おソノさん

ついつい目の前のことが全てに思えて、子供たちのことに翻弄され、
妊娠を知って、今までは職場の上司に伝えればそれで良かったのに、
いろんな約束の中でおうちパン屋があることを身をもって感じて
焦りと戸惑いの中にいた私です。
でもこの夏、誰よりも頑張ってくれたのはこの子なのかもしれません。。


私の年齢的にも、兄弟の年齢差でも、私の誕生日がタイムリミットかな？なんて
夫婦でずっと望んでいた3人目を話していました。

妊娠が分かったのは誕生日の2週間前。
空から舞い降りてきてくれたような、不思議な感覚がしました。

それでも、長距離ドライブをして広島に行ってしまった。。。
目の前にいる子供たちの笑顔のために。
ずっと昔長男を妊娠したとき、自転車通勤を止めない私に病院の先生が
「初期は赤ちゃんはフックにぶら下がっているようなものだから、振動あるものは控えなさい」と言われ、私は真剣に
「それはS字フックですか？」と聞いて、怒られた。。。

そんなことを思い出し、不安を抱えながら診察に行くと
元気な心拍がキラキラ動いていました。

長男は「念願だ～！！」と叫び、次男くんは「3人になるんだ！！o(^▽^)o」と嬉しそう。
子供たちの喜び様が想像以上で、それがまた嬉しかったです。
パパは、上の二人にはほとんどなかったつわりが今回はひどく、
苦しんでいる私を本当に良くサポートしてくれています。
どの夏よりも、子供達と思い出を作ったのはパパかもね。


レストラン亜絲花のシェフ西谷さんも、こんな状況のパン屋なのに、
気遣って頂きながらも、いつも通りに注文してくださり本当に嬉しかった。
週に100個のクッペ。今夏で800個近いクッペが美味しいお料理とともに召し上がって頂いたこと、
パン屋冥利に尽きます。

週に5日、早朝からパン小屋に手伝いに来てくれている母。
あなたがいなければ、焼き続けることはできませんでした。
母はまるで願をかけるように毎日毎日やって来て、作業と配達を手伝ってくれています。
私は・・・子供たちにここまでできるのかな？？？母の背中は広くてとても温かい。。



八ヶ岳に越してきた頃に、パパの友人からお祝いに頂いたかけ布です。
我が家の名前が入ったそのデザインがとても気に入っていて、いつも目に入るところに掛けてあります。
この絵を見たときに（まだ長男しかいなかったけれど）、
羽ばたく小鳥の姿が3人の子供に見え
両手を上げて小鳥たちを支え仰ぎ見ている大木が私たち夫婦に見えて、
きっと我が家は5人家族になるんだななんて感じたのでした。

そして検診に行くとパタパタと両手両足を動かしてまるで「ママ！ママ！ここにいるよ！」と
言っているように元気な姿を見せてくれるベビーちゃん。
ごめんね。ママ、ついつい頑張りすぎてあなたが辛くなっちゃうね。

おうちパン屋はまた「おうち＝家族」あってのパン屋さんになりそうです。
いつか福島からのもっちとまりちゃんに言われた「カエさん、おソノさんみた～い！」（注：魔女の宅急便のパン屋の奥さん。妊娠中（笑））が現実になりそうです。

足並みをゆっくりに、立ち止まり振り返りながら進んで行くと思います。
いろいろご迷惑お掛けすることもありますね。
ごめんなさい。またもう少し時間をかけていきます。
どうか見守っていただけたら幸いです。