちだった天候にしばし陽がさし、良い気分です。カミさん、ホトケさん、今回もアリガトさん。


六甲・最高峰から布引谷へ

2010-05-16 12:44:32 | 六甲山をブラブラ

5月14日、久しぶりに芦屋から最高峰、摩耶山、布引谷自宅まで歩いた。

阪急・芦屋川10:20、風吹岩の登りで10人程の老人グループをパス、風吹岩着11:15。小学生グループがランチ中。相変わらずイノシシがウロウロ。

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雨ケ峠11:50、ヤマツツジ。  Imgp1890_2

新緑(リョウブ?)の登路。    Imgp1892

七曲でやっと数グループに追い付き、一軒茶屋着12:35、ビール1本で13:00まで休憩。

新緑の最高峰を振り返る。    Imgp1894

全縦コース、足元にムラサキケマンとヒメオドリコソウ。   Imgp1896_3

見上げるとミツバツツジ。   Imgp1897

記念碑台14:20。

ダイヤモンドポイント手前で振り返れば、散りかけたミツバツツジ。

Imgp1898

ダイヤモンドポイント14:45。当然、まだダイヤモンドは見えず。

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摩耶山への最後の登り。   Imgp1900

摩耶山着15:45。     Imgp1901

天狗道のモチツツジ。    Imgp1902

市ケ原に降りればフジの花。   Imgp1903

布引谷自宅着17:00.

今夜は酔い潰れる前に浅川マキのDVDを見終わらないと。


没後400年 特別展覧会「長谷川等伯」

2010-05-09 16:47:33 | 一人ブラブラ

5月8日、長谷川等伯を見に京都へ。

JR三ノ宮9時過ぎ、京都駅10時過ぎ、ブラブラ歩いて10時40分国立博物館着。で入館まで待ち時間60分?!

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人気あるンですねぇ。最近はスキー場のリフトでも並んだことないのに。
一応お行儀よく並びました。美術館、博物館へ入るのに並んだの、初めてです。
大体こんな大きな展覧会に行ったのも初めて。直接国宝の絵を見たのも初めてかも知れない。

長谷川等伯という超有名画家、学校で習ったンでしょうが、数年前まで知らなかった。改めて知ったのは五木寛之さんの本。何冊かに書かれていたので憶えました。

ワタクシ、この「日本一暗い」(と言われているらしい)作家さんの書かれたのを読んで、認識を新たにする事が非常に多い。所謂“五木教(狂?)”
そうやったンや、と書かれていることがスゥ~っと入ってくる、ナゼか。多分充分理解していない部分も多いンでしょうが。

約2時間半、1点、1点じっくりと、解説何回も読んで見させて頂きました。
出口まで来て、もう一度金ピカの「楓図」と「松に秋草図」を見に戻り、また「松林図」を見る。ホンマに同じ人が書いたンやろか。

染物屋の養子、能登の仏絵師、妻子を連れて京都へ来て、やがてデカイ仕事(金ピカの絵)して、息子と後援者(友?)を亡くして、そして「松林図」、スゴイ人生。
ボクも今までの人生、それなりに色々ありましたけど。

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博物館からまたブラブラ歩いて知恩院へ14時半。

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オヤジとオフクロを分骨してるンで寄らずには帰れない。御影堂と納骨堂と阿弥陀堂に念仏十念して終わり。

何故かハラも減らず、ノドも乾かず、飲まず喰わずで気がつけば阪急電車に乗っていて、戻れば17時過ぎ、8時間のブラブラだった。


ムカデにモテた日

2010-05-07 06:42:10 | 神戸布引谷での出来事

5月6日、初夏の眩しい陽の下、ツツジが満開。

Imgp1877_4  

Imgp1878_4  ミヤコワスレも8分(?)咲き。時々爽やかな5月の風。

今日は茂りすぎたナンテンを間伐。薄手の長袖シャツに着替えサァやるか。

ン?右ウデのあたりが何かモゾモゾ。袖口から覗くと、ムッ、ムッ、ムカデ、ギェェェッ!刺されて痛い、と言うより、ワタクシ長いのがダメ。
一番ダメなのはヘビ。しかし、こいつらしょっちゅう目の前に現れよる。

今回はナント、ムカデが先に着ていたシャツを着てしまった。慌ててシャツ脱いで払い出すと7センチ程のヤツ。カワイソだけどアリフマキラーで死んで頂きました、ナムアミダブツ。

さてナンテン、高く伸びた茎を刈り取ります。奥の方にあるのは叢生をかき分けて、頭と手を中に突っ込んで。

目の前に大きなアオギリの枯葉、作業をジャマしている。取り出すとギェェェッ!ウラにまたムカデ。さっきのヤツよりひと回りデカイ。同様に死んで頂きました、ナムアミダブツ。

昨年夏のある夜。玄関の脇にナンカ丸まったモノが付いている。
カタツムリ?よく見ると虫(甲虫類)に巻き付いたムカデ。お食事中だったンですかねぇ。

しかし、凄まじい光景だった。ゴキブリを喰う益虫でもある、と聞いたことありますが、こんな感じで喰ってるンだろうか。

全ての生物は別の生物を喰って生きている。ニンゲンだけは別の生物が生きるために喰われる事はないけど、山川草木悉有仏性。