17日、結構爽やかに目覚め。でも寒い。暫くベットでグズグズ。ゆるゆると起き出し朝風呂。単身マンションの窓の外の関門海峡上空は青空。「さ~て、今日こそはどこか初歩きしなければ、、」近場の「風師山」か、平尾台の「貫山」か。なんて考えながら湯船の中でふっと「あっ、昨日、夢を見たよな。」何処かの山の頂上で一服してたような気がする。眼下に川が流れてたような気もする、何処だったのかが思い出せない。
山道具を揃え外に出ると「あっ!」裏の「戸の上山」はすっかり雪化粧だ!「だったら山口は積雪かな」と、ふと思った瞬間、夢の山を思い出した。「山城山」!眼下に流れる川は「佐波川」!2年半前、宮崎市に引っ越す前の任地、山口県防府市の山。260mの低山ながらこの地域特有の岩むき出しの山である。3度登った事のある山ですが、あまり人の登らない山ですね。で、早速、高速道路に飛び乗り関門橋を渡ると山口県。中国縦貫道を山口市内まで走り、山陽道に乗換え、約一時間で到着。「右田ヶ岳」の姿が見えてきた。懐かしい町の風景です。防府西インターで高速道を下り、佐波川沿いをしばらく走ると「山城山」が現れます。
道路脇の空き地にマービーを駐車し、さて???久しぶりなので登り口は何処だっけ?杉の植林の切間の枯れすすきの中に踏み跡を発見し突入開始、すぐにずぶ濡れ状態です。昨夜の雪は既に解け藪はグッショリ。藪を越えシダ尾根に取り付きます。なんとシダの多い山だろう。シダの上には雪も残ってます。思い出した。初めて登ったのは初夏の季節。短パン短シャツで登り、脛と云わず太ももといわず腕じゅうまで引っかき傷で血だらけで登ったんだ!?中腹の岩の上に避難し休憩。シダから開放されてホッとする。正面に「矢筈岳」、その後には「大平山」のアンテナ群も見えている。懐かしい風景を眺めますが濡れた下半身がゾクゾクです。
シダの中の登山道をひたすら頂上を目指します。岩峰頂上が随分まじかにみえてきた。振り返って高度感を味わう。
最後の岩をヨジリ山頂裏手にたどり着く。ここにも雪が残ってます。足跡は全くないので今日の徘徊者は私一人でしょう。頂上から崖下を覗き込むと、振るえがきそうな高度感。道路脇の空き地に止めた愛車マービーの姿も小さく見えてます。懐かしい眺めにバック写真で山頂記念写真。
たった一枚の山頂の印!括り付けられた木札。
一服しながらこの町で暮らした頃の事を思い出す。娘どもがバスケットに出会ったのもこの町、私が山を始めたのもこの町、宮崎市の女房に防府の町を眺めているよ。と携帯メールで報告。うらやまし~だろ!!もっと眺めていたかったのだけれど、またまた体が冷えてきた。夢でみたままの山頂をスタコラ後にする。